法務教官の年収を詳しく解説

法務教官に興味がある方のための役立つ情報を紹介

法務教官の年収

法務教官の年収

法務教官の年収

法務教官の年収の平均は、739万円でした。(行政職俸給表調べ)

ここ数年での年収推移は726万円~747万円となっています。
お給料(月収):約46万円

国家公務員として行政職俸給表(一)に比べて12%程度給与水準の高い公安職俸給表(二)が適用される。
また超過勤務手当期末・勤勉手当,地域手当等の各種手当もつきます。

法務教官の階級別年収

法務教官の階級別年収

【職種】
専門官:334万円~462万円
統括専門官:477万円~581万円
主席専門官:656万円~671万円
施設長:764万円~885万円


法務教官のキャリアアップですが約5年~6年で専門官へと昇任し、その後は統括専門官・主席専門官・施設長とキャリアアップし、定期昇給とは別に役職手当が支払われます。
また給与の他にも民間企業のボーナスに当たる期末手当や、扶養手当や通勤手当や残業があった場合の超過勤務手当が支給されます。
さらに少年院や少年鑑別所の近辺に寮があり寮費は無料で、もし寮でなくアパートや賃貸マンションなどを借りて住む場合には、月額2万7000円を上限として住宅手当が支給されます。

執筆・監修者 
平均年収.jp 編集チーム

外資系出身者・職業紹介本原作者、専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版社などのメンバーが参画
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法務教官の年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移

各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が886.8万円となりました。
また法務教官で働き盛りの30代の年収はおよそ657.71万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。

年齢 年収 月額給与
20~24歳 593万円 37万円
25~29歳 504万円~554万円 35万円
30~34歳 536万円~636万円 40万円
35~39歳 554万円~658万円 41万円
40~44歳 618万円~739万円 46万円
45~49歳 706万円~828万円 52万円
50~54歳 777万円~887万円 55万円
55~59歳 769万円~879万円 55万円
60~65歳 499万円~879万円 37万円

平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。

法務教官の推定生涯年収(生涯賃金)を詳しく解説!

上記の平均から算出してみたところ推定31,777万円となりそうです。
日本の平均生涯賃金が17,845万円なので、平均生涯賃金からの増減は13,932万円です。
※新卒から定年まで働いたものとして予測算出しております。

法務教官の仕事内容・仕事の面白さ

【法務教官の仕事内容】
法務教官は主に非行を犯して少年鑑別所や少年院に収監された少年たちに専門的な矯正教育を行い、再び社会復帰ができるように指導を行う国家公務員です。
少年鑑別所と少年院の違いですが少年鑑別所は非行を犯した少年を社会から隔離した上で矯正教育を行う必要があるかどうかを判断する施設で、少年院は鑑別結果などから社会生活での更生は難しいと判断された少年を収容する矯正施設のことです。

そのため法務教官の少年鑑別所での仕事は法務技官と協力して少年の人間性や、性格などを見極めながら更生の可能性があるかないかを判断し、少年審判などに提出る資料を作成することです。
また法務教官の少年院での仕事は家庭裁判所で保護処分の審判を受け少年院に送致された少年たちに教育や指導を行うのが主な仕事で、具体的には一般の教員のように授業を行うこともありますし、資格取得のための訓練を行ったり集団活動を通じて、少年たちが社会復帰ができるように矯正教育を行います。
時には面接やカウンセリングなどを通して少年たちの相談に乗ったりしますが、1日8時間勤務で1週間の勤務時間は38時間45分で週休2日制ですが、近年では収容される少年が増え法務教官の仕事も残業を余儀なくされているようです。

【法務教官の仕事の面白さ】
法務教官は少年鑑別所や少年院に収監された少年たちを社会復帰させるように指導を行うのが仕事ですが、非行を犯した少年たちを指導するのは決して容易なことではありません。
非行を犯した原因やその背景や少年たちの環境も一人一人異なり、どんなに少年たちのためと思って指導しても心を閉ざしたままの少年もいます。
さらに少年院に収監された少年たちは収容期間は2年以内ですが時には少年同士のトラブルも起き、何かトラブルが起きると法務教官は仲裁し厳しく指導しなければなりません。
また法務教官の勤務時間は1週間に38時間45分と決まっていますが、少年院に配属された場合は勤務は交代制で宿直もあり、何かトラブルが起きると仮眠中でもすぐに対処しなければいけません。
このように法務教官の仕事は精神的にも体力的にも大変な仕事ですが、少年院を出た少年が立派に更生しまじめに仕事を行ったり、結婚して幸せに暮らしていると聞くとやりがいを感じると言う法務教官も多いようです。

法務教官で年収1000万円を目指すには?

法務教官は国家公務員で能力次第では少年院や少年鑑別所の施設長までなれますが、施設長までなれても年収885万円程度なので、残念ながら1000万円には届きません。

法務教官と刑務官の給料差

刑務官の年収は、626万円~635万円が平均となりそうです。
そのため法務教官よりも若干低いです。
位置づけは、一般職職員国家公務員の公安職棒給表をの適用を受け、正式には法務事務官に該当します。

刑務官の年収を詳しく解説

法務教官になるには?

法務教官になるには?

・法務教官資格難易度
法務教官になるためには法務省専門職員の人間科学採用試験の法務教官区分を受験して合格する必要がありますが、受験資格は受験する年の4月1日に21歳以上29歳未満であれば誰でも受験することができます。
た、21歳未満であっても大学卒業見込者は受験が可能で、さらに29歳以上の人でも40歳未満であれば社会人枠での採用もあります。
法務教官の採用試験は年齢の他には受験者の制限がないので学歴に関係なく受験することが可能で、法務教官のなかには中卒や高卒の法務教官も多数います。

ただ中卒や高卒でも受験することはできますが、試験の内容が大卒程度となっているので、それなりに勉強をしなければ合格することは難しいでしょう。
1次試験では筆記試験があり2次試験では人物試験と身体検査がありますが、人物試験では非行を犯し少年院や少年鑑別所などに収容された少年の立場になって、考え行動することができる人物なのか適性を見られるようです。

・倍率(合格率)
法務省専門職員の人間科学採用試験の法務教官区分の内容は1次試験では公務員として必要な基礎的な能力についての筆記試験と、法務省専門職員(人間科学)として必要な専門的知識などについての筆記試験が行われます。
基礎能力試験は知能分野が27題で、文章理解が11題で、判断推理が8題で、数的推理が5題で、資料解釈が3題で、知識分野が13題で、 自然・人文・社会(時事を含む)が13題になっています。
専門試験の法務教官区分は心理学が10題で、教育学が10題で、福祉が10題で、社会学が10題になっています。
2次試験では人物試験と身体検査がありますが、身体検査は主に胸部エックス線撮影を含む胸部疾患や、血圧・尿・眼・聴器やその他一般内科系の検査が行われます。
1次試験に合格した人だけが2次試験の面接を受けて最終的に合格した人だけが法務教官採用名簿に記載され、採用名簿には試験の得点が高い順番に名前が記載され有効期限は1年間です。
しかし法務教官採用名簿に記載されただけでは法務教官に採用されないので、法務教官として勤務を希望する管区へハガキを送り管区面接に合格して採用内定を受ける必要があります。

平成27年度の人間科学採用試験の法務教官区分の受験者は、男性が1123人で合格者が180人で倍率は3.9%でした。
女性の人間科学採用試験の法務教官区分の受験者は308人で合格者が68人で倍率は3.0%でした。

法務教官は転勤が多いの?

法務教官は2年から3年の周期で全国にある少年院や少年鑑別所を転勤しますが、女性法務教官も近年では増加傾向にあり女性法務教官の場合は
全国に9カ所ある女子少年院へ配属されその後に男性の法務教官と同様に定期的に転勤があります。

法務教官の年収の本音

法務教官の口コミ年収

20代 少年鑑別所

年収387万円
少年鑑別所で法務教官として働いていますが少年犯罪はインターネットやスマートフォンの普及で、昔と比べると低年齢化してきていて中学生や高校生がスマートフォンの出会い系サイトなどで、性犯罪を犯し補導されるケースが増えています。

30代 女子少年院

年収466万円
女子少年院に収容されるのは親が離婚し貧困なシングルマザーなど、家庭環境に恵まれない女子が多いようです。
友達と万引きをしたり暴走族に加わったりして、だんだんと非行がエスカレートする傾向があります。

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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