スクールカウンセラーの平均年収
スクールカウンセラーの平均年収に興味がある方のための基礎知識
スクールカウンセラーの年収
平均年収:380万円でした。(厚生労働省賃金統計調査)
スクールカウンセラーの平均年収の範囲はおよそ220万円~560万円
年収中央値:380万円
最大年収:650万円
多くのスクールカウンセラーが非常勤職員として時給で勤務し時給も精神科医や大学教授であれば、5000円ほどと高いようですが心理カウンセラー臨床心理士の資格だけだと時給3000円前後が相場のようです。
非常勤職員なので週に何日か学校に出勤しスクールカウンセラーとして働くスタイルで、月給で15万円から20万円前後が多く、ボーナスもなく年収に換算すると240万円がスクールカウンセラーの平均年収になります。
スクールカウンセラーの業種別年収
スクールカウンセラーは様々な業種でも活躍します。そこでいくつかの業種でどのくらい年収が違うのか調査してみました。
非常勤カウンセラー:180万円~230万円
私立学校のスクールカウンセラー:320万円~440万円
多くのスクールカウンセラーが非常勤職員として働いていますが、週に2回から3回の非常勤での勤務で時給も3000円前後から5000円と差があります。
私立学校のスクールカウンセラーも非常勤職員として働いている場合が多いのですが、正規雇用の常勤職員として働いているスクールカウンセラーであれば320万円~440万円が、平均年収になりますが求人がとても少ないようです。
スクールカウンセラーの男性女性別での平均年収
スクールカウンセラーの年収の平均を男女それぞれの40代の平均年収基準と統計を掛け合わせて予測算出しました。
性別 | 平均年収 | 給与 |
男性の平均年収 | 441万円 | 28万円 |
女性の平均年収 | 315万円 | 20万円 |
スクールカウンセラーの年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移
各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が456万円となりました。
またスクールカウンセラーで働き盛りの30代の年収はおよそ338.2万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。
年齢 | 年収 | 月額給与 |
20~24歳 | 217万円 | 14万円 |
25~29歳 | 220万円~270万円 | 17万円 |
30~34歳 | 196万円~296万円 | 19万円 |
35~39歳 | 234万円~338万円 | 21万円 |
40~44歳 | 259万円~380万円 | 24万円 |
45~49歳 | 304万円~426万円 | 27万円 |
50~54歳 | 346万円~456万円 | 29万円 |
55~59歳 | 342万円~452万円 | 28万円 |
60~65歳 | 208万円~452万円 | 19万円 |
※平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。
スクールカウンセラーの30代・40代・50代の年代別年収
スクールカウンセラーの年代別年収は、年齢別年収推移より
30代の年収が約296万円~(推定)
40代で380万円~(推定)
50代で456万円~(推定)
30代~50代までの年収増加は約160万円以上となっています。
※国税庁・厚労省の賃金推移の比率と、業界ごとによる賃金補正値・税理士が算出した比率から算出した予想になっております。あくまでも予測のためご自身でご判断ください。
スクールカウンセラーの都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収
年収は地域により変動します。スクールカウンセラーの平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。
都道府県 | 平均年収 |
北海道 | 342万円 |
青森 | 304万円 |
岩手 | 342万円 |
宮城 | 380万円 |
秋田 | 304万円 |
山形 | 342万円 |
福島 | 342万円 |
茨城 | 380万円 |
栃木 | 380万円 |
群馬 | 380万円 |
埼玉 | 342万円 |
千葉 | 380万円 |
東京 | 532万円 |
神奈川 | 418万円 |
新潟 | 342万円 |
富山 | 342万円 |
石川 | 380万円 |
福井 | 380万円 |
山梨 | 342万円 |
長野 | 380万円 |
岐阜 | 342万円 |
静岡 | 380万円 |
愛知 | 418万円 |
三重 | 380万円 |
滋賀 | 380万円 |
京都 | 380万円 |
大阪 | 456万円 |
兵庫 | 380万円 |
奈良 | 380万円 |
和歌山 | 342万円 |
鳥取 | 342万円 |
島根 | 342万円 |
岡山 | 380万円 |
広島 | 380万円 |
山口 | 380万円 |
徳島 | 380万円 |
香川 | 342万円 |
愛媛 | 342万円 |
高知 | 342万円 |
福岡 | 380万円 |
佐賀 | 304万円 |
長崎 | 342万円 |
熊本 | 342万円 |
大分 | 342万円 |
宮崎 | 304万円 |
鹿児島 | 342万円 |
沖縄 | 304万円 |
比較してみると、一番年収が高い東京都のスクールカウンセラーの年収が、およそ532万円。
一番低い沖縄県の年収が304万円 となり0万円の年収差ができています。
スクールカウンセラーの推定生涯年収(生涯賃金)を詳しく解説!
上記の平均から算出してみたところ推定16,340万円となりそうです。
日本の平均生涯賃金が17,845万円なので、平均生涯賃金からの増減は-1,505万円です。
※新卒から定年まで働いたものとして予測算出しております。
スクールカウンセラーの仕事内容
スクールカウンセラーの仕事内容は学校に通う生徒たちの悩みや相談にのり、適切なアドバイスや助言を行うことです。
スクールカウンセラーという職業は比較的に新しく、昔であれば何か問題があっても学校の教師や親に、悩みを相談することで解決していました。
ところが近年では学校内での陰湿ないじめが深刻化して不登校になったり自殺してしまう生徒が増えていることから、平成7年度から文部科学省が全国の学校に心のケアを行う専門家としてスクールカウンセラーを配置するようようになりました。
またスクールカウンセラーの仕事は生徒たちの悩みや相談にのるだけでなく、いじめを受けている生徒の教師や親と話し合いを行ったり解決の糸口を見つけるのもスクールカウンセラーの大事な仕事です。
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スクールカウンセラーの多くが精神科の医師として病院で働いていたり、臨床心理士の資格を持っていて児童相談所などで働いています。
本業が別にあって非常勤職員として学校でスクールカウンセラーをしている場合がほとんどで、時給も1980円から5000円が相場なので週に1回程度の非常勤だと年収も200万円程度です。
精神科医のスクールカウンセラーであれば、本業の年収も入れると年収1000万円を超えることもあります。
ただ正規雇用でフルタイムで勤務するスクールカウンセラーは少なく、年収も普通のサラリーマンの平均年収とあまり変わりません。また他の職業のようにスクールカウンセラーの場合は昇格や昇給がほとんどないので、例え正規雇用で採用されてもスクールカウンセラーで年収1000万円を超えることは難しいと思われます。
スクールカウンセラーが所属している企業・職場学校法人
平成26年に行われた学校保健調査によるとスクールカウンセラーがいない、小学校が41.3%で中学校が8.2%で高校が21.2%でした。
またスクールカウンセラーがいても勤務時間が週に4時間未満の小学校が44.5%で中学校が29.0%で高校が46.5%で、スクールカウンセラーの勤務時間が週4時間以上の小学校が14.2%で中学校が62.8%で高校が32.3%でした。
このアンケート調査を見る限りでは全国の小学校の58.7%にスクールカウンセラーが配置されていて、91.8%の中学校と78.8%の高校にもスクールカウンセラーが配置されていることが分かります。
スクールカウンセラーが初めて配置された1995年は全国にある小学校・中学校・高校を合わせて154校のみですが、今では小学校の半数近くにスクールカウンセラーが配置されていることになります。
スクールカウンセラーになるには?【資格難易度・倍率・合格率】
1995年から全国の小学校・中学校・高校にスクールカウンセラーが配置されましたが、文部科学省のスクールカウンセラー事業が定めるスクールカウンセラーの資格要件は臨床心理士・精神科医・大学教員です。
大学教員の場合は児童や生徒の臨床心理に関して高度に専門的な知識や経験があり、学校教育法第1条に規定する大学の学長・副学長・教授・准教授・常時勤務講師が該当します。
ただ実際には臨床心理士の資格を取得しているスクールカウンセラーがほとんどで、臨床心理士の試験は一次試験と二次試験があり平成27年度試験の合格率は61.8%でした。
臨床心理士資格審査の近年の合格率はだいたい60%台の前半で推移していますが受験している人がほとんど、大学や大学院で臨床心理を専攻していることを考えるとそう簡単な資格試験とも言えないようです。
スクールカウンセラーの求人の探し方ですがハローワークでもスクールカウンセラーの求人が掲載されますが、スクールカウンセラーの求人を探すのであれば各都道府県の教育委員会のホームページで探されたほうがより確実です。
スクールカウンセラーの求人が各都道府県の教育委員会のホームページに掲載されるのは例年10月からですが、ほとんどが非常勤職員としての求人募集なので他に本業がなければスクールカウンセラーだけで生活が成り立つかチェックが必要です。
スクールカウンセラーのクチコミ年収
20代 小学校の非常勤職員
年収220万円(臨床心理士としては600万円)
大学在学中に臨床心理士の資格を取得し児童相談所と小学校で、非常勤職員として働いているスクールカウンセラーです。
学校でのいじめや非行などはマスコミでも報道されていますが、実際に学校でスクールカウンセラーとして働いているとかなり深刻です。
30代 中学校の非常勤職員
年収340万円
地元の中学校でスクールカウンセラーとして働いていますが、校内での暴力や授業のボイコットなどもあり大変です。
公立中学校ですが学校が荒れだしたのは数年前からで、その直後からスクールカウンセラーとして赴任しています。
ただ教師や父兄の方々と協力し、さまざまな取り組みを行っていて、徐々にですが成果が現れています。
40代 高校の非常勤職員
年収460万円
大学で常勤の講師として働いていますが週に1回だけ、高校でスクールカウンセラーとして勤務しています。
高校生の多くが進学や就職に関する悩みを抱えていて、その悩みの相談に個別に乗っています。
最初は心を閉ざして悩みを話てくれない生徒も多いのですが、何回もカウンセリングを行っていくとだんだんと本音を喋ってくれます。
50代 精神科医
年収1070万円
スクールカウンセラーとして私立の中学校と、高校の一貫校で働いています。
本業は精神科医ですが今の学校の現状を憂いて、スクールカウンセラーとしても働き始めました。
問題を抱えている子供の多くが家庭に問題があり、学校だけでは解決しないことが多いのが現状です。
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平均年収.jp編集部
外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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