年収500万円の平均貯金額と1000万円の貯金額の道のり
年収500万円から1000万円の貯金をすることはそこまで難しい話ではありません。
しかしそれは独身であることが前提の話です。
子供が二人いる四人家族の場合、年収500万円から貯金を捻出することは簡単ではないからです。
実際に四人家族で二人の子供がいる場合、ほとんど貯金が貯まらない、と感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、独身男性と四人家族の支出の違いと、独身男性が年収500万円で1000万円を貯金するまでの道のりについて、紹介していきます。
年収500万円のリアルな平均貯金額
厚生労働省『平成29年賃金構造統計調査の概要』によると、平均年収が500万円を超えるのは50~59歳の大卒者。
世代別の貯金額を調査した厚生労働省『平成28年国民生活基礎調査の概況』の調べによると50代のリアルな平均貯金額は、1世帯あたり約1049万円。
借入金額は581.6万円となり、40代の862.1万円よりも低い金額となっています。
この年齢による借入金額が違う理由は、個人によって事情は異なりますが、住宅ローンの返済がある程度終わってきていることや子供が成長して養育費が不要になること、などが関係しています。
50代の平均貯金額が1000万円を越えていることからも、年収500万円で1000万円の貯金をつくることは難しくないといえるでしょう。
年収500万円の既婚と独身の家計の違い
独誌男性と四人家族の家計は全く違ったものとなります。その理由野一つは教育費です。子供を一人大学に進学させるまで育てることを考えれば、その費用は10000万円以上。
私立の大学に進学させる、または習い事を複数させるなど、教育に力を入れるほど、その費用は高くなります。
仮に一人あたりの教育費用を1000万円だと考えても、四人家族で子供が二人いれば、それだけで2000万円の金額が必要となります。
ところが独身貴族を貫けば、その費用は不要となるため、この違いは大きいといえるでしょう。
独身で500万円の年収があり、大きな買い物をしなければ、1000万円の貯金をできる可能性は充分にあります。
また四人家族になると、住宅にかける費用も大きく異なります。独身男性であればワンルームマンションでも問題ありませんが、子供が二人いる四人家族であれば2LDKでも小さく感じてしまいます。
住宅を購入する場合は、子供が大きくなった時のことまで考えなければいけません。また賃貸住宅に住むのであれば、家賃は独身よりも確実に高くなります。
【年収500万円】独身で暮らし続けるのは得なのか
前述の通り、貯金1000万円を貯めることだけを考えれば、四人家族よりも独身男性の方が圧倒的に有利です。
しかし年収500万円の独身男性として暮らし続けることは、長期的に考えると必ずしも得とはいえません。
その理由の一つは老後にかかる費用にあります。現役世代のうちは、あきらかに出費が少なくなるので貯金が貯まりやすいのは確かなことです。
1000万円の貯金も難なくできるでしょう。しかし、老後一人暮らしがままならなくなった時に、あらゆることを介護サービスなど、何らかのサービスに頼らなければいけなくなります。
結婚していて、子供がいれば二世帯住宅によって生活の世話をしてもらえる可能性がありますが、独身であればそういった人間関係もないため、生活のサポ―トを受けなければいけません。
また有料老人ホームに入居すれば、上質なところであれば入居費用だけで数千万円の費用がかることも珍しくありません。
独身男性の年収500万円であれば、貯金1000万円を貯めやすい、というメリットはありますが、ずっと独身で暮らすことのデメリットも存在しているのです。
独身男性年収500万円の人が貯金1000万円まで貯める道のり
ではここからは、年収500万円の独身男性がどうすれば、1000万円の貯金を貯めることができるのか、具体的な道のりを見ていきましょう。
【1】住宅にかけるコストをカットする
年収500万円から1000万円貯金することを考えるのであれば、最も効率的にカットできるのは住宅コストです。
四人家族であれば、賃貸住宅もしくは、不動産を所有することが欠かせませんが、独身男性であればその限りではありません。
両親が健在であれば、実家で暮らすという選択肢があります。
また友人と家賃をシェアする、もしくはシェアハウスに格安で入居するなど、住宅コストは下げようと思えば極限まで下げることができます。
【2】資格取得などで本業の収入を上げる
年収500万円から年収1000万円を目指すなら、そもそもの年収を上げることも大切です。資格取得で手当てが出るなど、会社に何らかの制度がある場合はそういったスキルアップも狙っていきましょう。
年収が確実にあがる資格となると国家資格系になります。それぞれの業種によって違いますが、思い切って国家資格をとって転職も方法かもしれません。
難易度がそれなりにあり年収を稼ぐことができるのであれば
電気工事士
社労士
行政書士
もし理系であれば、プログラマーはかなりの需要があるのでプログラミング言語を勉強するのもありですね。
【3】ダブルワークを始める
土日が休みで年収500万円の会社員であれば、ダブルワークをしている人は珍しくありません。
アルバイトをする、、もしくはバーを立ち上げる、または英語を教えるなど、得意なスキルがあれば、それを使って稼ぎの入口を増やすこともおすすめです。最近は営業スキルなども活かせる副業もあるのでそちらも活用可能ですね。
【4】無駄遣いをしない
シンプルなことですが、独身男性で年収500万円あれば、このことを意識するだけでも貯金1000万円は達成できます。
前述の通り、年収500万円が平均収入である50代は、平均の貯金額として1000万円を越えています。
贅沢を控えるだけでも年収が500万円あれば貯金1000万円への道のりは確実に近くなります。
100人アンケートを取った結果の最高貯金額
100人アンケートを取った結果、最高の貯金額は「1600万円」でした。
40代後半既婚会社役員でした。
最低の貯金額が「20万円」。30代派遣社員でした。
貯金をしている方の共通点を探してみたところ一番の共通は年収が高くなったでした。
月3万円以上の貯蓄をしている方については下記となります。
・節約
・夫婦の趣味が運動・ジョギング
などでした。
貯金できる暮らしをしよう
ここまで紹介してきたように、年収500万円の独身男性が1000万円の貯金をつくることは難しいことではありません。
浪費癖がある、または独身で住宅を購入してしまってローンを払い続けなければいけない、という場合は工夫が必要です。しかしそうでなければ年収5000万円からの1000万円の貯金達成は既に見えているようなものです。
もし仮に20~30代で年収500万円があれば、それは平均を大きく上回ることでもあります。年収500万円の独身から貯金1000万円を目指すなら、生活水準を上げ過ぎずに、確実に貯金が貯まる生活をしていきましょう。
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