准教授の年収を詳しく解説
准教授に興味がある方のための役立つ情報を紹介
准教授の年収
准教授の年収の平均は、857万円でした。(統計から算出)
【大学別平均給与】
公立大准教授:600万円~700万円
国立大准教授:650万円~750万円
私立大准教授:700万円~800万円
大学病院【医学部】の准教授:750万円~850万円
ここ数年での年収推移は833万円~880万円となっています。
給料:約53万円
准教授の年収の違いですが公立大学や国立大学では教職員の給与規定は一般に公開されているので、公立大学や国立大学の准教授の年収はだいたい計算することができます。
公立大学の准教授の年収は600万円~750万円。
例えば2005年に東京都立大学・東京都立科学技術大学・東京都立保健科学大学・東京都立短期大学が統合し新設された首都大学東京は公立大学ですが、統合された時に扶養手当・住宅手当・地域手当などの手当類は廃止されたので、准教授の基本給は年間約346万円で職務基礎額が年間約122万円でボーナスが年間約125万円なので、准教授の年収は約600万円になる計算です。
もちろん同じ公立大学でも号俸も違うので公立大学の准教授の年収は各自によって異なりますが、国立大学の准教授の年収と比べても低いのが一般的です。
国立大学の准教授の年収は国立大学法人教職員給与規程の第5条に教育職俸給表が定められていて、准教授は4級で4級の俸給月額は1号から100号まであり、例えば号俸50号の准教授の俸給月額は42万9400円なので年収は約688万円。
私立大学の准教授の年収も各大学や学部によって異なりますが、私立大准教授の年収は750万円~850万円とが公立大学や国立大学と比べても若干いいようです。
大学病院の助教授の年収も教授で年収1000万円前後で、助教授の年収も750万円~850万円が一般的です。
准教授の年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移
各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が834.24万円となりました。
また准教授で働き盛りの30代の年収はおよそ618.728万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。
年齢 | 年収 | 月額給与 |
20~24歳 | 442万円 | 28万円 |
25~29歳 | 471万円~521万円 | 33万円 |
30~34歳 | 498万円~598万円 | 37万円 |
35~39歳 | 515万円~619万円 | 39万円 |
40~44歳 | 574万円~695万円 | 43万円 |
45~49歳 | 657万円~779万円 | 49万円 |
50~54歳 | 724万円~834万円 | 52万円 |
55~59歳 | 717万円~827万円 | 52万円 |
60~65歳 | 463万円~827万円 | 35万円 |
※平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。
准教授の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収
年収は地域により変動します。准教授の平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。
都道府県 | 平均年収 |
北海道 | 495万円 |
青森 | 468万円 |
岩手 | 512万円 |
宮城 | 550万円 |
秋田 | 451万円 |
山形 | 506万円 |
福島 | 495万円 |
茨城 | 550万円 |
栃木 | 550万円 |
群馬 | 550万円 |
埼玉 | 495万円 |
千葉 | 550万円 |
東京 | 770万円 |
神奈川 | 605万円 |
新潟 | 495万円 |
富山 | 495万円 |
石川 | 550万円 |
福井 | 550万円 |
山梨 | 495万円 |
長野 | 550万円 |
岐阜 | 495万円 |
静岡 | 550万円 |
愛知 | 605万円 |
三重 | 550万円 |
滋賀 | 550万円 |
京都 | 550万円 |
大阪 | 660万円 |
兵庫 | 550万円 |
奈良 | 550万円 |
和歌山 | 495万円 |
鳥取 | 495万円 |
島根 | 495万円 |
岡山 | 550万円 |
広島 | 550万円 |
山口 | 550万円 |
徳島 | 550万円 |
香川 | 495万円 |
愛媛 | 495万円 |
高知 | 495万円 |
福岡 | 550万円 |
佐賀 | 440万円 |
長崎 | 495万円 |
熊本 | 495万円 |
大分 | 495万円 |
宮崎 | 440万円 |
鹿児島 | 495万円 |
沖縄 | 440万円 |
比較してみると、一番年収が高い東京都の准教授の年収が、およそ770万円。
一番低い沖縄県の年収が440万円 となり330万円の年収差ができています。
准教授の推定生涯年収(生涯賃金)を詳しく解説!
上記の平均から算出してみたところ推定29,894万円となりそうです。
日本の平均生涯賃金が22,556万円なので、平均生涯賃金からの増減は9,275万円です。
※新卒から定年まで働いたものとして予測算出しております。
准教授とは?・仕事内容
【准教授とは?】
准教授とは大学で教授に次ぐ職階のことかまたはその職階にある者のことで、2007年4月にそれまでの学校教育法が改正され大学教員に新たに准教授と助教という職階ができました。
学校教育法が改正されたことでそれまでの助教授のほとんどが准教授になり、、助手は仕事の内容によって助教と助手に分かれました。
改正される前の学校教育法58条7項では助教授は教授の職務を助けると規定されていましたが、これはつまり助教授の職務は研究への従事ではなく教授の補佐だったのです。
たしかに理系の助教授は教授の補佐的役割や教授の研究に近いテーマで研究を行っていて、教授の退官後研究室のテーマを引き継ぐことも多かったようですが、独立して研究を行うために新たに准教授とという職階ができたのです。
准教授の資格は学校教育法第92条で「専攻分野について教育上または研究上または実務上の優れた知識、能力及び実績を有する者であつて、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する。」と定義されています。
大学設置基準第15条で准教授となることのできる者は
・「大学において助教又はこれに準ずる職員としての経歴(外国におけるこれらに相当する職員としての経歴を含む)のある者」
・「修士の学位又は学位規則第5条の2に規定する専門職学位(外国において授与されたこれらに相当する学位を含む。)を有する者」
・「研究所、試験所、調査所等に在職し、研究上の業績を有する者」
・「専攻分野について、優れた知識及び経験を有すると認められる者」
と定義されています。
【准教授の仕事内容】
一般的に大学の准教授と教授や講師の仕事内容に大きな違いはなく、学生に教えることと自分の研究が主な仕事ですが、職階によって大学での校務に大きな違いがあります。
准教授は大学の研究者ですから当然ですが研究が主な仕事ですが、学生に教えることや学生を育てることも仕事として大きな比重を占めています。
本来であれば学生に教えることと自分の研究が半分ずつが理想ですが、実際にはこの他にも校務の比重も多くなっているので教育・研究・校務がそれぞれ三分の一を占めています。
特に少子化で国立大学も私立大学も入学する学生の人数が減少しているので、多くの大学では学生の教育の質をあげるのに躍起になっています。
教授と准教授だとどのくらいの年収差がつくの?
国立大学や公立大学の教授や准教授の年収は、法人教職員給与規程などからだいたいの年収を計算することができ、また私立大学の教授や准教授の年収もさまざまサイトなどから知ることができます。
例えば東京大学の教授の平均年収は1159.4万円で、国立大学の教授の年収ランキングでも2位で1位は東京医科歯科大学の1183.1万円でした。
私立大学の教授の年収ランキングで1位は早稲田大学の1276万7900円で、2位は中央大学の1276万3790円でした。
私立大学の45歳の教授の平均年収が約1200万円なので、大学教授の平均年収は1160万円~1200万円なので、准教授の平均年収857万円と比較すると教授と准教授の年収差は約304万円~344万円になります。
参考:大学教授の年収を詳しく解説!
参考:助教の年収を詳しく解説!
参考:大学職員の年収を詳しく解説!
准教授になるには?
【准教授資格難易度】
2007年4月1日に改正された学校教育法では大学の職階は教授・准教授・講師・助教の順番で昇進するのが一般的で、准教授になるには講師から准教授へ昇進するのが普通ですが、論文が規定数に達することや昇進する准教授のポストの空きがあることや、教授からの推薦があることなどさまざまな要件があります。
ただどこの大学も准教授のポストの空きがなかなかないので、准教授になりたくてもなれないのが現状です。
また准教授になりたければ教授に気に入られることが絶対条件で、もし教授に気に入られなかった場合は准教授のポストの空きがでた他の大学へ異動するしかありません。
また任期付きの講師も多くその場合は、准教授への昇進を希望しても難しいかもしれません。
【准教授の現状】
准教授になるには助教→講師→の順で昇進しますが、日本では大学の数員の場合は高校の教員のように教職免許制度はなく、法的な資格要件も特にありません。
国が定めている教授や准教授になる要件に「博士の学位を有し、研究上の業績を有する者」など6項目がありますが、いずれかに該当すればよく博士号取得を義務づけてはいません。
さらにこの大学設置基準は1985年に改正され資格要件に「専攻分野について、特に優れた知識及び経験を有すると認められる者」との条項が新設され社会人が大学教員になることができるようになり、1991年の大学設置基準の大綱化で大学が自由に教育課程を編成できるようになり、企業のサラリーマンや文化人やタレントまで大学教員に採用されるようになりました。
ただ准教授に関してはなかなか准教授のポストの空きがないので、准教授になりたくてもなれないのが現実です。
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講師授の平均年収600万~750万円と比べると約100万円になります。
准教授の年収の本音
准教授の口コミ年収
30代 私立大学
年収723万円
大学の教授に勧められるまま大学に残り、准教授として同じ大学で研究を続けています。
好きな研究を大学の予算でできるので、年収面とかあまり気になりません。
40代 大学病院
年収845万円
民間の病院に勤務医として働く選択肢もありましたが、臨床医ではなく研究医になることを決め大学病院に就職しました。
患者の診療を行う臨床医とは違って、医学の基礎を支える研究医としてやりがいを感じています。
平均年収.jp編集部
外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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公務員系の平均年収一覧
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