手話通訳士の年収について詳しく解説!

手話通訳士の年収に興味がある方のための基礎知識

手話通訳士の画像

手話通訳士の年収は、平均約260万円!(求人情報や厚生労働省の賃金構造基本統計調査調べ)

手話通訳士の年収の平均は、260万円でした。(求人情報や厚生労働省の賃金構造基本統計調査調べ)
お給料(月収):約20万円~
平均年収範囲は240万円~300万円となっています。
日本の平均年収の400万円代には届きませんでした。

参考:日本人の平均年収

最大年収:400万円~

手話通訳士を職業として収入を得ている人はとても少なくほとんどの手話通訳士が、他に本業を持っていてボランティアとして手話通訳を行っています。
手話通訳士の多くは市役所などの福祉課の職員として働いていたり、社会福祉法人や社会福祉協議会に勤務する職員が手話通訳士を兼ねているのが一般的です。
ほとんどの手話通訳士が各都道府県認定の手話通訳者として登録していて、自治体が主催するイベントや会議などで手話通訳の仕事の依頼を受けています。 手話通訳士の平均年収は260万円ですが、手話通訳士を本業にしている人はとても少ないようです。

職種別手話通訳士の年収

職種 年収
市役所職員 330万円~470万円
社会福祉法人 270万円~350万円
社会福祉協議会 260万円~340万円
都道府県認定の手話通訳者 時給1000円〜1500円

ほとんどの手話通訳士が市役所や社会福祉法人や社会福祉協議会の職員として、働きながら手話通訳者として耳の不自由な方のために手話通訳を行っています。
民間企業で手話通訳士として採用されるケースはほとんどないようですが、それでも最近では銀行などの金融機関やデパートやショッピングモールなどの商業施設などで、手話通訳ができる手話通訳士を積極的に採用するとも増えているようです。
また多くの手話通訳士は都道府県認定の手話通訳者として登録していますが、自治体からの手話通訳の仕事の依頼の報酬は時給1000円〜1500円程度が相場のようです。

執筆・監修者 
平均年収.jp 編集チーム

外資系出身者・職業紹介本原作者、専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版社などのメンバーが参画
執筆者・監修者一覧

手話通訳士の年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移

各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が314.496万円となりました。
また手話通訳士で働き盛りの30代の年収はおよそ233.2512万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。

年齢 年収 月額給与
20~24歳 209万円 13万円
25~29歳 147万円~197万円 12万円
30~34歳 125万円~225万円 14万円
35~39歳 129万円~233万円 15万円
40~44歳 141万円~262万円 16万円
45~49歳 172万円~294万円 18万円
50~54歳 204万円~314万円 20万円
55~59歳 202万円~312万円 19万円
60~65歳 112万円~312万円 13万円

平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。

手話通訳士の男性女性別での平均年収

手話通訳士の年収の平均を男女それぞれの40代の平均年収基準と統計を掛け合わせて予測算出しました。

性別 平均年収 給与
男性の平均年収 288万円 18万円
女性の平均年収 218万円 14万円

手話通訳士の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収

年収は地域により変動します。手話通訳士の平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。

都道府県 平均年収
北海道 234万円
青森 221万円
岩手 242万円
宮城 260万円
秋田 213万円
山形 239万円
福島 234万円
茨城 260万円
栃木 260万円
群馬 260万円
埼玉 234万円
千葉 260万円
東京 364万円
神奈川 286万円
新潟 234万円
富山 234万円
石川 260万円
福井 260万円
山梨 234万円
長野 260万円
岐阜 234万円
静岡 260万円
愛知 286万円
三重 260万円
滋賀 260万円
京都 260万円
大阪 312万円
兵庫 260万円
奈良 260万円
和歌山 234万円
鳥取 234万円
島根 234万円
岡山 260万円
広島 260万円
山口 260万円
徳島 260万円
香川 234万円
愛媛 234万円
高知 234万円
福岡 260万円
佐賀 208万円
長崎 234万円
熊本 234万円
大分 234万円
宮崎 208万円
鹿児島 234万円
沖縄 208万円

比較してみると、一番年収が高い東京都の手話通訳士の年収が、およそ364万円。
一番低い沖縄県の年収が208万円 となり156万円の年収差ができています。

手話通訳士の主任・係長・課長・部長の役職者年収

年収は役職につくだけでも年収の差がついてきます。部長クラスの年収はどのくらいなのでしょうか。一般の部長課長クラスの役職の基準年収に沿って予測値を算出してみました。

役職 平均年収
主任 250万円
係長 282万円
課長 373万円
部長 412万円

※平均年収jp独自に取得しているデータと手話通訳士の平均年収と掛け合わせて算出しました。

手話通訳士の30代・40代・50代の年代別年収

手話通訳士の年代別年収は、年齢別年収推移より
30代の年収が約225万円~(推定)
40代で262万円~(推定)
50代で314万円~(推定)
30代~50代までの年収増加は約90万円以上となっています。

※国税庁・厚労省の賃金推移の比率と、業界ごとによる賃金補正値・税理士が算出した比率から算出した予想になっております。あくまでも予測のためご自身でご判断ください。

手話通訳士の推定生涯年収(生涯賃金)を詳しく解説!

上記の平均から算出してみたところ推定11,269万円となりそうです。
日本の平均生涯賃金が17,988万円なので、平均生涯賃金からの増減は-6,772万円です。
※新卒から定年まで働いたものとして予測算出しております。

手話通訳士で高年収(年収1000万円以上)を稼ぐには?

高度なスキルや能力が求めらる手話通訳士の仕事ですが、現時点では手話通訳士の国家資格などは存在しません。
さらに手話通訳士を職業として収入を得ているいわゆプロの手話通訳士はとても少なく、ほとんどの手話通訳士が各都道府県認定の手話通訳者として登録していて、自治体などからの依頼を受けて時給1000円〜1500円程度で手話通訳を行います。
つまりほとんどの手話通訳士が仕事と言うよりも、交通費程度の報酬でボランティアとして手話通訳を行っています。

それでも参議院や衆議院などの国政選挙や都知事選選挙などの時に、テレビで放送される候補者の政見放送などでも手話通訳士が活躍しています。
警察や裁判などの司法の場でも手話通訳士が求められるなど、手話通訳士の活躍の場は確実に広がっています。

今はまだ手話通訳士の平均年収は300万円にも満たないのが現状ですが手話通訳士は明らかに人材不足なので、年収1000万円以上を稼ぐ高年収の手話通訳士が現れることが期待されます。

手話通訳士の仕事内容

手話通訳士の仕事内容は耳が不自由な方のために健常者が喋る言葉を手話という手法を使って伝えたり、逆に言葉を喋れない方のために手話で伝えたいことを理解しそれを健常者に伝えたりするのが主な仕事です。
手話通訳士の仕事は英語などの外国語が理解できない方のための通訳者と同じようなもので、お互いの情報が正しく伝わり円滑なコミュニケーションが図れるように手助けを行うことです。

手話通訳士の仕事で大事なことは耳が不自由な方が不利にならないように十分に配慮して通訳を行うことで、とても高度なスキルや能力が求めらる仕事だと言うことができます。

手話通訳士が所属している企業の実例など

・社会福祉法人睦月会   初任給20万円
・社会福祉法人恩賜財団  初任給22万円
・社会福祉法人清光会      初任給17万~20万円
・社会福祉法人かながわ共同会  初任給21.6万

手話通訳士の多くは障害者援護施設などで働いていますが、手話通訳士としての仕事だけを行うことはまずありません。

医療事務と手話通訳士の仕事内容の違いと年収差はどのくらい?

医療事務と手話通訳士の仕事内容の違いですが手話通訳士の業務は主にカルテなどのデータ管理や病名のコーディング・データ調査・分析で、医療事務の業務は主に病院での受付業務や医師の補助業務です。
また医療事務と手話通訳士の年収差は同じ正社員であればあまりありませんが、医療事務の場合は手話通訳士と比べると契約社員や派遣社員やパートが多いことです。

手話通訳士になるには?

手話通訳を行うだけであれば特に学歴や資格は必要はなく、例えば都道府県認定の手話通訳者の試験に合格すれば手話通訳を行うことはできます。
それか市町村の手話奉仕員に登録すれば手話通訳士でなくても、市町村の依頼で手話通訳を行うことはできます。

しかしもし手話通訳士の名称を使うのであれば、厚生労働省が認定している手話通訳技能認定試験を受験して合格する必要があります。
受験資格は受験日の属する年度末までに20歳に達する者を含む20歳以上で、学科試験は試験時間が13時00分~14時30分からと15時00分~16時30分とそれぞれ1時間30分で、障害者福祉の基礎知識や聴覚障害者に関する基礎知識と手話通訳のあり方や国語から出題されます。

実技試験の試験時間は受験者に別途に通知され、聞取り通訳は音声による出題を手話で解答し、読取り通訳は手話による出題を音声で解答します。
手話通訳技能認定試験は手話通訳に関する試験の中では最も難しいと言われて、過去の合格率は10%〜30%で推移しています。

手話通訳士の資格があれば警察や裁判などの司法の場や、政見放送などでも手話通訳を行うことができます。

手話通訳士のクチコミ年収

20代 市役所

年収230万円
市役所の福祉課で臨時職員として働いていてますが、手話通訳士の資格を取得して耳が不自由な方のために役立てています。
手話通訳士の資格を持っていなくても手話通訳を行うことはできますが、資格を取得すれば市町村から手話通訳の依頼があります。

30代 社会福祉法人

年収340万円
社会福祉法人の職員ですが仕事上で手話通訳の必要性を強く感じ、夜間大学で手話通訳の勉強を行い覚えました。
今は大学や専門学校に通わなくても地域で、手話通訳の勉強ができるサークルもあるようです。
地域の手話サークルやボランティアの手話団体でも無料で手話を教えてくれるので、一人でも多くの方が手話を覚えてくれることも願っています 。

40代 金融機関

年収476万円
姉が障害を持っていて最初は独学で、手話の勉強をして手話を覚えました。
大学を卒業した後は今の会社に就職し、手話はボランティアとして行っていました。

しかし仕事が休みの時など裁判所や警察など公的な場所で正式に手話通訳をするために、手話通訳技能認定試験を受験して手話通訳士に合格しました。

50代 専門学校

年収475万円
専門学校で手話通訳の講師として生徒さんに手話通訳や、厚生労働省の手話通訳技能認定試験の対策を担当しています。
2014年に実施された第26回手話通訳技能認定試験などは合格率が11.1%と、かなり難しかったのですが私の担当している生徒さんたちの多くは合格しました。

医療系の年収一覧

▲このページのトップへ戻る