林業の年収を詳しく解説

林業に興味がある方のための役立つ情報を紹介

林業の画像

林業の年収

平均年収:356万円でした。(口コミ調べ)
平均給料:22万円~29万円

林業の平均年収の範囲はおよそ330~440万円
最大年収:約550万円
平均日給:11,910円

林業の業種別年収

林業は様々な業種でも活躍します。そこでいくつかの業種でどのくらい年収が違うのか調査してみました。

民間の林業会社:427万円
森林組合の現場職員:328万円
林業の第3セクターの職員:334万円
海外産業植林センター:340万円


林業の仕事に就くには主に3つの方法がありますが、一つが民間の林業会社に就職する方法で、二つ目が森林組合の現場職員になる方法で最後が林業の第3セクターの職員で、最も多いのが森林組合の現場職員になることです。
森林組合は森林の所有者がお互いに共同して林業を発展させ、森林を守り育ててゆくことを目的にした協同組合で、全森の調べで全国に638組合ほどあり国内の民有林の約60%の間伐を手掛けていて、新たな人工造林の80%も森林組合によって行われています。
ただ林業の平均年収は356万円とけっして高くはありませし、平均年齢も高く高齢化が急速に進んでいます。
チェーンソーなどを扱うこともあるため危険な仕事っですが、基本的に雨の日は休みで人間関係で悩むことも少ないので精神的には楽な仕事だと言えます。

林業の年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移

各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が427.2万円となりました。
また林業で働き盛りの30代の年収はおよそ316.84万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。

年齢 年収 月額給与
20~24歳 203万円 13万円
25~29歳 203万円~253万円 16万円
30~34歳 178万円~278万円 17万円
35~39歳 213万円~317万円 20万円
40~44歳 235万円~356万円 22万円
45~49歳 277万円~399万円 25万円
50~54歳 317万円~427万円 27万円
55~59歳 314万円~424万円 26万円
60~65歳 188万円~424万円 18万円

平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。

林業の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収

年収は地域により変動します。林業の平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。

都道府県 平均年収
北海道 320万円
青森 285万円
岩手 320万円
宮城 356万円
秋田 285万円
山形 320万円
福島 320万円
茨城 356万円
栃木 356万円
群馬 356万円
埼玉 320万円
千葉 356万円
東京 498万円
神奈川 392万円
新潟 320万円
富山 320万円
石川 356万円
福井 356万円
山梨 320万円
長野 356万円
岐阜 320万円
静岡 356万円
愛知 392万円
三重 356万円
滋賀 356万円
京都 356万円
大阪 427万円
兵庫 356万円
奈良 356万円
和歌山 320万円
鳥取 320万円
島根 320万円
岡山 356万円
広島 356万円
山口 356万円
徳島 356万円
香川 320万円
愛媛 320万円
高知 320万円
福岡 356万円
佐賀 285万円
長崎 320万円
熊本 320万円
大分 320万円
宮崎 285万円
鹿児島 320万円
沖縄 285万円

比較してみると、一番年収が高い東京都の林業の年収が、およそ498万円。
一番低い沖縄県の年収が285万円 となり0万円の年収差ができています。

林業の大企業・中企業・小企業それぞれの年収・給与・ボーナス推移

大企業・中企業・小企業で働く林業の年収の差を厚生労働省の企業規模比率と掛け合わせ独自の予想を算出してみました。

規模 年収
大企業の林業 413万円
中企業の林業 342万円
小企業の林業 310万円

厚生労働省の企業規模比率から独自で予測算出をした結果が上記となります。

林業の主任・係長・課長・部長の役職者年収

年収は役職につくだけでも年収の差がついてきます。部長クラスの年収はどのくらいなのでしょうか。一般の部長課長クラスの役職の基準年収に沿って予測値を算出してみました。

役職 平均年収
主任 305万円
係長 380万円
課長 502万円
部長 555万円

※平均年収jp独自に取得しているデータと林業の平均年収と掛け合わせて算出しました。

林業で年収1000万円以上稼ぐには?【考察】

林業の主な仕事は森林で樹木を伐採することですが、薪・木炭・漆・竹や椎茸などの特用林産物などを栽培したりすることも林業の仕事の一つです。

過疎化と共に林業に就業する人の年齢も高齢化が進んでいますが、徳島にある株式会社「いろどり」は森林にある葉っぱを集めて、それを全国の料亭や旅館に販売し、林業で年収1000万円以上稼ぐ高齢者がたくさん存在しています。
ほとんどが70歳を超えた高齢者でなかには80歳を超えたお年寄りも、年収1000万円以上を稼いでいるというから驚きです。
料亭や旅館からつまものの注文を「いろどり」が受けて、村のお年寄りがそれを集めたり栽培しています。
アイディア次第で年収1000万円以上を稼ぐことができるいい事例で、誰でも年収1000万円以上を稼ぐチャンスがあることを教えてくれています。

林業の生涯推定年収は?

林業の生涯推定年収は企業によって大きく変わる事がいえますが、先ほど挙げた口コミ調べの年収から推定すると1億2900万円~3億100万円という推定ができます。
最近では年収1000万円以上を目指す林業の企業も出てきています。
この推定以上、あるいは以下にある事も十分にあると思われます。
林業で有名な企業は、
住友林業
丸和林業
速水林業
末吉林業
などではないでしょうか。

林業を代表する「住友林業」を詳しく解説。

住友林業では企業全体での平均年収は774万円、推移は761~804万円となっております。

とても高い年収だという事が分かります。
売り上げは2010年で不況に陥ったのにともない82億3810万円から72億3923万円と大きく落ちていますが、その後順調に売り上げを立て直し、2012年には2010年の売り上げを上回り、2013年には更に上昇しています。
企業としては大手で、仕事内容も様々なものがあります。仕事は主なものが、注文住宅。リフォーム。木材。建材。
本社は東京都千代田区大手町一丁目の経団連会館にあります。
そのほか職業訓練にも力をいれております。
住友林業建築技術専門校では木造の家づくりの専門技能者や技術者の育成をしています。
国内のグループ企業は
住友林業フォレストサービス株式会社
住友林業クレスト株式会社
住友林業ホームサービス株式会社
株式会社住協
などが有名ではないでしょうか。

林業に必要とされる資格を詳しく解説

林業をする上で重要となってくる資格がいくつかあり、それをここで挙げていきたいと思います。
まず、森林管理士という資格は荒廃した森林の機能回復や環境保全について考えつつ、生産性を向上させるといった点を重要視する資格で、専門知識や技術が必要になってきます。
樹木医は樹木の状態や育成などを診るため、また、保護などを行う資格の為、樹木学や病虫学の知識が無ければなりません。
特に、大学でそういった勉強をした人が取れる資格となっています。
森林(林業)技師は森林保護を意識しつつ、景観評価など総合的な面から判断をするなど、樹木を伐採する上で考慮しながら伐採などの林業を進めていくという内容の資格で、この業界では優遇される資格です。
その他実務的な資格でいえば、運搬に大型自動車・牽引・クレーン・玉掛け、大型特殊免許・建設機械操縦、林業架線作業主任者免許、林業技士、森林インストラクター、森林セラピスト、森林整備業務専門技術者資格、木材切削士・木材乾燥士・木材接着士など沢山資格があります。

林業で働くには?

林業就業者になる(林業の仕事をする)にはいくつか道があり、森林組合の現場職員に入る、つまり実際に作業をして経験を積む、というやり方や民間の林業会社に就職する、また林業の第3セクターの職員になるという道もあります。

林業の年収の本音

林業の口コミ年収

40代 森林技師

年収500万程度
好きな仕事をやれているのであまり年収は気にしていません。

30代 住友林業 営業

年収770万程度
注文住宅を販売しています。一つがでかいので年収も高いのがうれしいです。

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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