みかん農家の年収を詳しく解説

みかん農家の年収に興味がある方のための役立つ情報を紹介

みかん農家の画像

みかん農家の年収は、332万円でした。

みかん農家の年収の平均は、332万円でした。(農林水産省が算出している賃金調査を参考に独自計算)
平均年収推移は332万円~660万円となっています。

お給料(月収):約40.8万円
最大年収:1000万円以上
みかん農家の年収算出方法:10a辺りのミカン農家平均所得が32万円×平均作付面積104a=332万円

みかん農家の10aあたりの年収

みかん農家の年収の平均は、332万円でしたが業種や業態によってどのくらい変わるのでしょうか?
農林水産省が算出している賃金調査を参考に算出してみました。(10a辺りの年収)

愛媛:85万円(10aあたりの所得)
福岡:64万円(10aあたりの所得)
大分:222万円(10aあたりの所得)
上記年収に作付面積をかけあわせると地域によってかなり格差がでる年収となりそうですね。

執筆・監修者 
平均年収.jp 編集チーム

外資系出身者・職業紹介本原作者、専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版社などのメンバーが参画
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みかん農家の年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移

各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が399.1968万円となりました。
またみかん農家で働き盛りの30代の年収はおよそ296.07096万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。

年齢 年収 月額給与
20~24歳 267万円 17万円
25~29歳 199万円~249万円 16万円
30~34歳 186万円~286万円 18万円
35~39歳 192万円~296万円 19万円
40~44歳 212万円~333万円 21万円
45~49歳 251万円~373万円 23万円
50~54歳 289万円~399万円 25万円
55~59歳 286万円~396万円 25万円
60~65歳 169万円~396万円 17万円

平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。

みかん農家の男性女性別での平均年収

みかん農家の年収の平均を男女それぞれの40代の平均年収基準と統計を掛け合わせて予測算出しました。

性別 平均年収 給与
男性の平均年収 366万円 23万円
女性の平均年収 276万円 17万円

みかん農家の30代・40代・50代の年代別年収

みかん農家の年代別年収は、年齢別年収推移より
30代の年収が約286万円~(推定)
40代で333万円~(推定)
50代で399万円~(推定)
30代~50代までの年収増加は約113万円以上となっています。

※国税庁・厚労省の賃金推移の比率と、業界ごとによる賃金補正値・税理士が算出した比率から算出した予想になっております。あくまでも予測のためご自身でご判断ください。

みかん農家の推定生涯年収(生涯賃金)を詳しく解説!

上記の平均から算出してみたところ推定14,305万円となりそうです。
日本の平均生涯賃金が17,881万円なので、平均生涯賃金からの増減は-3,583万円です。
※新卒から定年まで働いたものとして予測算出しております。

みかん農家の仕事内容

みかん農家の仕事内容ですが年間を通じて、しないといけないさまざまな仕事があります。
先ず整枝剪定(せいしせんてい)と呼ばれるみかんが発芽する前に不要な枝を切り落としますが、整枝剪定を行う目的は枝の間合いを作り通風や採光を良くしてみかんの品質の安定を図ることです。

また整枝剪定をすることで台風などによる災害にも、十分に耐えることができるような丈夫なみかんの木にすることです。
また除草もみかん農家の大事な仕事で常に農地に生える雑草をむしったり、またみかんの無駄な花を摘み取る摘らいや摘花もみかん農家の大事な仕事で、これをしないと花があまり多いと花に栄養分が取られ大きなみかんが育ちません。

さらに7月に入ると摘果と呼ばれる作業を行いますが、これはサイズが大き過ぎるみかんや逆に小さ過ぎるみかんや傷付いたみかんを取り除きみかんの数や大きさを調整します。
みかん農家によってはマルチ被覆と呼ばれる、特殊なシートを地面に敷くところあります。これは雨を通さない白いシートで、マルチ被覆を行うことでより甘くて美味しいみかんが育ちます。
これらの作業の合間に春肥・夏肥・秋肥と呼ばれる、1年を通して季節ごとにみかんに肥料を与えます。
みかんの花は5月に咲き6月に入るとみかんの実は自然に落ちますが、7月から9月にかけてみかんの実が大きくなり収穫の時期を迎えます。

しかし9月から10月にかけて台風が来ると、みかんの実が傷んだり木が枯れたりします。そのため台風が多い年は、十分に注意しなければいけません。
また害虫がみかんの葉や実を食べることもあり、害虫や病気からみかんを守ることもみかん農家の大事な仕事です。

みかん農家の仕事の面白さ

みかん農家の仕事の面白さですがサラリーマンなど会社勤めからみかん農家になった人の多くが、通勤電車に乗る必要もなく上司の指示で仕事をすることなく自由に自分のペースで働けることを挙げています。
会社に勤めていると自分のペースで仕事をすることは難しく、残業がない会社を探すのが大変なくらいです。
特に最近では過労死が問題になっていますが、男女に関わらず月に100時間もの残業を強いる会社さえあります。
それとみかん農家の仕事の面白さはオフィスで働くのではなく、自然の中でみかんと共に生活ができることです。

みかん農家にとってみかんは自分の子供と同じで、手塩に掛けて大事に育てていきます。会社勤めをしていれば雨の日は憂鬱な気分になりますが、みかん農家にとっては雨が降らなければみかんが育ちません。
自分の子供が病気になるように、みかんも病気になれば心配でたまりません。それでも自然の中で仕事をしていると小鳥のさえずりに癒されたり、何気ない風を感じてみかん農家をやって良かったと思うかもしれません。

さらに自分の創意工夫で美味しいみかんが作れた時の喜びは、サラリーマンでは決して味わえないものです。
美味しいみかんを作るには大変な苦労と努力を要し時にはその道半ばで、害虫や病気でみかんがダメになってしますこともあります。
また台風の季節になればみかんが無事かどうか、心配で眠れない日もあるかもしれません。そんな苦労を重ねてみかんの収穫を迎えると、まるで自分の子供の卒業式のような気分になります。

そして出荷したみかんを食べた方からの「美味しいみかんに感動しました。」など感謝の声を聞くと、これまでの苦労などいっぺんに吹き飛んでしまいます。
みかん農家の仕事の面白さはどうすれば美味しいみかんを作くれるのか工夫し、そのみかんを食べたお客様からの感謝の声を聞くことかもしれません。

もちろん自分が頑張って働いたことが、収入に反映されることは言うまでもないことです。

みかん農家になるには?

みかん農家になるには農業高校や農業大学を卒業していなくても、大きなみかん農家やみかんを作っている農業法人に社員として就農すれば給料をもらいながらみかん農家になるための経験を積むこともできます。
そうしないと近年ではサラリーマンから農家に転業する人も増えていますが、いきなりみかん農家を始めてもみかんを作っていくノウハウも持たない素人が上手くやっていけるほど甘くはありません。

まずは大きなみかん農家や農業法人で働いて、みかんの収穫から出荷までの一通りの仕事を覚えるべきです。
みかん農家や牛などの畜産農家やお茶を作っている農家などは、収穫や出荷の時期はどこも人手が必要で困っています。

そのためみかん農家に住み込みで働けるところもあり食事も3食付いているので、お金を使う時間や場所があまりないところが多いので収入のほとんどは貯金にまわすこともできます。
特にみかんなどの果樹を作っている農家では正社員の募集を行っているところも多く、寮が完備されていて食事付きのところもあるので住み込みで働くことができます。

みかん農家やみかんを作っている農業法人で働いて後は、農地の購入などある程度の資金が必要になってきます。
みかん農家もその規模によっても違ってきますが初期投資を安くみても、農地の購入などを考えると数千万円は掛かります。

ただ新規就農であれば多くの地方自治体では、農林水産省の青年就農給付金制度を利用でき、45歳未満の方であれば年間に150万円が給付されます。
この青年就農給付金制度は年齢の他に都道府県が認めた研修機関で1年以上研修することなどのいくつかの条件はありますが、もしみかん農家になりたいのであれば都道府県が指定するみかん農家や、みかんを作っている農業法人で1年間働けばみかんの収穫から出荷までの一通りの仕事を覚えることができます。

その後に農協が行っている農家を対象にした無利子の融資制度などもあるので、みかん農家を始めたい地域の地方自治体や農協などにお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

みかん農家の年収の本音

みかん農家に本音を聞いてみました。

30代 みかん農家 年収557万円

大学を卒業した後は東京都内にある、大手広告代理店で営業をしていました。
みかん農家になったきっかけは結婚した妻の実家がみかん農家だったことです。
正月やお盆休みに妻の実家に行くたびに、みかん農家に興味を持つようになっていきました。
そして子供が小学生になると同時に妻の実家で働き始めましたが、今ではみかん農家になって良かったと心から思っています。

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