公務員の平均年収

公務員の平均年収に興味がある方のための基礎知識

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公務員の平均年収の年収まとめ

平均年収 672万円
※地方公務員国家公務員の平均から算出
国家公務員 680万円(賞与含め)
平均給与:414729円
地方公務員 657万円(賞与含め)
※平均給与:400860円
平均年齢 42.7歳
執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
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公務員の平均年収

公務員の全体の平均年収は約672万円(令和4年度)でした。
内訳は、
人事院発表の国家公務員の平均年収が、680万円
総務省発表の地方公務員の平均年収が、657万円
※時間外手当などは発表しているものを年収に換算して算出しております。

また平均給与は国家公務員が414729円。地方公務員が400860円。
夏冬のボーナスは4.4か月分という数字になりました。

国家公務員職種別年収ランキング

国家公務員で一番年収が高いのはどんな職業なのでしょうか。
俸給表に沿って分けられた職業業種ごとの年収ランキングを発表いたします。

順位 職種 平均年収
1位 事務次官、本府省局長、審議官等 1655.1万円
1位 医師、歯科医師等 1366.8万円
2位 政策情報分析官等 968.7万円
3位 研究員 903.0万円
4位 航空管制官、特許庁の審査官等 721.7万円
5位 税務署職員 702.6万円
6位 海上保安官等 662.7万円
7位 一般行政職員等 660.3万円
8位 皇宮護衛官、刑務官等 611.0万円
9位 看護師等 573.6万円
10位 薬剤師、栄養士等 573.0万円
11位 技能・労務職員 531.1万円
国家公務員の給与を決めているものが俸給表

俸給表は級と号俸で表されています。
級は役職と同義で10級まであり、俸給表の左へ行くに従って高くなります。
本府庁では10級と9級は課長級であり、2級と1級は係員級となります。
もう一つの号俸は125号まであり、勤務年数やそれまでの功績、能力などが反映され俸給表の下へ行くに従い俸給は高くなります。
この級と号俸の組み合わせで国家公務員の俸給が決定されます。一般的な国家公務員である一般行政職員は行政職俸給表(一)に従って俸給が決まりますが、国家公務員の医師や歯科医師などは医療職俸給表(一)、研究員は研究職俸給表に従って俸給が決まっており、職種により異なる俸給表が適用されています。

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アイミ

国家公務員と地方公務員の給与制度は違うのよね。国家公務員が俸給表になってます。俸給表については詳しくは下記で説明しているわよ。 俸給表とは?
国家公務員の学歴ごとの初任給の決め方と学歴ごとの俸給について

実際に人事院規則九―八(初任給、昇格、昇給等の基準の第四章)
に基づいて初任給について説明いたします。第四章の第十四条には初任給の決め方について書かれていますが、学歴免許等を考慮して決められます。令和二年度の行政職俸給表(一)が適用される国家公務員の学歴ごとの初任給は以下の表のとおりです。

職種 試験 初任給 俸給(円)
一般 総合職(院卒) 2級11号俸 203,600
総合職(大卒) 2級1号俸 185,800
一般職(大卒) 1級25号俸 146,700
一般職(高卒) 1級5号俸 125,400
専門職(大卒一群) 1級26号俸 202,900
専門職(大卒二群) 1級25号俸 201,100
専門職(高卒) 1級5号俸 163,200

大学院卒の総合職の初任給は2級で11号俸となっています。
これを行政職俸給表(一)に照らし合わせてみると、203,600円でした。
一般の企業と比較して大学院卒の初任給としては安いですが、これに諸手当が付きますので給与はそれなりの金額になります。
大学卒の総合職では2級1号俸となり、俸給は185,800円でした。

地方公務員の職種別年収

ではつぎに令和4年度版の地方公務員の年収をみてみましょう。地方公務員の職種別年収ランキングは以下の通りとなりました。

順位 地方公務員 年収 給与 賞与
1位 医師・歯科医師職 17810630円 1086014円 4778462円
2位 特定任期付職員 8934474円 544785円 2397054円
3位 高等専門学校教育職 8627827円 526087円 2314783円
4位 その他の教育職 8133564円 495949円 2182176円
5位 大学(短期大学)教育職 8016451円 488808円 2150755円
6位 特定地方独立行政法人職員 7971892円 486091円 2138800円
7位 第一号任期付研究員 7869704円 479860円 2111384円
8位 警察職 7487781円 456572円 2008917円
9位 企業職 7337475円 447407円 1968591円
10位 教高等(特別支援・専修・各種)学校教育職 7075190円 431414円 1898222円
11位 研究職 7000455円 426857円 1878171円
12位 守衛 6883752円 419741円 1846860円
13位 うちバス事業運転手 6787320円 413861円 1820988円
14位 小・中学校(幼稚園)教育職 6707649円 409003円 1799613円
15位 職清掃職員 6681491円 407408円 1792595円
16位 海事職㈠ 6630126円 404276円 1778814円
17位 一般職員計 6610906円 403104円 1773658円
18位 一般行政職 6574104円 400860円 1763784円
19位 消防職 6461764円 394010円 1733644円
20位 税務職 6270868円 382370円 1682428円
21位 全薬剤師・医療技術職 6247777円 380962円 1676233円
22位 看護・保健職 6199987円 378048円 1663411円
23位 電話交換手 6157741円 375472円 1652077円
24位 海事職㈡ 6153428円 375209円 1650920円
25位 自動車運転手 6143899円 374628円 1648363円
26位 技能労務職 6132600円 373939円 1645332円
27位 計第二号任期付研究員 6084580円 371011円 1632448円
28位 その他 5933946円 361826円 1592034円
29位 うち用務員 5900212円 359769円 1582984円
30位 学校給食員 5725798円 349134円 1536190円
31位 福祉職 5520716円 336629円 1481168円
32位 臨時職員 5409884円 329871円 1451432円

全地方公共団体の職員の平均給料月額(給料の調整額及び教職調整額を含む。)を職種別にみると、
一般行政職が316,993円(平均年齢42.1歳)
技能労務職が313,801円(同51.3歳)
高等学校(特別支援学校、専修学校及び各種学校を含む。以下同じ。)
教育職が372,405円(同44.8歳)
小・中学校教育職が353,398円(同42.1歳)
警察職が323,548円(同38.4歳)となっていました。

ラスパイレス指数で示した各都道府県職員の平均給与

総務省では国家公務員の一般行政職員の俸給月額を100として、自治体ごとにラスパイレス指数を算出するように要請しており、データとして公表されています。ラスパイレス指数は地域差のある地域手当補正を行うことでより精密な比較ができますので、今回は地域手当補正後ラスパイレス指数を用い、平均給与と比較しました。結果は以下の日本地図の通りです。

地方公務員の給与ラスパイレス指数地図画像

色ごとのラスパイレス指数レンジの表の内訳は下記になります。

指数
102%以上
黄緑 100-101%
黄色 98-100%
ピンク 96-98%
96%未満

平均給与では断トツで最低だった沖縄県ですが、ラスパイレス指数を計算することでそれほど低い給与では無かったことが分かります。
ラスパイレス指数でみてみると、全国的にそれほど大きな差は見られません。
逆に言えば、ラスパイレス指数が100に近づくように各都道府県で給料の調整がなされています。
一方で、鳥取県と青森県はラスパイレス指数が96%以下ですので、給料は低いと言えます。

チャット右画像

ヨシコ

都道府県市町村レベルの給与になると都道府県が324,055円(平均年齢42.8歳)で最も高いです。それ以降は指定都市が319,806円(同41.8歳)市が316,209円(同41.9歳) 町村が302,270円(同41.3歳)、特別区が300,184円(同40.6歳)となっていました。

公務員の仕事に就くには?(なるには?)

公務員の全体の平均年収の画像4

公務員試験合格が必須です。
試験の種類によって、省庁、地方の役所、警察、消防署等色々なところがあります。
公務員試験は難易度が職種、地域によって変わりますが、大学受験と比較するのであれば国IIは偏差値50程度の国立大学に合格できる頭があればあとは真面目に勉強すれば合格できるという感じでしょう。
地方上級だと自治体によって採用人数や受験者のレベルが異なるので一概にはいえませんが政令指定都市クラスだと偏差値50台後半の国立の人がかなりがんばって、旧帝クラスの人がそれなりにがんばって合格できるレベルではないでしょうか。

公務員の中でも年収が低いといわれている職業ある?

現在、安定して高収入を得られる職業としての認識を受けている公務員ですが。案外全体として公務員というものの給料は高くはないのだそうです。
その中でも特に安いといわれているのが現業職です。
現業職は国の行う業務を実際に作業員として遂行する職種のことであり、彼らには決定権がありません。

ですから、ひたすら定められた作業を行うことのみが仕事となってきます。
ただし、そうはいっても彼らの給料は人によっては高く見えることもあるようで、実際のところはそれを見る人の現状次第であるといえるでしょう。
代表的な現業職は、ゴミ収集作業員、公用車運転士、給食調理員などです。

国際公務員は年収は高いの?

国際公務員とは国際連合及び付随する国際機関で働く職員のことを指します。国際公務員になるためには国際機関が公募しているポストに応募するか、日本政府の各省庁などから出向することでなることができます。

国際機関は国際連合を始めとして非常にたくさんあり、仕事内容も所属している国際機関により異なります。
国際連合教育科学文化機関(UNESCO)などは有名ですのでご存じの方も多いかと思いますが、UNESCOは教育、科学、文化の発展と推進を目的としているために、教育レベルの低い地域の教育支援を行うと共に世界遺産の登録などを行っています。

このような国際公務員の気になる給料ですが、国際公務員には職位があり、P-1からP-5、D-1、D-2、ASG、USGに分かれています。
国連職員に応募するためには基本的に修士号以上の学歴が望まれています。修士号を取得して2年程の実務経験があればP-2レベルに相当します。一般的な年収を以下に示します。

職位 職位の説明 年収レンジ(USドル)
P1 - P3 エントリーレベル 37,000 - 80,000
P4 - P5 中程度のキャリア 67,000 - 106,000
D1 - D2 シニアレベルのキャリア 95,000 - 123,000

国連職員の年収でさらに詳しく触れているのでぜひ見てみてください。 参照:国際連合職員の年収

公務員の種類

別途公務員の職種別年収一覧が下記となります。ぜひ気になった職業の年収を調べてみましょう。 ・公務員系(半官も含め)の平均年収一覧

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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