消防士の年収を詳しく解説

消防士に興味がある方のための役立つ情報を紹介

消防士の画像

消防士は718万円が平均年収でした!(地方公務員給与実態調査結果の概要調べ)

消防士の年収の平均は、718万円でした。
消防士に支払われる給料の平均は36万円が基本で諸手当が65万円となっており、民間企業と比較すると非常に高くなっています。
※公安職俸給表(一)が適用されます。


消防士に割り当てられる諸手当を調べたところ、特殊勤務手当てというものがあり、
(1) 危険作業手当
(2) 不快作業手当
(3) 重勤務作業手当
(4) 非常災害業務手当
(6) 消防業務手当
などの手当てがつきます。
現在全国の消防職の職員は15万8000名となっております。

過去の年収から比べてみると、平成14年の763万円から、緩やかですが下降傾向にあります。
消防士の給与が一般の公務員より高いのは火災現場で怪我をしたり、最悪の場合は殉職することもあるからで、さらに消防士は火災や災害の通報があればいつでも出動する必要があり、そのため勤務は2部制か3部制で24時間体制を取っています。

2部制は非番・休日・24時間勤務のシフトで、3部制は日勤・当番・非番のシフトで勤務します。
また消防士も民間企業と同様に高卒と大卒では初任給も約5万円の開きがあり、大卒の方が昇給や昇格も早いので給与面では大卒の方が高卒よりも有利と言えます。

消防士の大卒年収と高卒年収の違いを解説

消防士の年収は高卒と大卒で差が出てきますが、それは消防士だけではなく公務員全体としてⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類という採用区分があります。
Ⅰ類は大卒、Ⅱ類は短大卒、Ⅲ類は高卒となっており、高卒の初任給は15万円、大卒では20万円とされており、賞与などにも差が出てくるという事なので、消防士に関しては大卒の方が高年収を狙えると思われます。

消防士の都道府県、東京都、政令指定都市、町村の年齢別年収

消防士の年収を都道府県や政令指定都市、市町村別に分けてみました。

年齢 都道府県 東京都 政令指定都市(札幌、仙台、福岡、名古屋等) 町村
18~19歳 247.6万円 286.2万円 248.7万円 233.6万円
20~23歳 283.9万円 324.0万円 281.6万円 269.2万円
24~27歳 328.2万円 362.0万円 329.2万円 314.7万円
28~31歳 383.1万円 405.9万円 387.1万円 364.3万円
32~35歳 443.8万円 472.2万円 456.2万円 426.7万円
36~39歳 500.7万円 537.2万円 517.8万円 478.9万円
40~43歳 564.8万円 598.8万円 580.7万円 536.1万円
44~47歳 609.1万円 637.6万円 618.2万円 575.4万円
48~51歳 642.8万円 661.0万円 649.4万円 617.6万円
52~55歳 670.0万円 679.1万円 675.4万円 637.2万円
56~59歳 695.1万円 695.4万円 697.4万円 668.5万円
平均月額給与 32.9万円 34.8万円 33.9万円 31.3万円

消防士の年代別の年収を解説

消防士の30代の平均年収は600万円、40代になると720万円といわれており、50代では800万円以上と民間の平均よりも非常に高くなっています。
民間の場合は50代になると年収が減少する傾向が多いのですが、消防士(公務員)の場合は着実に上昇していくという事が分かりました。

消防士の階級を解説!

消防士の階級は最高位から順に消防総督、消防司監、消防生監、消防監、消防司令長、消防司令、消防司令補、消防士長、消防副士長、消防士となっており、昇進のチャンスも大卒、短大卒、高卒でそれぞれ違ってきます。
仮に大卒の場合は消防士から消防士長への昇進試験は勤続2年で昇進試験の受験資格が与えられます。
その後は1年ごとですが、消防司令補の試験は消防士長になってから4年の勤続が必要になり、消防司令になる為には更に6年と徐々にその年数は増えていきます。

消防士の階級別給与

上記で説明した階級の給与はどのくらいなのか階級システムより算出しました。

消防士 19万5,000〜37万5,000円(推定)

消防副士長 21万5,000〜40万5,000円(推定)

消防士長 22万0,000〜33万0,000円(推定)
注釈:東京消防庁の係員クラス、政令指定都市消防本部の副隊長クラス
(出典:消防吏員の階級システム)

消防司令 26万5,000〜48万5,000円(推定)
注釈:東京消防庁の課長補佐・係長・出張所長クラス、政令指定都市消防本部の副署長・係長・所長クラス
(出典:消防吏員の階級システム)

消防司令長 28万0,000〜51万0,000円(推定)
注釈:東京消防庁の方面本部副長・課長・室長・装備工場長・航空体長クラス
政令指定都市消防本部の署長・課長・隊長クラス、中核市消防本部の課長・課長補佐・消防訓練センター所長クラス
(出典:消防吏員の階級システム)

消防監  31万5,000〜55万0,000円(推定)
注釈:東京消防庁の参事・署長・消防学校副校長クラス、政令指定都市消防本部の部長・参事・署長・課長クラス
(出典:消防吏員の階級システム)

消防正監 35万5,000〜57万5,000円(推定)
注釈:東京消防庁の消防学校長・消防化学研究所長・部長クラス、政令指定都市の消防本部の理事・次長・部長クラス
中核市の消防本部の消防長クラス
(出典:消防吏員の階級システム)

消防司監 49万0,000〜65万0,000円(推定)
注釈:東京消防庁の次長や部長クラス、政令指定都市の消防長(消防局長)
(出典:消防吏員の階級システム)

消防総監 70万5,,000〜125万0,000円(推定)
注釈:東京消防庁の長のことで、階級を表す同時に職名でもあります。
(出典:消防吏員の階級システム)

消防士になるには?消防士になるための流れを解説

消防士の試験はいわゆる公務員試験なので、難易度としては決して低いとはいえませんが、試験対策をしっかりしておく事で合格への道が開けると思います。 まず、過去問題を参考にして対策された参考書や傾向をしっかりと読んで勉強する事が必要となってきます。
公務員試験対策の学校の講座を受ける事おススメします。
面接で聞かれること
・消防に入って何をしたいか
・消防について詳しく知っているか
消防士になるための全体的な流れ
消防士の試験に合格した後は、全員消防学校で基本となる体力作りや職務に関する勉強をする事になります。
そして、消防士として実際に仕事をするようになると、その後、更に専門的な別の仕事に移る希望があれば、その研修を受けて職務を変えることが出来るそうです。

試験内容と合格率

合格率は、
大卒程度のⅠ類:約6~10倍
短大卒程度のⅡ類:約11倍
高卒程度のⅢ類:約13倍
※東京消防庁の場合

消防士になるためには各自治体で実施している消防官採用試験に合格する必要がありますが、消防官採用試験は各自治体で試験の時期や採用人数なども異なります。

また消防士は体力が不可欠なので一般の他の公務員試験とは異なり、年齢制限や視力・身長・体重などの制限が設けられています。

また自治体によっては大卒程度のⅠ類(上級)・短大卒程度のⅡ類(中級)・ 高校卒業程度のⅢ類(初級)など、最終学歴によって試験内容が異なったり、医療・法律・建築・化学などの知識を問う設問がある自治体もあるので、事前に調べてみたほうがいいでしょう。

消防官採用試験は筆記試験とは別に、二次試験で体力試験と面接試験があります、体力試験はランニング・シャトルラン・腕立て伏せ・上体起こし・反復横とび・体前屈などが行われますが普段から運動をやっていれば大丈夫で、面接試験では面接の前に必要事項を書き込む欄と面接官からの質問事項が書かれた面接カードが配られます。

質問事項は必ずしも同じではありませんが消防官を志望した動機や、消防士になってどんな仕事をしたいのかや消防学校は全寮制だが皆とうまくやっていけるかなどが書かれています。
次に合格率ですが各自治体によって消防士の募集人数が違うので一概には言えませんが、消防士という職業は人気があることや、消防署の欠員がなかなかないこともあり、かなり倍率が高いようです。

消防士の仕事の面白さ

消防士の仕事の面白さですが、やはり誇りを持てる仕事に就いているという、誇りや自負ではないでしょうか。自分の危険を顧みず燃え盛る炎の中でも飛び込んでいく消防士の雄姿は、これまでハリウッド映画の題材にもなっています。
また火災や災害の時などいざという場合に119番通報すれば、いつでも消防士が駆け付けてくれるという安心感は、多くの人々にとってはとても有り難いことです。地域や住民の役に立っているという思いは、他の仕事ではなかなか味わえないことかもしれません。

消防士の年収と結婚の早さ(年齢)について

消防士は結婚が早いとよく言われていますが、もちろん人それぞれなので早い人もいれば遅い人人もいます。

ただ消防士は比較的に若いうちに結婚する人が多いのも事実のようで、これは男ばかりの職場の上に24時間体制の勤務が要因かもしれません。
男ばかりの職場ですから女性との出会いも少ないために、早く結婚したいという気持ちになっても不思議はありません。

また女性から見ても消防士の仕事は割と年収・給与もよく、安定している職業なので人気があります。
消防士の仕事は大変なので、癒しを求めるからかもしれませんね。

消防士の年収の本音

消防士の口コミ年収

20代

年収420万円
・給料はとてもよく、お金に困ることはあまりありませんでした。
・休みも多いしとてもよかった。ただ年功序列でやる気をなくした。
・いかに目立たなく仕事ができないかアピールしたもの勝ちだった。
・退職金もいいしちゃんと趣味がある人にはとてもいい職場だと思う。

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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