うつ病に向いている職業まとめ

うつ病の人が社会復帰に向けておこなうこと

その1 無理をしない
その2 長期治療で考える
その3 無理をしない!
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アイミ

うつ病は現代において深刻な精神病です。うつ病は、様々な心の不調や体の不調が現れます。
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ミナミ

心の不調では、気分がいつも落ち込んでいる、面白い出来事が起きても笑えない、好きだったはずのものに興味が持てないなどの症状が発症します。また、体の不調で起きる症状は倦怠感、異常に疲れやすい、頭痛、睡眠障害です。
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マリン

このような症状に苦しむうつ病の方でも続けやすい職業をランキング形式で10個ご紹介していきます。

うつ病でも働けるの?

うつ病でもゆっくりと自分のペースで少ない時間からであれば働くことができます。うつ病は、発症するまでの時間よりもうつ病が良くなるまでの時間の方が何倍もかかる病気です。
また厚生労働省の発表では、うつ病が良くなったとしても再発する確率は60%とされており無理をして社会復帰をすればさらに自分を苦しめることになってしまうでしょう。再発を繰り返すことで、うつ病がまた発症する確率が高まっていきます。

ある情報サイトによると、うつ病患者は職場に復帰したとしても50%が再び休職してしまい、2回目の復帰では70%、3回目では90%が休職してしまうと言われていました。ここから見てもうつ病はかなり再発の可能性が高い病気です。
社会復帰に大切なことは、うつになった原因を探り理解することです。休職中に症状が軽くなり、回復に向かっていくのは薬を飲みながら仕事や人間関係からのストレス、ノルマや責任感からくるプレッシャーから離れてゆっくりしているからです。

うつ病が回復した後、職場環境や労働条件をうつ病発症前となにも変えず職場に戻れば再び休職してしまうでしょう。
ある程度の原因を知っておけば、元の職場に復帰するのではなく転職をして職場環境を変えたり、労働時間を短縮しプレッシャーの少ないストレス低めのポジションに付けてもらうことで再発を防止することができます。

また、復帰の注意点としては 1.社会復帰で焦らない
2.復帰までの時間を長めにとる
3.お医者さんの診断に素直になる
4.悩みを共有する
の4点が重要です。

この4つの注意点を簡単に解説していきます。

社会復帰で焦らない

うつ病の方の中には、休職中や無職の状態に焦りを感じ早く復職しなくてはならないと焦って社会復帰する方もいます。しかしそれは、自分へのプレッシャーになってうつ病の回復を妨げる可能性があるのです。
経済的な事情で復帰を急がなくてはならない方もいらっしゃるでしょうが、傷病手当や失業手当など経済的支援を受けられる場合もあるので制度を利用し徐々に社会復帰をしていくようにしましょう。

復帰までの時間を長めにとる

うつ病は再発率の高い病気です。そのため、治療時にはうつ病を発症する前の状態を取り戻した寛解と言われる状態が1つのゴールになります。この寛解になるまではある程度の時間がかかります。
あなたが考えるよりも治療に時間がかかる可能性もあるので、社会復帰までの時間を長めにとり考える以上にじっくりと治療に取り組むようにしましょう。

お医者さんの診断に素直になる

あなた自身が元気になったと感じていても、お医者さんから見たらまだ復帰には早いと判断されることがあります。自分の心の状況は意外と自分ではわからないことも多いです。
そのため社会復帰を検討するうえではお医者さんからの寛解診断をもらいましょう。特に、現在の職場復帰を考えている場合基本的に専門医の診断書が必要になります。
自己判断での復帰は再発の危険性があるので、素直に専門家の意見を聞くようにしましょう。

悩みを共有する

1人で悩みを抱え込まず共有することは大切です。うつ病を寛解させるには周囲の人のサポートが重要と言えます。できるだけ周囲の人を頼るようにしましょう。
人に悩みを打ち明けることでストレス軽減を期待できるので、人に話すという行動を大切にしてください。

友人や家族に言いづらいという方は、無料で頼れる支援機関が沢山あるのでそういったところに相談してみましょう。

うつ病の人はこんな職場はやめとけっていう特徴

うつ病になりやすい職場環境というものは存在します。また、再発しやすい状況というものもあるでしょう。ここではそんなうつ病の人にはおすすめできない職場の特徴をご紹介していきます。

長時間労働が常態化している

長時間労働はうつ病の原因の1つと言われています。情報サイトによると、1日の労働時間が11時間を超えていた人は7から8時間の人に比べて、約5年後のうつ病の発症リスクが2.4倍ほど高かったそうです。
この研究は、イギリスのグループが数千人の公務員を追跡調査した結果です。

最近の研究では、長時間労働によって誘発される睡眠時間の短縮が重視されています。睡眠時間が減ると頭が働かなくなって時間内に業務を遂行できず、さらに残業が増えて睡眠時間が短縮されていくという悪循環に陥ります。
睡眠不足により、肉体的疲労が蓄積された状態で、対人関係などのストレスが加わるとうつ病が発症するリスクが高まるというのです。

このように長時間労働は、うつ病のリスクが高まるのでおすすめできません。

パワハラ・セクハラが常態化している

パワハラ、セクハラが常態化している職場環境はうつ病の発症リスクを高めます。パワハラは、上司からの暴言やいじめ、場合によっては暴力を振るわれるなど精神的なストレスを抱えることになります。
またセクハラは、いやらしい質問や他者から身体的に不快な行動をとられるので女性男性共に取り返しのつかない心の傷を受けてしまう場合があるでしょう。

このようにパワハラ、セクハラが常態化している企業は体育会系な風土であったり、古い考えの社員比率が高い企業に多く見られます。社会復帰する際にこのような企業に当たらないよう口コミや企業調査をしっかりしましょう。

閉鎖的

閉鎖的な環境では、いじめや嫌がらせが起こることがしばしばあります。特に外回りもなく、オフィスの閉鎖的空間で長時間同じ人と仕事をするのは思ったよりもストレスがかかるものです。
なにかきっかけがあれば、閉鎖的空間でいじめや嫌がらせは簡単に発生します。

オフィスワークだとしても、他部署や他社との関わりが定期的にあるような職場を選ぶようにしましょう。

ノルマなどプレッシャーがかかる

営業職などはノルマがありプレッシャーがかかる仕事です。毎月ノルマに追われて胃がキリキリするなんていう営業さんも少なくないでしょう。
プレッシャーは精神的なストレスを大きくかけます。精神的なストレスをため込むとうつ病のリスクは高まります。このようなプレッシャーがある職場は、うつ病から社会復帰する場合におすすめすることはできません。

うつ病の人は基本無理をしてはいけない

うつ病になったら無理はしてはいけません。うつ病の時に無理をするとうつ病を悪化させる可能性があります。この無理とは、働きすぎたり求められること以上に頑張ってしまうことです。
うつ病になると不安な気持ちになりやすい、集中力が続かない、考えがまとまらないなど作業効率が下がります。作業効率が下がることで必要以上に自分が追い込まれ、自分はできない人間だと自己肯定感が下がってしまいます。

無理をすることで、社会復帰した後もうつ病が再発する可能性もあるでしょう。うつ病から復帰した方は、周りに迷惑をかけられないという思いや後ろめたい気持ちから頑張りすぎてしまうことがあります。

復帰や復帰後はゆっくりで大丈夫です。自分のペースで、お医者さんの意見を聞きながら無理をせずお仕事を進めていきましょう。

どんな職場環境がいい?

うつ病の明確な原因は未だに解明されていませんが、うつ病は様々な精神的ストレス、肉体的ストレスなどが原因となり発症することがあります。
なので、精神的ストレスや肉体的ストレスを感じない職場が良いと考えられます。

長時間労働ではなく、パワハラもセクハラもなく、ノルマや強いプレッシャーもない職場環境がうつ病を発症した人には合っているでしょう。

うつ病に向いている職業ベスト10

ここからは、うつ病の方に向いている職業をランキング形式で10個ご紹介していきます。もしあなたがうつ病の治療中で、社会復帰を目指しているのであれば次の仕事探しの参考にしてみてください。

WEBライター

WEBライターは、うつ病の方にかなり向いている職業です。
WEBライターはフリーランスとしても活動しやすく、自分で仕事量が調整できるうえに在宅で働くことも可能です。
うつ病からの社会復帰には、仕事量を徐々に増やしていくことが必要と言えます。
今はクラウドワークスやランサーズなどの仕事仲介のサイトがあり、初心者でもWEBライターとして働き始められる土壌が整っています。

自分で仕事量を調節できるWEBライターはうつ病の方に向いている仕事の代表格と言えるでしょう。
マンション管理人

マンション管理人の仕事内容は、清掃や入居者対応、警備・設備点検、管理組合業務などです。
大規模なマンションだと役割分担されることもあります。
基本的にノルマや営業活動などプレッシャーのかかる業務はほとんどなく、1人で管理する場合も多いので気楽に働くことができます。住民に感謝されることもあり、自己肯定感も上がるので社会復帰には良い仕事でしょう。

食品配達

ここで言う食品配達は、ウーバーイーツや出前館などの外食を届けてくれるサービスのことです。
こういったサービスは、対人関係で悩むことなく個人の裁量で働くことができます。
また、働いたら働いた分だけお給料が増えていくシステムなので時間も自分でコントロールすることができます。ゲーム性もあるので、人によっては楽しく仕事ができ、気づいたら思ったよりも長い時間働けるようになっているでしょう。

検品業務

部品の検品などの検品業務は、人とかかわることがほとんどなく1つの仕事に全神経を集中することができる業務です。
うつ病の人は、マルチタスクが苦手な方が多いと言われています。しかし、その中には1つのことに驚くくらいの集中力を発揮できる人がいます。
対人関係でうつ病を発症した人は、こういった検品業務で1人集中しながらできる仕事がおすすめです。

梱包業務

梱包業務や荷物の発送業務もほとんど対人関係に悩むことなく働くことができるでしょう。
何人かで商品を梱包する場面は多いですが、1つ1つを梱包するのは1人での作業となります。
発送時間に間に合うようにしなければならないというプレッシャーはあるでしょうが、多数商品を何人かでやるような業務も多いので1人に責任が集中することもありません。

施設警備員

施設を管理する警備員は、お客さんとかかわる事が無くうつ病の人にも比較的向いた職業と言えます。
警備員はチームで働くことが多いので、そこのコミュニケーションだけできればあとはルーチンワークなので自分のペースで仕事をすることができます。

倉庫管理

倉庫管理もほとんど人と関わることがありません。
決められたスケジュール通りに入ってくる商品の入荷作業や出荷作業が主な仕事です。
ノルマ等もなく、タイトなスケジュールで無ければそこまで長時間の勤務もありません。対人関係に悩む方や長時間労働に悩む人におすすめしたい職業です。

マシンオペレーター

マシンオペレーターは、人間相手ではなくモノ相手の仕事なため人間関係に振り回される可能性が低くなります。
営業職や接客業などノルマやクレームなどでピリピリした環境と違い、そこまで厳しい人間関係は基本的にないでしょう。決められた作業を行えれば、楽しく働くことができます。

清掃業

清掃業もほとんど対人関係の無い仕事です。清掃をすると汚れが綺麗になるのが目に見えて分かります。
かなりの達成感も得られる上に、残業などもあまり発生しないことが多いです。
急かされることもなく、プレッシャーも少ないのでうつ病を発症した人におすすめできる仕事と言えます。

翻訳業

もしも外国語のスキルがあるなら、翻訳業務はうつ病に向いた仕事です。
フリーランスとしても働くことができ、自分のペースで仕事ができます。
書籍の翻訳やレポートの翻訳業など在宅でできるものも多く、人と関わることもなく気楽に働くことができるでしょう。
こちらの仕事もクラウドワークスやランサーズで紹介されているので、興味がある人は調べてみてはいかがでしょうか。

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マリン

何よりもまず鬱になった場合はできるだけ働くことや社会復帰を考えず治療に専念することが大事ですね。社会復帰の一歩は焦らずに。
執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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