年収400万円の生活から+100万円アップできる副業や節約術

年収400万円の生活から+100万円アップできる副業や節約術について徹底解説します

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年収400万円の実態

他人に聞きたくても聞けない質問の上位に来るのが「年収いくら?」です。同級生のあいつはいくらもらっているのか、隣の旦那さんは年収いくらなのか……。
ついつい人と比べたくなってしまうものです。とくに日本人は自分が「普通」や「平均」であることを気にする傾向があるといわれているので、周囲の人の年収が気になってしまうのも仕方がありません。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、2016年の平均給料は420万6000円となっています。年収400万円というのは、日本の労働者のごく平均的な年収だといえるでしょう。
ただし、男女別に見てみると、男性521万1000円、女性279万7000円と大きな開きがあります。年収400万円あれば平均だしいいよね、なんて思っていても、男性なら同性の中では平均以下。
安心して贅沢ができるような年収ではありません。あと100万円、年収が上がれば男性の平均に並ぶことができます。

年収400万円の生活スタイル

日本人のごく一般的な年収400万円ですが、実際に使える金額はどのくらいになるのでしょうか。
年収400万円というのは、月給にすると単純計算で約33万円です。手取りでは約26万円です。
仮に正社員でボーナスが4か月分あるとすると、月給は約25万円となり、手取り額はもっと少なくなるでしょう。
正社員は社会保険料や住民税などが天引きされるため、どうしても手取り額は減ってしまいます。

年齢や扶養家族の人数などによっても違いは出ますが、年収400万円でも実際に自由に使えるお金は320万円程度、ということもあります。
年収400万円の人の一般的な生活を、具体例を挙げて見ていきましょう。

【年収400万円(手取り320万円/月額26万円)】
※都内一人暮らしの場合
・住居費(家賃):8万円
・食費:4万円
・水道光熱費:1万円
・通信費(ネット料金、携帯電話):1万円
・被服費:1万円
・日用品費:5000円
・交際費:3万円
・趣味・娯楽費:1万5000円
・保険料:1万円
・貯金:5万円

上記は一例ですが、食費などはかなり節制した金額になっています。もし飲み会や外食などが増えれば、金額はもっと上がります。
人によっては食費だけで5万円を超える人もいるかもしれません。通信費なども、契約プランによってはもっとかかっているという人もいることでしょう。車を持っているとしたらその維持費もかかってくるので、ほとんど手元に残らないという人もいるはずです。
交通費や医療費などを考慮に入れると、赤字になってしまう人もいるかもしれません。
年収400万円なら節約すれば貯金も5万円くらいはできそうですが、個人によってお金の使い方は幅があるので、まったく貯金できず使い切ってしまう人もいることでしょう。
また、既婚者で子供がいる場合の教育費などを考えると、年収400万円ではかなり心もとないといえます。暮らせなくはありませんが、学校の選択肢が公立しかない、などということはあるでしょう。

参照:年収400万円の手取り、貯金額、税金額(所得税・住民税)、割合・生活

手取り・税金・社会保険料画像

年収400万円~490万円の手取り・税金・社会保険料

正社員の場合、給料からいろいろな税金が天引きされて手取り額となります。
所得税、住民税、社会保険税などがおもな税金です。40歳以上になると介護保険料も天引きされます。
これは自治体や収入によって金額は異なりますが、全国平均は5300円~5500円くらいです。
年収400万円台の人の、天引きされる税金と手取り額は、以下の通りです。


【400万円】
手取り額305万円 所得税13.05万円 住民税23.6万円 社会保険料58.3万円

【420万円】
手取り額318万円 所得税14.65万円 住民税25.2万円 社会保険料61.7万円

【440万円】
手取り額331万円 所得税16.25万円 住民税26.8万円 社会保険料65.1万円

【460万円】
手取り額348万円 所得税17.85万円 住民税28.4万円 社会保険料65.2万円

【480万円】
手取り額360万円 所得税19.45万円 住民税30.0万円 社会保険料70.3万円

社会保険料には年金も含まれます。住んでいる自治体や年齢、扶養家族の人数、また個人によってさまざまな控除があるので金額は多少前後することもあります。

参照:年収別手取り額早見表

年収400万円代の人にとってのおすすめ副業

年収400万円ということは、月額33万円の給料です。(正社員で4か月分のボーナスがつくとすると、月給は25万円です。)
給料バンクの平均給与ランキングの中から、平均給与33万円の職業をいくつかピックアップしてみました。
・溶接工
・行政書士
・気象予報士
・トラック運転手
・社会人野球選手
・競馬調教師
・ゲームデザイナー
・電車運転士
・回路設計士
・半導体エンジニア
・技術系公務員

などの職業が、平均給与33万円~33.3万円となっています。
年収300万円までは、資格が必要な手に職系の仕事が多かったですが、年収400万円になると、より高いスキルや専門的な知識が必要とされる職業が多くなっていることがわかります。
専門の知識や資格のほか、経験が求められるような仕事が多い傾向があります。責任も大きな仕事が、33万円(年収400万円)を稼ぐ職業の特徴だといえるでしょう。
この、年収400万円の職業の人が、年収に50万円~100万円をプラスするには、副業をすることをおすすめします。
どの職業の人でも共通してできる副業としては
・投資(FX、仮想通貨)
です。
ただし、投資はリスクが大きいので、よく考えて資金を用意しましょう。

・アフィリエイト
ブログを開設して、アフィリエイトをやるなら、リスクも低くおすすめです。初めは数円単位でしか稼ぐことはできませんが、よく考えてサイトを作ることで、数百万円以上稼ぐことも可能です。
ブログは競争相手が多い分野に参入するのもなかなか大変ですが、自分の職業を生かしたブログ内容によって専門性や個性を高めて、読者を増やすことができるかもしれません。

エンジニア系の職業の人なら、在宅ワークなどを探してみてもいいでしょう。「クラウドワークス」や「ランサーズ」など、クラウドソーシングの仕事を紹介してくれるサイトもいくつもあります。
夜間や週末など空いた時間で、自分のスキルを生かした副業をすれば、毎月数万円から、人によっては20万円近く稼ぐこともできます。
年収400万円の職業は普段の業務もそこそこ忙しいことが多いため、体に負担がない程度に副業を行いましょう。

年収400万円代の人におすすめの節約術

年収400万円台の人が50万円の節約をするのは、先に挙げた生活スタイル例のように無駄遣いせずに生活をすれば可能です。毎月5万円の貯金ができれば、年間60万円の貯蓄が可能です。
・外食を控える
・飲み会は行かない
・無駄な買いものはしない

だけで、貯金できます。
社交性の高い人には難しいかもしれませんが、不可能な数字ではありません。
ただし、年間100万円を節約するというのはかなり厳しいことです。
50万円の節約をするには、月に4万1000円程度、経費を削れば達成できますが、100万円を節約するとしたら、毎月8万3000円も削らなければなりません。
ただでさえ倹約したうえで貯金できている5万円に、そこから3万3000円以上プラスするとなると、生活をかなり見直さなければなりません。
節約する方法としては、
・家賃の安いところに住む
・交際費を減らす(付き合いを減らす)
・趣味を無料のものに

などが考えられます。

家族持ちの場合、市営住宅などに応募して入居できれば、家賃を抑えることができます。ただし倍率は非常に高いので絶対に入居できるとは限りません。
一人暮らしの場合は、実家に住む、シェア住宅に住む、駅から遠いところを選ぶ、などの方法によって家賃を下げることができます。
趣味も、無料のゲームや図書館などを利用したり、ジョギングしたり自宅で自重筋トレをするなど、お金がかからないものを選ぶとよいでしょう。
市営のジムなどは安い金額で利用することもできます。
料理など自炊に直結するものでもよいかもしれません。
また、
・オークションサイトに登録して、不要なものを売る
などの方法により、少しプラスすることもできるでしょう。転売で利ザヤを稼ぐとなると、もはや節約ではなく副業の域です。

年収400万円の相手と結婚するならどのくらいの貯蓄があればいい?

婚活中の男性から「年収400万円で結婚できるでしょうか?」という質問や、逆に女性から「年収400万円の彼と結婚しても大丈夫でしょうか?」などという質問を、インターネット上では多く見かけます。

やはり労働者の平均年収である「400万円」という数字は、一種の区切りとなっているのでしょう。

年収400万円で幸せに暮らしている夫婦もいれば、年収400万円ではとても足りない、生活が苦しいと思う人もいます。
それが「平均年収」というボーダーなのです。自治体の市営住宅や県営住宅などの世帯年収の上限も400万円前後で設定されていることも多いです(扶養家族の人数などによって異なります)。
年収400万円というのは貧困ではありませんが、裕福ともいえず、贅沢ができるような年収帯ではありません。
年収400万円の相手と結婚する場合、ある程度貯金をしておくことをおすすめします。
女性の場合、どうしても妊娠出産によって働けない期間が出てきてしまうので、その間の生活を補うだけの貯蓄は結婚前から貯めておいた方がよいでしょう。
また、男性の場合であっても病気やケガで一時的に働けない期間が出てくる場合もあるので、貯蓄はしておくべきです。
結婚式を挙げるのか、新婚旅行に行くのか、新居に引っ越すのか、など、結婚後のプランによって必要な貯蓄額は異なります。
結婚式の平均費用は350万円、海外に新婚旅行に行くなら二人で50万円、引っ越し費用と敷金礼金、家具代などを含めて50万円くらい、と考えると、450万円~500万円は確実にかかってきます。
親からの援助を期待できない場合、「結婚」というイベントだけでその金額がなくなってしまうのです。
もしもすべてのイベントを完璧にこなしたいならば、500万円の必要経費プラス、妊娠出産や突発的な事態(病気やケガ、冠婚葬祭)への対処費用も貯金しておいたほうがよいでしょう。安心できる金額は800万円ほどでしょうか。
ただし、結婚式を挙げない、もしくは写真だけにする、などの選択をすればこの限りではありません。

年収400万円は日本の平均。ちょっとした+αが欲しいところ

ごく平均的な年収である年収400万円の人であっても、現状に満足しているという人は少ないでしょう。
できれば50万円、100万円を年収にプラスして、少しでも余裕のある生活を送りたいはずです。
しかし、副業や節約にのめりこむあまり本業がおろそかになったり、体を壊してしまっては元も子もありません。
自分の限界をよく見極めて、自分にあった方法で年収をアップさせることを考えてみましょう。

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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