機関士の年収を詳しく解説
機関士の年収に興味がある方のための役立つ情報を紹介
機関士の年収は、688万円でした。
機関士の年収の平均は、688万円でした。
平均年収推移は645万円~752万円となっています。
お給料(月収):約43万円
最大年収:1000万円以上~
機関士の職種別年収の違い
機関士の職種別年収を調べてみました。
外航客船:860万円~1200万円
内航客船:620万円~950万円
一般貨物船:640万円~830万円
タンカー船:720万円~870万円
機関士の年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移
各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が750.96576万円となりました。
また機関士で働き盛りの30代の年収はおよそ556.966272万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。
年齢 | 年収 | 月額給与 |
20~24歳 | 552万円 | 35万円 |
25~29歳 | 419万円~469万円 | 29万円 |
30~34歳 | 438万円~538万円 | 34万円 |
35~39歳 | 453万円~557万円 | 35万円 |
40~44歳 | 505万円~626万円 | 39万円 |
45~49歳 | 579万円~701万円 | 44万円 |
50~54歳 | 641万円~751万円 | 47万円 |
55~59歳 | 635万円~745万円 | 47万円 |
60~65歳 | 407万円~745万円 | 32万円 |
※平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。
機関士の30代・40代・50代の年代別年収
機関士の年代別年収は、年齢別年収推移より
30代の年収が約538万円~(推定)
40代で626万円~(推定)
50代で751万円~(推定)
30代~50代までの年収増加は約194万円以上となっています。
※国税庁・厚労省の賃金推移の比率と、業界ごとによる賃金補正値・税理士が算出した比率から算出した予想になっております。あくまでも予測のためご自身でご判断ください。
機関士の大卒・短大卒・高卒の年収予測
厚労省が出している賃金統計の学歴差年収を基準として、平均年収や業種の規模間などから一番年収差がつく50歳の時の年収で、大卒 高卒までの年収を予測してみました。※予測値となるため実際のデータとは違う可能性があります。
最終学歴 | 年収(50~54歳) |
大卒 | 826万円 |
短大卒 | 706万円 |
高卒 | 601万円 |
※厚労省が算出した賃金統計調査から平均的な賃金比率を税理士が割り出し、それを元に計算した予測結果となっております。
商船三井・日本郵船の機関士の年収比較
商船三井の平均年収は999万円前後で日本郵船の平均年収は1020万円前後なので、商船三井の機関士の年収と日本郵船の機関士の年収とを比較すると、日本郵船の機関士の年収のほうが若干ですが高いようです。
ただ商船三井の平均年収は以前は1000万円以上で、逆に日本郵船の近年の平均年収は1000万円に届いていなかったことを考えるとほとんど差がないとも言えます。
それでも商船三井と日本郵船の機関士の年収は、それぞれの平均年収とほぼ同額で他の企業の機関士と比較するとかなり恵まれていると言えます。
参考:商船三井の年収や給料について詳しく解説いたします!
参考:日本郵船の年収を詳しく解説!|平均年収.jp
参考:川崎汽船の年収給料や20~65歳の年齢別役職別・総合職・一般職・船長・航海士の年収推移|平均年収.jp
航海士と機関士の年収はどちらが高いの?
航海士と機関士の年収でどちらが高いのか?についてですが、船員の年収は階級や等級で決められていて、上から船長・一等航海士・機関長・通信長・二等航海士・一等機関士・二等通信士の順番になっています。
さらに同じ階級でも等級や年齢で年収に違いがありますが、航海士と機関士では等級や年齢が同じなら年収にあまり差はありません。
参照:航海士の給料、手取り、初任給|「給料BANK」
仕事内容・仕事の面白さ
【機関士の仕事内容】
機関士の仕事内容は船が安全に航海するためにさまざまな仕事がありますが、例えば航海中の船の位置の把握は機関士にとってとても大切な仕事の一つです。
機関士は方位や空に輝く星を見たりレーダーや人工衛星などの情報から、航海中の船がどこにいるかを正確に把握している必要があります。
大型船には複数の機関士が乗船し24時間体制で他の船舶との衝突を避けるために、レーダーや人工衛星だけに頼るのではなくウオッチと呼ばれる夜間の観測を行います。
機関士はレーダーや人工衛星からの情報で大雨や台風などの天候状況を常に把握したり、潮流の変化を知ることで船が安全に航海できるように監視を行います。
機関士が行う仕事は船の安全航海のための監視だけなく、木材や貨物を運ぶコンテナ船であれば航海する前に船に積み込まれる積荷の確認を行ったり多くの確認作業があります。
【機関士の仕事の面白さ】
機関士は航海中は船が停泊するまでは他の船舶との衝突を避けるために24時間体制で監視を行ったり、大雨や台風などの気象の変化で海が荒れた時などは、機関士全員で船の航行の安全を守ることが求められます。
外航船の機関士の場合は次に船が停泊するまでは船上での生活を余儀なくされますし、家族がいる機関士にとってはいくら仕事とはいえ、何ヶ月も家族に会えない生活には辛いものがあります。
さらに何ヶ月も船上での生活が続くと運動不足になったり、人間関係が原因でストレスを感じる場合もあります。
特に外航船には外国人船員が多く、仕事の指示もすべて英語で行うため時にはコミュニケーションが上手く取れない場合もあります。
以前と比べると外航船の船員も多国籍化していることと、遠隔操作を行うことができる最新式の機器を導入している船が増えたことで、実用的な英語力と高いレベルの技術や知識を身に付けることが求められています。
機関士の仕事の面白さは自然を相手にして仕事をすることで、大雨や台風などで海が時化るような修羅場を何度も経験することで航海での対処もできるようになるし、人間としてもひと回りもふた回りも大きくなります。
もちろん人命を預かっているという誇りとやりがいもありますが、何ヶ月も家族に会えない仕事なので逆に家族の大切さも分かります。
それとクルーズ客船に乗船するとさまざまな人との出会いや、外航船に乗船すると世界中の港を訪れ珍しい風景や食べ物に出会うのも機関士の仕事ならではです。
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機関士になるには?
・資格難易度
機関士になるには国家資格である海技士の国家資格を取得する必要があり、海技士の資格は航行する区域や船の大きさなどにより1級から6級まであります。
1級海技士は全ての船舶に乗船することができ例えば国内航海の機関士になるには、海技士の4級の資格を取得する必要があり、国際航海の機関士になるには海技士の3級の資格を取得しないといけません。
また国内航海の機関士になるには中学校を卒業した後に海上技術学校の本科に入学するか、高校を卒業した後に海上技術短期大学校の専修科を卒業した後にするのが一般的です。
海上技術学校の本科は3年制で一般の高校を卒業するのと同じようにみなされ、海上技術学校の本科を卒業して6ヵ月間の乗船実習科を修了することで、4級海技士の国家試験の筆記試験が免除で受験できます。
海上技術短期大学校の専修科は2年制の短期大学を卒業したのと同じようにみなされ、海上技術短期大学校の専修科を卒業すれば4級海技士の国家試験の筆記試験が免除されます。海技士国家試験は航海・通信・機関・電子通信の4つに分かれているので、機関士になるには海技士試験の航海を受験する必要があります。
・倍率(合格率)
機関士になるには国家資格である海技士の国家資格を取得する必要がありますが、受験資格は18歳以上であることとそれぞれの各級に応じて、ある一定期間の乗船履歴や実習に従事する必要があります。
例えば4級海技士試験であれば総トン数200トン以上の平水区域を航行区域とする船舶や、総トン数20トン以上の沿海区域や近海区域や乙区域や遠洋区域を航行区域とする船舶か、総トン数20トン以上の漁船に3年以上の乗船履歴が必要です。
海技士国家試験の合格率ですがその年によっても若干異なりますが、1級海技士試験で約15%前後で2級海技士試験で約17%前後で3級海技士試験で約30%前後で、4級海技士試験で約80%前後で5級海技士試験で約70%前後で6級海技士試験で約68%前後です。
海技士の国家試験は階級が上がるに従って難度が上がるのは当然ですが、特に3級海技士試験から急に難しくなるようで4級海技士試験の合格率が約80%なのに対して、3級海技士試験の合格率は約40%前後とかなり差があります。
そのため3級海技士試験の対策としては、過去の問題集にじっくり取り組むことが大事です。
また1級海技士試験の口述試験も試験官によって質疑内容が大きく異なるので、対策としては実際の乗船中に起きる問題にどれだけ対処できるかが問われます。
機関士の年収の本音
機関士に本音を聞いてみました。
20代 外航船
年収487万円
高校を卒業して海上技術短期大学校に入学し、商船会社に就職し機関士として外航船に乗船しています。
外洋では急な気象の変化にも対応できるように、常に注意しているので気が抜けません。
フィリピンなど外国人船員が多いので、会話はすべて英語で行うため英語力のアップが課題です。
30代 クルーズ客船
年収754万円
日本人の外航クルーズと国内クルーズの利用者数は10年ぶりに20万人を超えましたが、
今後もシニア層に魅力的なレジャーとしてますます利用者は増えると思われます。
機関士として船と乗客の安全を守ることを、最優先して仕事を行っています。
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