国家公務員の俸給表について徹底的に解説!

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給料が安定していて、悪いことをしなければ不景気でもクビにならない職業と言えば…そう、公務員ですよね。公務員の中でも国家公務員に憧れる人は多いかと思います。ではその国家公務員の数ってどのぐらいなのでしょう?実は約60万人もいるのです。ちなみに地方公務員は約300万人です。税金から払われる国家公務員のお給料、仕組みも気になってしまいますよね。 これから国家公務員のお給料について解説していきます!
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ヨシコ

この記事は、国家公務員の給与体制が気になる
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ミナミ

公務員になりたい
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マリン

公務員がきになる!
こんな人におすすめです!それでは早速みてみましょう!

俸給表とは?

俸給表ってあまり聞き慣れない言葉ですよね。国家公務員の給与のことを「俸給」と言います。

国家公務員の給与はしっかり法律で定められています。国民にももちろんオープンにされています。
誰でも見ることのできる国家公務員の「俸給」が載っている表を「俸給表」と言います。
オープンにされているとは言いましたが「俸給」は言うならばサラリーマンで言う「基本給」のことです。

給与は基本給だけでなくだいたい諸手当がつきますよね。国家公務員も「俸給」だけでなく諸手当がつきます。

諸手当も種類がいくつもあり、住居手当、通勤手当、地域手当、寒冷地手当、勤勉手当、ボーナスなどが加算されるんです。
ですので、本当のところの国家公務員の給与は分からないのが現状と言えるでしょう。それぞれがどの手当をどのぐらいもらっているのかということはオープンにはされませんので、国のために真面目に働く国家公務員の給与ベースはこの俸給表によって作られています。

俸給表の等級と号の違いを説明

俸給表は横軸に「等級」、縦軸に「号」とあります。
「等級」は職務の難しさや責任能力重さなどで変わります。

「等級」が上がるというのは「昇格」と言います。
一般サラリーマンだと課長から部長に、部長から支店長にあがるようなものです。本人の能力やその時のポジションの空き状況などで変わると言えるでしょう。
級を役職に置き換えてみると下記のようになります。(行政職の場合)

1級:定型的な業務を行う職務
2級:主任の職務 高度の知識経験を必要とする業務
3級:本係長 地方出先機関の相当困難な業務を分掌する係の長
4級:係長の職務 地方出先機関の課長の職務
5級:課長補佐  府県単位機関の課長
6級:困難な業務を処理する課長補佐 管区機関の課長
7級:室長 府県単位機関長
8級:本省の困難な業務を所掌する室長の職務  部長
9級:重要任務の部長 
10級:管区機関長

※それぞれ適用される俸給表によって級の扱いは変わります。

一方「号」は難しいことは一切関係なく、年数であがっていきます。「昇級」と言います。年功序列が未だに色濃く残っているということです。
俸給表で、この「等級」と「号」の合わさったところを見ると基本的な給料「俸給」を知ることができます。
この俸給表が世間の標準とずれたりしていないか、適正かどうかを人事院が調査し微調整を行っています。一般サラリーマンの平均年収や給料を参考にして都度変更します。

初任給も俸給表によってきめられています。

国家公務員の給与は人事院規則によって取り決められていますが、初任給に関しても決まっています。
ざっとみてみると
総合職(院卒) 2級11号俸
総合職(大卒) 2級1号俸
一般職(大卒) 1級25号俸
一般職(高卒) 1級5号俸
専門職(大卒一群) 1級26号俸
専門職(大卒二群) 1級25号俸
専門職(高卒) 1級5号俸
そのほか(高卒) 1級1号俸


こちらもそれぞれの俸給表に従い変わってきます。

俸給表の種類とあてはまる公務員の職業

国家公務員の職種が様々なように俸給表は種類があります。大まかにご説明します。全部で11種類あります。

専門行政職俸給表

専門行政職俸給表では、植物や動物の検疫を行う防疫官や特許庁の審査官、航空交通管制を行う航空管制官など高度で専門的な知識、または技能を必要とする業務につく国家公務員が該当します。
空港から空の監督をする仕事はまさに専門職といえるでしょう。

税務職俸給表

税務職俸給表では、国税庁に勤務する人がほおんどで、税金の賦課(ふか)や徴収などの事務を行う国家公務員が該当します。

公安職俸給表

公安職俸給表では、警察官、皇宮護衛官、入国警備官、刑務官などの安全を守る仕事をしている公務員が該当します。都道府県の警察官にもこの表が適用されます。

海事職俸給表

海事職俸給表では、日本船舶に乗り組む船長、航海士、機関長、機関士、通信長、通信士、事務長及び事務員等の主に海上での仕事につく国家公務員が該当します。

教育職俸給表

教育職俸給表では、気象大学校や海上保安大学校などの大学、または高等専門学校に準ずる教育施設において副校長、教頭、教授、准教授、講師または助教等の教育に関わる国家公務員が該当します。

研究職俸給表

研究職俸給表では、専門的科学的知識をもち試験所、研究所等に勤務し、試験研究や調査研究を行う研究に関わる国家公務員が該当します。

医療職俸給表

医療職俸給表では、病院などの医療施設や刑務所等の矯正施設または検疫所等において、医師や歯科医師、薬剤師、栄養士、看護師等として働く医療に関わる国家公務員が該当します。

福祉職俸給表

福祉職俸給表では、障害者支援施設で入所者の指導や介護、児童福祉施設で保育などを業務とした福祉に関わる国家公務員が該当します。

専門スタッフ職俸給表

専門スタッフ職俸給表では、特定の行政分野において調査、研究、情報の分析などを行う、専門的な知識や経験が必要な仕事につく国家公務員が該当します。

指定職俸給表

指定職俸給表では、事務次官、外局の長官、試験所や研究所の長、病院や療養所の長などの特定の職務につく国家公務員が該当します。

行政職俸給表

行政職俸給表は、上述した10の俸給表のどれにも当てはまらない国家公務員が該当します。この俸給表に当てはまる人が最も多いです。役所関連の方が適用されるものです。

私達が知らないだけで、世の中には国家公務員の仕事が溢れています。命を守るような高度で責任のある仕事や、国を守る技術を持つ国家公務員に私達の日々の生活は守られているのです。

地方公務員は俸給表は適用されるのか?

国家公務員について詳しく説明しましたが、地方公務員についてはどうでしょうか?
実は「給与表」と言って「俸給表」に代わるものが存在しています。
同じように「号」と「等級」によって作成されていますが、地方自治体それぞれが基準を決めています。
財源が潤っている地方自治体と、そうでない地方自治体では、同じ条件でも給与は違ってきます。その点で国家公務員の「俸給表」とは違うと言えます。

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ミナミ

指定職俸給表が一番金額が高いですよ!長などに適用されるので軒並み100万円超えが多くなります。

俸給表を見ることができる公式ホームページ

俸給表は誰でもいつでも見ることができます。国の借金の中で、実に10分の1ほどが国家公務員への給与だと言われています。
管轄が人事院なのでこちらで俸給表を見ることができます。

人事院公式サイト
国の大切な財源の使いみちの1つなのでぜひみてみましょう。

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マリン

俸給表は人事院規則で決められています。初任給や階級の職務内容などことこまかに決められていますよ。
執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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