無線通信士の年収を詳しく解説
無線通信士の年収に興味がある方のための役立つ情報を紹介
無線通信士の年収は(厚生労働省調査賃金構造基本統計調査)
無線通信士の年収の平均は、568万円でした。(国税庁の民間給与実態統計調査や厚生労働省の賃金構造基本統計調査調べ)
平均年収推移は550万円~580万円となっています。
お給料(月収):約35万円
最大年収:1000万円以上
無線通信士とは航空機や船舶やテレビ局などでは無線が用いられていますが、これらの電波の送受信の操作や管理を行なうのが無線通信士です。
航空機と無線でやり取りを行なうには航空無線通信士で船舶と無線でやり取りを行なうには海上無線通信士というように、電波を送受信する業種によって無線通信士もそれぞれの無線通信士資格試験を受験しなければいけません。
無線通信士の年収に関する統計データはなく、それぞれ勤務する企業によっても大きく異なります。
それでも求人サイトや転職サイトで見ると例えば人工衛星のシステム設計・運用・管制などを行っている企業では無線通信士の求人を行っていて、基本給は月額21万円から50万円で年俸は最大で600万円と記載されています。
他の企業もそうですがこれは第二級無線技術士の資格か第一級無線技術士の資格を取得しているかや、英語力の差がそのまま年収の差になっているようです。
無線通信士の業種別(総合無線通信士・海上無線通信士)年収
無線通信士は様々な業種でも活躍します。そこでいくつかの業種でどのくらい年収が違うのか調査してみました。
総合無線通信士:400万円~800万円
航空無線通信士:320万円~2000万円
海上無線通信士:320万円~1000万円
総合無線通信士の資格には1級から3級まであり1級総合無線通信士は船舶や、航空機の無線設備の技術操作ができることもあり無線通信士の資格では最上位となっています。
そのため求人サイトや転職サイトで見ると1級総合無線通信士の月給は約50万円程度で、年収に換算するとボーナスが年間に4か月分ほど支給されると仮定すると50万円×16か月=800万円が無線通信士の年収です。
しかし2級総合無線通信士や3級総合無線通信士の月給は約25万円程度で、年収に換算するとボーナスが年間に4か月分ほど支給されると仮定すると25万円×16か月=400万円が無線通信士の年収です。
航空無線通信士や海上無線通信士の場合は企業にもよりますが初任給は20万円程度なので年収に換算すると、ボーナスが年間に4か月分ほど支給されると仮定すると20万円×16か月=320万円が新卒の年収です。
海上無線通信士の最大年収は海運業の日本郵船株式会社の平均年収1035万円が最も高いので、海上無線通信士の年収は320万円から1000万円ほどと考えられます。
無線通信士の男性女性別での平均年収
無線通信士の年収の平均を男女それぞれの40代の平均年収基準と統計を掛け合わせて予測算出しました。
性別 | 平均年収 | 給与 |
男性の平均年収 | 625万円 | 39万円 |
女性の平均年収 | 471万円 | 29万円 |
無線通信士の年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移
各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が681.6万円となりました。
また無線通信士で働き盛りの30代の年収はおよそ505.52万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。
年齢 | 年収 | 月額給与 |
20~24歳 | 456万円 | 29万円 |
25~29歳 | 376万円~426万円 | 27万円 |
30~34歳 | 388万円~488万円 | 31万円 |
35~39歳 | 402万円~506万円 | 32万円 |
40~44歳 | 447万円~568万円 | 36万円 |
45~49歳 | 514万円~636万円 | 40万円 |
50~54歳 | 572万円~682万円 | 43万円 |
55~59歳 | 566万円~676万円 | 42万円 |
60~65歳 | 360万円~676万円 | 29万円 |
※平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。
無線通信士の30代・40代・50代の年代別年収
無線通信士の年代別年収は、年齢別年収推移より
30代の年収が約488万円~(推定)
40代で568万円~(推定)
50代で682万円~(推定)
30代~50代までの年収増加は約193万円以上となっています。
※国税庁・厚労省の賃金推移の比率と、業界ごとによる賃金補正値・税理士が算出した比率から算出した予想になっております。あくまでも予測のためご自身でご判断ください。
無線通信士の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収
年収は地域により変動します。無線通信士の平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。
都道府県 | 平均年収 |
北海道 | 511万円 |
青森 | 483万円 |
岩手 | 528万円 |
宮城 | 568万円 |
秋田 | 466万円 |
山形 | 523万円 |
福島 | 511万円 |
茨城 | 568万円 |
栃木 | 568万円 |
群馬 | 568万円 |
埼玉 | 511万円 |
千葉 | 568万円 |
東京 | 795万円 |
神奈川 | 625万円 |
新潟 | 511万円 |
富山 | 511万円 |
石川 | 568万円 |
福井 | 568万円 |
山梨 | 511万円 |
長野 | 568万円 |
岐阜 | 511万円 |
静岡 | 568万円 |
愛知 | 625万円 |
三重 | 568万円 |
滋賀 | 568万円 |
京都 | 568万円 |
大阪 | 682万円 |
兵庫 | 568万円 |
奈良 | 568万円 |
和歌山 | 511万円 |
鳥取 | 511万円 |
島根 | 511万円 |
岡山 | 568万円 |
広島 | 568万円 |
山口 | 568万円 |
徳島 | 568万円 |
香川 | 511万円 |
愛媛 | 511万円 |
高知 | 511万円 |
福岡 | 568万円 |
佐賀 | 454万円 |
長崎 | 511万円 |
熊本 | 511万円 |
大分 | 511万円 |
宮崎 | 454万円 |
鹿児島 | 511万円 |
沖縄 | 454万円 |
比較してみると、一番年収が高い東京都の無線通信士の年収が、およそ795万円。
一番低い沖縄県の年収が454万円 となり341万円の年収差ができています。
無線通信士の大企業・中企業・小企業それぞれの年収・給与・ボーナス推移
大企業・中企業・小企業で働く無線通信士の年収の差を厚生労働省の企業規模比率と掛け合わせ独自の予想を算出してみました。
規模 | 年収 |
大企業の無線通信士 | 659万円 |
中企業の無線通信士 | 545万円 |
小企業の無線通信士 | 494万円 |
※厚生労働省の企業規模比率から独自で予測算出をした結果が上記となります。
無線通信士の仕事内容
無線通信士の仕事内容は航空機や船舶の運行の安全のため無線の受信や通信を行ったり、テレビ局のように電波の送受信を業務にする企業で無線通信に関する操作や保守点検を行います。
これらの他にも天気予報など気象情報サービスを行っている企業でも専門的な無線の知識を活用して活躍するなど、無線通信士の仕事内容はさまざまな業種で多岐にわたっています。
無線通信士で高年収(年収1000万円以上)を稼ぐには?
無線通信士で年収1000万円以上を稼ぐ高年収を目指すのであれば、社員の平均年収が1000万円を超えるような企業に就職するか職種を選ぶことです。
具体的には海上無線通信士であれば海運業で働くことが多く海運業で社員の平均年収が1000万円を超えている、日本郵船株式会社のような企業に就職すれば無線通信士でいずれ年収1000万円に到達すると思われます。
無線通信士 が所属している企業・職場学校法人など
・日本航空株式会社
・全日本空輸株式会社
・成田国際空港株式会社
・日本郵船株式会社
・株式会社商船三井
・飯野海運株式会社
・株式会社フジテレビジョン
無線通信士になるには?【資格難易度・倍率・合格率】
無線通信士になるには総合無線通信士・海上無線通信士・航空無線通信士の3種類ある、国家試験のいずれかを受験して合格すれば無線通信業務に就く事ができます。
また国家試験を受験しなくても総務大臣が認定する養成施設で、特定科目を履修すれば取得することができる無線士資格もあります。
そのためは以前は無線通信士になるには国家試験が唯一の取得方法でしたが現在では総務大臣が認定する養成施設の卒業生や、特定の実務経験者は基本的には無試験で全ての無線通信士の資格を取得することができる銓衡検定制度があります。
無線通信士の年収の本音
実際に現在働いている方に年収の本音を聞いてみました。
20代 航空無線通信士
年収340万円
学校を卒業した後に航空管制官になるために、航空無線通信士の資格を取得しました。
航空無線通信士の資格を取得するためには、無線工学に関する知識だけでなく電波法も勉強する必要があります。
さらに航空管制官になるためには地理に関する知識や、英語に関して喋れないといけないので大変です。
30代 海上無線通信士
年収460万円
中学生の頃からアマチュア無線に興味があり、将来は無線通信士になりたいと思っていました。
航空無線通信士の資格を取得するか海上無線通信士の資格を取得するか迷いましたが、マリンスポーツが好きなこともあり海上無線通信士の資格を取得しました。
今は1級総合無線通信士の資格を取得するために、猛勉強をしているところです。
40代 2級総合無線通信士
年収570万円
2級総合無線通信士として人工衛星の、運用管制業務を担当しています。
現代社会は無線通信技術は必要不可欠で人工衛星の活用次第では、ますます無線通信士の需要が増えると思われます。
さらにビジネスレベルの英語力があれば、日本だけでなく海外でも無線通信士の需要は必ずあります。
50代 1級総合無線通信士
年収790万円
1989年に制定された総合無線通信士は、無線通信資格の最高峰と言われています。
その中でも1級総合無線通信士は難関で、平成28年度の合格者は1万4221人でした。
無線通信士の中でも1級総合無線通信士の資格を持っていると、転職の際にも有利に働くと思います。
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