プログラマーの平均年収
プログラマーの年収まとめ
平均年収 | 426万円 |
---|---|
最高年収 | 推定800~900万円 |
30歳の時の年収 | 420万円前後 |
アイミ
プログラムを作る前にまずはどういうシステムを作るのかを考える必要がありますので、このシステムの設計を行います。
このシステムがしっかりと設計されるとそのシステムに合わせたプログラムをプログラミング言語で作ります。
プログラムのコードを記述していくと次第に複雑になり大抵どこかで動作不良が生じますので、このプログラムの不具合を確認したり、様々な条件できちんと動作するかを確認したりする作業であるデバッグを行いながら作業を続けます。
プログラムを作っても他に人がどういう内容か分からなければ後々問題に発展する可能性が高くなりますので、自分の作ったプログラムに関連したマニュアルや仕様書などの執筆を行います。
ヨシコ
プログラマーの平均年収に興味がある方のための基礎知識
プログラマーの平均年収
プログラマーの平均年収は426万円(最新年度)となりました。
大企業と中小零細企業を比較すると一般的には大企業の方が給料は高い傾向があります。
果たしてプログラマーにもこの傾向は当てはまるのでしょうか?プログラマーの給与について令和元年度の総務省の賃金構造基本統計調査からデータを引用してみました。
所定内給与額は通勤手当(3か月以上まとめて支払われる場合は除かれる)や家族手当、住宅手当などきまって支給する現金給与額のことを指します。
休日出勤や超過勤務分、いわゆる残業代や深夜勤務手当などは含まれていません。ここではきまって支給する現金給与額を十二倍した後に年間賞与その他特別給与額を足した額を年収としています。
会社規模 | 年収(万円) | 勤続年(年) | 所定内給(万円) | 年間賞与その他特別給与額 |
10人から99人 | 390 | 5.6 | 27.3 | 41.2 |
100人から999人 | 427 | 7.5 | 27.2 | 66.5 |
1,000人以上 | 548 | 11.1 | 31.4 | 112.8 |
平均 | 426 | 7.1 | 27.8 | 60.5 |
企業規模別(大企業中小企業)に見たプログラマーの年収
下のグラフは企業規模が10人以上の会社に所属しているプログラマーの所定内給与分布です。
この調査では男性のプログラマー60,150人、女性のプログラマー16,760人の合計76,910人が調査されています。
所定内給与の分布を見てみますと、最も多いのが22万円から23.9万円の間であり、男女ともにこの階級に属する人数が最大となっています。
この金額をピークにして徐々に下がっていますが、男性のプログラマーの場合は40万円から44.9万円の階級にもう一つのピークがみられています。これはそれまで1.9万円刻みであった階級が4.9万円刻みになったために人数が増えたためです。
しかし、よく見てみるとその前の赤く塗った38万円から39.9万円の階級の人数は、36万円から37.9万円の階級に比べて増えています。つまり、40万円近くになるともう一つのピークが現れていることになります。
社員数10人から99人の会社に所属しているプログラマーの所定内給与分布は以下のグラフの通りです。
先ほどの全体のグラフと同じ傾向をしています。特に38万円から39.9万円の階級では二つ目のピークが見られていますので、先ほど言及しました二つ目のピークはこの社員数10人から99人のプログラマーの給与に由来していることが分かりました。
ここから言えることはこの階層にはそれだけの給与を支払ってでも需要が多くあるということで、それが40万円前後であるということです。
この理由ははっきりとはしませんが、恐らくプログラマーでもよりスキルが上がる、もしくは管理能力が高くなるなど他のプログラマーと差がついている何かが必要であると考えられます。
社員数100人から999人の会社に所属しているプログラマーの所定内給与は以下のグラフの通りでした。
最も多くの人数が所属する階級は22万円から23.9万円でした。
これは社員数10人から99人の会社と同じです。さらにその隣の24万円から25.9万円の階級に所属する人数も多いのでこの範囲でシャープなピークを形成しています。大まかな形状は男女ともに社員数10人から99人の会社とよく似ています。
次に示すグラフは社員数1,000人以上の会社に所属しているプログラマーの所定内給与分布です。
一見してこれまで見てきた中小企業に所属するプログラマーの給与分布とは異なっていることが分かります。
男性のプログラマーには大きなピークがなく各階層に満遍なく分布している印象を受けます。
一方の女性のプログラマーは男性と異なる分布を示していて22万円から23.9万円に明確なピークを持っており、中小企業の傾向と同じでした。
大企業のプログラマー職の給与には男女の差異が顕著に表れていることが分かります。
会社規模ごとのプログラマーの人数及び女性の比率を算出してみました。
プログラマー全体としては半数近くが10人から99人という比較的小規模の会社に所属しています。
一方で会社規模が1,000人以上の大規模な会社に所属しているプログラマーは少なくなっています。
また、大規模な会社ではプログラマーの女性比率が19.1%と中小企業と比べて低くなっていることが分かりました。
つまり、大企業では女性のプログラマーは採用されにくく給料も男性に比べて低いということになります。
会社規模 | 男性プログラマー | 女性プログラマー | 女性比率 |
10人から99人 | 29,480 | 8,390 | 28.5% |
100人から999人 | 21,630 | 6,650 | 30.7% |
1,000人以上 | 9,050 | 1,730 | 19.1% |
合計 | 60,160 | 16,770 | 27.9% |
ヨシコ
プログラマーの年齢と年収の関係
下のグラフのように各年齢階層と年収をまとめてみました。
男性のプログラマーの年収は10代後半から徐々に上昇していき50歳から54歳の範囲でピークを迎えていました。
ピーク時の年収は591万円でした。
そして、ピーク以降年収は徐々に低下していきます。全体的に滑らかなカーブを描いています。
一方で女性の分布を見てみますと。25歳から29歳までのプログラマーの年収はほぼ男性と同じです。
この年齢より若い層では男性よりも低いですが、それほど大きな差は見られません。
しかし、最も差が開いている年齢層は40歳から49歳にかけてであり、それに加えてこの年齢層の年収には落ち込みが見られています。この現象は出産及び子育てによりキャリアが中断したため及び子育てのために勤務時間が短くなったなどの理由であると推測されます。
もう少し詳細に分析してみます。以下の表はキャリア年数とその年数を持つ人数の割合を示したものです。
キャリア年数 | 0年 | 1-4年 | 5-9年 | 10-14年 | 15年以上 |
男性 | 9.6% | 34.4% | 16.3% | 15.6% | 24.1% |
女性 | 20.1% | 39.4% | 11.9% | 10.5% | 18.1% |
すると、女性プログラマーではキャリア年数0年から4年までのキャリアの短い人の割合が60%近くを占めています。
特にプログラマーになって1年未満の割合が20%と非常に高く毎年多くの女性が新人プログラマーになっていることが分かります。一方で5年以上のキャリアを持つ人は全体の40%ほどしかいません。
ヨシコ
つまり、女性のプログラマーは子育てでいったん職場を離れると子育て後に復帰しにくくそのままプログラマーとしてのキャリアを終える、もしくは結婚や出産とは別にキャリアの早いうちに異なる職種に転職してしまいやすいという現実が垣間見えてきました。
外資系企業のプログラマーの年収
外資系企業のプログラマーの平均年収は調べた限りでは590万円程度であるようです。
ただし、最近ではプログラマーと言っても幅広いのでプログラマーに関連するIT関連の職種の年収も合わせてご紹介します。
以下の表に求人情報から算出した外資系における各職種の平均年収を示します。
職種 | 平均年収(万円) |
プログラマー | 590 |
ソフトウェアエンジニア | 710 |
システムエンジニア | 726 |
データサイエンティスト | 1,013 |
プログラマーの年収は外資系でも非常に低くなっています。
ソフトウェアエンジニアやシステムエンジニアになると年収は大きく上がります。データサイエンティストになれば平均年収は1,000万円を超えていました。
データサイエンティストは近年現れてその存在感を増している職種です。
どんな仕事をしているかと言うと、機械学習などAI関係の仕事をしています。
一例をあげてみると、アマゾンなどの巨大なECサイトを訪れた顧客がどのようなルートを辿ってどんな商品を購入したかなどのデータを分析することで規則性等を見出し、サイト上での最適な広告の配置やおすすめ商品の提案などを行います。
顧客の動向はサイトに情報として残されていてビッグデータと呼ばれており、これまではあまりにも膨大なデータ量でしたので分析は難しかったのですが、近年AIの発展に伴ってAIが処理及び分析できるようになりました。
この大規模なデータを選別したり、機械学習、つまりAIに学習させたりしてビジネスの効率をより効率を高めることに寄与しています。AIにはAIと親和性が高いパイソンというプログラミング言語が使用されています。
ヨシコ
有名企業のIT関連の職種の平均年収
企業ごとのプログラマーの平均年収データが存在しないので、大企業のIT関連職種の平均年収を下の表に示します。
プログラマーの年収に関してはこの平均年収よりもやや低く見積もると実態に近いと思います。
企業名 | IT関連職の平均年収(万円) |
ヤフー | 608 |
サイバーエージェント | 631 |
楽天 | 714 |
村田製作所 | 747 |
ディー・エヌ・エー | 760 |
ソニー | 865 |
ヤフー、サイバーエージェント、楽天、ディー・エヌ・エーなどインターネット関連の企業の内、ディー・エヌ・エーの年収が最も高く760万円でした。
最も年収が低かったのはヤフーの608万円でサイバーエージェントよりも低かったです。
比較のために製造業の村田製作所とソニーの平均年収を載せていますが、こちらは比較的高く、村田製作所は747万円、ソニーに至っては865万円と高額な年収となりました。
製造業におけるプログラマーとは一般的に各種装置の動作のためのプログラミンを行うことです。
これは専門性が非常に高くなり、企業の技術的な価値の一つとなりますので年収も高くなると推測されます。
製造業においては装置用などの自社製品に係わるソフトウェアを自社で作成しているとことも多いのでそういう企業は専属のプログラマーやソフトウェアエンジニアを雇っています。
プログラマーの都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収
年収は地域により変動します。プログラマーの平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。
都道府県 | 平均年収 |
北海道 | 383万円 |
青森 | 341万円 |
岩手 | 383万円 |
宮城 | 426万円 |
秋田 | 341万円 |
山形 | 383万円 |
福島 | 383万円 |
茨城 | 426万円 |
栃木 | 426万円 |
群馬 | 426万円 |
埼玉 | 383万円 |
千葉 | 426万円 |
東京 | 596万円 |
神奈川 | 469万円 |
新潟 | 383万円 |
富山 | 383万円 |
石川 | 426万円 |
福井 | 426万円 |
山梨 | 383万円 |
長野 | 426万円 |
岐阜 | 383万円 |
静岡 | 426万円 |
愛知 | 469万円 |
三重 | 426万円 |
滋賀 | 426万円 |
京都 | 426万円 |
大阪 | 511万円 |
兵庫 | 426万円 |
奈良 | 426万円 |
和歌山 | 383万円 |
鳥取 | 383万円 |
島根 | 383万円 |
岡山 | 426万円 |
広島 | 426万円 |
山口 | 426万円 |
徳島 | 426万円 |
香川 | 383万円 |
愛媛 | 383万円 |
高知 | 383万円 |
福岡 | 426万円 |
佐賀 | 341万円 |
長崎 | 383万円 |
熊本 | 383万円 |
大分 | 383万円 |
宮崎 | 341万円 |
鹿児島 | 383万円 |
沖縄 | 341万円 |
比較してみると、一番年収が高い東京都のプログラマーの年収が、およそ596万円。
一番低い沖縄県の年収が341万円 となり0万円の年収差ができています。
プログラマーになるには?
プログラミング言語の講座をもつパソコンスクールで学ぶ。
大学の理系出身者でなくとも、プログラミング言語ひとつをしっかり習得すれば、その後は仕事を通してスキルアップしていくことができる。
それなりの年収もいい業界なので将来的に覚えておいても損はないところです。
以前ではプログラマーは30代で終わりといわれていましたが今は、50代でも60代でもやっていき、プロジェクトマネージャーになれば相当年収もらえて、職にも困らないといわれています。ぜひがんばってみてください。
関連コンテンツ
プログラマーが年収をあげるためには職種チェンジが必須!
今回の調査ではプログラマーは他のIT系の職種と比較して全体的に年収が低いということが分かりました。
他にも女性プログラマーの年収が男性プログラマーと比較して低いことは、社会全体として女性の方が給料は低いということも一因としてありますが、加えて男性に比べて勤続年数が短いということが挙げられます。
プログラマーが年収を上げるためには勤続年数を上げることや大企業で働くことなどが挙げられますが、より効果的なことは他の分野での専門性を身に着けてシステムエンジニアやソフトウェアエンジニア、ネットワークエンジニアなどになるということです。
IT系の平均年収一覧
IT系の平均年収一覧をまとめてみました。