年収900万円の生活から+100万円アップできる副業や節約術

年収900万円の生活から+100万円アップできる副業や節約術について徹底解説します

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年収900万円の実態

民間給与実態統計調査によると、年収900万円台の人は全体の1.8パーセントしかいません。もうすぐ大台の1000万円に到達しようという900万円は、国民の中ではかなりの「勝ち組」であるといえるでしょう。
誰でも聞いたことのあるような有名企業や大手メーカーの社員なら、年収900万円になる確率が高くなります。それ以外の中小企業では、よほど役員クラスでもない限り夢のまた夢、といった年収帯です。
日本人労働者の平均年収は420万円なので、その年収の人から見たら、倍以上の年収である900万円というのは、さぞ豪華な暮らしができるように思われるかもしれません。
しかし、本当のところはそれほど贅沢できない、というのが実情のようです。
2018年の税制改正で年収850万円以上の人が実質増税になることから、年収900万円の人は今後ますます負担が増える可能性があります。

また、高年収であるがゆえに、「ブランド志向」になりがちなのも、この年収帯のあるあるです。もちろん、お金に余裕があれば好きなものを買えばいいわけですが、扶養家族がいてこれから子供が大きくなる……という人は気をつけなければなりません。十分な手取りがあるので急に家計が破綻するということはありませんが、積もり積もって負担が大きくなる可能性はあります。
高年収だからといって高級タワーマンションに住むなど見栄を張る生活を続けていると、子供の大学進学資金が用意できない、ということにもなりえます。

そんな年収900万円の人が、生活力をアップさせるための収入を増やす方法を、具体的にご紹介します。

年収900万円の生活スタイル

年収900万円というのは、月給にすると単純計算で約75万円です。手取りでは56万円くらいです。
仮に正社員でボーナスが4か月分あるとすると、月給は額面約56万円となり、手取り額はもっと少なくなるでしょう。
正社員は社会保険料や住民税などが天引きされるため、どうしても手取り額は減ってしまいます。

年齢や扶養家族の人数などによっても違いは出ますが、年収900万円でも実際に手元に入ってくるお金は640万円以下、ということもあります。

まずは、独身者の生活の一例を挙げてみます。


【年収900万円(手取り640万円/月額53万円)】
※都内一人暮らしの場合
・住居費(家賃):13万円
・食費:6万円
・水道光熱費:1万5000円
・通信費(ネット料金、携帯電話):1万5000円
・被服費:4万円
・日用品費:2万円
・交際費:4万円
・趣味・娯楽費:5万円
・保険料:2万円
・自動車維持費:2万円
・貯金:12万円


好きなことにお金を使える、余裕のある生活がうかがえます。
しかし、年収900万円の独身者は引かれる税金額も大きいので、年収800万円のときから単純に100万円手取りがアップするということはありません。
したがって、被服費や趣味に年収800万円のときよりも少し(1万円ずつくらい)使える額が増えて、貯金も2万円アップする、といった程度の変化しかありません。
この先も独身を貫くなら老後資金もそれなりに貯めておかなければならないので、貯金額ももっと増やしてもよいかもしれません。

一方、既婚者の年収900万円の人の生活はどのようになっているでしょうか。



【900万円(手取り660万円/月額55万円)】
※都内在住、妻(専業主婦)、子ども2人の場合
・住居費(家賃または住宅ローン):13万円
・食費:8万円
・水道光熱費:2万円
・通信費(ネット料金、携帯電話):2万円
・被服費:2万円
・日用品費:3万円
・交際費:4万円
・趣味・娯楽費(レジャー):3万円
・保険料:2万円
・自動車維持費:2万円
・教育費:8万円
・貯金:6万円


独身者よりも手取り額が少し多いのは、扶養家族が3人いるからです。控除があることから、手取りは少し増えます。
独身者は趣味や娯楽、被服費などにお金をかけることができましたが、家族持ちとなるとそうもいきません。
年収900万円というのは40代以上に多い年収帯なので、子供の年齢も中学生以上になっている可能性があります。

上記は私立の大学に子供が一人入っていると仮定しているので、その授業料が教育費として大きなウェイトを占めています。
一人暮らしの資金を仕送りするのはかなり厳しいので、奨学金をもらってもらうか、実家から通学してもらうかを考えなければなりません。
2人目にはぜひ国公立大学に行ってもらいましょう。

年収900万円は高年収とはいえ、子供にいい教育を与えようと考えると、そこまで生活に余裕を持つことはできません。
妻にもパートしてもらうなりして、老後の生活資金を貯めていくことも考慮に入れましょう。
参照:年収900万円の手取り、貯金額、税金額(所得税・住民税)、割合・生活

手取り・税金・社会保険料画像

年収900万円~990万円の手取り・税金・社会保険料

正社員の場合、給料からいろいろな税金が天引きされて手取り額となります。
所得税、住民税、社会保険税などがおもな税金です。40歳以上になると介護保険料も天引きされます。これは自治体や収入によって金額は異なりますが、全国平均は5300円~5500円くらいです。
年収900万円台の人の、天引きされる税金と手取り額は、以下の通りです。



【900万円】
手取り額631万円 所得税87.65万円 住民税66.0万円 社会保険料114.7万円

【920万円】
手取り額643万円 所得税91.25万円 住民税67.8万円 社会保険料117.2万円

【940万円】
手取り額658万円 所得税94.85万円 住民税69.6万円 社会保険料117.3万円

【960万円】
手取り額672万円 所得税98.78万円 住民税71.4万円 社会保険料117.4万円

【980万円】
手取り額684万円 所得税102.92万円 住民税73.2万円 社会保険料119.9万円


社会保険料には年金も含まれます。住んでいる自治体や年齢、扶養家族の人数、また個人によってさまざまな控除があるので金額は多少前後することもあります。
年収800万円くらいから、引かれる税金額の大きさが上がってきます。年収700万円くらいまでは年収の8割くらいが手取り額だったのが、それ以上になると、7割~7割五分くらいが手取りとなると考えてよいでしょう。

年収900万円の人は、年収×70パーセントくらいが手取りだと思っておきましょう。
参照:年収別手取り額早見表

年収900万円代の人にとってのおすすめ副業

年収900万円ということは、月額75万円(額面)の給料です。(正社員で4か月分のボーナスがつくとすると、月給は56万円です。)
平均給与ランキングの中から、平均給与75万円前後の職業をいくつかピックアップしてみました。



アクチュアリー(80万円)
・オペラ歌手(74.1万円)
弁護士【開業独立・勤務】(73万円)
・競輪選手(ガールズ競輪)(73万円)


などがあります。

多種多様な職業が、平均年収900万円前後となっています。上記の職業の人たちがみんな年収900万円かというと、そうではありません。
個人差が激しい職業でもあるので、年収1000万円以上の人もいれば、年収800万円以下、という人もいます。どの職業も誰でもなれるようなものではなく、生まれ持った資質に加えて、技術や知識、資格などが必要とされる仕事です。
そのため、個人によって収入も大きく差が開きやすいともいえます。

もし、上記の職業の人が副業をするとしたら、全員に共通してできるのは「投資」です。
手取り額が大きく、それなりに自由になる資金があるのが年収900万円。
そこから投資に回して、より資産を増やすことを考えましょう。株や保険、投資信託などの金融商品は元本割れなどリスクもともないますが、ただ銀行口座に預けていても金利はほとんどつきません。自分に合った商品を選んで、無理のない範囲で投資をするとよいでしょう。

上記の例では特殊な職業が多いので、ブログやメルマガなどで情報を発信していくことも収入アップにつながるかもしれません。講演会やセミナーなどを開いてお金を稼ぐことも可能です。
上記の職業以外では、誰でも聞いたことのあるような大企業の中堅社員が、年収900万円くらいになることでしょう。
大手企業は就業規則で副業を禁止していることもありますが、ブログなどの収益はそれに抵触しない可能性もあります。就業規則をよく読んで、本業に支障がなく、自分にできる範囲の副業を行いましょう。

自治体にもよりますが、公務員の課長クラスでも年収900万円くらいにはなるようです。ただし、公務員の副業は禁止されています。文筆業などは認められることがありますが、上司にきちんと確認することが必須です。

年収900万円代の人におすすめの節約術

年収900万円台の人が、副業ではない方法で余裕資金を生み出すとしたら、やはり王道の「節約」しかありません。
まずは、家計の無駄を省くためにも、どのくらい毎月支出をしているのかきちんと把握しておきましょう。高年収であるがゆえにどんぶり勘定になりがちで、細かく見ていくと非常に無駄が多い可能性もあります。
旅行や外食など、多くなってはいないでしょうか? 月単位ではそれほど多くなくても、年間で見ていくと大きな出費になっているかもしれません。
最近ではアプリで家計の管理ができるもの多数あるので、家計の見直しのためにも使ってみるとよいでしょう。

大きく節約をするとしたら、固定費の見直しが必要です。住宅ローンの借り換えを検討したり、通信費を見直して格安スマホにするなど、毎月削れるところはあるはずです。
また、「自分はハイクラスだ」といった意識が、家計を圧迫している可能性もあります。
ブランド物の買い替えは控え、ウォーターサーバーなど使用頻度がそれほどでもなければ撤去しましょう。
まずは見栄を張ることをやめることから、節約は始まります。

年収900万円の相手と結婚するならどのくらいの貯蓄があればいい?

結婚というイベントは、「人並み」にこなそうとすると大変お金がかかります。挙式&披露宴の費用だけでも400万円近くかかり、海外に新婚旅行に行けば50万円~100万円くらいはかかります。
また、結婚にともなって新居に引っ越すとなると、敷金礼金などを含めて50万円、新築のマンションを頭金なしで買うなら3000万円以上……、とキリがありません。
年収900万円という高年収の相手と結婚したからといって、貯金がなければ安心して暮らすことはできません。

一般的に、年収の20パーセントを貯蓄に回すことができるとよいといわれています。年収900万円なら、180万円の貯金です。
年齢にもよりますが、30代~40代の高年収の独身男性なら、1000万円くらいは貯めていれば合格点です。

2017年の家計調査によると、2人以上の勤労者世帯の年間貯蓄の平均金額は1327万円でした。中央値は792万円です。
結婚する相手の貯蓄と合わせて、1327万円以上あれば、「平均的」です。
これくらいの貯蓄があれば、妊娠出産、冠婚葬祭、事故、病気など急な出費にも対応できます。

年収900万円で扶養家族が沢山いるときつい

高給取り、ハイクラスに足を突っ込んでいるように思える年収900万円ですが、扶養家族の人数や住んでいる場所によってはそれほど生活に余裕があるとはいえません。
家計を見直し、節約や副業を行うことで、自由になる資金を増やしましょう。生活にゆとりが出れば心身ともに安定しますし、老後の見通しも立つというものです。
高年収だからといってあぐらをかかず、地道にコツコツ、お金を貯めていきましょう。

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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