生活相談員の平均年収

生活相談員の平均年収に興味がある方のための基礎知識

生活相談員の年収

生活相談員の年収

平均年収:384万円でした。(求人情報や転職サイト調べ)
生活相談員の平均年収の範囲はおよそ360万円~390万円
お給料(月収):約24万円
最大年収:550万円程度

生活相談員は社会福祉法第19条第1項各号のいずれかに該当するかそれと同等以上の能力を有すると認められる者と規定されていて、国家資格である社会福祉士や精神保健福祉士か社会福祉主事任用資格のいずれかの資格が求められます。

また生活相談員の主な勤務先は特養老人ホームやデイサービスなどの介護施設で、特別養護老人ホームで働いている生活指導員の多くはケアマネジャーを兼務しているのが普通です。

生活相談員の年収は年齢や勤務年数や経験や勤めている企業の規模や取得している資格やスキルによっても異なりますが、転職サイトの求人情報と口コミ情報から統計して算出した結果、生活相談員の平均年収は384万円でした。
ただケアマネジャーを兼務している生活相談員の年収は、別途に職務手当が支給されることが多いようです。

生活相談員の業種別年収

生活相談員は様々な業種でも活躍します。そこでいくつかの業種でどのくらい年収が違うのか調査してみました。

職種 年収
デイサービスの生活相談員 340万円~420万円
特養老人ホームの生活相談員 350万円~430万円

生活相談員の主な勤務先はデイサービスや特養老人ホームなどの介護施設ですがデイサービスは通所介護とも呼ばれ、食事をしたり入浴をしたり日常生活で介護が必要だったり機能訓練などを日帰りで受けることができます。
生活相談員はデイサービスのケアマネジャーと相談しながら通所介護契約の手続きを行います。

特別養護老人ホームは社会福祉法人や地方公共団体などの公的機関が運営している介護施設で、高齢で病気になったり寝たきりになったり認知症になり自宅での生活が困難な高齢者が公的な介護サービスを受けることができます。
特養老人ホームに勤務する生活相談員は施設の利用を希望している本人やその家族と面談し、受け入れるどうかを判断したり介護計画を見直したりします。

デイサービスや特養老人ホーム施設で働く生活相談員の年収は勤務する施設の規模によっても異なり、デイサービスの場合は特養老人ホームよりも規模が小さいところが多く、年収も多少ですが特養老人ホーム施設よりも少ないようです。

生活相談員の男性女性別での平均年収

生活相談員の年収の平均を男女それぞれの40代の平均年収基準と統計を掛け合わせて予測算出しました。

性別 平均年収 給与
男性の平均年収 445万円 28万円
女性の平均年収 319万円 20万円

生活相談員の年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移

各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が460.8万円となりました。
また生活相談員で働き盛りの30代の年収はおよそ341.76万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。

年齢 年収 月額給与
20~24歳 219万円 14万円
25~29歳 223万円~273万円 17万円
30~34歳 200万円~300万円 19万円
35~39歳 238万円~342万円 21万円
40~44歳 263万円~384万円 24万円
45~49歳 308万円~430万円 27万円
50~54歳 351万円~461万円 29万円
55~59歳 347万円~457万円 29万円
60~65歳 211万円~457万円 19万円

平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。

生活相談員の30代・40代・50代の年代別年収

生活相談員の年代別年収は、年齢別年収推移より
30代の年収が約300万円~(推定)
40代で384万円~(推定)
50代で461万円~(推定)
30代~50代までの年収増加は約161万円以上となっています。

※国税庁・厚労省の賃金推移の比率と、業界ごとによる賃金補正値・税理士が算出した比率から算出した予想になっております。あくまでも予測のためご自身でご判断ください。

生活相談員の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収

年収は地域により変動します。生活相談員の平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。

都道府県 平均年収
北海道 346万円
青森 307万円
岩手 346万円
宮城 384万円
秋田 307万円
山形 346万円
福島 346万円
茨城 384万円
栃木 384万円
群馬 384万円
埼玉 346万円
千葉 384万円
東京 538万円
神奈川 422万円
新潟 346万円
富山 346万円
石川 384万円
福井 384万円
山梨 346万円
長野 384万円
岐阜 346万円
静岡 384万円
愛知 422万円
三重 384万円
滋賀 384万円
京都 384万円
大阪 461万円
兵庫 384万円
奈良 384万円
和歌山 346万円
鳥取 346万円
島根 346万円
岡山 384万円
広島 384万円
山口 384万円
徳島 384万円
香川 346万円
愛媛 346万円
高知 346万円
福岡 384万円
佐賀 307万円
長崎 346万円
熊本 346万円
大分 346万円
宮崎 307万円
鹿児島 346万円
沖縄 307万円

比較してみると、一番年収が高い東京都の生活相談員の年収が、およそ538万円。
一番低い沖縄県の年収が307万円 となり0万円の年収差ができています。

生活相談員の推定生涯年収

生活相談員の推定生涯年収(生涯賃金)を詳しく解説!

上記の平均から算出してみたところ推定16,512万円となりそうです。
日本の平均生涯賃金が17,845万円なので、平均生涯賃金からの増減は-1,333万円です。
※新卒から定年まで働いたものとして予測算出しております。

生活相談員の仕事内容

生活相談員の仕事内容は先ずはデイサービスや特養老人ホームなどの介護施設で、公的な介護サービスや施設の利用を希望している本人やその家族と面談し、相談にのり相談者の生活状況やニーズを把握します。
受け入れが難しい場合には介護計画を見直したり、施設のケアマネジャーと調整しながら相談者を受け入れる準備や手続きを進めていきます。

受け入れることが決まればデイサービスや入所の手続きを行いますが、施設によっては生活相談員が介護業務を兼務することもあります。
さらにケアマネジャーを兼務している生活指導員も多くデイサービスや特養老人ホームなどの施設の運営を担当したり、さまざまなマネジメント業務に携わる生活指導員も少ないようです。

生活相談員で高年収(年収1000万円以上)を稼ぐには?

国家資格の社会福祉士や精神保健福祉士か社会福祉主事任用資格を持っていれば生活相談員として、デイサービスや特養老人ホームなどの介護施設で働くことができます。
ただ生活相談員になれても本当の意味で仕事ができる、ベテランの生活相談員の数はまだまだ足りないと言われています。

日本は先進国の中でも特に高齢化が急速に進んでいる国で高齢者が増加傾向にも関わらず、デイサービスも特養老人ホームも生活相談員も足りないの現状です。
その背景には専門的な知識が求められる仕事にも関わらず、介護業界全体の給与体系は他の業界に比べると低めと言わざるを得ないからです。

もし生活相談員として年収1000万円以上を稼ぐ高年収を目指すのであれば、独立開業してデイサービスを始めて成功すれば十分に可能性があります。
特養老人ホームなどの施設は始めるにしても相当な資金が必要ですが、デイサービスは小規模で始められ経験豊富な生活相談員であれば需要はあります。
ただ独立開業する際には周到な準備期間と、長期的に計画性を持ってスタートしたほうが良いでしょう。

生活相談員が所属している企業・職場学校法人

生活相談員の推定生涯年収

企業の求人などを参照してみると下記のような給与体系でした。
・パナソニックエイジフリーケアセンター 初任給年齢や経験などを考慮の上で決定
・悠々会悠々園 初年度の年収260万~380万円
・株式会社ほうわすなおケアサービスセンター 初任給18万~24万円
・MEDICAL・PRO・SPORTS介護デイサービス 初任給18万円以上

18~24万円ぐらいの間で初任給が多いです。地方にいくともっと安いところもあります。

生活相談員になるには?【資格難易度・倍率・合格率】

生活相談員になるには社会福祉法第19条第1項各号のいずれかに該当するか、それと同等以上の能力を有すると認められる者と規定されています。
具体的には国家資格である社会福祉士や精神保健福祉士か社会福祉主事任用資格のいずれかの資格が必要ですが、生活相談員になるための資格要件はそれぞれの都道府県によって異なります。

国家資格である社会福祉士と精神保健福祉士の受験資格は福祉系の4年制大学で所定の課程を修了するなどの要件を満たしていることで、社会福祉主事任用資格は国家資格とは異なり取得後に各都道府県の地方公務員試験を受けて合格し採用されてはじめて資格として効力を発揮します。

生活相談員のクチコミ年収

20代 デイサービス

年収280万円
福祉系の大学で国家資格の社会福祉士資格を取得し、大学を卒業し病院が運営しているデイサービスで生活相談員として働いています。
生活相談員の仕事は業務内容が明確にここからここまでと決まっているわけではないので、ある意味で自分で自分の仕事をマネジメントする必要があります。

20代 特別養護老人ホーム

年収335万円
生活相談員の仕事は大変なことも多い仕事ですが、仕事を通じてさまざまな人と触れ合うことができます。
介護を必要とする人がこんなにも多いとは、生活相談員になるまで知りませんでした。

40代 デイサービス

年収441万円
大手のデイサービスで、責任者として働いています。
高齢化が進むなかで生活相談員の需要は確実に高まっているので、もっと介護業界の待遇が改善されることを望んでいます。

30代 特別養護老人ホーム

年収364万円
生活相談員としてキャリアを積み、次はケアマネジャーの資格を取得するつもりです。
実際には生活相談員の仕事だけでなくケアマネジャーの仕事も兼ねていますが、ケアマネジャーの資格を取得すれば年収アップにも繋がります。

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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