飲食店経営の年収や給料はどのくらい?

飲食店経営の年収を考察しました。

飲食店経営の画像

飲食店経営の平均年収は560万円~627万円

飲食店経営の平均年収:560 万円~627 万円(経済専門誌・口コミ調べ)
業態別でみてみると、

居酒屋経営:300万円~2,700万円
4店舗経営で、年商2億近い場合、経営者の年収は1,500万円くらいが多いようです。
レストラン経営:400万円~600万円
バー経営:200万円~300万円
定食屋経営:240万円~300万円

※注意して欲しいのは、個人経営での場合で、計算したケースです。
年収が3,000万円超のケースでも、経営自体は赤字のケースも有ります。

飲食店を経営するために必要な資格

経営自体に資格は必要ないですが、居酒屋やレストランは、調理師免許保有の従業員を最低限一人雇用、食品衛生責任者として、経営者以外に一人、防火管理者として経営責任者が資格をとる必要はあります。

食品衛生資格責任者は、栄養士の資格を取るとほとんど自動で所得できます。
防火管理責任者の資格は、店の収容人数が30人以上の規模の場合は、義務となっており、規模が300平米以上は甲種、それ以下は乙種の資格を取ることになります。
資格は消防署などの講習会受講で済みますので、費用として、3,000円~5,000円の出費があれば可能です。

それ以外には、資格ではありませんが、経営についての多少の知識として、卸値から売値を計算するとか、減価償却の知識、コスト・ロス管理や、開業資金借り入れのための事業計画などの設定などが必要になるでしょう。

他には、管轄保健所に届けて、店舗検査を行い、現在は酒類を提供するのが当たり前になってますので、国税庁への免許申請などが必要になるでしょう。

飲食店経営で年収1000万円になる方法は?

単純に飲食店経営者が年収1,000万円になるというのであれば、少なくともその10倍以上の年商が必要になります。
例えば、規模が10坪。駅から10分以内の店舗の場合。
保険費用も含め、初年度には300万円の資金が必要です。
厨房設備で45万。
人件費:32万~40万(アルバイト4人×時給850円)
材料費プラス光熱費がかかります。
光熱費は、月20万以内に収めたとしてもランニングコストは月に70万~100万円。
それに賃料を加えると、毎月100万は黙っても支出していきます。
経営者の年収が1,000万を越えるためには、「余剰収益」が出ないと無理です。
年商7,000万円なら3,000万円を投資資金として残し、2,700万円をコストとして計上すると、1,000万円の年収は確保できます。健全な経営ということが出来ますね。
一人で経営している場合だと、年収1,000万円の年収を得るのは月の売り上げはだいたい150~200万程度上げる必要があります。
一人経営で月に150万の売り上げをあげれる飲食店としては、人気クレープ屋、人気定食屋などがあげられます。
・クレープ屋さんだと、一人で月3000枚(20日営業で換算すると一日150枚)
※500円×3000枚=150万円
・ニックンロール(肉巻おにぎり)だと一個290円なので、月に5172個売らないといけません。
※個人的に好きな食べ物なので算出してみました。
・下町の有名洋食屋だと月500食(1食3000円)。
上記のとおり一人経営だとかなりの労力が必要になります。
そのため、年収1000万円を目指すのであれば複数の店舗を経営することなどを視野にいれたほうがいいかもしれませんね。
現にニックンロールでは移動式店舗やネット通販などもやってました。幅広く事業展開するのがいいのかもしれません。
それには資金力も必要になりますが、あたれば儲けれるというのも飲食店経営の醍醐味のようです。

飲食店経営のための資本金はだいたいどのくらいが相場なの?

一般的なラーメン屋単体での、資本金は2年を目安に1,500万円が必要ですから、少なくとも初年度に500万円~600万円の資金は必要です。
ラーメン店は、内装も簡素で、テーブルや椅子も、こだわる必要がないので、最も安く開業できます。
レストランの場合は、客席が、家族を想定して、5家族で満席、後はカウンターとなると、規模はラーメン店の5倍以上、内装にも配慮するため、厨房設備と合わせて、初年度1,500万円~2,000万円は必要で、そのため、多くのレストランは、外食チェーンか、自宅と職場が連結した、住宅兼店舗というのが多いです。
特に、洋食系とか定食系の飲食店は、そうした、建物2Fが住居となっているケースも多いですね。

飲食店経営を初心者がするにはセミナーとかは出ておくべき?

完全な素人、つまりは経営をしたことがない人は、いわゆる”啓発”セミナーに近い、民間の経営学を受けるよりは、まず税金についての知識を学んだほうが得策です。 
当然、飲食店も、必ず消費税と深い関わりがありますし、経費などの知識もかなり必要です。
法人、個人を問わず、税金の申告も、すべて自分で手配する必要があります。
その勉強を済ませてからでも、実際に飲食店オーナーや、外食チェーンの経営者が行なう、セミナーに参加し、従業員教育とか、売上目標のたて方などを参考にすると良いでしょう。
そもそも、基本的な経理についての知識が乏しいと、そうしたセミナーに参加しても、何を言ってるのか理解できません。
反対に、飲食店の成功とは、裏を返せば「味」や「接客」よりも、健全な経理にすべてがあります。
要するに、「数字を読めるか」どうかですので、まず自分の経営に関する、税金や経費の知識を高めるためのセミナーに参加するべきでしょう。

飲食店経営者の口コミ年収

40代 業種:ジンギスカン屋 年収500万円

北海道でやっています。それなりにお客さんがついてくれているのでもってます。
稼ぐというよりもおいしいお肉を提供したいという感じです。

50代 業種:10店舗飲食店経営者 年収3500万円

地方でちょっと有名な飲食店を経営しています。お肉です。
大変な時期もありますが、やはり複数店舗の魅力は流動資金が潤沢になることです。

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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