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特殊部隊(sat.sst.sp,特殊犯捜査係,機動隊)の年収って警察官より高いの?

特殊部隊平均年収まとめ

第1位:SP 平均年収700万円
第2位:特殊犯捜査係 平均年収650万円
第3位:SAT、SST 平均年収600万円
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アイミ

そういえば日本に特殊部隊ってあるの?
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ミナミ

特殊部隊?そうね、幾つかあるわよ。例えばSATとかSSTとかかな?危険な仕事だから給料も良さそうね、一体いくらかしら?
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マリン

特殊部隊は機密が大事だから情報は表には出にくいわね。でもそもそも公務員なので予測することは可能よ。今回は特殊部隊の隊員の平均年収について調査してみたわ。

警察官の年収

平均年収.JPの調査では2020年度の警察官の平均年収は690万円~813万円ほどでした。
警察組織は少々複雑ですので簡単に説明しますと、大まかに警察庁と警視庁や神奈川県警と言った地方警察組織に分かれています。
警察庁は内閣総理大臣が管轄していますが、地方の警察組織は知事が管轄しています。
このため、警察庁に所属する警察官は国家公務員、地方警察の警察官は地方公務員となっています。
警察官の給料はその他の公務員と同じく俸給表にて給料月額、つまり基本給が定められていますが、国家公務員の警察官と地方公務員の警察官とでは異なる俸給表が使用されています。
しかし、金額的を見てみますとどの俸給表もほとんど違いは見られませんので、給料的にはそれほど違いはありません。

次に考慮すべきは階級です。
警察官には9つの階級があり、巡査から巡査部長、警部補、警部、警視、警視正、警視長、警視監、警視総監に分かれています。
この階級は俸給表とリンクしており、階級が上がると俸給表の等級も上がり給料が上がるというわけです。
つまり、国家公務員でも地方公務員でも階級が同じであれば似たような給料になるというわけです。
細かい話になり恐縮ですが、地方公務員の警察官でも警視まで出世すると国家公務員の扱いになりますので国家公務員用の俸給表である公安職俸給表(一)が適用されます。
給料は階級で大まかに決まる等級と、勤務年数や勤務態度により決まる号で定められている金額となりますので、例えば特殊部隊に所属しても階級が同じ他の警察官と同じ給料になります。
基本給である給料月額の決め方についてご説明しましたが、その他に各種手当を合わせることで総支給額である給与が決まります。
特殊部隊にいようがその他の部署に所属していようが給料月額は似たような額になりますが、手当が異なると給与の違いが出てきます。

特殊部隊についての画像

警視庁俸給表
職務の級 最低額 最高額 階級
1級 166100 334300 巡査
2級 194700 374500 巡査長
3級 202100 401900 巡査部長
4級 225000 430900 警部補
5級 247700 442700 警部
6級 284800 460100 警視
7級 311800 475500 副署長
8級 509600 527400 署長

特殊部隊の年収考察

特殊部隊は機密性が高いのであまり情報は出てきませんので年収は推測するしかありませんが、今回は特殊急襲部隊(SAT)、特殊警備隊(SST)、セキュリティポリス(SP)、特殊犯捜査係、機動隊に所属している隊員の年収はについて考察してみます。
国家公務員の警察官を例にとると、国家公務員の警察官の給料は公安職俸給表(一)で決まります。
この公安職俸給表(一)の最低月額は1級の1号で158100円、最高月額は11級の21号で570100円となります。
地方公務員の警察官の俸給表は都道府県ごとに異なっていて等級数が異なっていますが、公安職俸給表(一)とほぼ同じレンジです。
今回考察する部隊の内、SAT、SP、特殊犯捜査係、機動隊は警察の部隊になります。

しかし、SSTは海上保安庁に所属する特殊部隊でありますので警察官とは異なる俸給表が用いられていて、海上保安庁の職員には公安職俸給表(二)が適用されています。
公安職俸給表(一)の最低月額は1級の1号で158100円、最高月額は11級の21号で570100円となっていますが、一方の公安職俸給表(二)の最低月額は1級の1号で151500円、最高月額は10級の21号で570100円となっています。
最低月額は公安職俸給表(一)の方が少し高いですが、最高月額に関してはどちらも同じです。
つまり、海上保安庁の職員も警察官と同様に階級により給料が大まかに決まると言えますので、特殊部隊の年収を考察する場合には隊員の階級と部隊特有の手当を考えます。

SATの年収

SATは警察の警備部に所属する特殊部隊であり、テロなど重大な事件や現場の刑事では対応できないような人質立てこもり事件などに出動します。
警察官は拳銃を持っていますが、犯人がより強力な武器を持っていた場合には太刀打ちできません。
さらに立てこもりになると説得や交渉、突入、狙撃などが必要になりますので現場の警察官では対応できずに専門の知識を持ち訓練を受けた特殊部隊の出番になります。
ハイジャック事件は数十年前には左翼の赤軍派がよく起こしていましたし、北朝鮮の工作員が飛行機に爆弾を仕掛けて爆発させる事件もおきました。
このような事件が多発したために空港のセキュリティーは非常に厳しくなるとともにハイジャック事件を解決させるために特殊部隊が投入されています。
SATは東京都、大阪府、北海道、千葉県、神奈川県、愛知県、福岡県、沖縄県の都道府県警に設置されており、所属している人員は全部で300名いますので、警察官の中でも選ばれた存在であると言えます。

SATは部隊ですので隊長がいて部隊員がいますが、隊長の身分は警視クラスで分隊長は警部クラスです。
部隊員は身体能力や射撃能力などの戦闘能力が高い若手が選ばれますが、階級的には隊長よりも低くないと組織としてねじれが生じますので隊員の多くは隊長よりも階級が低くないとならず、巡査及び巡査部長が主となります。
このため、SAT隊員は全体的に階級が低く年齢も若くなりますので給料月額は低く、平均よりも下であると推測されます。
一方で手当ですが、事件が無ければ基本的に訓練の日々となりますので事件が無く平和なときは特殊手当もつかずに給料は警察官の平均以下であると思われます。
事件が起きますと何日間も現場に張り付くことになりますので残業代が付く上に、警ら手当や捜査等業務手当などが支給されると思われます。
以上より、SAT隊員の平均年収は警察官の平均以下であり、平均年収は600万円程度であると推測します。

SSTの年収

海上保安庁に所属する海上保安官は国家公務員です。
この海上保安庁の特殊部隊であるSSTはシージャックなどの海上における凶悪事件に対処するために存在しています。
SSTの本拠地は第五管区内の大阪特殊警備基地であり、大阪府の泉佐野市にあります。

海上保安官の階級には海上保安士、海上保安正、海上保安監がそれぞれ三等から一等まであり、その上には次長・警備救難監、長官と続いています。
この階級の内、三等海上保安正以上は船の規模に応じた船長クラスの役職となります。

実際のSSTの階級構成を見てみますと、隊長は二等海上保安正とミドルクラスの隊員が任命されます。
そして副隊長にはその下の三等海上保安正から任命されますので、一般隊員はこの三等海上保安正以下の階級から構成されていることになります。
つまり、隊員のほとんどは海上保安監の階級となりますので、年齢の若さも相まってSATと同様に海上保安官の平均年収と比較してSST隊員の平均年収は低くなります。

以上より、SSTでは国家公務員の警察官と似たような俸給表が使用されている上にSATと似たような階級構成ですので平均年収はSAT隊員とほぼ同じ600万円ほどであると推測されます。

SPの年収

SPはセキュリティーポリス(Security Police)の頭文字をとった名称です。
このSPとは警視庁の警備部警備課に所属していて要人警護を行う警察官の呼称です。
つまり、SPとは警視庁のみに使用されますが、他の県警などでも身辺警護を行う部署は存在しています。

警視庁は東京都の警察組織でありますが、東京には政府要人を初めとして各国の要人が来日し警護が必要になる機会がダントツで多いので警視庁では要人警護が主要な仕事の一つとなっています。
SPは数名のチームで警護を行い、不審な点が無いか常に周囲に目を配るとともに警護対象者に襲撃の隙が出来ないように常に気配りを欠かしません。

このSPになる警察官の階級ですが、若手の巡査と巡査部長が多いのでSPの平均年収も低いかと思われますが、SPの仕事は警護対象者が自宅を出てから帰宅するまでつきっきりで警護しなければならないので残業代が非常に高額になる傾向があります。
つまり、基本給は警視庁の俸給表により定められているので他の同じ等級の警察官と変わりませんが、警護の時間が長くなればその分残業となり給与は高くなります。
ただし、若手の巡査や巡査部長がSPになりますので俸給表では等級は低いので、残業代を足したところで年収は1000万円を超えることはまずありません。
従って、SPの平均年収は700万円と推測されます。

特殊犯捜査係の年収

警視庁や道府県警にも特殊部隊と呼べるチームがあり、特殊事件捜査係と呼ばれています。
呼び名はそれぞれの組織で異なっていて、警視庁ではSIT、大阪府警ではMAATとなっています。

特殊事件捜査係は刑事部捜査第一課に所属しており、刑事により編成されています。
この特殊事件捜査係は人質事件や爆破事件など対処が難しい事件を担当していますので、多岐にわたる知識や専門性を持った集団です。

チーム編成は隊長となる警部と副隊長の警部補、そして巡査部長と巡査が各2名の合計6名からなります。
つまり、平均年収は警部補と巡査部長の中間程度となりますので、650万円ほどであると推測されます。

機動隊の年収

機動隊は組織力が必要な大掛かりな警備や治安維持などを行う部隊であり、日本で起こった重大事件の多くに機動隊は出動しています。
日本の治安維持の要とも言え、危険を伴いますが大切な仕事を行っています。

機動隊は各警察組織の中の警備部に所属しており、重大な事件や大掛かりなデモなどで警備に人員が必要な場合には担当部署から機動隊に出動要請がかかります。
機動隊が出動するとなると現場でパトロールしている警察官たちでは対処ができないことでありますので、専用の車両や盾などの重装備を行い出動します。

警視庁を例にとりますが、機動隊は10隊からなり、各部隊の隊長は警視正、もしくは警視という高位の警察官が指揮に当たっています。
各隊の副隊長は2名からなり、警視と警部から任命されます。
この各隊は22人から24人の小隊、さらには7人から8人の分隊に分けられ、小隊長は警部補、分隊長は巡査部長となります。
そして分隊員の身分は巡査ですので、機動隊の構成員の80%程度は巡査となります。

つまり、機動隊の隊員の内、警視などの高位の職位になると年齢も高くなっていますので職位と相まって年収は高くなりますが、若手の巡査ですと年収は初任給から少し増えた程度と非常に低くなります。
従って、機動隊の平均年収は巡査の平均年収の少し上となり、550万円程度であると推測されます。

部隊 平均年収
SAT 600万円
SST 600万円
SP 700万円
特殊犯捜査係 650万円
機動隊員 550万円

それぞれの特殊部隊の隊員になるにはどうしたらいい?

子供のころに特殊部隊の隊員になることに憧れた方も多いかと思いますが、実際に特殊部隊の隊員になることは簡単か難しいかというと難しいです。
特殊部隊の隊員は戦闘能力が高くないといけませんが、これは単に喧嘩が強い、度胸があるというだけではなく射撃の腕や修羅場になっても動じない胆力、適切なタイミングで適切な判断を行う判断力、さらには隊長の命令に服従することができることなどの総合力が問われます。
身体は大きいに越したことはなく、警察学校などの体力試験では優秀な成績を納める必要があります。
体力は特殊部隊員の基礎ですので、高いに越したことはありません。
一方で、戦闘員ではなく爆弾処理など特殊技能により採用される人はその特殊技能を高める必要があります。

警察学校などを卒業し、新米として勤務開始からしばらくすると、上長など周囲の上官たちが勤務態度などから特殊部隊としてやっていけるかどうかを判断され特殊部隊としてやっていけそうな場合は推薦を受けます。

SATになるためには?

SATは警察官ですので、まずは警察学校の初任科課程を卒業する必要があります。
また、SATが設置されている地方警察は警視庁や大阪府警など大都市を抱える警察組織だけですので、SATが設置されている警察組織に入隊する必要があります。
そのあと、現任補修科課程を受けてSAT隊員になる資格を得ますが、実際にSAT隊員になるには体力などで上位の成績を収めておく必要があります。

次に機動隊に入隊しますが、警視庁の機動隊員は約4000名いますので、この中からSAT隊員になるわけですから非常に狭き門になります。
もちろん、特殊部隊に入りたくないという機動隊員もいますので、全員がライバルというわけでもありませんが、年間10名程度しか選考されませんのでSAT隊員になりたいと強く思いながら任務に全力で取り組んでいく必要があります。
SAT隊員を選ぶのは周囲の上官たちですので、その熱意と能力を勤務を通して見せることが大切になります。

SST

SSTは海上保安庁の組織ですのでSSTになるには海上保安官にならなくてはならず、海上保安官になるためには海上保安大学校か海上保安学校へ入学することから始まります。
これらの学校を卒業後に各部署に配属されますが、当然のことながら在校中に特殊部隊員としての職務を果たせるだけの能力を示さなければなりませんので優秀な成績で卒業するに越したことはありません。
実際SSTの出動回数は日本の特殊部隊の中でも最多であり、実戦で鍛え上げられていますので日本最強の部隊との呼び声も高いですし、海上勤務ですので潜水なども行わなければなりません。
つまり、射撃や格闘能力が高いだけでなく潜水やヘリからの降下など様々な技能を持っている必要がありますので、何でも卒なくこなせる器用な人に向いていると思われます。

SSTにどうやったらなれるかという情報は出回っていないので詳細は不明ですが、恐らくSATと同様に配属後の勤務態度や本人の意向などにより特殊部隊へ推薦されると思われます。

SPになるには?

SPは警視庁の一組織ですので、警察官採用試験に合格後、警視庁に入庁する必要があります。
SPの条件として身長が173cm及び剣道や柔道が三段以上、拳銃射撃上級とありますので、身長が173cm以上の人でなおかつ柔道や剣道をやっていないといけません。
柔道で三段になるには最長で8年かかります。
大会でよい成績を納めるなど得点を稼いでいるとより早く昇段できますが、中学生や高校生のころから柔道や剣道をやっていた方が有利となります。

警察官になると交番勤務から始まりますが、一定の条件をクリアした後に上司の推薦が必要ですので上司に推薦しようという気を持ってもらわなければなりません。
このため、勤務態度のみならず上司にある程度気に入ってもらう必要があります。
そして上司の推薦がもらえると、SP候補生として警視庁の警備部に配属されることになり、SP候補生として訓練が始まります。

特殊犯捜査係になるには?

特殊犯捜査係は警察官ですので、まずは警視庁及び道府県警に採用されなければなりません。
さらに、特殊犯捜査係は刑事ですので警察官になったのちに刑事になる必要があります。
刑事は一定の勤務経験を経た後に警察学校の講習を受けることで刑事になる資格が得られます。
その後に、刑事課に配属されて刑事となりますが、配属されるためには刑事課に欠員が出る必要がありますので刑事になりたいと言ってもなれるかどうかはタイミングが大事になります。

特殊犯捜査係は刑事課の中でも捜査一課に所属しているので刑事課の捜査一課に配属されることが最短ルートとなります。
他にも公安部もテロ組織など特殊部隊の出動が必要な事件を扱う部署ですので、公安部に配属されることも特殊犯捜査係になるルートになります。

特殊犯捜査係は難しい事件を専門的にあるかう刑事たちですので、警察官の中でも特に優秀な人材が求められます。
このため、自身の能力が特殊犯捜査係にふさわしいことをしっかりと示すことや熱意を訴えることが大事になります。

機動隊

機動隊員は警視庁の中でも4000人ほどいますので、機動隊員になるだけなら特殊部隊よりも断然簡単になれます。
新米警官となり交番勤務を終えると機動隊に異動するチャンスが訪れます。

一方で、機動隊員の訓練は非常に厳しいことで有名ですので、この厳しい訓練に耐えられる自信と実力が必要です。

特殊部隊から将来的にどういうキャリアになるの?

特殊部隊員には基本的に体力のある若い間になる場合が多いので、数年で異動になります。
隊長や指導教官として特殊部隊に残る人もいますが、多くの隊員は他の道を進んでいくことになります。
最も多いと思われる道は、特殊部隊になる前に所属していた古巣に戻ることです。
また、特殊部隊員としてのキャリアを買われて様々な部署に配属されることもありでしょう。

基本的に警察官の特殊部隊員は警察官のままですので、警察官として勤務し続けることになります。

チャット右画像

マリン

命を張る特殊部隊員の給料は高そうですが、実際は年齢を重ねた普通の警察官の方が給料は高いです。
執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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