【2021年版】気にあるあの人の年収はいくら?20代の平均年収の解説と高所得職業ランキング
20代の平均年収まとめ
平均年収 | 227万円前後 |
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最高年収 | 1,000万円(20代の0.2%) |
大卒平均年収 | 243万円前後 |
アイミ
その20代の平均年収を厚生労働省のデータを基にして算出すると共に男性及び女性、さらに学歴、正社員、非正規社員、年齢ごとに詳細に分析しました。
さらに20代で年収の高い職業ランキングベスト10も調査しましたので合わせてご紹介します。
職種別20代の年収ランキング
1位:外資系投資銀行総合職:約650万
2位:銀行融資関連ファンドマネージャーなど:約560万円
3位:製薬会社MR担当:約500万円前後
4位:企業内企画開発系プロジェクトマネージャー:約490万円前後
5位:ITコンサルタント業務(大手IT企業系):約480万円前後
6位:企業コンサルタント(所謂”外回り”):約470万円
7位:事業プロジェクトリーダー、経営企画担当(主任程度まで):450万円前後
8位:医学系臨床開発試験、治験担当主任クラス:約440万円
9位:セールスエンジニア(技術系専門の提案型セールス担当):約430万円
10位:IT系システム、回路設計エンジニア:約420万円
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2019年度の厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、正社員全体の平均賃金は352.1万円となっています。
大学・大学院卒では409.9万円ですのでこれらの職業は20代の内に全体の平均年収を上回る年収を得ていることになります。
ざっと見ますと投資や融資関係、医療系、コンサルティング、技術系の職種で高年収が得られていることが分かります。
この傾向は年代が上がっても続いていますので、高年収を目指すなら学歴等のバックグラウンドを考慮しつつ、このランキングに記載されているような高年収の職業を選択していくことが大切になります。
さらに、下でデータと共に詳細に解説しますが、企業規模も年収と密接に結びついており、企業規模が大きい程平均年収が高い傾向が見られていますので、この企業規模という点も年収を上げる大切な要素となっています。
属性 | 男性(万円) | 女性(万円) | 全体(万円) |
正社員 | 352.1 | 270.4 | 326.0 |
非正規平均 | 235.2 | 189.3 | 211.5 |
大学・大学院卒 | 409.9 | 306 | 383 |
高専・短大卒 | 323.7 | 276 | 296.5 |
高卒 | 307.2 | 234 | 287.5 |
中卒 | 283.4 | 212 | 271 |
20代の年齢ごとの年収
下に厚生労働省の2019年度の賃金構造基本統計調査結果に基づき平均年収.JPが独自に算出した20代の各年齢における平均年収を示しています。
また、正社員、非正規社員の男性、女性ごとの平均年収も合わせて記載してあります。
年齢 | 正社員(万円) | 男性正社員(万円) | 女性正社員(万円) | 非正規(万円) | 男性非正規(万円) | 女性非正規(万円) |
20歳 | 194 | 195 | 193 | 174 | 177 | 172 |
21歳 | 182 | 202 | 199 | 176 | 182 | 174 |
22歳 | 206 | 209 | 207 | 179 | 186 | 176 |
23歳 | 215 | 218 | 215 | 183 | 190 | 177 |
24歳 | 225 | 227 | 223 | 186 | 194 | 179 |
25歳 | 234 | 238 | 229 | 190 | 198 | 180 |
26歳 | 243 | 248 | 234 | 194 | 203 | 182 |
27歳 | 252 | 258 | 238 | 197 | 207 | 183 |
28歳 | 259 | 267 | 242 | 200 | 210 | 185 |
29歳 | 266 | 275 | 245 | 203 | 214 | 186 |
この表をグラフにしてみると以下の通りになります。
こちらのグラフは65歳までの年齢ごとの平均年収を示していますが、20歳から29歳までを拡大したグラフも合わせて示してあります。
グラフを見てみると、正社員の男性は55歳くらいまで直線的に上昇しています。
一方で正社員の女性は20歳から23歳までは男性と同じ傾向で平均年収は推移していますが。24歳になると途端に上昇率が鈍くなり、以降は緩やかに増加し55歳になると正社員男性とは非常に大きな差が出来ていることが分かります。
この理由は結婚に伴いキャリアが中断されることが挙げられます。一度キャリアが中断されると勤続年数も短くなりますし、仕事に復帰しようとしても子育てと仕事の両立を考えると希望の条件に満たない職に妥協して落ち着くしかないなど男性に比べて平均年収を押し下げる様々な要因があります。
一方で非正規社員も正規社員ほどではないにしろ男性と女性の平均年収の差が見られていますが、特筆すべきことは27歳くらいまで上昇していた平均年収が途端に伸びなくなり、以降は余り上昇しないという現象が起こっています。
つまり、年齢が上がっても年収はほとんど変化しないので、55歳になると男性正社員の半分ほどの年収となってしまっています。
これは契約社員など期間が決まっているために勤続年数が短い上に正社員のように定期的な昇給がないことなどが挙げられます。
一方で、60歳以降で非正規社員の平均年収が伸びていることは定年後の再雇用が考えられます。
正社員と非正規社員の年齢ごとの平均年収
20代正社員の学歴ごとの平均年収
20代正社員の学歴ごとの平均年収について見てみましょう。下のグラフは男性と女性を学歴ごとに分けた平均年収のグラフです。
男性、女性供の学歴が上がると平均年収も上がって行く傾向が見られ、それは20歳から65歳まで変わりませんでした。
各曲線共に55歳前後でピークが見られており、この年代が最も平均年収が高くなることが分かります。
男性の若い年代では中卒、高卒、高専・短大卒共に大差が見られず、一方で大学・大学院卒は断トツに高くなっています。
女性は男性とは異なり平均年収が学歴ごとにはっきりと分かれている傾向が見て取れます。
20歳から29歳までの変化を見てみますと男性、女性ともに直線的に伸びていますが、傾きにはあまり違いが見られないことから全学歴共に一定の割合で上昇していると言えます。
つまり、男性や女性、学歴に係わらず極端な年収の差がつきにくくなっている状態であると言え、よく言われる男性や女性間の年収格差の問題は女性が結婚及び出産で職場を離れだす30代以降から顕著に現れることになります。
20代正社員の学歴ごとの平均年収:男性
20代正社員の学歴ごとの平均年収:女性
大卒の新卒時の平均年収と平均月収
大学・大学院卒の22歳の平均年収値は大卒の新卒の平均年収となります。
この新卒の平均年収をまとめると以下の通りです。また、同時に平均月収も示します。
一般的に大卒の新卒年収は200万円から250万円とも言われています。基本給は大企業も中小企業も大差はないのですが、福利厚生に大きな差があり、大企業の方が住宅手当や交通費、各種手当がしっかりつきますので年収は高くなる傾向にあります。
大卒の新卒時の平均年収及び平均月収
大卒の新卒の平均年収 | 男性(万円) | 女性(万円) | 平均(万円) |
22歳の平均年収 | 227.1 | 223.2 | 225.1 |
平均月収 | 18.9 | 18.6 | 18.8 |
企業規模による20代の平均年収
以下に20代前半と20代後半の企業規模と学歴ごとの平均年収を示します。
データで示している通り、企業規模ごとに平均年収は異なり企業規模が大きくなるほど平均年収は高くなっています。
一般的に大企業になるほど高付加価値のサービスや商品を作り販売できるために一人当たりの粗利益が高くなる傾向があるので年収も高くなります。
企業規模は業種により定義は異なりますが、厚生労働省では製造業や建設業では資本金3億円以下もしくは従業員300人以下が中企業で、資本金に係わらず従業員20人以下が小企業とされています。
企業規模ごとの平均年収:20歳、21歳、22歳、23歳、24歳
学歴 | 平均値 | 大企業 | 中企業 | 小企業 |
全体の平均 | 210.9 | 219.9 | 208.0 | 200.1 |
大学・大学院卒 | 227.0 | 230.4 | 225.5 | 216.4 |
高専・短大卒 | 210.3 | 219.3 | 210.2 | 201.5 |
高卒 | 196.9 | 205.5 | 192.2 | 193.2 |
中卒 | 194.8 | 199.9 | 191.2 | 194.8 |
企業規模ごとの平均年収:25歳、26歳、27歳、28歳、29歳
学歴 | 平均値 | 大企業 | 中企業 | 小企業 |
全体の平均 | 243.9 | 258.1 | 237.3 | 227.1 |
大学・大学院卒 | 259.7 | 270.9 | 251.6 | 241.9 |
高専・短大卒 | 235.3 | 247.8 | 235.8 | 221.2 |
高卒 | 221.9 | 233.4 | 214.0 | 216.9 |
中卒 | 214.7 | 211.5 | 212.6 | 218.1 |
見やすいように以下の通りグラフ化してみました。
20代前半、20代後半共に大学・大学院卒及び高専・短大卒に関しては大企業から小企業へと段階的に平均年収が下がっていますが、高卒及び中卒に関しては小企業の方が平均年収は高いという逆転現象が起こっています。
特に20代後半の中卒に関しては、大企業が最も平均年収が低く、その次が中企業、最も高いのが小企業という興味深い結果となっています。
この原因ははっきりとしませんが、一つの見方として中学を卒業した後にとび職など比較的年収が高い職人となる人が多いことが考えられます。
職人は小規模な企業に多いのでこの傾向が生まれていると推測できます。
企業規模ごとの平均年収:20歳、21歳、22歳、23歳、24歳
企業規模ごとの平均年収:25歳、26歳、27歳、28歳、29歳
20代の年収の分布
20代の年収の分布を示します。こちらは転職サイトのdoda様のデータになります。
これまで示した厚生労働省の賃金構造基本統計調査結果よりも少々高い年収となっていますが、転職サイトを利用して転職を希望する方たちの年収ですので、高収入の方が多いことがその原因であると思われます。
このグラフから中央値を算出してみますと349.0万円でした。(中央値は300万円未満を200~300万円と、1,000万円以上を1,000~1,100万円として積分値から概算しました。)
最も所属の多い階級は年収300万円から400万円であり、4割弱が所属しています。700万円を超えると少なくなり、1,000万円以上はたったの0.2%でした。
20代の年収分布
20代後半になると平均年収が高くなる理由
新卒で入社してきた人たちには教育を行う必要があり、先輩社員が手取り足取り仕事を教える必要があります。
この時、教育のために先輩社員の時間が使われますので新人がいるだけで生産性はマイナスとなってしまいます。
企業にとってはコストをかけてまで新人の教育を行っていますので、これは将来的な投資となります。
この会社にとって付加価値を生み出せていない状態が教育期間中にある新人社員たちでありますが、徐々に教育の効果が表れていき利益を生み出せるようになっていきます。
よく会社に入ったら三年は耐えて仕事を続けるべきだと言われますが、個人差もあるのですが新卒で入社後に大体三年くらい経つと一人で仕事を回せるようになり、五年程経つと次第にプロフェッショナルとなっていく人が増えてきます。
新人で手がかかる時期を過ぎると受け答えなどもしっかりとしてきて、ある程度の責任を背負い自分の判断で仕事を進めることができるようになります。すると、企業にとっては使える人材となっていますので、それに伴い給料も上がります。
逆にここで昇給をしなければせっかく育てた人材がより給料の高い同業他社へと転職していきますので、企業にとっても給料の出し惜しみは出来ないのです。
30代になればどうなるの?
30代になればそろそろ管理職に出世する人たちも出てきますし、起業を考える人も出てきます。
学歴のみならずそれまで積み重ねてきた努力により年収にも大きく差がついてしまいますので、20代の頃は目先の仕事をこなすことに集中すると共に勉強に時間を費やしている人ほど仕事が出来るようになっていると共により高い専門性を身に着けています。
この分野に関してはこの人の右に出る人はいない、というスペシャリストが現れだすのもこの年代に多いです。
では、どうすれば出世したり誰も及ばないようなプロフェッショナルになれたりするかと言うと、才能や努力が必要になります。
才能は努力でカバーできることが多々ありますが、努力しない人が飛びぬけたプロフェッショナルになることはよほどの才能がない限りほぼありません。
プログラミングなどでより高度な知識などを身に着けるためや、資格を取得するため、英語力をつけるためなどの勉強も専門性を身に着けてオンリーワンの存在になる努力の一環ですので、20代の頃からコツコツ取り組んでいる人ほど20代に出た芽が30代になり大きく伸びて行きます。
年収を上げるためにはどうすればいいの?
これまで示してきた通り、年収を上げるためにはいくつか押さえておくべきポイントがあります。
一つ目は学歴です。学歴は高い方がよく大学や大学院卒の方が年収は高くなります。
また、大企業の方が年収は高くなりますので、なるべく大きな会社に入社することが大切です。
さらに、年収の高い業界を選択することも大事です。例えば飲食業などは業界全体の年収は低いため、大企業に入社しても年収が低い可能性もありますので働きたい業界の年収の動向や会社の年収調査もしっかりと行っておく必要があります。
やっぱり東京の平均年収が最も高い
各都道府県で20代の平均年収を算出した結果を以下に示します。
最も高かったのが東京都で484万円でした。一方で最も低かったのは沖縄県と佐賀県の277万円でした。
東京は付加価値の高い仕事を行う会社が多く集まっていますし、物価も高いので地域手当なども支給されて必然的に年収も高くなります。
また、人口が多くなるとその地域の平均年収も高くなる傾向があります。
都道府県 | 平均年収 |
北海道 | 311万円 |
青森 | 277万円 |
岩手 | 311万円 |
宮城 | 346万円 |
秋田 | 277万円 |
山形 | 311万円 |
福島 | 311万円 |
茨城 | 346万円 |
栃木 | 346万円 |
群馬 | 346万円 |
埼玉 | 311万円 |
千葉 | 346万円 |
東京 | 484万円 |
神奈川 | 381万円 |
新潟 | 311万円 |
富山 | 311万円 |
石川 | 346万円 |
福井 | 346万円 |
山梨 | 311万円 |
長野 | 346万円 |
岐阜 | 311万円 |
静岡 | 346万円 |
愛知 | 381万円 |
三重 | 346万円 |
滋賀 | 346万円 |
京都 | 346万円 |
大阪 | 415万円 |
兵庫 | 346万円 |
奈良 | 346万円 |
和歌山 | 311万円 |
鳥取 | 311万円 |
島根 | 311万円 |
岡山 | 346万円 |
広島 | 346万円 |
山口 | 346万円 |
徳島 | 346万円 |
香川 | 311万円 |
愛媛 | 311万円 |
高知 | 311万円 |
福岡 | 346万円 |
佐賀 | 277万円 |
長崎 | 311万円 |
熊本 | 311万円 |
大分 | 311万円 |
宮崎 | 277万円 |
鹿児島 | 311万円 |
沖縄 | 277万円 |
まとめ
20代の年収について解説いたしました。
高年収を求めるのであれば大学を卒業し、新卒で大企業の正社員になることが最も現実的な選択肢になります。
また、就職先の会社の業種や職種も大切ですので、合わせて確認しておきたいところです。
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平均年収.jp編集部
外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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