助産師の平均年収

助産師の平均年収に興味がある方のための基礎知識

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アイネ

助産師は、妊婦さんの健康管理や出産のお手伝いをする仕事です。 今回は、そんな助産師の平均年収や、看護師との比較、キャリアによる年収推移、地方と東京での、年収UPするための方法、取得すべき資格について詳しく解説していきます!
執筆監修者 ごん
看護師国家資格/保健師国家資格/第1種衛生管理者国家資格

看護師兼ライターとして活動中。看護師の働き方やキャリアのことならごんちゃんにおまかせ‼︎ 自分らしく活躍できる看護師を目指して一緒に頑張っていきましょう‼︎
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助産師の平均年収は高い?

まず、助産師の平均年収について見ていきましょう。
厚生労働省の調査によると、
2021年度の助産師の平均年収は約460万円

一般企業の平均年収に比べてやや低めですが、公務員や看護師などの医療関係者に比べると高い水準にあります。

助産師と看護師だとどちらが年収が高いの?

助産師と看護師の年収について比較してみましょう。
同じく厚生労働省の2021年度労働白書によると、

【看護師】平均年収:461万円
【助産師】平均年収:504万円
助産師の平均年収は看護師の年収と比較して高いようです。
出生率の低下に伴い近年では助産施設は減少傾向にあるのですが、人手不足の状況のようです。最新の2022年度版によると、以下のような数値となっています。

【看護師】有効求人倍率:1.70
【助産師】有効求人倍率:1.95

有効求人倍率で見ると、助産師の方が看護師に比べて求人倍率が高い状態にあります。ただし、職場や地域によって求人状況が異なるためお住まいの地域で調べてみるのも良いかもしれませんね。
助産師は多くの病院や施設で必要とされており、求人数も多いため、安定して高収入を得られる場合があります。

年代 看護師 助産師
20代 311万円 327万円
30代 386万円 412万円
40代 448万円 465万円
50代 466万円 487万円

地域や勤務形態によって給与は変化する

ただし、看護師の年収も助産師同様に、地域や勤務形態、職種(病院・診療所など)や役職、経験年数によって異なるため、これらはあくまでも平均的な参考値に過ぎません。

助産師の年収は、キャリア(勤続年数)によっても変化します。
厚生労働省の統計によると、20年以上の勤続年数を持つ助産師の平均年収は、約567万円となっています。

新卒で入社した場合でも、10年以上勤務すると平均年収が約500万円になるというデータもあります。

ただし、キャリアによって年収が上がるとは限らず、スキルアップや臨床研究、独立開業などの取り組みで年収UPが可能となります。

東京と地方だと助産師はどのくらいの年収の差があるの?

地域によっても、助産師の年収は異なります。
東京や大都市圏では、看護師や医師と同様に需要が高く、年収が高い傾向にあります。
具体的な数字も見てみましょう!!

同じく厚生労働省の統計によると、
東京の場合で約460万円
地方の場合で約360万円
と、約100万円の差があるようです。

助産師の役職別年収推移

助産師は役職がつくと年収が変わります。役職別の平均年収がこちら!

役職 年収 月額給与 ボーナス
主任 429.0万円 27万円 107.3万円
助産師長 534.0万円 33万円 133.5万円

※この役職別年収推移は、年齢と平均年収から出したものです。
※ボーナスは年2回、月収およそ4ヶ月分をもとに出した額です。

助産師が年収UPするためには?

助産師が年収UPする方法についても解説していきます。スキルアップや独立開業、海外勤務などがあります。
具体的には、以下のような方法があります。

・専門性を高めるための資格取得(例:母乳育児支援士、胎教指導士など)
・英語力を身につけるための勉強
→海外での勤務を目指す場合には、TOEICや英検などの英語力を証明する資格取得も重要
・病院内で管理職に就くためのキャリアアップ
・クリニックや産婦人科などでの独立開業
・海外での勤務や留学

助産師が取得すべき資格

助産師がキャリアのために取得すべき資格を紹介します。

日本助産師会認定助産師資格

日本助産師会が認定する助産師資格です。
助産師に必要な知識や技術、倫理観などを身につけ、出産に関する出産全般的な業務に携わることができます。

母乳育児支援士

母乳育児をサポートする資格で、取得者が多い資格のひとつです。
母乳育児の専門家として、授乳や母乳育児に関してより専門的にアドバイスをすることができます。

胎教指導士

胎教に関する知識や技術を身につけた専門家として、妊婦さんや家族への胎教指導を行うことができます。
助産師として働いていても、胎教に関する知識を持っていることは大きなアドバンテージになります。

麻酔管理看護師

助産師が出産に携わる上で、麻酔に関する知識や技術を持っていることは重要です。
麻酔管理看護師資格を取得することで、麻酔に関する知識や技術をより深く学び、より高度な出産支援を提供することができます。

助産師の資格手当はどのくらい?

ここで気になるのは…
『資格手当』ですよね。

資格手当は医療機関により異なりますが、
公立病院の場合だと
・助産師国家試験合格手当:15,000円/月
・産科認定助産師手当:10,000円/月
・母性看護認定看護師手当:5,000円/月
のように資格手当がつく場合があります。

ただし、職場によって手当のつく資格の種類や金額が異なるため、事前に職場に確認しておいた方が良さそうですね。

助産師の仕事内容

妊娠・出産を支える職業が助産師です。
・妊娠中のケア(マタニティブルーなど心のケア)
・妊娠中の体のケア(母体の血圧、腹囲の確認。子宮や胎児のチェックなど)
・産後の母体ケア
・新生児のお世話に関する指導
・保健指導など

妊娠・出産・産後全般のプロフェッショナルなのが助産師です。

助産師の働き方はシフト制が一般的ですが、出産はいつ何時何がどうなるか予測できません。
仕事が終了するタイミングで陣痛がくれば、そのまま対応するケースもあります。

イレギュラーも多いので精神的・体力的にもハードな一面はありますが、奇跡の瞬間に立ち会えるやりがいや充実度は大きいものです。

助産師の年収まとめ

助産師の年収について解説しました。助産師の平均年収は、約460万円であり、看護師よりもやや高い水準にあります。

また、キャリアや地域によっても、年収には差があり、東京や大都市圏で働く場合、地方で働く場合に比べて年収が高い傾向にあります。
年収UPのためには、スキルアップや独立開業、海外勤務などまた、母乳育児支援士や胎教指導士などの資格取得も年収UPにつながる場合があります。

助産師は、母親と赤ちゃんを支援し、出産に関する様々な業務を担っています。
そのため、助産師には多くの知識や技術が求められますが、その分、年収も比較的高い水準にあります。
助産師になるためには、大学や短期大学、専門学校などでの専門教育を受ける必要がありますが、やりがいのある仕事として、人気のある職業です。

助産師になることで母子の幸せを支援するとともに、あなた自身も専門知識や技術を身につけ、満足度が高い状態で勤務を続けられるかもしれないですね。

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