電通の就職や転職難易度を分析してみました。

電通の転職就職について難易度やと転職する近道について解説します

電通の就職や転職難易度と転職する近道方法を解説画像

電通とは

日本国内で最大手の広告代理店「電通」
日本メディアや広告業界では圧倒的シェアを誇ります。
それ故に公正取引委員会の調査が入ったこともあるほど。
現在は、海外広告代理店を傘下に加える動きも積極的で、世界で5本の指に入る広告代理店となっています。
国内外でのビジネス実績を積むチャンスがあるため、海外勤務志望の人にとっては非常に威力的な企業といえるでしょう。

電通への転職【中途採用】は簡単?難しい?【難易度】

電通の中途採用について、難易度は高いといわれています。
国内最大手広告代理店であり、様々なビジネス・企画に関わっていることから、社員1人1人に求められるスキルも高め。
高いコミュニケーション能力や語学力、深い専門知識など社員のスキル水準も高いのです。
また、大企業で知名度も高く年収も高めなことから、新卒・中途採用どちらにしろかなりの人気があります。
同業者の博報堂と比較しても売り上げが4倍にもなり、日本国内のガリバー企業とも呼ばれているので、求人に集まるのもスキルが高い人たちが多いのです。
新卒採用も競争率は高めです。

しかし、長い間新卒採用のみで社員を採用していた電通が、近年は大規模な中途採用も行っています。
2017年に「社員が過労死により自殺する」という衝撃的な事件が起きているため、状況改善や環境改善への一手とみられます。
ただ、すぐに正社員になれるわけではなく、契約社員を経て社員登用というフローになっているようです。

電通への転職の最新情報

電通への転職情報は、公式サイトの採用情報ページ→キャリア採用をチェックします。
正社員項目と契約社員項目があり、それぞれ募集内容が異なります。
正社員募集項目では次のような職種の募集がありました。

  • 総合ソリューションディレクター/プランナー
  • データベースエンジニア
  • マーケティングコンサルタント
  • データ関連ソリューション開発プロジェクト
正社員への転職

電通の正社員になる方法で最も有力なのは、新卒採用に応募することです。
中途採用を大規模に行うようになったものの、正社員を積極的に採用しているのは新卒求人で、中途採用の場合には契約社員からのスタートがほとんどです。
また、新卒求人は基本的に公式サイトでのみ行っているので、卒業予定で就活の候補に電通が入っているならば、公式サイトから応募します。
中途採用での正社員採用は非常に数が少なく、狭き門であり競争率も非常に高いのが現状です。

契約社員への転職

契約社員募集に関しては、電通の公式サイトの採用情報ページで掲載されます。
また、転職エージェントに登録しておくこともポイントとなります。

契約社員に募集した際のフローは、次のようになっています。

1:書類選考
2:一次面接
3:Web適性テスト受験(自宅)・小論文提出
4:二次面接
5:最終面接
6:内定

これは基本的なフローであって、状況によって面接回数が変わったり、試験内容が変わることがあります。
過去に入社試験を受けた人の口コミや体験談をリサーチし、ある程度の返答を考えておくのがベストです。
また、前職で培ったスキルをどのように活かせるのか・特化している分野などアピールすることも大切です。

契約社員は基本的に1年毎の契約更新となっています。
契約社員であっても給与水準は国内企業と比較しても高めで、福利厚生も手厚いのでしっかり働いて稼ぎたい人にとっては嬉しい職場環境だと言えるでしょう。
しかし、昇給の割合は低めで年俸制なために賞与がありません。
社員との待遇を比較すると条件に物足りなさを感じるかもしれません。

ただ、契約社員であっても「電通で働いた経験がある」というだけで、次の転職にかなり有利になることは間違いありません。
電通で学んだノウハウに期待されるでしょうから、転職先で高待遇となる可能性が出てきます。
社会人としてのキャリアアップもできることから、契約社員であっても求人募集にはかなりの応募があるのです。

電通への就職難易度は?

難易度【激むず】有名大学かつコネかつ面接力が必要

電通の採用は、学歴社会そのままを表したかのように上位大学出身者が多くなっています。
過去の採用傾向をみても慶応・早稲田・上智大学などが大半以上となっているのです。
さらに、レベルの高い大学だからといって就職難易度が大幅に下がるわけでもありません。
過去の採用人数を見ると、毎年100〜130人前後で新卒を採用していますが、就職倍率は軽く200倍を超えるとも言われているのです。
レベルの高い大学出身であっても、実際に入社できるのはごく一握り。
採用者の傾向として留学経験などもあげられるので、学歴+αが確実に必要です。

また、電通など広告代理業界ではコネクションも重要だと言われています。
大手上場企業の社長や役員の娘や息子となるとすぐに入れるという噂もありました。
新卒だけでなく中途採用も、人脈・コネクション入社した例はゼロではありません。
学生時代に電通勤務のOB・OGと出会える場所には積極的に参加すべきです。

他にも、電通が取り入れているインターン採用も就活で有利になるポイントです。
電通を第一希望としている就活生は、必ずといっていいほどインターンを利用し、職場の雰囲気を体感して現役社員とのコネクションを作ります。
学生時代にフットワーク軽く積極的に動き、インターンでもコネクションを作るなど学歴+αとなるものを築くことが大切です。

電通の採用フローはどんなフローになってる?

難易度【激むず】有名大学かつコネかつ面接力が必要

電通の採用フローは基本的に次のようになっています。

  • 4月初旬:ES締め切り、その数日後には適性検査締め切り
  • 4月下旬:1回目の個人面接
  • 5月中旬:2回目の個人面接、少しして3回目の個人面接と小論文
  • 5月下旬:最終面接があり、6月初旬には内々定が出されます。

ただし、受験者によって内容が変わることもあるようです。
面接回数が少なくなったり、内容が変わることもあるので柔軟に対応しなければなりません。
面接の回数が多い印象がありますが、それぞれ面接官が異なります。
若手や中堅社員が面接官をする場合と、管理職や役員クラスが面接官をする場合とがあります。
多角的な面から新卒応募者をみていくので、応募者にとっては心身ともに疲弊する2ヶ月となるでしょう。
それまでのリサーチ・下準備を徹底することも大切になります。

中途採用もさほどフローは変わりません。

電通の転職での職種はどんなものがある?

電通の転職事情ですが、過去に次のような職種が募集されていました。
・営業職(契約社員/1年更新)
年俸制350〜750万円
高卒以上、営業やマーケティング・数値管理などの実務経験必須

・アカウントエグゼクティブ(契約社員/1年更新)
年俸制350〜750万円
メディア戦略立案やプロモ企画・実施など

・受付業務(契約社員/1年更新)
月給23万円/時間外手当あり、社会保険完備、通勤手当など
・デジタル専門性をもつ正社員の募集(電通公式サイトの通年採用)
3年以上の業務経験必須、デジタル広告領域におけるメディアプランニング業務/コンサルティング/広告運用/マーケティング/ソリューション提案/プラットフォーム開発/ツール開発

デジタル専門性をもつ人材を増やそうとしている電通では、通年採用も行なっています。
データ・テクノロジー関連でキャリアがある人にとっては電通でキャリアを積むチャンスです。

電通が求めてる人材や能力

電通が求めてる人材や能力、人物を過去から分析してみました。

どんな考え方の人をもとめているのか

電通の公式サイトに新卒採用情報が掲載されていますが、求める人材についても言及があります。
「電通を、つかえ」というワードを大きく掲げており、電通で無難に仕事をするのではなく、発想力や行動力を持つ人材を求めていることがうかがえます。
ただ与えられた仕事をこなすだけでなく、自ら考える・発想を広げる・問題意識を持つことも重要視されているポイントです。
時代の流れ・新しい発想やアイデアが求められる業界なので、積極的に提案しフットワーク軽く業務をこなしていく必要があります。
また、日本最大手広告代理店である電通は数多くの取引先を持っています。
メディア・広告業だけでなくイベントなど様々な案件を持っているので、社員にコミュニケーション能力が求められるのも必然です。
多くの取引先、スポンサー、関連企業との連携も欠かせないので、提案できる力や交渉スキル・仕事を円滑にスムーズに進めるための対応力など柔軟な姿勢も必要とされます。

即戦力には何を求めているのか?

即戦力となる中途採用の規模も広げている電通。
過去に、様々な職種で中途採用の求人が掲載されました。
現在もいくつかの職種で中途採用の求人が出ています。
通年採用では技術系・デジタル関連に特化した人材を募集しています。

中途採用では、どの職種でも共通して提示される条件があります。
「実務経験3年以上」というものです。
さらに、広告代理店経験者や似たような業種で働いていた経験があれば有利になります。

また、業種毎で求められるスキル・知識も異なります。
営業職であれば売り込むためのスキルやマーケティング能力が求められますし、前職でのコネも武器になります。

電通はデジタル領域にも積極的に力を入れていく方針をとっているので、デジタル分野での勤務経験があれば通年採用枠で有利になります。

広告制作などクリエイティブ分野も、制作スキルや実績がある人材が求められますし、コンサル業経験も電通の中途採用では有利といえるでしょう。

電通という会社を分析

平均年収
年度 年収
平成30年度 1180万円
平成29年度 1273万円
平成28年度 1248万円

電通の年収ランキングは平均年収ランキングでは19位でした。
また年収の傾向をみてみると働き方改革の影響で残業時間が減っているため、年収もその分減っているようです。 参考:電通の年収

社員数【社員の増え方の傾向 離職率の傾向など】

毎年新卒で145人程度採用していますが、社員の増え方はそれほど大きくなく、増減を繰り返している状態です。
平均継続年数は約14年間をキープしているので離職率は高いけど続く人はかなり残るというイメージがあります。

新卒採用数や中途採用数

新卒採用では、毎年約145人の採用があります。男女比は6:4で、少しだけ男性の採用人数のほうが多くなっています。
中途採用は正社員と契約社員の募集がありますが、新卒採用に比べると採用人数は少ないため、狭き門です。
中途採用ではスカウト登録という制度もあり、この制度を利用すると、自分自身のスキルやキャリアなどの情報を登録することで、条件にあった採用がある場合には電通から連絡が来るようになります。

電通のライフワークバランス

残業時間について

残業時間は月に約50時間程度です。
働き方改革の影響で、昔のような長時間労働は減っており、残業についても制限されつつありますが、働くことが好きという人も多いそうです。

福利厚生はどんなものがあるのか

インフルエンザワクチン接種や歯科検診など、健康を維持するための基本的な福利厚生は整っています。
月に1回産業医が来社し、社員の健康相談に応じるという体制もあり、健康管理には重点を置いています。 また、育児休暇や時短勤務などの制度もあります。
休日休暇の制度としてインプットホリデーというものがあります。これは、インプットのために休暇を取ることができるという制度で、月に1日付与されます。

福利厚生はどんなものがあるのか

体育会系の企業なので、上下関係はしっかりとしています。
営業先やクライアントの接待や飲み会も多く電通イズムを受けつぐ、そのような人付き合いが苦にならない人であれば、良好な人間関係を築くことができます。
クライアントが右を向けといえば全員が右を向くという逸話がありました。

電通のスター社員や著名人、有名人

電通出身の有名人には、安倍昭恵夫人や、作家の伊集院静さんがいます。
それ以外にもはあちゅうさんなどメディアやコメンテーターなどの前線で活躍する人も多く、電通で働いたバリューは結構大きく辞めたあとも電通を活かして活躍する人が多いです。

電通の社長(会長)のプロフィール 経営哲学など

2020年より、電通の社長は五十嵐博氏が務めています。1984年に電通に入社し、営業局長、執行役員を経て社長に就任しました。
前年の社長は山本敏博氏で、電通を純粋持株会社体制へ移行し、社名を電通グループへと変更しました。電通グループの参加となる電通の社長は五十嵐博氏が務めますが、電通グループの社長は山本敏博氏が務めることになります。
山本敏博氏は、広告に関して、個人や社会の、その広告の対象物における価値や評価を前よりもよりよく変える機能を持つものであると考えています。 これまでは第4代社長吉田秀雄氏が定めた鬼十則が社員手帳に記載されてきましたが、電通の労働環境が問題視され、石井直氏から山本敏博氏に社長が変わる際に削除されました。電通グループへの移行や鬼十則の削除など、山本敏博氏から電通が大きく変化していることがわかります。

転職年収コラム

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