登録販売者の年収を詳しく解説

登録販売者の年収に興味がある方のための役立つ情報を紹介

登録販売者の画像

登録販売者の年収は、380万円でした。

登録販売者の年収の平均は、380万円でした。(ドラッグストアなど求人情報調べ)
平均年収推移は360万円~400万円となっています。

お給料(月収):約23.75万円
最大年収:600万円~

登録販売者とは2009年の改正薬事法で新設された国家資格で、登録販売者になるには登録販売者試験を受験して合格する必要があります。
登録販売者試験の受験資格は改正により2015年4月1日から学歴や、実務経験や年齢制限は不問になり誰でも受験することができるようになりました。
しかし登録販売者試験に合格して都道府県知事の登録を受ける必要があり、さらにもし過去5年間で実務経験が通算して2年に満たない場合は薬剤師か、2年以上の実務経験をもつ登録販売者の管理や指導の下に仕事をする必要があります。
登録販売者も正規雇用の正社員であれば一般的な、サラリーマンの平均年収である420万円とほぼ同じと考えられます。

しかし登録販売者の場合は正社員の他にもパートやアルバイトや契約社員など、非正規雇用の登録販売者も多く登録販売者の平均年収はサラリーマンの平均年収よりも下回ると推測されます。

登録販売者の職種別年収

登録販売者の年収の平均は、380万円でしたが業種や業態によってどのくらい変わるのでしょうか?
口コミや賃金調査より算出してみました。

正社員の登録販売者の年収:430万円~480万円
契約社員の登録販売者の年収:266円~288万円
アルバイト・パートの登録販売者の年収:180万円~240万円


登録販売者も正規雇用の正社員の登録販売者もいれば非正規雇用の契約社員の登録販売者や、パートやアルバイの登録販売者など雇用形態もさまざまです。
厚生労働省が公表している民間給与実態調査によると正規雇用者の正社員の平均年収は478万円で、正社員として働く登録販売者の平均年収も転職サイトの求人情報を見るとこれに近いと考えられます。

また契約社員の平均年収も転職サイトの求人情報を見ると260万円から290万円と、正規雇用者の正社員の平均年収の6割程度の年収です。
これは正社員と契約社員の月給の金額にはあまり差がありませんが、正社員の場合は年間に4ヵ月前後のボーナスがあるのに対して、契約社員の場合はボーナスがないことが多いからです。

パートやアルバイの登録販売者の場合は時給制なので、時給800円〜1000円前後なので年収に換算すると180万円~240万円になります。

執筆・監修者 
平均年収.jp 編集チーム

外資系出身者・職業紹介本原作者、専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版社などのメンバーが参画
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登録販売者の年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移

各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が456.912万円となりました。
また登録販売者で働き盛りの30代の年収はおよそ338.8764万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。

年齢 年収 月額給与
20~24歳 305万円 19万円
25~29歳 236万円~286万円 18万円
30~34歳 227万円~327万円 20万円
35~39歳 235万円~339万円 21万円
40~44歳 260万円~381万円 24万円
45~49歳 304万円~426万円 27万円
50~54歳 347万円~457万円 29万円
55~59歳 343万円~453万円 28万円
60~65歳 208万円~453万円 19万円

平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。

登録販売者の男性女性別での平均年収

登録販売者の年収の平均を男女それぞれの40代の平均年収基準と統計を掛け合わせて予測算出しました。

性別 平均年収 給与
男性の平均年収 419万円 26万円
女性の平均年収 316万円 20万円

登録販売者の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収

年収は地域により変動します。登録販売者の平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。

都道府県 平均年収
北海道 342万円
青森 323万円
岩手 353万円
宮城 380万円
秋田 312万円
山形 350万円
福島 342万円
茨城 380万円
栃木 380万円
群馬 380万円
埼玉 342万円
千葉 380万円
東京 532万円
神奈川 418万円
新潟 342万円
富山 342万円
石川 380万円
福井 380万円
山梨 342万円
長野 380万円
岐阜 342万円
静岡 380万円
愛知 418万円
三重 380万円
滋賀 380万円
京都 380万円
大阪 456万円
兵庫 380万円
奈良 380万円
和歌山 342万円
鳥取 342万円
島根 342万円
岡山 380万円
広島 380万円
山口 380万円
徳島 380万円
香川 342万円
愛媛 342万円
高知 342万円
福岡 380万円
佐賀 304万円
長崎 342万円
熊本 342万円
大分 342万円
宮崎 304万円
鹿児島 342万円
沖縄 304万円

比較してみると、一番年収が高い東京都の登録販売者の年収が、およそ532万円。
一番低い沖縄県の年収が304万円 となり228万円の年収差ができています。

登録販売者の大卒・短大卒・高卒の年収予測

厚労省が出している賃金統計の学歴差年収を基準として、平均年収や業種の規模間などから一番年収差がつく50歳の時の年収で、大卒 高卒までの年収を予測してみました。※予測値となるため実際のデータとは違う可能性があります。

最終学歴 年収(50~54歳)
大卒 503万円
短大卒 429万円
高卒 366万円

※厚労省が算出した賃金統計調査から平均的な賃金比率を税理士が割り出し、それを元に計算した予測結果となっております。

登録販売者の30代・40代・50代の年代別年収

登録販売者の年代別年収は、年齢別年収推移より
30代の年収が約327万円~(推定)
40代で381万円~(推定)
50代で457万円~(推定)
30代~50代までの年収増加は約130万円以上となっています。

※国税庁・厚労省の賃金推移の比率と、業界ごとによる賃金補正値・税理士が算出した比率から算出した予想になっております。あくまでも予測のためご自身でご判断ください。

登録販売者の推定生涯年収(生涯賃金)を詳しく解説!

上記の平均から算出してみたところ推定16,373万円となりそうです。
日本の平均生涯賃金が17,881万円なので、平均生涯賃金からの増減は-1,511万円です。
※新卒から定年まで働いたものとして予測算出しております。

登録販売者で年収1000万円を目指すには?

ドラッグストアなど求人情報などで登録販売者の年収の平均は380万円でしたが登録販売者の雇用形態も、正規雇用の正社員から非正規雇用の契約社員やパートやアルバイまでさまざまです。
ただ正規雇用の正社員でも登録販売者の平均年収は430万円~480万円程度で、ドラッグストアの店長でも年収は600万円程度で年収1000万円以上を稼ぐのは難しいと思われます。
しかし登録販売者の資格を持っていれば薬剤師でなくても一般用医薬品のほとんどを販売できる上に、法の改正で2014年からは登録販売者は注意が必要な一部の医薬品を除いてインターネットで販売ができるようになりました。
そのため自分のサイトを立ち上げて一般用医薬品の販売を始めて顧客が付けば、ネットビジネスで成功し年収1000万円以上を稼ぐ高年収になることも不可能なことではありません。
参照:年収が1000万円以上の手取りや仕事内容・職種、そのほか生活(家賃・車)や税金

登録販売者の仕事内容

2006年に薬事法が改正されたことによりそれまでの薬種商販売業制度が廃止され新たに登録販売者制度が創設され、登録販売者でも一般用医薬品の第2類と第3類が販売できるようになりました。
それまではかぜ薬や鎮痛剤など一般用医薬品を販売する場合には、薬剤師でないと販売できなかったのが登録販売者でも一般用医薬品をできるようになったのです。

一般用医薬品の95%以上が第2類や第3類に指定されているので、登録販売者はチェーン展開を行っているドラッグストアの多くで薬剤師のいない店舗を任されています。
また近年ではドラッグストアだけでなくコンビニやスーパーや大型家電量販店などでも、一般用医薬品を販売し始めているので登録販売者の活躍の場は広がっています。

登録販売者が所属している企業・職場など

・株式会社マツモトキヨシホールディングス 初任給18万2000~20万7000円
・株式会社サンドラッグ 初任給19万800円~20万7000円
・株式会社ツルハホールディングス 初任給18万6150円~20万0010円
・株式会社コスモス薬品 初任給16万3000円~20万5000円
・スギホールディングス株式会社 初任給18万2000円~20万8000円

登録販売者になるには?【倍率・合格率・難易度】

登録販売者になるには各都道府県で行われる、登録販売者試験を受験し合格する必要があります。
平成27年度以降は学歴や年齢に制限なく誰でも受験することができるようになりましたが、登録販売者試験に合格したならば都道府県知事の登録を受ける必要があり、実務経験の有無によって仕事をする際に制限があります。
登録販売者試験は「医薬品に共通する特性と基本的な知識」・「人体の働きと医薬品」・「主な医薬品とその作用」・「薬事関連法規・制度」・「医薬品の適正使用・安全対策」の5科目から出題され、択一式の筆記試験で平成26年度の合格率は全国平均で43.1%でした。

登録販売者の年収の本音

登録販売者に本音を聞いてみました。

20代 コンビニ

年収121万円
コンビニで登録販売者の求人を見て、パートとして働き始めました。
2017年度から配偶者控除の金額が、103万円から130万円になり家計にも少し余裕ができました。

30代 ドラッグストア

年収354万円
登録販売者が新設された翌年に、登録販売者試験を受験し2回目で合格ました。
それまでは個人経営の薬局で働いていましたが、ドラッグストアに転職し年収もアップしました。

30代 スーパー

年収377万円
スーパーに勤務していますが一般用医薬品の、販売は始めることになりました。
そのため上司からの命令で登録販売者試験を受験し、登録販売者の資格を取得しました。

40代 通販会社

年収455万円
一般用医薬品の通販会社に、登録販売者として勤務しています。
購入者からのさまざまなお問い合わせに返信したり、専門知識を活かせるのでやりがいがあります。

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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