年収500万円で住宅購入・マンション購入する際の理想金額と理想スタイル
年収500万円で住宅購入・マンション購入するためにはどうしたらいいのか。年収500万円のライフスタイルから紐を解き、理想の購入額を割り出します。
年収500万円のライフスタイルとは?どんな住宅に住める?
国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、平成27年度の給与所得がある人の平均給与は420万円でした。前年度より約5万円ほどアップしていますが、ここ20年間の民間企業の平均年収は減少傾向です。平成9年度の平均給与の467万円と比較すると47万円も減少しています。
また、性別による年収の差は大きいです。男性の平均年収は514万円、女性の平均年収は272万円です。男性と女性では1.89倍の格差が生じています。50~54歳の平均年収が509万円ですが、35~39歳の男性の平均年収は510万円です。なお、50~54歳の男性の平均年収は670万円である一方、女性の平均年収は296万円でした。
年収500万円だと月給が約30万円です。そんな年収500万円のライフスタイルとはどのようなものでしょうか。独身と既婚にわけてみていきましょう。
独身の場合、10万円前後の家賃の賃貸マンションに住めます。1ヶ月の食費は約6万円。朝はパンなどの軽食、昼は500円から700円のランチとすれば、夜は1000円前後なら毎日外食しても大丈夫です。自動車も中古車の外車や国産車など、総額で300万円ぐらいであればローンを使って購入できそうです。旅行も国内旅行だけでなく海外旅行にも行け、贅沢をしなければ貯蓄も十分にできるでしょう。
次に既婚の場合を見ていきましょう。特に子どもがいる場合、食費や教育費がかかります。年収が500万円の35~39歳の男性で小学生の子供が2人いると仮定すると、お小遣いもほとんどないかもしれません。奥さんがパートタイマーとして働くなど、教育費のために共働きをするのが現実的でしょう。塾や水泳教室、英会話などの習い事に子どもを通わせるとお金がいくらあって足りません。家賃は独身の場合と同じように7万円から10万円前後が上限です。
参考:年収500万円の手取り・税金額(所得税・住民税)・貯金を完全解説します。
年収500万円で借りられる最大額の住宅ローンはいくら?
年収500万円の人が借りられる最大額の住宅ローンは、固定金利だと約3000万円、変動金利だと約5000万円です。住宅ローンの借り入れ額は年収や返済負担率で決まります。返済負担率とは年収に対する年間の返済額の割合のことで、各金融機関によって返済負担率は異なります。例えば住宅金融支援機構の住宅ローンのフラット35の場合だと、年収が400万円以上の返済負担率は35%以下です。
具体的に金額を見ていきましょう。年収500万円であれば500万円×35%=175万円が年間返済額の上限です。年間返済額が175万円のため、毎月の返済額は約14.5万円です。なお、年収500万円の人が借りられる最大額の住宅ローンは、返済期間によっても変わります。毎月の返済金額が14.5万円で金利4%の場合の、住宅ローンの最大借入額を返済期間ごとに見てみましょう。
・返済期間が20年:2392万円
・返済期間が25年:2747万円
・返済期間が30年:3037万円
・返済期間が35年:約5000万円
年収500万円で家を買うときの理想の住宅金額
一般的に年収の5~6倍が理想の住宅金額といわれますが、年収500万円の人であれば毎月の返済額が今住んでいる家賃と同じか、少し高いくらいの金額が理想です。仮に金利0.5%で返済期間35年の住宅ローンで、4000万円の住宅を購入すると毎月の返済額が約10万円となります。現在の家賃が10万円な程度ならば、あまり負担がないといえます。
子供がいる場合はどのくらいの住宅購入額にすればいい?
子供の教育費や将来のために貯金をしたいと考えているのであれば、4000万円以下の住宅を購入した方が無難でしょう。今の時代は大学を卒業していないと企業に就職しても給料も安いという時代です。グローバル化が進む将来のことを考え、早い時期から英会話スクールなどに通わせたいという方も多いのではないでしょうか。また、家族の思い出のためにも年に何度か家族で国内旅行に行きたいものですよね。少しくらいは余裕がないと楽しみがありません。住宅費にお金をかけすぎないことをおすすめします。
なお、家賃と同程度の返済額になるのであれば、住宅ローンで住宅を購入してもよいでしょう。10万円の賃貸マンションに住んでいるのであれば、4000万円の住宅を購入することも可能です。住宅ローンを検討する際は、家賃を目安にしましょう。
年収500万円の無理のない返済年数と返済金額ってどのくらい?
年収500万円の人が無理なく購入できる住宅の金額は、年収の5倍の2500万円程度です。2500万円で希望するような住宅が見つからない場合は、頭金を貯めましょう。頭金を用意せず、住宅ローンを最大額まで借りると、毎月の返済額の負担が増します。生活費を圧迫して返済ができないとなると、住宅を手放すことにもなりかねません。
金利2.0%で2500万円を借りた場合、返済年数が30年であれば毎月の返済額は約9万円です。しかし、自動車ローンやクレジットカードのキャッシングなどの支払いがある人は、住宅ローンを組む前に返済しておきましょう。無理のない返済年数と返済金額を検討し、住宅ローンが生活の負担にならないよう工夫することが肝心です。
【まとめ】年収500万円で家を買う金額
年収500万円で家を買う金額は2500万円から3000万円、月額返済額は10万円が理想です。ローンを組める額=家を買う金額と考えると大丈夫ではないでしょうか。
参考:マンション購入の理想額
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平均年収.jp編集部
外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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