4人家族に必要な年収事情

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アイミ

「子は宝」と言われ、子どもをたくさん産んでいた一昔と日本は変わってきました。「子どもを育てるにはお金がかかる」と言われるようになり、収入と支出のバランスを考えて、二人目を諦める夫婦の話もよく聞きます。
例えば、「夫婦、子ども二人」の場合と「夫婦、祖母、子ども」の場合では同じ4人家族ですが、「子どもにかかる費用」が一人分違うので必要な年収が変わってくるのです。
「え?そんなに子どもにお金ってかかるの?」と不安になってしまった方もいるかもしれませんね。
4人家族での必要年収はどのぐらいなのでしょうか?子どもの人数別に徹底解説していきます。
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ヨシコ

この記事は、家族を養いたい男性や
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ミナミ

4人家族になりたい人、なってる人
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マリン

そんな方にお勧めの記事です

同じ4人家族でも子供の数によって必要年収は変わってくる。

子どもにかかるお金を具体的に見ていきましょう。大きく分けて2つあります。
それは、養育費と、教育費です。
養育費というのは、衣食住を満たすものです。例えば赤ちゃんであればオムツ代がかかりますが、数年すればなくなります。

しかし、最低限の服は必要ですし、外に食べに行けば外食費もかかります。遊園地に連れて行ったり、映画を見に行ったり、ということもあるでしょう。
家庭によりかかるお金は前後しますが、AIU保険「AIUの現代子育て経済考2005」によると0歳から22歳までにかかる基本養育費は1640万円と言われています。
これが子ども一人分です。莫大な金額に思えますが、月々に割ってみると6万ちょっとです。
子ども一人あたりなので子ども二人(4人家族)だと月々12万円ほどかかることになります。

四人家族の子どもにかかる教育費

では次に教育費です。
公立なのか、私立なのか、塾には行くのか、それによって全くかわってきます。
3歳になり幼稚園に行き、小学校、中学校、高校、大学と進学し22歳で大学を卒業する一般的な教育費の場合を解説していきます。
まず、全部公立の場合です。幼稚園70万円、小学校192万円、中学校146万円、高校も137万円、大学は国公立だと242万円で合計の教育費は787万円です。
次に高校から私立の場合です。
高校290万円、大学は私立文系で391万円、私立理系で541万円なので、合計の教育費は文系で943万円、理系で1093万円です。
これは学費の合計ですが、中学や高校で塾に行けば1年で30万円ほどプラスされます。

さらに大学は家から離れて下宿をすれば学生生活実態調査(全国大学生活協同組合連合会 2020年2月)によると4年でおおよそ350万円はかかるようです。

例えば私立の高校に行った上に塾に行くとすれば、年間120万円ほどかかってきます。
理系私立大学に行って下宿すれば年間200万を超えてしまいます。歳の近い兄弟がいれば高校や大学に同時に通うことも想定されます。そうすればかかる費用も2倍です。

学費に養育費を加えれば子どもが22歳になるまでにかかる費用が出てきましたね。おおよそ2427万円から2733万円です。 このぐらいは準備が必要ということになります。
1年あたりに割ってみると1年で子ども一人につき100万円以上は子どもの養育費・教育費に充てられることになります。
もちろん小さい頃はそこまでかかりませんので、その間に毎年貯めておけば教育費に困ることはないということです。
「毎年貯めておけば」なんて簡単に言いますが、日々の生活がある中ではなかなか難しいですよね。
でも子どもが「小さい頃に貯めておく」は子どもの教育費の面では鉄則だと言われています。

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ヨシコ

医者の場合は大学で数千万円の学費がかかるので借金やローンを組む親もいます。医者になったらその給料でローンは返済したけど!

4人家族に必要な年収

まず子供が小さい場合、教育費というものはあまりかからないことが多いです。かけようと思えば英語の教材を買い込んだりできるのでキリはありませんけどね。
総務省が提出しているデータによると4人家族の生活費は約33万円です。
食費…約6万円
住居費用(住宅ローン)…約9万円
レジャー…約3万円
光熱費・通信費…約3万円
保険関係…約6万円
生活雑費…約4万
教育費…約2万円
これは1例です。
住宅事情(賃貸か持ち家か)や節約する項目、子どもの年代によって変わってきます。あくまで平均的なモデルです。

総務省の例から計算してみると、
33万円✕12ヶ月で手取り396万円が必要になります。
手取り396万円の年収は約520万円ですので、最低必要年収は約520万円です。 子ども二人の場合は教育費が倍になりますので35万円(教育費2万円×2人)✕12ヶ月で420万円が手取りです。
この場合、最低必要年収は約550万円です。
子どもがもし私立高校に行くとすれば、年間100万円ほどさらに加算されます。高校の3年間は、
計算してみると、
子ども一人では最低必要年収は596万円です。
子ども二人では最低必要年収は702万円です。

子どもが大学生になると教育費は跳ね上がります。
国公立であれば4年間として
子ども二人では最低必要年収は986万円です。
私立理系であれば
子ども二人では1002万円です。 年収1000万円を超えました。さらに下宿をすることになれば年間プラス約80万円ほどかかってくるので年収1000万円でも足りないことになってしまいます。
年収1000万円を超える人は全体の7%ほどしかいないので事前に貯めておくことがいかに大切かわかりますよね。

「子どもにお金がかかる」ということが実感できる数字が出てきましたね。では年収1000万円も本当に必要なのか実態をみてみましょう。

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ミナミ

年収1000万円世帯しか4人家族になれないなら日本は崩壊しちゃいますね・・。総務省の平均実態を超えていたらそれなりにいい生活をおくれるのではないでしょうか!

年功序列で年収があがっていくので、平均年収から生涯賃金ベースで考えてみる

「え?今の年収じゃ足りなさすぎる」と焦ってしまった方もいらっしゃるかもしれません。しかし年収というのは年齢とともに上がっていきます。
20代前半では約300万円だった平均年収が、子どもたちが高校や大学に進学する世代の親であることが多い40代後半男性では平均年収は400万円を超えてきます。
年功序列は無くなりつつありますが、やはり年齢が高くなり、勤続年数が長くなると年収も上っていくのが日本の現状です。

それでも「子どもを二人も大学に進学させるには平均年収だと足りない」そう思いますよね。

子どもを一人にして教育費を充実させるか、二人にして何とかするか、共働きをするか、それは家庭によりどのような判断をするかは変わります。家庭内の話し合いが必須となります。

年収の不安により子どもをつくることに消極的になっている家庭も多くいます。ところが、少子化対策として、すでに国は動き始めているのです。
2019年には幼児教育・保育無償化が施行され、幼稚園の頃にかかる教育費の負担がぐっと減ります。高校の授業料も収入により2020年から実質無償化がなされています。
大学でも成績によれば返済不要の奨学金も多数あります。
小学校・中学校は公立であれば授業料もかかりません。
国が教育費の補填をしてくれる少子化の現代。これからも教育費の負担を減らす策が進んでいくと期待されます。

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ミナミ

私の家は親が年収500万円。姉がいて4人家族、姉が私立大学、私が看護師学校に行きました。

理想の年収だからそこまで気にしない

上記の理想年収に届かなくても、四人家族になることは全然問題ないですしプランニング次第になります。
年収700万円の世帯でも高校までは二人を公立に行かせ、受験で国立に入れるという方もいます。

夫の年収が400万円でも共働きで世帯年収は600万円になりプランニングすれば家族4人でも問題なく素敵な生活を送ることができます。
上記で計算した年収はあくまでも理想の年収なのであまりとらわれずにプランニングして家族の形を模索してみましょう。

ただ少しでも子どもが小さいうちにできるだけ貯金することは何かあったときのために大切だということがわかりますね。

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マリン

4人家族で子供二人を私立大学に行かせるのは親って大変なんですね。10人家族とかだと親の負担だと無理だから奨学金制度とか使う形になりますね。
執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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