年収700万円で住宅購入・マンション購入する際の理想金額と理想スタイル

年収700万円で住宅購入・マンション購入するためにはどうしたらいいのか。年収700万円のライフスタイルから紐を解き、理想の購入額を割り出します。

年収700万円で家を買うの画像

年収700万円のライフスタイルは?住める住宅は?

年収700万円の割合は全体の約18%です。国税庁の「民間給与実態統計調査」によると日本人の平均年収は420万円なので、年収700万円の人のライフスタイルは豊かだと言えます。独身ならばかなり贅沢ができるのではないでしょうか。外食を好きなだけして、食費に月10万円ほどかけることも可能。家賃に10~15万円かければ、都内の洒落た1LDKの賃貸マンションに住めます。国産の高級車や会社も買えますし、年に1~2回の海外旅行も楽しめるでしょう。

しかし年収700万円を得る人は40代が大半で、結婚して子供がいる場合が多いです。既婚者の場合、年収700万円でも独身のようなライフスタイルを送ることは難しいです。
子供が2~3人いれば外食をするにしてもファミリーレストランが妥当で、高級レストランでの食事は年に1~2回程度に抑えるのが無難ではないでしょうか。教育費がかかるため、住宅費もなるべく抑えたいところです。
参考:年収700万円の手取り・税金額(所得税・住民税)・貯金を完全解説します。

年収700万円で借りれる最大額の住宅ローンはいくら?

家を購入するのであれば、いくら住宅ローンを借りれるのか知りたいものですよね。まず自分の年収の返済比率を確認しましょう。返済負担率とは年収に対する年間返済額の割合のことです。金融機関ごとに返済比率の上限を設定していますが、一般的には年収700万円の返済比率の上限は35%から40%です。この返済比率をもとに住宅ローンの借入可能額を計算してみましょう。

返済比率を35%とすると、年収が700万円の年間の返済額の上限は、700万円×35%=245万円です。245万÷12ヵ月=20.4万円が月に返済する上限の金額になります。

住宅ローンの返済期間を最長の35年にした場合、仮に金利4%で元利均等とすると、年収700万円の人が借りれる最大額の住宅ローンは4611万円です。ただし自動車ローン・教育ローン・クレジットカードのキャッシング・カードローンによる商品の分割払いなどの借り入れがある場合は、住宅ローンの最大借入可能額のは下回ります。

年収700万円で家を買うときの理想の住宅金額の概念画像

年収700万円で家を買うときの理想の住宅金額はいくら?

返済比率が35%とすると年収700万円の人が借りれる最大額の住宅ローンは4611万円ですが、年収の約6.5倍にもなります。一般に理想の住宅金額は年収の5倍がいいと言われます。また、住宅ローンを組んだ人を対象にしたアンケート調査では理想の住宅金額は年収の3倍~4倍という結果が出ています。理想の住宅金額は、毎月の住宅ローン返済を無理なく行える金額と考えましょう。

会社の倒産・リストラに合って収入が途絶えたり、入院などで思わぬ支出が増える可能性もゼロではありません。住宅ローンの返済が滞るリスクも踏まえ、住宅ローンの借入額を考えていきましょう。

仮に年収の3倍を理想の住宅金額とすると、700万円の人の場合、2100万円です。ただし、頭金用の貯蓄や親などからの援助があれば、2100万円以上の住宅を購入しても、住宅ローンの返済に苦しむことはないかもしれません。

子供がいる場合はどのくらいの住宅購入額にすればいい?

賃貸マンションだと子供部屋が必要になった場合に家賃の負担が大変になります。しかし兄弟姉妹一人ひとりに子供部屋を与えると、住宅の購入金額が大きくなり毎月の返済が大変になってしまいます。住宅ローンの毎月の返済額が賃貸マンションの家賃を大きく超えると、余裕がない生活を強いられることになります。また、教育費もかかるため、住宅費ばかりにお金をかけてはいられません。それに1年に1回くらいは家族旅行に行きたいものですよね。余暇や子どもの将来にお金を使うためにも、住宅ローンの毎月の返済額は収入の30%以下にするほうが無難です。

年収700万円の場合、700万円×30%=210万円が年間の返済額となります。毎月の返済額は210万÷12ヵ月=17.5万円です。返済期間を最長の35年、金利4%で元利均等と仮定すると、3952万円の住宅が購入できます。

年収700万円の無理のない返済年数と返済金額ってどのくらい?

無理のない住宅購入金額を年収の3倍とすると、700万円の人の場合、2100万円です。しかし、フラット35を利用すれば金利4%でも返済年数を最長の35年にすれば3906万円の住宅ローンを組むことができます。毎月の返済金額は9.3万円です。家賃が9万円か10万円くらいの賃貸マンションに住んでいるならば、無理のない返済金額といえるでしょう。フラット35であれば金利が変動金利でなく固定金利なので、長期的な見通しが可能です。将来に思いがけないことが起きても対応できるのではないでしょうか。

なお、年収700万円で借りれる最大額の住宅ローンを組んでしまうと、毎月の返済額も大きくなりあとあと住宅ローンの支払いで苦しむことにもなりかねません。また住宅ローンの返済年数も短いと毎月の返済額が増えて大変です。無理のない住宅ローンを組むのであれば貯金から頭金を捻出したり、親から住宅購入の頭金を援助してもらえるとベストえです。

【まとめ】年収700万円で家を買う金額

年収700万円で家を買う金額は2100万円から3906万円、月額返済額は9.3~17.5万円が理想です。住宅の購入は一生に一度あるかないかの大きな買い物です。将来のリスクも考慮して、無理のない住宅ローンを組みましょう。

参考:マンション購入の理想額

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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