陶芸家の年収を詳しく解説!
陶芸家の年収に興味がある方のための基礎知識
陶芸家の年収
陶芸家の年収の平均は、250万円でした。
平均年収推移は200万円~300万円となっています。
お給料(月収):約20万円
最大年収:1000万円~
陶芸家の有田焼・備前焼等など業種別年収
陶芸家の業種別年収を調べてみました。
有田焼:220万円~340万円
備前焼:210万円~330万円
京焼:200万円~320万円
九谷焼:200万円~290万円
陶芸家の推定生涯年収(生涯賃金)を詳しく解説!
上記の平均から算出してみたところ推定10,750万円となりそうです。
日本の平均生涯賃金が17,845万円なので、平均生涯賃金からの増減は-7,095万円です。
※新卒から定年まで働いたものとして予測算出しております。
陶芸家の年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移
各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が300万円となりました。
また陶芸家で働き盛りの30代の年収はおよそ222.5万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。
年齢 | 年収 | 月額給与 |
20~24歳 | 143万円 | 9万円 |
25~29歳 | 128万円~178万円 | 11万円 |
30~34歳 | 95万円~195万円 | 12万円 |
35~39歳 | 119万円~223万円 | 14万円 |
40~44歳 | 129万円~250万円 | 16万円 |
45~49歳 | 158万円~280万円 | 18万円 |
50~54歳 | 190万円~300万円 | 19万円 |
55~59歳 | 188万円~298万円 | 19万円 |
60~65歳 | 103万円~298万円 | 13万円 |
※平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。
陶芸家の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収
年収は地域により変動します。陶芸家の平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。
都道府県 | 平均年収 |
北海道 | 225万円 |
青森 | 200万円 |
岩手 | 225万円 |
宮城 | 250万円 |
秋田 | 200万円 |
山形 | 225万円 |
福島 | 225万円 |
茨城 | 250万円 |
栃木 | 250万円 |
群馬 | 250万円 |
埼玉 | 225万円 |
千葉 | 250万円 |
東京 | 350万円 |
神奈川 | 275万円 |
新潟 | 225万円 |
富山 | 225万円 |
石川 | 250万円 |
福井 | 250万円 |
山梨 | 225万円 |
長野 | 250万円 |
岐阜 | 225万円 |
静岡 | 250万円 |
愛知 | 275万円 |
三重 | 250万円 |
滋賀 | 250万円 |
京都 | 250万円 |
大阪 | 300万円 |
兵庫 | 250万円 |
奈良 | 250万円 |
和歌山 | 225万円 |
鳥取 | 225万円 |
島根 | 225万円 |
岡山 | 250万円 |
広島 | 250万円 |
山口 | 250万円 |
徳島 | 250万円 |
香川 | 225万円 |
愛媛 | 225万円 |
高知 | 225万円 |
福岡 | 250万円 |
佐賀 | 200万円 |
長崎 | 225万円 |
熊本 | 225万円 |
大分 | 225万円 |
宮崎 | 200万円 |
鹿児島 | 225万円 |
沖縄 | 200万円 |
比較してみると、一番年収が高い東京都の陶芸家の年収が、およそ350万円。
一番低い沖縄県の年収が200万円 となり0万円の年収差ができています。
陶芸家の仕事内容
【陶芸家の仕事内容】
陶芸家は陶工とも呼ばれ陶芸を生業とする者で古くは千利休の時代の楽焼創始の初代樂吉左衛門や、近年では陶芸家としては最年少の51歳という若さで人間国宝に認定された十四代今泉今右衛門は、色絵磁器の陶芸家で注目を集めています。
陶芸家の仕事内容は私たちの日常生活に欠かせない食器や、花瓶や壺や茶道に用いる茶碗などの焼き物を作ることです。
近年では多くの焼き物がコンピュータ制御で機械で製造されていますが、陶芸家は自分でデザインを考え材料となる土をこねて手やろくろと呼ばれる回転台を使いながら陶芸作品を作り出します。
陶芸家がまず最初にすることは何を作るかを決めることで、例えば食器を作るのであればその食器の大きさや形や色や模様などをイメージしてから制作に入ります。
それと同時にどのような材料を使うかとか、作業工程にどれくらいの時間が掛かるかや、売値を決めるのも陶芸家の仕事の一つです。
【陶芸家の仕事の面白さ】
陶芸家は自分が作りたいものが決まればデザインなどを考え、材料となる土をこねてろくろと呼ばれる回転台を使って作品を形にしていきます。
ろくろを使っての作業はずっと同じ姿勢で座っているので腰や肩が凝ることもありますが、
この作業は力の入れ具合やろくろが回転するスピードによって良い作品ができるかどうかが決まるため手抜きができません。
作品の形ができあがったら次に土の中の水分を抜くために乾燥させますが、しっかりと乾燥させないと窯で焼いた時に水分が膨張して作品が割れてしまうことがあります。
十分に乾燥させたら素焼きをし下絵を描き釉薬と呼ばれる薬をかけ本焼きを行いますが、
本焼きは約1200〜130度の高温の窯の中で作品を焼き上げます。
本焼きは窯の中の温度調整が難しく長年やっている陶芸家でも、火加減や窯の中の温度変化を失敗すると作品にムラができたり割れてしまったりします。
陶芸家の仕事は力仕事が多かったり冬は寒いなかでの作業で、夏は約1200〜130度の高温の窯の前での作業なので大変な仕事です。
さらに陶芸家の大変さはこれだけではなく、サラリーマンのように毎月きまって給料があるわけではなく、自分の店舗や展示会で作品が売れた分だけが自分の収入なのです。
陶芸家の仕事はこのように大変な面もたくさんありますが、陶芸家の面白さややりがいは自分の作品を購入してくれたお客さんから「すごく良かったのでまた買いたい!」とか「贈り物にしたら先方からとても喜んでもらえた!」という喜びの声を頂いた時です。
陶芸家という職業の現状
1968年に登場し1985年〜1995年に中高生の間で流行ったポケベルやPHSも、携帯電話の登場で姿を消し、デジカメもスマートフォンの登場で苦戦しています。
同じ様に焼き物も中国などから価格が安い焼き物や、軽くて割れないプラスチックなどの食器の登場で焼き物が売れなくなっています。
さらに佐賀県の有田焼や山口県の萩焼など全国にある窯元の焼き物がディスカウトショップなどにも流通し、安い価格で売られていることも陶芸家に大きな影響を及ぼしています。
昔はどこの家にも当たり前のようにあった焼き物が姿を消し、陶芸家のなかには自分の作品がなかなか売れずに陶芸家だけで生計を立てていくのが難しいとも耳にします。
本当は陶芸だけで生計を立てたいと考えている陶芸家がほとんどですが、陶芸家という顔とは別に工房などに陶芸教室を開いたり体験イベントを開催して、生徒さんや参加者から授業料や参加費をもらって家計の足しにしている陶芸家も少なくありません。
しかしその一方で最年少の51歳という若さで間国宝に認定された十四代今泉今右衛門のように、人間国宝クラスの陶芸家になれば作品ひとつに何十万円とか何百万円とかの値段がつくこともあります。
陶芸家のなかには陶芸だけで生計を立てられなくて、挫折して他の仕事に転職する人も少なくありません。
好きだけではやれない職業ですが、作品が評価され売れるようになれば、好きなことを仕事にできる職業です。
どのようにすれば陶芸家に弟子入りできるのか?
昔は弟子入りして師匠の身の回りの世話や、掃除や洗濯などの雑用をしながら芸を学ぶという弟子入りも、決して珍しいことではありませんでした。
しかし近年では落語家などの芸人でも弟子をとるスタイルは減っていて、陶芸家の場合も弟子をとっているケースは少ないようです。
なかにはインターネットなどで弟子の募集をしている場合もありますが、もし本当に陶芸家に弟子入りを希望するのであれば、交渉次第で弟子入りできる場合もあります。
ただ問題は弟子入りをOKしてもらっても、陶芸について教えてくれても給料はとても安いのが普通です。
それでも住み込みで食事付きであれば、後は小遣い銭程度の給料でも勉強と思えば御の字かもしれません。
陶芸家になるには?
陶芸家になるには国家資格など特別な資格や免許や学歴も必要なく誰でもなれますが、 焼き物を作り上げるための技術やノウハウはなかなか独学で習得できるものではありません。
そのため陶芸家になるには陶芸を学べる美術大学や陶芸の専門学校に行くのが一般ですが、
なかには有名な陶芸家のところに弟子入りして陶芸を学んだり、全国にある窯元に就職して働きながら陶芸を学ぶ人もいます。
ただ有名な陶芸家のところに弟子入りすると言っても満足な給与がでない場合がほとんどなので、佐賀県の有田焼や滋賀県の信楽焼や石川県の九谷焼や山口県の萩焼など全国にある窯元に就職するのが一般です。
もちろん美術大学や陶芸の専門学校で陶芸に関して学んだ後に、陶芸家のところに弟子入りしたり窯元に就職する人もいます。
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陶芸家の口コミ年収
陶芸家の年収の口コミを取り上げています。
20代 女性陶芸家
年収120万円
私は独身で陶芸をやっていますが、陶芸だけで食べいくのはとても大変です。
女性の陶芸家の場合は、結婚して生活費を助けあうのも手だと思います。
30代 陶芸家
年収430万円
個展やグループ展などの売上に左右されますが、いい時は年収500万円以上あります。
ただ安定しないので、生活が苦しい時もあります。
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