警察官の年収や警察内部の給料事情を詳しく解説
警察官に興味がある方のための役立つ情報を紹介
警察官年収まとめ
警視庁Ⅰ類初任給 | 211,100円 |
---|---|
警視庁Ⅱ類初任給 | 194,100円 |
警視庁Ⅲ類初任給 | 178,300円 |
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警察官は813万円が平均年収でした!(地方公務員給与実態調査結果の概要調べ)
警察官の年収の平均は、516~813万円でした。(地方公務員給与実態調査結果の概要調べ)
警察官という職業は公務員の中でもやりがいがあり魅力的な選択肢の1つです。
安定した雇用や公務員としての社会的な地位も魅力的な点です。
大卒警察官と高卒警察官の年収には、階級によって大きな違いがあります。
初任給でも3万円以上の差があるようです。
警察官を目指す場合は、教育背景だけでなく、階級や経験なども重要なファクターとなることがわかります。
適用される俸給表は?
公務員の給与は、職種によって異なる俸給表によって定められています。警察官に適用される俸給表は「公安職給料表」と呼ばれ、警視庁の場合、1級から8級までの等級があり、各級は100前後の号で細かく区切られています。
号が一つ上がるごとに給与月額は約2000円上がります。同じ等級でも最低の号と最高の号では、給与月額に20万円以上の開きがあるため、経験やキャリアアップによって給与が変化することが分かります。
初任給は、公安職給料表に基づいて決められます。例えば、警視庁のⅠ類採用の場合、等級1級の25号で、給与月額は21万1100円と定められています。その後、キャリアアップに伴い、階級が上がると等級も上がり、給与も増加していきます。
公安職給料表は都道府県により異なっていることも特徴としてあります。
警察組織は少々複雑で、警察庁に所属している警察官は国家公務員ですが、警視庁や各県警に所属する警察官は地方公務員になります。
一方で警察庁に採用される場合は国家公務員の採用試験を経ますが、一種で採用されるとキャリアと呼ばれ非常に速いスピードで出世することが特徴です。
この警察庁と地方警察組織も異なる公安職給料表を用いて給料の計算がなされており、例えば警視庁の警察官に適用される公安職給料表は8級までですが、別の県の警察官に適用される公安職給料表は9級まである場合があります。
警察庁の公安職給料表はさらに細かく分けられており、11の等級があります。
選考 | 級 | 号給 | 初任給給料月額(円) |
Ⅰ類 | 1 | 25 | 211,100 |
Ⅱ類 | 1 | 17 | 194,100 |
Ⅲ類 | 1 | 9 | 178,300 |
警察官の推定生涯年収は?
平均年収より算出してみました。
警察官の生涯推定年収を平均年収から算出すると
3億894万円(38年×813万円)となっています。これは警察官全体平均の年収から算出されているデータなので高卒と大卒も合わせた平均になっています。
そのため、高卒のみの推定はこれよりも下がり、大卒のみでは高くなると考えられます。
退職金を含めれば約3億3000万円ぐらいが推定の生涯給与となるのではないでしょうか。
警察官の階級別の年収
警察官の階級には、上から警視総監、警視監、警視長、警視正、警視、警部、警部補、巡査部長、巡査の9つの階級があります。
また、正式な階級ではありませんが、巡査部長と巡査との間には巡査長という地位が存在します。
警察官の給料については、公安職給料表というものが用いられます。
この給料表は、警察官に適用される俸給表の一つであり、警視庁の場合、等級は1級から最高8級まであります。
各等級には、100前後の号で細かく区切られており、号が一つ上がると給料月額が2000円程度上がります。
警視庁の採用の場合、等級1級の25号であれば、給料月額は21万1100円となります。
その後、階級が上がるにつれて等級が上がり、給料も増えていくため、同じ等級でも最低の号と最高の号では20万円以上の開きが生じます。
また、等級とともに階級や職位も示していますが、階級と等級は絶対的ではなく飽くまで目安となります。
職務の級 | 最低額 | 最高額 | 階級 |
1級 | 166100 | 334300 | 巡査 |
2級 | 194700 | 374500 | 巡査長 |
3級 | 202100 | 401900 | 巡査部長 |
4級 | 225000 | 430900 | 警部補 |
5級 | 247700 | 442700 | 警部 |
6級 | 284800 | 460100 | 警視 |
7級 | 311800 | 475500 | 副署長 |
8級 | 509600 | 527400 | 署長 |
この給料月額、すなわち基本給から手当とボーナスを加味して推定年収を算出してみますと、以下の表のとおりになりました。
等級ごとに最低の号俸と最高の号俸から年収を算出しています。
各等級の年収はこの最低と最高年収のレンジの中に大体収まっていると考えられます。
もちろん、激務が続いたり様々な手当が付いた場合にはこのレンジから外れる可能性もありますが、飽くまで特殊な例となります。
1級は巡査が所属しており、人数も多いです。
この警視庁に所属する巡査の年収のレンジは344万円から692万円となります。
8級は警察署長レベルの等級になりますが、警視庁の場合は警察署長クラスの年収は大体1000万円程度となります。
警察署長ともなれば年収はもっと多いかと思われましたが、そもそも基本給が50万円程度ですので年収も1000万円程度となります。
職務の級 | 最低年収(万円) | 最高年収(万円) |
1級 | 344 | 692 |
2級 | 403 | 775 |
3級 | 418 | 832 |
4級 | 466 | 892 |
5級 | 513 | 916 |
6級 | 590 | 952 |
7級 | 645 | 984 |
8級 | 1055 | 1092 |
警視庁と地方警察官では年収が違うのか?
警視庁とは東京都を管轄する警察組織で、東京都以外では神奈川県には神奈川県警、大阪府には大阪府警というように都道府県ごとに警察組織があります。
これらの地方警察に所属する警察官は公安職給料表により給料が定められていますが、地方公務員の身分であり公安職給料表は都道府県ごとに定められているものを使用しますので、その分若干給料が異なっています。
等級も公安職給料表により異なりますので、等級が同じだからと言っても給料月額が同じというわけでもありません。
ただし、給料のレンジは最低額から最高額までどの公安職給料表もほぼ同じですので、給料月額に大きな差は出ません。
つまり、警視庁と地方警察の警察官の給料月額には大きな差はなく、平均給与月額は全ての都道府県で30万円から33万円の間に収まっています。
すなわち、各都道府県の警察官の平均年収は平均年齢や地域手当などの各種手当、大卒採用の割合、階級の人数分布などにより違いが出て来ると言えますが、基本給に関しては警視庁も地方警察もほぼ変わりません。
キャリアとノンキャリの違い
警察組織は複雑で、警察庁と都道府県の警察組織があります。
警察庁は都道府県の警察組織の上位組織と言ってもよく、警察庁のトップは警察組織のトップでもある警察庁長官となります。
都道府県の警察組織は東京都は警視庁とその他の道府県警察からなり、それぞれの都道府県を管轄しています。
この警察庁に勤務する警察官は国家公務員であり国家公務員採用試験を経て採用されますが、国家公務員総合職試験に合格した人たちをキャリアと呼びます。
キャリアとは経歴などの意味がありますが、この場合のキャリアは”持っている”と訳した方がしっくりときます。
つまり、他の警察官とは違う権利を持っていると言ってもいいと思います。
一方でノンキャリはノンキャリアつまりこのような特権を持っていない警察官を指し、警察庁で国家公務員一般職試験に合格して採用された人たちや警視庁や県警に採用された人たちを指します。
因みに警察庁で国家公務員一般職試験に合格して採用された人たちは準キャリアとも言われており、キャリアほどではないですが出世は比較的早いです。
つまり、国家公務員として採用されるとキャリアや準キャリアと呼ばれ、地方公務員として採用されるとノンキャリと呼ばれています。
ではどのような特権を持っているかというと、出世できる特権であり、警察庁のキャリアとして採用された場合にはいきなり警部補に任官されるという破格の待遇になります。
警部補の階級は、古畑任三郎の古畑任三郎、TRICKの矢部謙三、踊る大捜査線で出世した青島俊作などがいますが、これらのキャラクターと大学を卒業したばかりの新卒がいきなり同じ階級になってしまうのです。
そして採用1年後には警部に出世して、ルパン三世の銭形幸一、相棒の杉下右京、金田一少年の事件簿の剣持勇と同じ階級になりますので、ノンキャリアと比較した際の出世のスピードの凄さがお判りいただけると思います。
因みにこれらのキャラクターは全員ノンキャリです。
キャリアは採用後7年で警視にまで昇進してしまいますので、大卒で採用された場合最短で30歳前には警視になれるということになります。
警察組織のトップの警察庁長官と警視庁のトップの警視総監もこのキャリア組からしかなれませんので、警察組織で出世できる特権を持っていると言ってもいいと思います。
このキャリアの採用は年間20人ほどですので警察組織全体で600人ほどいると思われ、それぞれ高い地位にいます。
もう少し警察組織について説明しますと、警察組織のトップは内閣総理大臣になります。
そしてその下に国家公安委員会があり、国家公安委員会が警察庁を管理しています。
一方で都道府県の警察組織のトップは知事であり、知事の下に都道府県の国家公安委員会が設置されており、この国家公安委員会が都道府県の警察を管理しています。
警察庁と都道府県の警察組織は別組織かのように見えますが、実際は警察庁が上位組織になります。
警察庁には監察権や指導権があり、地方警察を監察しています。
他にも警察庁人事と言って地方警察の主要幹部の人事を行っているのが検察庁であり、そもそも警視正以上は地方の警察官でも国家公務員となりますので警察庁に所属することになります。
つまり、階級の高い警察官はみんな警察庁に所属しているわけで、その上に地方警察の階級の高い人の人事も行いますので地方警察は中央の警察庁には頭が上がるはずもありません。
SATなど特殊部隊の年収は変わる?
警察にはテロ対策などの危険任務にあたる特殊部隊がありSATと呼ばれています。
SATは東京都、大阪府、北海道、千葉県、神奈川県、愛知県、福岡県、沖縄県に設置されており、人員は全部で300名です。
特殊部隊の仕事は警察では対処困難な特殊な事件を解決することであり、テロ事件や人質立てこもり事件などを担当しており、犯人を遠距離から正確に攻撃するための狙撃銃などを装備しています。
この特殊部隊ですが、警察官から任命されますので身分も警察官です。
どのような人が任命されるかというと、射撃の腕前を始めとして戦闘能力が高いことや爆弾処理などの特殊技能を持っている人です。
様々な事件に対応できるようにチーム編成が行われますので、SAT隊員は様々な分野からバランスよく任命されています。
特殊部隊の年収ですが、ベースとなるのは俸給表の級と号です。
この級と号により給料月額が定められますので、この部分は普通の警察官と変わりません。
その他では手当が付きますのでこの手当により年収が変わります。
特殊部隊は秘密厳守ですので情報が表に出てこず、SAT隊員になるとどのような手当が付くかなど明らかにされていませんが、警視庁の各種手当の中からSAT隊員に当てはまりそうな手当をピックアップしてみます。
警視庁特殊部隊は警備部警備第一課に所属しており、この第一課の特殊手当は捜査等業務手当、警ら手当が該当します。
捜査等業務手当は銃器使用犯人等の逮捕又は銃器犯罪の捜査に従事した者に対して支給されておりますので、事件で出動した際に支給されます。
警ら手当は警備第一課の東京国際空港テロ対処部隊の第一組、第二組、第三組及び第四組に支給されます。
警らとは見回りのことを言いますので、特殊部隊が羽田空港の見回りを行った際に支給される手当と推測されます。
普通の警察官が警らを行った際の手当は一日に数百円のレベルですので、特殊部隊といえどもそれほど高い金額ではないと思われます。
これらの手当の額は定かではないのではっきりしたことはわかりませんが、特殊部隊に配属されたからと言って年収が跳ね上がるというわけではなくむしろ特殊部隊に配属される前とあまり変わらないと思われます。
警察官になるには?警察官の採用情報を解説
●警察官になるための採用試験の難易度は?
警察官になる為には地方公務員の試験に受けるという事なので、決して簡単とはいえません。
しかし、公務員試験対策をしっかりしておけば合格する可能性はかなり高くなると思います。
参考書を買って勉強する以外にも大学などで公務員対策の講座があれば、それを受講する事をおススメします。
●面接で聞かれること
・時事問題で関心を持っている事はあるか?
・警察の不祥事に関してどう思うか?
警察の面接では時事問題や最近の出来事について聞かれる事が多いそうなので、新聞やニュースを積極的に見るようにする事がポイントだと思います。
●警察になるための全体的な流れ
警察官の試験に合格した後は警察学校に入学して訓練や勉強を受ける事になります。
期間は高卒で10カ月、大卒で6カ月と決められているそうです。
その後、交番勤務などから始め、経験を積んでから昇進していくという形になりますが、その昇進試験も大卒のキャリア、ノンキャリアと高卒で受験資格が与えられるまでの期間が違います。
警察官として働く面白み
実際の警察官に関する様々な文献を読むと、警察官になって一番よかったのは、陰ながら人々に感謝されている実感があるからなんだそうです。
交通違反の取り締まりや、不祥事の報道で風当たりは強いようで、凶悪犯罪の防止、あるいは繁華街では、警察官がい一人いるだけで頼りになるなど、非常に信頼を寄せられている様子がわかります。
法治をつかさどるだけではなく、町の安全を守り、犯罪抑制ではこの業種に誇りを持っている方が非常に多いのも特徴の一つです。
楽しさも、道を聞かれたり、犯罪を抑制したり用心棒的な役割の中で、他人と接し、直接感謝されることもあります。
やりがいと面白さ、人々の裏の顔を知ることもできるので、地検が広がるとした意見も多いです。
学歴が高くなければ、キャリアを積むことが難しい現実がありますが、高卒以上であればだれでもなれる地方行政職員ですので、そのあたりは職種としては身近な公務員かもしれません。
警察官の仕事の将来性
現実としては、24時間原則交代制で、職業的に休みは与えられた分以上に、あまり多く取れない点では、プライベートの充実度は非常に低いです。
職業柄、私生活でも一定の配慮ある生活態度が求められ、要求があれば休みは返上で任務に就かなくてはなりません。
犯罪以外に、色々なメンタルに来る現場も知ることになり様々な意味で、メンタルを強くしなければ、やっていけない職業であることは確かです。
年功で、基本給は行政職員の中では低く設定され、逆に手当で多くの補完をしてあります。
ただしそこは、地方公務員と同程度の待遇ですから、退職金は全国平均で2,500万円前後と高めで、老後のたくわえに関しては、年金と合わせ、あまり心配いらない点は、かなり民間に比べ有利かもしれません。
将来性は、公務員のためなくならないでしょう。
警察官の年収の本音
警察官の口コミ年収
20代、30代の口コミ
・高卒も大卒も定年前になると、それほど年収はかわらない。最高で、基本給が50万くらい。
・新人警察官の月給は各都道府県警で違いますが、18万~25万になります。これは高卒、大卒の新人です。
30歳くらいで入ると、新人でも30万近くになることがあります。
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平均年収.jp編集部
外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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