移植コーディネーターの年収について詳しく解説!

移植コーディネーターの年収に興味がある方のための基礎知識

移植コーディネーターの年収

移植コーディネーターの年収は、平均約460万円!(賃金構造基本統計調査調べや転職サイト調べ)

移植コーディネーターの年収の平均は、460万円でした。(賃金構造基本統計調査調べや転職サイト調べ)
お給料(月収):約22万円~
平均年収範囲は420万円~480万円となっています。
日本の平均年収の400万円代には届きました。

参考:日本人の平均年収

最大年収:600万円~

移植コーディネーターにも公益社団法人である日本臓器移植ネットワークに所属する移植コーディネーターと、日本臓器移植ネットワークから仕事の依頼を受ける都道府県コーディネーターと2種類の移植コーディネーターが存在します。
日本臓器移植ネットワークに所属する移植コーディネーターの場合は全国に8ヶ所あるブロックセンターで社員として働いていますが、移植コーディネーターの求人は毎年あるとは限らずあっても1年間に2~3人程度の採用です。

一方の都道府県コーディネーターとして働いている移植コーディネーターの雇用形態にも3つのタイプがあり、一つは病院などの医療機関に勤務しながら移植コーディネーターを兼任している場合です。
もう一つは臓器バンクの財団法人で専業の移植コーディネーターとして働いている場合で、それと地方公務員として移植コーディネーターを行っているケースです。

移植コーディネーターの年収は日本臓器移植ネットワークの求人情報で見ると25歳で基本給が22万5800円で、扶養手当・地域手当・住居手当・あっせん業務手当・単身赴任手当などの手当が別途支給されます。
基本給と手当の合計が26万円としてボーナスが年2回あるので26万円×16ヵ月=416万円になります。定期昇給が年1回あるので移植コーディネーターの平均年収は、460万円程度になると推測されます。

職種別移植コーディネーターの年収

職種別移植コーディネーターの年収

医療機関に勤務しながら移植コーディネーターを兼任:380万円~470万円
臓器バンクの財団法人で専業の移植コーディネーター:400万円~430万円
日本臓器移植ネットワークの移植コーディネーター:420万円~460万円
地方公務員としての移植コーディネーター:410万円~480万円


移植コーディネーターにもさまざまな活躍の場があり例えば病院などの医療機関で働いている移植コーディネーターの業務は、これから行われる臓器提供について患者さんやその家族に説明したり精神的なケアやサポートを行います。

さらに提供される臓器の検査の依頼や手術室の確保や、臓器の輸送ルートのチェックなどを行います。
移植コーディネーターの活躍の場も病院の他にも臓器バンクで働いている移植コーディネーターや、日本臓器移植ネットワークの移植コーディネーターや地方公務員の立場で働いている移植コーディネーターなどさまざまです。 ただ移植コーディネーターの年収はどこに勤務していてもあまり変わりませんが、定期昇給や年2回のボーナスがあるので安定しています。

執筆・監修者 
平均年収.jp 編集チーム

外資系出身者・職業紹介本原作者、専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版社などのメンバーが参画
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移植コーディネーターの年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移

各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が552万円となりました。
また移植コーディネーターで働き盛りの30代の年収はおよそ409.4万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。

年齢 年収 月額給与
20~24歳 369万円 23万円
25~29歳 295万円~345万円 22万円
30~34歳 296万円~396万円 25万円
35~39歳 305万円~409万円 26万円
40~44歳 339万円~460万円 29万円
45~49歳 393万円~515万円 32万円
50~54歳 442万円~552万円 35万円
55~59歳 437万円~547万円 34万円
60~65歳 273万円~547万円 23万円

平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。

移植コーディネーターの男性女性別での平均年収

移植コーディネーターの年収の平均を男女それぞれの40代の平均年収基準と統計を掛け合わせて予測算出しました。

性別 平均年収 給与
男性の平均年収 506万円 32万円
女性の平均年収 382万円 24万円

移植コーディネーターの都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収

年収は地域により変動します。移植コーディネーターの平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。

都道府県 平均年収
北海道 414万円
青森 391万円
岩手 428万円
宮城 460万円
秋田 377万円
山形 423万円
福島 414万円
茨城 460万円
栃木 460万円
群馬 460万円
埼玉 414万円
千葉 460万円
東京 644万円
神奈川 506万円
新潟 414万円
富山 414万円
石川 460万円
福井 460万円
山梨 414万円
長野 460万円
岐阜 414万円
静岡 460万円
愛知 506万円
三重 460万円
滋賀 460万円
京都 460万円
大阪 552万円
兵庫 460万円
奈良 460万円
和歌山 414万円
鳥取 414万円
島根 414万円
岡山 460万円
広島 460万円
山口 460万円
徳島 460万円
香川 414万円
愛媛 414万円
高知 414万円
福岡 460万円
佐賀 368万円
長崎 414万円
熊本 414万円
大分 414万円
宮崎 368万円
鹿児島 414万円
沖縄 368万円

比較してみると、一番年収が高い東京都の移植コーディネーターの年収が、およそ644万円。
一番低い沖縄県の年収が368万円 となり276万円の年収差ができています。

職種別移植コーディネーターの役職者の年収・給与・ボーナス

移植コーディネーターの主任・係長・課長・部長の役職者年収

年収は役職につくだけでも年収の差がついてきます。部長クラスの年収はどのくらいなのでしょうか。一般の部長課長クラスの役職の基準年収に沿って予測値を算出してみました。

役職 平均年収
主任 435万円
係長 491万円
課長 649万円
部長 718万円

※平均年収jp独自に取得しているデータと移植コーディネーターの平均年収と掛け合わせて算出しました。

移植コーディネーターの30代・40代・50代の年代別年収

移植コーディネーターの年代別年収は、年齢別年収推移より
30代の年収が約396万円~(推定)
40代で460万円~(推定)
50代で552万円~(推定)
30代~50代までの年収増加は約156万円以上となっています。

※国税庁・厚労省の賃金推移の比率と、業界ごとによる賃金補正値・税理士が算出した比率から算出した予想になっております。あくまでも予測のためご自身でご判断ください。

移植コーディネーターの推定生涯年収(生涯賃金)を詳しく解説!

上記の平均から算出してみたところ推定19,780万円となりそうです。
日本の平均生涯賃金が17,845万円なので、平均生涯賃金からの増減は1,935万円です。
※新卒から定年まで働いたものとして予測算出しております。

移植コーディネーターで高年収(年収1000万円以上)を稼ぐには?

アメリカでは年間に7000件から8000件の臓器移植が行われていると言われていますが、日本の臓器移植手術の数はとても少ないのが現状です。
ただ2010年に施行された改正臓器移植法ですがドナーの意思確認が取れなくても、臓器提供者の家族が書面に署名すれば臓器移植手術が可能になりました。
現在は国内には日本臓器移植ネットワークに所属している臓器移植コーディネーターが約20名と日本臓器移植ネットワークより委嘱を受けた都道府県コーディネーターが約50名しかいませんが、今後は日本国内での臓器移植手術も増え臓器移植コーディネーターの需要はますまする増えと思われます。

臓器移植コーディネーターの多くは看護師や臨床検査技師などの国家資格を持つ医療関係者ですが、アメリカのように年収1000万円以上を稼ぐ高年収の移植コーディネーターも出てくるでしょう。

移植コーディネーターの仕事内容

1997年に日本国内で臓器移植法が成立し脳死状態での臓器移植が可能となり、移植コーディネーターという新たな仕事が誕生しました。
移植コーディネーターの仕事内容は移植患者と臓器提供者であるドナーの架け橋になり、臓器移植がスムーズに公平に行われるように調整するのが主な仕事です。

移植コーディネーターの仕事内容も大きくドナーやその家族を担当するドナーコーディネーターと、移植患者とその家族を担当するレシピエントコーディネーターに分けることができます。
ドナーコーディネーターの仕事内容は病院などからドナーがいると連絡があれば、その病院へ行きそのドナーの臓器が移植に適しているかを判断します。

もしドナーの臓器が移植に適していると判断した場合は、臓器提供者の家族に対して臓器移植について説明を行い臓器移植が可能かの確認を行います。
レシピエントコーディネーターの仕事内容は手術を行う病院の看護師などが兼任しているのが普通で、移植を希望する患者を選定したり移植手術の調整や臓器の搬送の手配などを行います。

移植コーディネーターになるには?

移植コーディネーターになるためには特別な資格や学歴は必要ありませんが、日本臓器移植ネットワークが不定期に行っている求人募集を見ると応募条件は医療分野・福祉分野・医療分野のいずれかの実務経験者か、4年生大学卒で普通自動車運転免許保有者となっています。
具体的には看護師や臨床検査技師などの医療系の国家資格保有者や、臨床心理士や社会福祉士などの実務経験者です。なお日本臓器移植ネットワークでは移植コーディネーターになるための研修会や、セミナーや講習会なども行っています。

移植コーディネーターのクチコミ年収

20代 大学付属病院

年収344万円
大学付属病院に看護師として勤務していますが、臓器提供者が表われずに亡くなる患者さんをたくさん見てきました。
それがきっかけで日本臓器移植ネットワークの求人募集に応募し、移植コーディネーターになりました。

30代 臓器バンク

年収478万円
臓器バンクの財団法人の団体職員で、移植コーディネーターとして勤務しています。
臓器提供の情報があれば病院に出向き適合の確認作業を行い、家族への説明や承諾書の作成を行います。
家族への臓器移植手術の説明は辛いですが、これで一人の患者さんが救われると考えるとやりがいがある仕事です。

医療系の年収一覧

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