修復家の年収を詳しく解説!

修復家の年収に興味がある方のための基礎知識

修復家の画像

修復家の年収

修復家の年収の平均は、600万円でした。((求人サイトや転職サイトから算出)
平均年収推移は550万円~650万円となっています。
お給料(月収):約37.5万円
最大年収:1000万円以上

修復家とは国宝や重要文化財クラスの日本画や障壁画など、歴史的に価値がある芸術品や美術品の損傷を修復したりする職業のことです。
ただ国宝や重要文化財に指定されている絵画や美術品の修復は、国宝修理装こう師連盟に加盟している認定技術者しか行えません。
修復家の年収は一般には公表されていませんがそれでも求人サイトや転職サイトで見ると京都市にある文化財の修復や維持管理に関する業務を行っている会社で、修復家の求人を行っていて経験に技量に応じて年収500万円~700万円と記載されています。
また日光東照宮などの国宝や重要文化財の修復を数多く手掛けている社でも修復家の求人を行っていて、月給25万円~30万円で経験・能力・前給を考慮の上で年収が決定されるようですが、年収例も記載されていて45歳で入社12年目の修復家で月給41万円で年収500万円と書かれています。

修復家の業種別年収

修復家の業種別年収を調べてみました。

絵画の修復家の年収:100万円~400万円
美術工芸品の修復家の年収:240万円~560万円
社寺の修復家の年収:240万円~560万円
アンティーク時計の修復家の年収:400万円~420万円


絵画の修復家は油彩画の修復や日本画の修復や水彩画や版画の修復とでは、修復の方法も違いそれぞれの絵画の技法を学ぶ必要があります。
そのため一人前の修復家になるまで時間もお金も掛かる割には絵画専門の修復会社の求人を見ても、初任給は16万円でボーナスが年間に2か月ほど支給されると仮定すると16万円×14か月=224万円です。

絵画の修復家のブログなどを見ても、ベテランの絵画の修復家の給料は28万円程度なのでボーナスが年間に2か月ほど支給されると仮定すると28万円×14か月=392万円が年収になります。
美術工芸品や社寺の修復会社の求人を見ると初任給は20万円前後なので、ボーナスが年間に2か月ほど支給されると仮定すると20万円×14か月=240万円が年収になります。
美術工芸品や社寺の修復家もベテランの給料は40万円前後なので、ボーナスが年間に2か月ほど支給されると仮定すると40万円×14か月=560万円が年収になります。
アンティーク時計の修復家の年収は求人もほとんど目にしませんが、給料は30万円前後なのでボーナスが年間に2か月ほど支給されると仮定すると30万円×14か月=420万円前後が年収と予測されます。

執筆・監修者 
平均年収.jp 編集チーム

外資系出身者・職業紹介本原作者、専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版社などのメンバーが参画
執筆者・監修者一覧

修復家の男性女性別での平均年収

修復家の年収の平均を男女それぞれの40代の平均年収基準と統計を掛け合わせて予測算出しました。

性別 平均年収 給与
男性の平均年収 660万円 41万円
女性の平均年収 498万円 31万円

修復家の年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移

各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が720万円となりました。
また修復家で働き盛りの30代の年収はおよそ534万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。

年齢 年収 月額給与
20~24歳 482万円 30万円
25~29歳 400万円~450万円 28万円
30~34歳 416万円~516万円 32万円
35~39歳 430万円~534万円 33万円
40~44歳 479万円~600万円 38万円
45~49歳 550万円~672万円 42万円
50~54歳 610万円~720万円 45万円
55~59歳 604万円~714万円 45万円
60~65歳 386万円~714万円 30万円

平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。

修復家の30代・40代・50代の年代別年収

修復家の年代別年収は、年齢別年収推移より
30代の年収が約516万円~(推定)
40代で600万円~(推定)
50代で720万円~(推定)
30代~50代までの年収増加は約204万円以上となっています。

※国税庁・厚労省の賃金推移の比率と、業界ごとによる賃金補正値・税理士が算出した比率から算出した予想になっております。あくまでも予測のためご自身でご判断ください。

修復家の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収

年収は地域により変動します。修復家の平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。

都道府県 平均年収
北海道 540万円
青森 510万円
岩手 558万円
宮城 600万円
秋田 492万円
山形 552万円
福島 540万円
茨城 600万円
栃木 600万円
群馬 600万円
埼玉 540万円
千葉 600万円
東京 840万円
神奈川 660万円
新潟 540万円
富山 540万円
石川 600万円
福井 600万円
山梨 540万円
長野 600万円
岐阜 540万円
静岡 600万円
愛知 660万円
三重 600万円
滋賀 600万円
京都 600万円
大阪 720万円
兵庫 600万円
奈良 600万円
和歌山 540万円
鳥取 540万円
島根 540万円
岡山 600万円
広島 600万円
山口 600万円
徳島 600万円
香川 540万円
愛媛 540万円
高知 540万円
福岡 600万円
佐賀 480万円
長崎 540万円
熊本 540万円
大分 540万円
宮崎 480万円
鹿児島 540万円
沖縄 480万円

比較してみると、一番年収が高い東京都の修復家の年収が、およそ840万円。
一番低い沖縄県の年収が480万円 となり360万円の年収差ができています。

修復家の仕事内容

修復家の仕事内容は国宝や重要文化財クラスの絵画や障壁画など歴史的に価値がある芸術品や美術品の損傷を修復したりすることですが、絵画の修復の場合も日本画だけでなく油彩画や水彩画や版画などさまざまで修復の方法も違います。
例えば日本画の修復の場合は紙や絹に描かれていて、表具師がノリを使って表具や額装に仕立てます。
そのため湿度が多い日本ではフォクシングと呼ばれるかびやしみが発生していることが多く、かびはガス燻蒸で胞子まで殺菌ししみは使われている素材を調べて適切な薬品を使ってしみ抜きします。
このように絵画の修復もその種類によっても異なり、それぞれの絵画の技法を学ぶ必要があります。
美術品の修復も同様に古伊万里の皿から中国などから渡ってきた壺など、美術品の種類によっても修復家の仕事内容は違ってきます。

修復家で高年収(年収1000万円以上)を稼ぐには?

修復家で年収1000万円以上を稼ぐ高年収を目指すのであれば、どこかの企業で修復家として働いても難しいかもしれません。
もし絵画の修復や美術品を修復する実力さえ本当にあれば日本国内で働くだけでなく、海外へ出てグローバルに活躍の場を求めれば修復家で年収1000万円以上を稼ぐことも夢ではありません。
世界の修復家のなかにはピカソなどの有名な画家の絵画の修復したり、難しい修復を請け負う修復家もいて高年収を稼いでいます。
ただいくら修復家としての実力があってもコミュニケーションを行う上で英語ができれば、世界で活躍するのは難しいかもしれないので修復家もコミュニケーションを取るくらいの英語力が求められる時代かもしれません。
修復家は一般に他の仕事と比べるとあまり高年収とは言えない職種かもしれませんが、日本人修復家の実力は世界でも十分に通用すると言われています。
ただ日本の修復家で海外でコミュニケーションを取れるだけの英語力を持っている人が少なく、これだけ多くの日系企業が海外に進出しているので修復家も、もっとグローバルに活躍すれば高年収を目指すことも不可能ではないはずです。

修復家になるには?

修復家になる場合にも例えば絵画の修復と美術品の修復とでは全く異なり、先ずは何の修復家になりたいかを決め美術学校や専門学校で学ぶのが一般的です。
絵画の修復方法を学びたいのであれば美術学校や専門学校で油彩画・日本画・彩画・水彩画・版画の修復を学びますが、美術学校や専門学校によっては染織品・木製品・洋紙・文書などの保存修復を教えてくれるところもあります。
また絵画だけでなく近年では江戸時代の公文書などが新たに発見されることも多く、古文書の修復方法を教えてくれる美術学校や専門学校もあります。
美術品の修復家になる場合も美術学校や専門学校などで学んだ後に、絵画保存研究所のような企業や財団法人などに就職するのが一般的です。

修復家が所属している企業・職場学校法人など

・株式会社絵画保存研究所
・株式会社小西美術工藝社
・株式会社オルタネイティブ
・株式会社ランドエア
・株式会社アキュラホーム
・独立行政法人国立文化財機構株式会社絵画保存研究所

修復家の口コミ年収

修復家の年収の口コミを取り上げています。

20代 絵画の修復家

年収140万円
美大を出て画家を目指していましたがピカソの作品など、世界の絵画の修復家になりたい思い始めました。
そのため絵画の修復家を目指してイタリアのミラノで、修復家の勉強を兼ねて働いています。

30代 美術品の修復家

年収320万円
主に国宝や重要文化財の美術品の、修復を行う会社で修復家として働いています。
国宝や重要文化財の美術品の修復を行うのでとても神経を使い、仕事が終わればホッとすると同時にとても疲れます。

エンターテイメント、クリエイティブ系職種の年収

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