年収分布図徹底解説!
民間の平均年収の分布図であなたの年収はどの階層にいるか調べてみよう。
学歴別【男性女性】年収分布図
【男性】
大卒・大学院卒 644万円(402.5 千円/月)
高専卒 494万円(308.8 千円/月)
高卒 404万円(252.5 千円/月)
【女性】
大卒・大学院卒 460万円(287.8 千円/月)
高専卒 404万円(252.5 千円/月)
高卒 332万円(207.7 千円/月)
学歴別年収分布図の男女別特徴
男女ともに、大卒・大学院卒は高専卒より・高専卒は高卒より平均年収が高くなっている。つまり、学歴が高くなればなるほど、その年収も高くなっていると言えます。
男女別に平均年収がピークになっていく年齢階級を見てみると、男女では少し違う結果が生じました。 例えば男性ですが、50~54歳の時にその年収は最大ピークに達します。
おそらくこの年齢になってくると、ある程度昇格もしており、管理職の人たちも多くなっているからでしょう。
逆にこの年齢を過ぎると定年も近づき、会社によっては年収を下げてくるところも出てくるのでしょう。そういう理由もあり、一番のピークが50~54歳になります。
なお、学歴による格差も50~54歳が最も大きくなります。
先ほど、ある程度昇格する事も述べたが、この昇格はやはり高学歴の人たちの方がより昇格しやすい。
つまり、高学歴の人たちはより高じ役職にあるため、年収もより高くなっており、逆に学歴が劣る人たちは中々昇格にしにくいことを示しています。
次に女性を見てみると、女性では学歴によってそのピークに達する時期が変わってきます。 大学・大学院卒では65~69歳がピークになり、高専・短大卒及び再校卒で50~54歳となっています。
なぜこのような差が生まれているかというと、男女の昇格のしやすさに依るのではないかと考察できます。
一般的に女性の方が男性より、管理職や上位職に位置している人たちは少ない。つまり、女性の方が昇格しにくいのです。
日本の労働環境ですと、昇格はしなくても毎年昇給はしていくものであり、これは継続年数を重ねていくほど昇給していくので、給与は高い。
大学・大学院卒の女性は、早い段階で昇格できる最高の役職に就き、そのままより上位職に昇格 することなく、昇給し続けてはいるため、このようなピークになったと考えられます。
対して、高専・短大卒及び高校卒の女性は、大学・大学院卒の女性にと比べて昇格スピードも比較的緩やかなため、昇格と昇給を合わせたピークに達するのが遅い年齢になる。そのため・男性と同じようなピークになっているのではないかと考察できます。
企業規模別【男性女性】年収分布図
企業規模 | 男性年収 | 女性年収 | 男女差 |
大企業 | 620万円 | 429万円 | 191万円 |
中企業 | 512万円 | 385万円 | 127万円 |
小企業 | 462万円 | 346万円 | 116万円 |
次に大企業,中企業・小企業と規模別に賃金をみて考察を行います。
男性と女性共に、大企業は中企業より賃金が高く、中企業は小企業より賃金が高い。
男女別に見てみると、男性の場合、大企業が620万円、中企業が512万円,小企業が462万円となっており、大企業と中企業の差が約100万円、中企業と小企業の差が50万円になります。
女性の場合は、大企業が429万円、中企業が385万円,小企業が346万円となっており、大企業と中企業の差が約40万円、中企業と小企業の差も約40万円になります。
詳細に見てみると、男性と女性ではまた異なる傾向が表れてきましたね。規模別の間の格差が男性の方がより大きいのです。
これは、男性と女性の職種の違いに依るのではないでしょうか。
ここでの職種とは、職業の種別で はなく、総合職や一般職といった職種になります。
一般的に・総合職の方が一般職より給与が高いことはよく知られています。そして総合職同士で比べても,中小企業より大企業の方が給与が高いです。
また、中小企業ですとあまり一般職や総合職といった職差が、人数が少ない分少ないです。
つまり、大企業は総合職の人数が相対的に多く、中小企業より給与が高い。そして、その総 合職は男性の方が圧倒的に割合が高い。こういう理由から、男性の場合・大企業になればなるほど、給与が大きく上がっていく事になります。
女性の場合は一般職が多く、一般職は総合職た比べると、あまり企業の規模によって給与が左右されないため、大企業と中企業と小企業の各規模間の差が同じくらいになっていると考察できます。
20代の年収分布図
20代の年収分布の特徴を考察していこうと思います。
20代前半の給料で最も多いのは20万円 ~21.9万円の23.9%、次に多いのが18万円~19.9万円の20.9%。
20代後半で最も多かった給料は22万円~23.9万円の18.2%となっていました。
詳しくは20代の年収分布をご覧ください。
参考:20代(20歳~29歳)の年収分布
30代の年収分布図
30歳~39歳の年収分布の特徴を考察していこうと思います。
30歳~39歳の年収のボリューム層は、年収320万円からその割合が増えていき、年収350万で 全体の10%を超えてきます。そこから年収480万円の人たちまで10%を超えていき、その後緩やかに下がっていきます。
その平均値は452万円になり、30歳~34歳の人たちは50%~60%の人たちがこの平均年収前後に位置することとなります。
皆さんの気になる、年収1000万円以上の人たちは全体の何%いるかの割合を見ていくと、わずか1.1%程度しかいません。年収800万円以上と条件を下げても、たった2.4%程度です。
この年代では、あまり大きく稼いでいる人はまだまだ珍しいということが言えます。
詳しくは30代の年収分布をご覧ください。
参考:30代(30歳~39歳)の年収分布
40代の年収分布図
40歳~49歳の年収分布の特徴を考察していこうと思います。
40歳~49歳の年収のボリューム層は、年収580万円から年収720万円になります。この人たちのみが全体の10%を超えてきています。
年収350万円からその割合が増えていき、年収580万円から年収720万円で全体の10%を超えてそこからまた緩やかにさがっていき、年収800万円の人たちまで5%くらいになっています。
その平均値は576万円になり、40歳~44歳の人たちはかなり広い範囲に万遍なく存在していき、 平均がこの値になっているようです。
つまり格差も徐々に大きくなっている年代ですね。
皆さんの気になる、年収1000万円以上の人たちは全体の何%いるかの割合を見ていくと、5.2%もいます。一気に増えましたね。
年収800万円以上と条件を下げると,2.6%程度にもなり、一気に その割合が増えてきます。
年収800万円以上が10%を超えているとすごいと思いませんか? この年代になると、一気に大きく稼ぎ始めてきます。
詳しくは40代の年収分布をご覧ください。
参考:40代(40歳~49歳)の年収分布
50代の年収分布図
50歳~59歳の年収分布の特徴を考察していこうと思います。
50歳~59歳の年収のボリューム層は、年収600万円から年収960万円になります。この人たちが全体の10%を超えてきています。
この層は一番全体の年収が高い層になります。
詳しくは50代の年収分布をご覧ください。
参考:50代(50歳~59歳)の年収分布
60代の年収分布図
60歳~69歳の年収分布の特徴を考察していこうと思います。
60歳~69歳の年収のボリューム層は、年収320万円から年収350万円になります。この人たちが全体の10%を超えてきています。
この層は出向や早期退職、年金生活、退職後雇用制度などで雇われるため一気に年収が落ちる年代になります。
詳しくは60代の年収分布をご覧ください。
参考:60代(60歳~69歳)の年収分布
都道府県別年収分布図【ランキング】
ランキング | 月額給与 | 年収 |
東京 | 383000万円 | 612.8万円 |
神奈川 | 335100万円 | 536.2万円 |
大阪 | 327100万円 | 523.4万円 |
愛知 | 315200万円 | 504.3万円 |
京都 | 308800万円 | 494.1万円 |
千葉 | 306000万円 | 489.6万円 |
埼玉 | 304400万円 | 487.0万円 |
全国計 | 304000万円 | 486.4万円 |
茨城 | 298900万円 | 478.2万円 |
兵庫 | 298800万円 | 478.1万円 |
滋賀 | 292700万円 | 468.3万円 |
三重 | 291100万円 | 465.8万円 |
栃木 | 290500万円 | 464.8万円 |
奈良 | 290200万円 | 464.3万円 |
静岡 | 287600万円 | 460.2万円 |
山梨 | 284200万円 | 454.7万円 |
群馬 | 283100万円 | 453.0万円 |
広島 | 282900万円 | 452.6万円 |
岡山 | 280800万円 | 449.3万円 |
宮城 | 279900万円 | 447.8万円 |
長野 | 276200万円 | 441.9万円 |
岐阜 | 275600万円 | 441.0万円 |
和歌山 | 275000万円 | 440.0万円 |
福岡 | 274700万円 | 439.5万円 |
石川 | 274000万円 | 438.4万円 |
香川 | 273200万円 | 437.1万円 |
徳島 | 272500万円 | 436.0万円 |
富山 | 269600万円 | 431.4万円 |
福井 | 269600万円 | 431.4万円 |
山口 | 267800万円 | 428.5万円 |
北海道 | 265500万円 | 424.8万円 |
福島 | 263600万円 | 421.8万円 |
新潟 | 259900万円 | 415.8万円 |
熊本 | 259000万円 | 414.4万円 |
高知 | 257700万円 | 412.3万円 |
愛媛 | 257500万円 | 412.0万円 |
鹿児島 | 253300万円 | 405.3万円 |
大分 | 253000万円 | 404.8万円 |
島根 | 252500万円 | 404.0万円 |
長崎 | 250700万円 | 401.1万円 |
佐賀 | 247100万円 | 395.4万円 |
山形 | 241400万円 | 386.2万円 |
鳥取 | 240500万円 | 384.8万円 |
宮崎 | 238100万円 | 381.0万円 |
沖縄 | 237200万円 | 379.5万円 |
岩手 | 235900万円 | 377.4万円 |
秋田 | 235800万円 | 377.3万円 |
青森 | 235600万円 | 377.0万円 |
都道府県別の年収分布の特徴を考察していこうと思います。
年収の上位5県を調べますと、東京都(613万円)、神奈川県(536万円)、大阪府(523万円)、愛知県(504万円)、京都府(494万円)となっています。
全国平均が486万円となっており、これに埼玉県、千葉県を加えたわずか7都道府県のみが、平均年収を超えていることとなります。
次に年収の下位5県を調べますと、青森(377万円)、秋田(377万円)、岩手(377万円)、沖縄 (380万円)、宮崎(381万円)となっています。
上位5県は、かなりの格差があったのにもかかわらず、下位5県はほとんど差がない状況になっています。
もっと良く見てみると、東京都が大きく平均が高く、人数も圧倒的に多いため(約l400万人もいます),平均を大幅に引き上げているのではないでしようか。
東京都を除くと、その他平均はそれほど大きくなっていないことが予想されます。
つまり、地域間格差が大きく謳われていますが、地域間格差ではなく、東京都とその他都道府県 の格差であることが言えるでしょう。
役職別【男性女性】年収分布図
役職別の年収分布の特徴を考察していこうと思います。
ここでは、企業全体の常用労働者がl00人以上の企業、つまり主企業以上で働いている人たちの年収についての考察を行います。
役職 | 男性年収 | 女性年収 |
部長 | 1060万円 | 1036万円 |
課長 | 848万円 | 737万円 |
係長 | 641万円 | 566万円 |
男性と女性共に、部長級は課長級より賃金が高く、課長級は係長級より賃金が高いとしう当然の結果となっています。
男女別に見てみると、男性の場合、部長級が1060万円、課長級が848万円、係長級が641万円となっており、部長級と課長級の差が約200万円、課長級と係長級の差も約200万円になります。
女性の場合は、部長級が1036万円、課長級が737万円、係長級566万円となっており、部長級と課長級の差が約300万円、課長級と係長級の差が約200万円になります。
詳細に見てみると、男性と女性ではここでもまた異なる傾向が表れてきましたね。
役職別の間の 格差について、課長級と係長級の差は男女ともに、約200万円ですが、部長級と課長級の差は女 性の方がより大きいのです。
これは、管理職になる女性の希少性から起きている差ではないかと考察できます。 部長にまでなる女性はほとんどおらず、もしなられている方がいれば、わずかしかいない相当優 秀な人になります。
そして、そのクラスの役職は、当然、男性であるとか女性であるかは全く評価 に関係なく、部長であることが大きく評価されます。ですので、男性の都長級の年収 1060万と女 性の郡長級の年収1036万円と、今までの男文間の格差に比べてほとんどその格差がないとしう 結果になっています。
それが課長級になってくると、女性の割合も増やしていきます。
先ほどまでで、女性の昇格するス ピードが遅くなっている話もしましたが、その影響もあり、少し男性より低くなっています。(早く昇格すれば昇格するほど、年収も高くなっていくのが一般的です。)
そのような差もあるものの、全体的に役職による年収の差は、男女関係なく、大体同じくらいと言えます。
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平均年収.jp編集部
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