航空整備士の年収を詳しく解説

航空整備士の年収に興味がある方のための役立つ情報を紹介

航空整備士の画像

航空整備士の年収は、500万円でした。(統計から算出)

航空整備士の年収の平均は、460~500万円でした。(賃金構造基本統計調査調べ)
平均年収推移は400万円~600万円となっています。
お給料(月収):約41.6万円

航空整備士の業種別年収

航空整備士は様々な業種でも活躍します。そこでいくつかの業種でどのくらい年収が違うのか調査してみました。

航空機整備会社:460万円~
航空機メーカー:480万円~
航空機使用事業会社:450万円~
航空機系エンジニアリング会社:450万円~
子会社:400万円~
自衛隊航空整備士(ヘリコプター整備士含め):500万円~(航空自衛隊の給与より推定)


国家資格でもある航空整備士の就職先や活躍の場ですが例えばJALの系列の航空機整備会社「JALエンジニアリング」や、ANAの系列の航空機整備会社「ANAベースメンテナンステクニクス」など、航空会社の系列の整備会社に就職するケースが最も多く、他には航空機メーカーや航空機使用事業会社でも航空整備士の求人を行っていて、航空整備士のの年収は勤務する会社の規模や給与体系によって異なります。
ただ航空整備士の年収は勤務する会社が違っても30代で約400万円前後で平均年収は460万円で、40代の年収はだいたい600万円程度のようです。

参照:JALの年収
参照:ANAの年収

執筆・監修者 
平均年収.jp 編集チーム

外資系出身者・職業紹介本原作者、専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版社などのメンバーが参画
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航空整備士の年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移

各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が502.0992万円となりました。
また航空整備士で働き盛りの30代の年収はおよそ372.39024万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。

年齢 年収 月額給与
20~24歳 369万円 23万円
25~29歳 264万円~314万円 20万円
30~34歳 260万円~360万円 22万円
35~39歳 268万円~372万円 23万円
40~44歳 297万円~418万円 26万円
45~49歳 347万円~469万円 29万円
50~54歳 392万円~502万円 31万円
55~59歳 388万円~498万円 31万円
60~65歳 239万円~498万円 21万円

平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。

航空整備士の30代・40代・50代の年代別年収

航空整備士の年代別年収は、年齢別年収推移より
30代の年収が約360万円~(推定)
40代で418万円~(推定)
50代で502万円~(推定)
30代~50代までの年収増加は約129万円以上となっています。

※国税庁・厚労省の賃金推移の比率と、業界ごとによる賃金補正値・税理士が算出した比率から算出した予想になっております。あくまでも予測のためご自身でご判断ください。

航空整備士の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収

年収は地域により変動します。航空整備士の平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。

都道府県 平均年収
北海道 414万円
青森 391万円
岩手 428万円
宮城 460万円
秋田 377万円
山形 423万円
福島 414万円
茨城 460万円
栃木 460万円
群馬 460万円
埼玉 414万円
千葉 460万円
東京 644万円
神奈川 506万円
新潟 414万円
富山 414万円
石川 460万円
福井 460万円
山梨 414万円
長野 460万円
岐阜 414万円
静岡 460万円
愛知 506万円
三重 460万円
滋賀 460万円
京都 460万円
大阪 552万円
兵庫 460万円
奈良 460万円
和歌山 414万円
鳥取 414万円
島根 414万円
岡山 460万円
広島 460万円
山口 460万円
徳島 460万円
香川 414万円
愛媛 414万円
高知 414万円
福岡 460万円
佐賀 368万円
長崎 414万円
熊本 414万円
大分 414万円
宮崎 368万円
鹿児島 414万円
沖縄 368万円

比較してみると、一番年収が高い東京都の航空整備士の年収が、およそ644万円。
一番低い沖縄県の年収が368万円 となり276万円の年収差ができています。

航空整備士の大企業・中企業・小企業それぞれの年収・給与・ボーナス推移

大企業・中企業・小企業で働く航空整備士の年収の差を厚生労働省の企業規模比率と掛け合わせ独自の予想を算出してみました。

規模 年収
大企業の航空整備士 485万円
中企業の航空整備士 402万円
小企業の航空整備士 364万円

厚生労働省の企業規模比率から独自で予測算出をした結果が上記となります。

航空整備士の主任・係長・課長・部長の役職者年収

年収は役職につくだけでも年収の差がついてきます。部長クラスの年収はどのくらいなのでしょうか。一般の部長課長クラスの役職の基準年収に沿って予測値を算出してみました。

役職 平均年収
主任 360万円
係長 406万円
課長 537万円
部長 594万円

※平均年収jp独自に取得しているデータと航空整備士の平均年収と掛け合わせて算出しました。

航空整備士で年収1000万円以上稼ぐには?

航空整備士の現状ですがエアアジアなどのLCC(格安航空会社)の参入で、新たな航空会社が航空整備士の採用を積極的に行っていて、必然的に航空整備士が不足しています。
ただ航空整備士は国家資格でもあり専門的な知識や技術が求められ人命にも関わる仕事で、各航空会社で航空整備士の養成をするにしても時間とコストが掛かります。
特に団塊の世代と呼ばれるベテランの航空整備士たちが次々と退職を迎えているので、若手の航空整備士の育成は急務となっています。

航空整備士としてどこかの航空機整備会社に勤めていては年収1000万円以上を稼ぐのは難しいかもしれませんが、独立開業して航空整備士を育成することができれば可能性があるかもしれません。

航空整備士の仕事内容

航空整備士の仕事内容は、言わずもがな航空機の整備です。
多くの旅客を乗せて空へと飛び立つ交通手段ですから、整備の不手際などによっては大勢の命を奪うことにもつながりかねない大変責任の重い仕事です。
また航空機は大変大きなものであるため、整備と一口に言ってもその種類は膨大です。
ゆえに、航空整備士はそれぞれの仕事を分業して行い、ある人はエンジン、ある人は翼と、担当できる箇所は決められているのだそうです。
整備自体に関しても数々の種類にわかれ、ライン整備、ドッグ整備など、どこで、そしてどうやって行うかによって名称が異なるのです。
自分が担当したい箇所というものがあるのであれば、それに特化した知識は必須となります。
また、整備士になるためには国家資格の取得が肝心です。
二等航空整備士、一等航空整備士、また航空整備士の下位資格である航空運行整備士などがそれに該当するところであります。
もちろん、一等航空整備士が最上位に位置し、それ以外の資格では携われる作業に制限があるので、注意するべきです。

航空整備士の仕事の面白さ

航空機整備に携わりたいと考える人であれば、そもそも航空機自体に愛があると思うので、もはやそれだけでも大変な魅力があることでしょう。
最新の航空機整備も担当する機会ももちろんあるため、機械好きにはたまらない仕事であるといっていいかもしれません。
また、航空機という大きな機体は、整備にかける時間も長くなるため、スケールの大きい工期が予想されます。
しかし、それを完成させたときの喜びというものは、計り知れないものがあるといいます。
特に、自分たちの整備によって完璧になった機体が、空に旅立っていくのを地上から見たときにはいつも感無量であるそうです。
仕事の面白さの一方、キャリアアップが明確であるという環境が、業界自体の面白さなのだといわれています。
先ほどもいった資格の取得が数段階に分かれているため、資格を取得してキャリアアップするという目標が常にあり、向上心のある職場となっているのだそう。

航空整備士はどのくらいいるの?

2000年に実施された国勢調査によると、日本で働く航空整備工、また航空機組立工は2万2214人ほどだといいます。
ただし、年々整備士の人口が、日本人口の減少に伴い、少なくなっているという事実もあります。
航空業界も人手不足であるといわれているため、興味のある方はぜひ航空整備士を目指していきましょう。

航空整備士の生涯年収を詳しく解説!

平均年収から概算した数字では、生涯年収は1億9000万円となりました。
これは日本の平均年収と比べると低水準であることがわかるのですが、概算で様々なことを考慮していないため、きわめてぶれのある数字であると考えられます。
航空整備士は40歳を過ぎると、年収が大幅に上がるという口コミも見られ、やはり生涯年収に関しては一概には言えない状況です。
もっとも、航空整備士の給料は雇われている企業の待遇によって様々であるため、そのあたりは各企業をそれぞれリサーチするほかないでしょう。

航空整備士の年収をUPするための方法

航空整備士の職に就きながら年収UPを見込むのであれば以下の方法が考えられます。
まず、正統派な手段としては、先ほども述べたとおり、キャリアアップをしていくことです。
航空整備士は常にキャリアアップができる状況下にあり、それは保有資格によって計られます。
ですから、今もっている資格よりも上位の資格を取得するために、勉強と仕事を両立していけば、いつしか年収UPに至ることでしょう。
ただし、これにはそれ相応の歳月が必要で、すぐさまキャリアアップというわけにはいきません。
40歳からの年収がそれ以前に比べていいのも、そのあたりに由来しているのかもしれません。
続くふたつめの方法は、夜勤を行うということです。
航空整備士は技術職ですから基本給のほかに別途手当てが発生します。
この手当てですが、24時間体制の整備場であれば夜勤が発生するため、このときに働くことによって大幅に得ることができるのです。
ただし、昼夜逆転のライフサイクルを送りたくない方というのも大多数でしょう。
最後の方法は、官公庁に勤めるということです。
消防庁や警察庁など、ヘリコプターや小型機などを保有している省庁はイメージされやすいかもしれませんが、ここにも当然整士は必要です。
公務員の航空整備士として働けば、年収もそこそこ、そして何よりも安定した給料を得られるためおすすめです。

航空整備士になるには?(資格)

航空整備士になるには、航空整備のための技術をはじめに得なければなりませんし、それに伴って資格も必須となります。
航空整備士を目指すほとんどの方は、高校を出た後に航空の専門学校、またはそのような学部を有している大学へと入学し、技術を磨きながら資格の勉強を行います。
入門資格を得、無事卒業することとなって初めて航空整備会社や航空機を有している企業、官公庁などへの就職活動ができるのです。
また、このようなルートを通らなくても、転職などで整備士になることも可能です。
大学や専門学校で整備のことについて勉強したけれど、資格もないし、実務経験もない、という条件でもなんと整備士になった方もいるといいます。
これこそ、会社によるのですが、会社によっては未経験からの募集もあり、一概に先ほどのルートをたどって航空整備士になることも少ないのだといいます。

航空整備士の求人や募集はどこで探せばいい?

航空整備士の募集は、ネット検索ですぐに見つけることが可能です。
特にindeedやエン転職などでは大量の求人を見ることができました。
また新卒募集の場合でも、マイナビなどからすぐに検索できます。
そして、航空業界を目指す方の強い味方となるサイトが、航空人WEBというサイトです。
いずれも使いやすいサイトばかりですので、ぜひとも求人検索にお役立てください。

航空整備士になる人の性格はどんな性格が適正?

航空整備士になる人の性格ですが、馬鹿正直な人が多いのだといいます。
まったく持って馬鹿にしているわけではなく、それほど無責任なことができない人であるという表現です。
やはり、大勢の命を乗せて飛ぶ航空機というものに、ずさんな整備などは許されません。
どんな細かな不手際も許さず、ミスも見逃すことのない性格をしていなければ航空整備士としては確かに問題があります。
また、性格だけではなく、不調を的確に見つけ出し、その解決法をすぐさま思いつく機転の早さも重要なものとなってきます。

航空整備士の年収の本音

実際に現在働いている方に年収の本音を聞いてみました。

20代 業種 航空整備士 年収200万円

つらい作業だが、機密情報などを知れてうれしい。

40代 業種 航空整備士 年収1000万円

昼夜季節問わず屋外なので体調管理は大変です。それと一つの整備のミスが重大な責任になるのでかなり仕事の責任感があります。

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

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