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年収500万円の生活レベルとは?

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アイミ

年収500万円は切りのいい数字であると共に、年収の目安にしやすい数字でもあります。年収500万円と言えば決して悪い給料ではなく、所得が低い田舎などでは高給の部類に入ります。ただ年収500万円でも生活が苦しいなどの声も最近はあがってきています。
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ヨシコ

この年収500万円では一体どの様な生活が出来るのか、様々な切り口からご説明していこうと思います。

年収500万円の人口割合や月額給与額

そもそも年収500万円の人は日本で一体何人いるのか?
この疑問の答えは国税庁の標本調査結果にありました。
令和2年度の業種別及び給与階級別の総括表を見てみますと、5,255万957人の給与所得者の内、所得が500万円~599万円の間であった人数は765万1962人でした。

納税者の内の14.6%がこの階級に所属しています。
ちなみに
男性は531万8662人、
女性は233万3300人で、男性の方が多かったです。
令和1年度の日本の人口が1億2616万7000人でしたので、人口の約6%が年収500万円~599万円と言うことになります。厳密に言うと、給与所得者以外でも年収500万円になる場合もありますが今回は考慮していません。

年収500万円の生涯賃金

年収500万円では生涯に幾ら貰えるのかについて考えてみます。

年収500万円と言っても20代前半で働き始めてすぐ年収500万円を稼ぐ場合と、年収の最も高くなる50代で年収500万円に到達した場合では大きく異なります。
また、給料の上昇率も重要で、将来的に最低賃金が上昇していくのであればまた違った未来が見えてきます。

日本経済は長い間デフレを脱却できておらず、賃金の上昇はほとんどありません。将来の経済予測は非常に難しいのですが、日本がデフレであることを考慮して将来的に最低賃金はほとんど上がらないという前提で検討してみます。

もう一つ考慮しなければならないのは定年です。
以前はどの会社も60歳が定年でしたが、最近では定年の年齢がどんどん延びています。なぜ定年が延びるかと言うと、平均寿命が延びていることと年金など社会福祉に関係してきます。年金が出来た当初のモデルは、大体20歳から働き始めて60歳で定年を迎える40年間年金を積み立て続けます。

そして、定年後から寿命を迎えるまで大体10年程度年金を受け取ります。
つまり、40年間積み立てたお金を10年間かけて貰うという想定でした。しかし、平均寿命が80歳に延びると40年間積み立てたお金を20年間に渡ってもらい続けることになり、単純に考えると平均寿命が70歳の時よりも受け取る額が半分になってしまいますし、この金額では生活できません。このために年金の受給は60歳から65歳に延びています。

さらに平均寿命が延びるのであれば年金を受給できる歳はさらに延びるか年金の積立金額が増えていくことになります。
これに伴い企業の定年も60歳から65歳に延びる方向で政府は動いており、将来的には恐らく65歳が定年になると推測されます。

更に業界ごとの年収の延びや衰退していく業界や新興していく業界などもありますので、生涯年収を算出するにあたっては様々な社会変化を考慮する必要がありますが、今回は大学卒業後に新卒で平均的な企業に入社し、65歳で定年を迎えるモデルを考えてみます。
年収は年齢ごとに次第に上がっていき、50歳後半でピークを迎えてその後は次第に低下していきます。この一般的な年齢による給料の上昇を考慮すると年収は以下の範囲に収まるかと思います。

年収500万円の生涯賃金比較画像

二本の棒グラフがありますが、一つは新卒で入社後にすでに年収500万円だったケースです。
この場合、30歳で稼いだトータルの金額は5,535万円になります。
そして、順調に稼いでいき、46歳で2億円の大台に乗ります。最終的には年収は4億円を超え、4億3218万円となります。
もう一方の棒グラフは最高年収が500万円であったケースです。
57歳で年収500万円に到達しています。
この場合の給料の伸びは緩やかとなり、50歳を超えてやっとトータルの金額が1億円を超えます。
その後も余り伸びず、65歳の定年を迎えて生涯年収は1億6225万円という結果でした。

これらの2パターンはどちらのケースも両極端なのですが、大抵はこの間に収まると思われます。

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ミナミ

新卒時で年収500万円だと4億超え!新卒で500万はほぼ難しいイメージですね。

年収500万円の生活レベル水準を東京都と佐賀県で比較

年収500万円ではどの様に生活できるのか、また物価や交通手段が異なる都会と田舎ではどの様な差が出てくるのか、この気になる内容を考えてみます。
マンションの2LDKの家賃相場を見てみますと、東京都で最も高かったのが港区で何と24.5万円でした。
東京二十三区はどこも高く、立川市でやっと10万円を下回り9.6万円でした。
東京都で最も安かったのがあきる野市でしたが、それでも家賃相場は6.7万円でした。
一方で家賃相場が安かったのが佐賀県で、県庁所在地のある佐賀市でも5.9万円で、最も安い神埼市で4.8万円と5万円以下で2LDKを借りることが可能です。
この調査から分かるように、住む場所により家賃の支払いが大きく変わっていきます。
更に駐車場の相場も併記しましたが、港区で2LDKの物件を借りた上に自家用車を所有するとそれだけで月々29万円の出費になり、年収500万円ではとても生活できません。
目黒区でも非常に厳しいです。
23区内では難しく、都心から立川市まで離れると2LDKを借りた上に駐車場まで借りて7.6万円で済みますので、家族で住むのであれば都心から離れる必要があります。
一方の佐賀県では全域で物件が安く、駐車場も安いので自家用車を持っても余裕をもって生活ができます。

場所 2LDKの家賃相場(万円) 駐車場相場(万円)
東京都港区 24.5 4.5
東京都目黒区 17.5 3.1
東京都立川市 9.6 1.5
東京都あきる野市 6.7 0.9
佐賀県佐賀市 5.9 0.3
佐賀県神埼市 4.8 0.3

この調査から分かるように、住む場所により家賃の支払いが大きく変わっていきます。

年収500万円の場合の手取りはボーナスを入れない場合は27万円程度ですので、ここから月々の固定費や生活費が支払われて残りが自由になるお金となります。
家賃で使いすぎると自由に使えるお金が少なくなりますのでなるべく家賃は押さえたい所です。
しかし、結婚して子供がいますと広い家に住まざるを得ずに住む地域によって大きく出費が異なることになります。
東京では賃貸マンションに毎月10万円程度支払わなければなりません。残った17万円から食費や光熱費、通信費、各種保険を支払います。
車を保有しますと車検代、ガソリン代、保険代、駐車場代、車のローンなどで月々5万円前後の出費となってしまいます。子供がいますとさらに教育の費用がかかりますので、東京では年収500万円では専業主婦で車を保有するなど夢となり、共働きをしながら子育てをすることになります。

一方の佐賀県ですと、移動には車が必要な場合が多いので、車の保有率は高いです。
平成25年の調査では佐賀県の車の保有率は1人当たり0.79台でした。
一方の東京は0.23台ですので圧倒的に佐賀県の方が多く、車社会となっています。この佐賀県で年収500万円の場合を考えてみましょう。
東京よりも家賃は安く、5万円程度で子育てもできる2LDKのマンションに住めますし、駐車場代も3,000円程です。
これは東京の半分以下で、5万円以上安く抑えることが可能です。これに光熱費や通信費、教育費を入れても手取り27万円で十分にやり繰りが可能になります。

つまり、佐賀県ならば車を保有しながら専業主婦として生活することも可能になります。
下に出費の一例を示します。これに雑費や衣服、交際費などを加えると東京ではボーナスに手を出さなければ生活していけませんので、真っ先に車を手放さなければなりません。
一方の佐賀県では手取りが27万円あれば割と余裕をもって生活していけますので、専業主婦をしながら車を所有し、同時に子育ても可能になります。

項目 東京都(万円) 佐賀県(万円)
家賃(2LDK) 10 5
駐車場 1.5 0.3
光熱費、通信費等 3.5 3.5
車にかかる費用 3.5 3.5
食費 4 4
教育費 4 4
合計 26.5 20.3
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アイミ

ここから分かるように、物価の安い田舎で高収入が得られれば得られるほど生活水準は上がっていきます。

年収500万円の余暇費用はどのくらいが水準?

年収500万円では独身か既婚かどうか、さらに住んでいる場所や車の保有などで余暇にかけられる費用は大きく異なります。
東京都の都心に近く既婚で車を保有していると生活費でほとんど出ていきますので、余暇費用は奥さんが共働きをしてその稼ぎ次第と言うことになります。
一方で、独身であれば家賃の安いワンルームに住むこともできますので、支出を下げてその分余暇に回すことができます。
車を所有していなければさらに余暇に回せるお金は増えます。以下に独身生活の出費の一例を上げてみます。

項目 東京都(万円) 佐賀県(万円)
家賃(ワンルーム) 7 4
駐車場 0 0.3
光熱費、通信費等 3 3
車にかかる費用 0 3.5
食費 3 3
教育費 0 0
合計 13 13.8

独身だと車を保有しなくても生活できる東京の方が断然有利になります。一方の佐賀県では車を保有しなければかなり不便ですし、独身ですと大抵は車を所有しています。
すると、車を保有している分出費がかさみますので、その分だけ余暇に使える費用が下がります。独身の場合は趣味や広い交友関係がなどありますので、雑費や衣服、交際費などが既婚よりも増える場合が多いです。
他にも貯金する分などを入れると余暇に使える費用はどちらも毎月大体5万円程度だと思われます。

年収500万円の外食頻度

家族がいる場合、年収500万円では外食に使用できる金額は限られてきます。
特に東京で車を持っていると年収500万円では外食は非常に難しくなり、家族で外食できてもせいぜい月に1度程度でしょう。
一方で、独身の場合ですと外食頻度は非常に高くなります。
一人暮らしだと自炊よりも外食で済ませた方が調理時間の節約にもなりますので外食で済ませる人は多いです。年収500万円で独身ですと全て外食で済ませている人も相当数います。

年収500万円だといくらぐらいの住宅ローンが組めるのか

一昔前ですとマイホームの価格は年収の5倍や8倍までなどと言われていました。この目安では2,500万から4,000万円の範囲が年収500万円で購入できる家の価格であるとなります。
一方で、バブルの時期は住宅ローンの金利が非常に高く5%を超えていましたので、ローンを組んでも利子を支払うばかりで元金が減らないなどと言うぼやきが聞こえてきました。しかし、バブル以降に住宅ローンの金利は下がり続け、現在では1%以下になっていますのでローン返済の際に支払う利子は少なくて済みます。

住宅ローンは将来的に返済が続きますのでお金を借りるときの年齢も重要となります。若く将来にわたって返済できる能力があればよりたくさんのお金を借りることができますが、若くなければ返済可能な年数も短くなりますのでその分借りることのできる額は少なくなります。

その他にも返済比率がありますが、これは年収に対してどれくらいの比率で返済能力があるかを示しており、年収の35%が目安になっています。
つまり、年収500万円ですと年間に175万円の返済能力があるとみなされますが、これ以上の額を借りますと生活に支障をきたしますのでこの金額が上限となります。

以上より、住宅ローンは年齢と年収と利子により決定されますが、一般的な範囲では35年ローンではゆとりをもって返済する場合は3020万円、負担が高くても欲しい家がある場合は4030万円程度の借入金が目安になります。
下のグラフは年収500万円に対する返済にかかる年数ごとの借入金を示していますのでご参考にしてください。

年収500万円の住宅ローン画像

年収500万円は投資をはじめるべき?

先ほど住宅ローンの話をしましたが、住宅ローンは実はお金がある人ほど借りようとします。
その理由は住宅ローンの金利が安いからです。
一般的に家も車も現金で購入すると利子がかからずに安上がりだと言われますが、この考えはお金を持っている人には通用しません。なぜならお金持ちは手持ちのお金をただ銀行に貯金しているわけではなく、投資して増やしているからです。車を買うときも利子次第ではローンを組んで買うのです。

投資という観点で住宅ローンを考えてみると、1%の金利で1,000万円を借りた場合は翌年には10万円の利子を支払わなければなりません。
一方で、手持ちの1,000万円を投資して3%の運用益を上げれば翌年には30万円儲かります。
1,000万円の現金を持っている場合には手持ちの現金で支払わずに金利1%の住宅ローンで1,000万円を借りる方が得なのです。
一般的にはお金がないからローンを組むと考えがちですが、資産がある場合は金利が安いと借金して手持ち資金を投資に回す方が割はいいのです。お金に対する考え方が一般人と少々変わっていることがわかると思います。

投資は大金がないとできない訳ではなく、年収500万円でも十分に可能です。
むしろ利子がほとんどつかない銀行口座に貯金したままにしておくよりも投資に回した方が得になる場合が大半です。
もちろん投資はリスクがありますが、リスクは運用益である程度判断可能です。年収500万円から始める投資にはどのようなタイプがあるか見てみましょう。

年利が10%以上の投資案件があればこれはかなり危険ですので素人は手を出さない方が良いでしょう。
5%以下は比較的手堅い投資となります。

投資にはある程度専門知識の必要な株式投資や先物取引、ギャンブル性の高いFX(外国為替保証金取引)などがありますがリスクが高く毎日新聞等を読んで情報収集しなければならないのでこれらはあまりお勧めしません。
大金を得ようとするのではなく、なるべく手堅い投資をお勧めします。
ちなみに最も手堅い投資は政府が無くならない限り回収可能となる国債購入です。
例えば積立NISAやiDeCoと言った確定拠出年金など手堅い投資であると言えます。
こちらは積み立てたお金が運用されて増やされ、老後に年金として受け取れます。
住民税や所得税が軽減されるという効果もありますので人気がありますが、長期的な運用となります。

短期、中期の投資ですと、投資信託を組み合わせて運用することが第一歩として良いと思います。
1,000万円を3%で運用すると年間に30万円の収入になりますので、この辺りが年収500万円の投資の中期的な目標になります。

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アイミ

最近は投資家と労働者の賃金格差も生まれています。労働だけの賃金だけではなく投資という形で少しでも稼げる環境を作るのが大事ですよね。
執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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