農家の平均年収(農業経営統計調査調べ)
農家の平均年収に興味がある方のための基礎知識
農家の年収は456万円でした。(農業経営統計調査調べ)
平均年収:456万円(平成26年)
農外所得:146万円
農業での粗利:501万円
農業経営費:382万円
前年度と比べると平均年収は-3.5%でした。
農家の地域別年収ランキング
地域別の年収を見てみると下記結果となりました。
1位:北海道:787万円
2位:東北:448万円
3位:北陸:477万円
4位:関東:496万円
5位:東海:524万円
6位:近畿:451万円
7位:中国:438万円
8位:四国:404万円
9位:九州:446万円
北海道が地域別年収ではかなり高い結果となりました。
年収1000万円を超える割合が多かったのは
1位:関東
2位:北海道
3位:東北
4位:東海
という結果でした。
専業農家・兼業農家の年収
主副業別農業経営体の経営収支から算出した結果下記が専業と兼業の年収となりました。
専業農家:633万円(26年度)
兼業農家:516万円(26年度)
副業農家:400万円(26年度)
完全副業の農家については農業での所得ね年間で30万円ほどになっておりました。
【農業別年収】
・コメ農家の年収
作物別年収ランキング
作物による収入の違いでランキングを作ってみました。
1位:シシトウ 粗利:201万円 経費:58万円 所得:143万円 労働時間:2155時間
2位:ナス 粗利:180万円 経費:58万円 所得:123万円 労働時間:1049時間
3位:キュウリ 粗利:177万円 経費:59万円 所得:119万円 労働時間:932時間
4位:大玉トマト 粗利:154万円 経費:64万円 所得:90万円 労働時間:709時間
5位:ピーマン 粗利:142万円 経費:53万円 所得:90万円 労働時間:776時間
6位:ミニトマト 粗利:179万円 経費:99万円 所得:80万円 労働時間:1311時間
7位:青ネギ 粗利:87万円 経費:36万円 所得:50万円 労働時間:587時間
8位:白ネギ 粗利:68万円 経費:28万円 所得:40万円 労働時間:336時間
9位:メロン 粗利:54万円 経費:25万円 所得:29万円 労働時間:221時間
10位:ニンニク 粗利:58万円 経費:31万円 所得:27万円 労働時間:264時間
平均月収
月収:38万円
初任給:10万~20万
ボーナス等
農家による
仕事内容
農家の仕事は、農作物を作ることです。米、果物その他野菜です。
農作物以外にも酪農で牛を育てたりもします。
畑を作るための、土地を買い、トラクターなどの設備を買うので、初期投資だけで1000万ぐらいはかかるといわれてます。
家族で農家をしてるのであれば、年の売り上げが2000~3000万といわれています。その半分が経費といわれているので、家族だと年収は1000万ぐらいになる農家もあるそうです。
最近は専業農家よりも兼業農家を行うところも多く、冬の間は違う仕事をして、収穫時期になれば農家をするというところも多いそうです。
家族経営をすればそれなりに年収が高くはなりますが、深夜業務やお休みなどもあまりもてないためハードたといえるでしょう。
でもその分、育った農作物に愛情を感じることも多いそうです。
平均年収が高い仕事内容
農業を家族経営や兼業農家をするとそれなりに年収もあがるそうです。また上記ランキングでだした高年収が期待できる作物での収入が大事なようです。
年齢別年収推移と給与ボーナス推移
各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを算出してみました。
年齢 | 年収 | 月額給与 | ボーナス |
20~24歳 | 259.9万円 | 16万円 | 65.0万円 |
25~29歳 | 323.8万円 | 20万円 | 80.9万円 |
30~34歳 | 355.7万円 | 22万円 | 88.9万円 |
35~39歳 | 405.8万円 | 25万円 | 101.5万円 |
40~44歳 | 456.0万円 | 29万円 | 114.0万円 |
45~49歳 | 510.7万円 | 32万円 | 127.7万円 |
50~54歳 | 547.2万円 | 34万円 | 136.8万円 |
55~59歳 | 524.4万円 | 33万円 | 131.1万円 |
60~64歳 | 369.4万円 | 23万円 | 92.3万円 |
※平均年収と年齢での年収による比率から独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
雇用状況
現在農業に従事する人は年々少なくなっているため、地方では、それなりの需要があるそうです。
まずは従業員として働き、将来、JAなどから融資をもらったりして、経営するのがいいかもしれません。
ネットなどでも募集を募っているところもあるそうです。
利点
農作物に愛情が出る。
自分で農作物を作るため、自給自足になります。特にお米を作っていれば、お米にお金をかける必要もないとのことです。
農家になるには?
各都道府県に新規就農相談センターというものがあります。まずはそこに相談するのが一番早いといわれています。
サラリーマンをやめて農家に転職したり、農家をやりながら、ウエブ系の仕事をしたりなど、兼業農家が増えているそうです。
20代や30代だと若手の部類といわれる職業なので、年をとってもチャンスがあるそうです。
農業経験が無いのが不安でしたら、農家で何年か働いたり、農業大学に行ってみるのも近道。
経験がなくてもできるというわけではないですが、初心者でも始められるという利点があるとおもいます。もちろん勉強や知識は必要になります。
国家資格を取得するような業種と違います。
TPPなどで自由貿易になった場合、それなりの対策を農家もするとは思いますが、マネージメント能力があれば、かなりの年収をゲットできるチャンスもあるかもしれません。
どんな農家が生き残れるの?
日本の農家は米の生産調整を行う国の減反政策などにも翻弄され、専業農家が少なくなり兼業農家が増え、国は農家を保護する一方で、農家以外が農業経営体となることには制限を加えらてきました。
しかし規制緩和で農家が法人化することが認められ、最近では特区での株式会社による農業経営も認められています。
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)で、自由化を進めることを目標として、12ヵ国が交渉に参加しています。
もしTPPでお米など農産品の関税が撤廃されると、日本の農家は大打撃を受ける懸念されています。
このような流れのなかでどんな農家が生き残れるのかですが、やはりこれまでのように美味しいだけのお米や野菜を作っていても、価格競争に晒される可能性がとても高いと考えられます。
やはり他にないような付加価値を付けるなどして、高くても他では手に入らないような農産品を作る必要があるのではないでしょうか。
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平均年収.jp編集部
外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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