藤井聡太棋士の年収はどのくらい?若き天才の年収を徹底解説します!

藤井聡太棋士のまとめ

2018年獲得賞金 12位 1382万円
2019年獲得賞金 9位 2108万円
2020年獲得賞金 4位 4678万円
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アイミ

藤井聡太棋士の快進撃はとどまるところを知らないわね。
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ミナミ

そうね、タイトルも獲得しているので賞金額も跳ね上がってるわよ。
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マリン

あの若さでこの強さなら将来的には賞金ランキング1位になることも難しくないわね。今回はそんな期待の藤井聡太棋士の年収について解説するわね。

藤井聡太年収についての画像

将棋棋士とは?

将棋の盤と駒に人生を賭ける将棋指しですが、様々な伝説を残し映画などでも題材にされています。
古くは東西、つまり東京と大阪に分かれておりライバル関係にありました。
将棋の東西戦は白熱し、日本中が熱狂しました。

1936年に将棋大成会が結成されて東西は統合されたのですが、この統合に際して行われたのが南禅寺の決戦です。
1937年に京都の南禅寺で東の代表、木村義雄と西の名人を自称する坂田三吉の対局が行われました。
坂田三吉は「銀が泣いている」のひと言で有名な棋士ですが、関西を背負って対局に臨んでいます。
勝敗は木村義雄の勝利で終わりましたが、この対戦の後にプロ将棋は次第に成熟していきました。
木村義雄はその後名人となり、常勝将軍と呼ばれる戦後を代表する棋士の一人となっています。
東西戦ですが、現在はSUNTORY将棋オールスター東西対抗戦としてお祭り感覚で楽しまれています。

戦後になるとまた個性的で魅力的な棋士たちが出現して伝説となっています。
その代表ともいえる棋士が「名人に香車を引いて勝ったら」で有名な升田幸三です。
GHQが将棋を禁止させようとした際にチェスと比較して逆に相手をやり込めた話などは痛快ですが、将棋禁止から救った英雄でもあります。
升田幸三は5歳のころから呑んでいたと自称するほど酒好きな上にヘビースモーカーで缶ピースと呼ばれる両切りの煙草を常に吹かしていました。
その容貌も浪人の様に独特で、野武士などとも呼ばれていました。

この升田幸三をもっとも有名にした出来事が子供のころに書いた名人に香車を引いて勝つを実行して名人相手に香車を引いて本当に勝ってしまったことです。
しかも、その相手が当代最強と名高く、升田幸三の生涯のライバルでもあった大山康晴名人でした。
独創的な将棋を指し様々な新手を作り出してきた升田幸三の真骨頂です。
このため、升田幸三は非常に人気のある棋士でもあります。

大山棋士、升田棋士の次には米長邦雄棋士や加藤一二三棋士などが続きました
米長棋士と加藤棋士は現役引退後にそのお茶目なキャラクターで人気が出ました。
テレビなどで見るキャラが強烈すぎてどうしてもそのイメージがありますが、現役時代は非常に強かったことでも有名です。
加藤一二三棋士は若いころには神武以来の天才と言われています。
どういう意味かというと、初代天皇である神武天皇が即位されてから今まで、つまり将棋の長い歴史の中で最高の天才であるという意味ですので、その期待値の高さがうかがわれます。
一方で、米長棋士は現役時代から女性関係や鳥取砂丘で撮ったヌード写真集を出したりとかなりワイドショーを騒がせてきましたが、数々のスキャンダルはその将棋の強さで不問にされたのではないかと思われるほどです。
現役引退後は日本将棋連盟の会長に就任したり、ニコニコ動画でAI将棋と対戦したりと様々な活動をされていました。

その後、谷川浩司棋士や天才と呼ばれている羽生善治棋士が登場していますが、長期間羽生一強の時代が続きました。
現在はこの羽生棋士の牙城が崩れてしまい、若手が台頭しています。
その最年少のホープが藤井棋士なのです。

藤井聡太棋士ってどんな人?

藤井聡太棋士がものすごく将棋が強いことは皆さんすでに知っているでしょう。
若いのに落ち着きのある棋士らしい立ち振る舞いには何とも言えないオーラを感じますよね。
この前の対局では奇妙な一手を指して話題になっていました。
一見悪手だと思われましたが、コンピューターで6億通りのシミュレーションを行った結果、実は好手であったとのことです。
このことから、6億手先を読む、などと言われています。
6億手は頭で論理的に考えるとちょっと不可能ですので、発想というか閃きにより出てきた手だと思われます。
この好手に繋がる発想が藤井棋士の強さの一つと言えます。

連勝やらタイトル獲得やらニュースでは騒いでいますが、年収ってどのくらいなのか気になりませんか?
この藤井聡太棋士の年収を解説いたしますので是非参考にしてくださいね。

藤井聡太棋士の2020年の年収は?

2020年気になる藤井聡太棋士の年収は、4678万円で、賞金ランキング堂々4位になりました。
「あれれ?あんなに世間で天才だ何だと騒がれているのに1位じゃないの?」と思いませんか?

1位の豊島将之棋士の1億645万円には遠く及びません。
それでも2020年にタイトルを2つ獲得したことにより2019年の2108万円(賞金ランキング9位)からは飛躍的に年収もランクも伸びたのです。

プロ棋士の平均年収は700万円から800万円と言われています。
ベテラン勢の息巻く棋士会で、高校生の藤井聡太棋士が4位まで上がってきていることは、革命的な出来事です。
頭と手が動く限り現役でいられる棋士。年長者たちも「若い者には負けていられない」と棋士会は盛り上がっているでしょう。

棋士の年収制度について

将棋の対局が主な仕事の棋士の年収制度はどうなっているのでしょうか?

まず、プロ棋士と言われる日本将棋連盟に登録されている人の人数は約160人です。かなり狭き門と言えるでしょう。
もちろん藤井聡太棋士はプロ棋士です。

年収1000万円を超えるのは上位1割で残りの9割は年収1000万円以下です。
狭き門を潜り抜けてプロ棋士になっても必ず高収入が約束されているわけではない、厳しい勝負の世界。
どのようにして収入を得るのでしょうか?

まずは基本給。

プロ棋士は日本将棋連盟から基本給がもらえます。
基本給は棋士のランクによって15万円から50万円まで。藤井聡太棋士は上から二番目のB1ランクで基本給は30万円です。

次に対局料です。

名前の通り対局する度に収入が発生します。
買っても負けても収入は変わりません。
こちらも棋士のランクにより出られる大会やリーグが変わり、大会やリーグにより1局あたりの収入が違います。

勝てば上のランクの大会に出られ、負け続ければ上の大会には出られません。
勝てば勝つほど収入が上がっていく仕組みです。

大きい収入になるのはタイトル獲得でしょう。
8つあるタイトルのうち1番高額なタイトルは竜王戦です。
現在竜王タイトルを持っている棋士に勝ち、竜王を獲得すればそれだけで4000万円以上もらえるのです。

他のタイトルも1000万円ほどもらえるようです。
藤井聡太棋士の年収が跳ね上がったのにも納得ですよね。

他にも指導料と言って、将棋教室などの講師を務めることで数万円から十数万円、解説料と言って他の人の対局を務めることにより数万円から十数万円の収入が得られます。

藤井聡太が獲得した内訳の賞金額

2020年、藤生聡太棋士の基本収入はランクがB1で基本給が30万円のためおそらくボーナスも含め、600万円ほどだと言われています。
さらに、棋聖・王位のタイトルを獲得しており、2つのタイトル獲得で2000万円ほどの賞金を獲得しています。

さらに1年で52局、対局していて勝数は44、優勝も3回しています。
優勝賞金や各対局の賞金がいくらかは定かではありませんが、一説によると藤井聡太棋士が優勝した朝日杯の優勝賞金は1000万円ともいわれています。

2021年までに獲得したタイトルと獲得賞金額はどのくらい?

日本将棋連盟には8つのタイトルがあります。
2020年6月には渡辺明名人から棋聖のタイトルを18歳11カ月で勝ち取りました。
歴代最年少での獲得です。棋聖のタイトル獲得での賞金は700万円から800万円と予想されています。

こちらのその後7月には木村一基九段に勝ち王位のタイトルを獲得しました。
この時の賞金は1200万円ほど。
最年少での二冠獲得となり、八段昇段も成し遂げ大きな話題となりました。

さらに藤井聡太棋士の快進撃はとどまることを知りません。
2021年9月には豊島将之二冠を破り、叡王のタイトルを獲得したのです。
史上最年少となる19歳1か月での三冠達です。叡王タイトル獲得での賞金は2000万円と言われています。

三冠を達成したのは歴代10人目。
いかに藤井聡太棋士がすごいのか、お分かりいただけたのではないでしょうか?

さらに竜王戦への挑戦権を獲得しているので、もしかするともしかして。
史上最年少四冠達成のニュースがみられる日も近いかもしれません。

歴代の棋士の中で賞金ランキングは何位くらい

藤井聡太棋士、2020年の賞金は4678万円ですが、これって歴代何位くらいの賞金なのか気になりますよね。
賞金が開示された1989年から2020年までのランキングから集計してみました。
年度により個人の獲得賞金額は変わりますが、最も稼いだ金額をピックアップして並べています。

1位は羽生善治棋士で堂々の1億6597万円でした。
これは羽生棋士が1996年に獲得した賞金額です。
この年以外にも1億円越えの年を連発していますが、賞金額から見ると羽生棋士のピークは1996年ごろであると言えます。

2位はベテラン中のベテランでその謙虚な姿勢に人間性がにじみ出ている谷川浩司棋士です。
谷川棋士は現在も現役ですが、1億1762万円を獲得したのが1997年と羽生棋士と同じ時代に活躍し、ライバルの羽生棋士とは数々の名勝負を行いました。
正確に言えば将棋界にすでに君臨していた谷川棋士に挑戦したのが若いころの羽生棋士でした。
このお二方は90年代を代表する名棋士と言えます。

2000年代に入ると佐藤康光棋士(7927万円:2006年)、渡辺明棋士(1億0255万円:2013年)、森内俊之棋士(1億0833万円:2004年)が台頭してきますが、獲得賞金額では羽生棋士がずっと1位であり羽生棋士の牙城を崩せずにいました。
しかし、2013年に転機が訪れ、渡辺明棋士が1億0255万円で羽生棋士を抜いて年間獲得賞金額1位となったのです。

この頃から羽生一強が崩れ始め、豊島将之棋士(1億0645万円:2020年)を筆頭に藤井聡太棋士(4678万円:2020年)と言った若手が台頭しているのが昨今の将棋界です。

ランキング 棋士名 賞金
1位 羽生善治 1億6597万円
2位 谷川浩司 1億1762万円
3位 森内俊之 1億0833万円
4位 豊島将之 1億0645万円
5位 渡辺明 1億0255万円
6位 佐藤康光 7927万円
7位 広瀬章人 6984万円
8位 藤井猛 6503万円
9位 中原誠 6182万円
10位 丸山忠久 5727万円
11位 糸谷哲郎 5531万円
12位 永瀬拓矢 4678万円
13位 米長邦雄 4876万円
14位 深浦康市 4864万円
15位 久保利明 4829万円
16位 藤井聡太 4678万円

藤井棋士は歴代16位なんてすごいですよね。さらに2021年は歴代ランキングも飛躍的に伸びることは確実です。
以上より年収を推測すると、獲得賞金が4678万円、給料が600万円位、その他にも雑所得があると思われるので2020年の年収は6000万円前後であると推測されます。
2021年は1億いくかいかないか、くらいの額で予想されています。

藤井棋士のような棋士になるには

藤井聡太棋士のようにプロ棋士になるには、まずプロ棋士養成機関である「奨励会」に入会が必要です。
さらにこの奨励会に入会に条件があります。

①満19歳以下であること
②プロ棋士の推薦があること
③プロ棋士の弟子であること

この条件を満たしたうえで、筆記試験、面接試験に合格した人だけが入会できます。
そして奨励会で段位を三段まであげ、三段リーグを勝ち抜いた上位2人だけが、プロとしてデビューできます。
毎年4人だけがプロになることができます。このように奨励会に入っても実に8割の人はプロになれずのままなのです。

さらに大活躍する藤井聡太棋士のようになるのは簡単ではありません。
狭き門を潜り抜けたプロの中であれほど活躍する藤井聡太棋士の実力や精神力の強さには脱帽ですね。

藤井聡太棋士は5歳から将棋を始めたそうです。奨励会は年齢制限もあるのでプロ棋士のほとんどの人が小さいころから将棋を始めています。

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マリン

藤井聡太棋士の年収について解説いたしましたがいかがでしたか?2020年はプロ棋士の平均年収を大きく上回る年収でしたが、まだまだ記録を塗りかえていくはずです。
若き天才棋士、藤井聡太さんの今後が見逃せませんね。
執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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