派遣社員の年収の実態を27年度人事院調査票からの統計を参考に詳しく調べました。

派遣社員が実際にどのくらいの年収をもらっているのか解説します

派遣社員の画像

派遣社員の年収は、平均328万円でした。(27年度賃金統計調査・人事院調査票参考)

派遣社員の年収は、328万円でした。
派遣社員の全体の平均給料が27万円となっています。
年齢別の賃金を算出してみました。

派遣社員の年齢別年収

 年齢 派遣社員年収 給料
平均 328万円 27万円
20~24歳 277万円 23万円
25~29歳 308万円 26万円
30~34歳 321万円 27万円
35~39歳 328万円 27万円
40~44歳 323万円 27万円
45~49歳 326万円 27万円
50~54歳 323万円 27万円
55~59歳 331万円 28万円
60~64歳 363万円 30万円
65~69歳 340万円 28万円

派遣社員の年収は、ピークが60~64歳とかなり高齢でした。

派遣社員と正社員の平均年収格差と年代別格差

27年度の正社員の平均年収が、約513万円(平成27年度)です。
正社員との平均年収の差は、185万円になりました。
また下表を見ると、派遣社員の年収は、20代から50代~60代になっても年収が増えません。60代の340万円を境にマックスになっています。
労働派遣会社から派遣されている労働者数は、約160万人といわれています。
派遣の事業としては、生産工程労務業、事務、販売、サービス業、管理業、専門的技術業とありますが、その中でも派遣社員の割合が多い業種が生産工程労務業になります。

年齢 年収差
平均 185.6万円
20~24歳 50.4万円
25~29歳 77.1万円
30~34歳 122.1万円
35~39歳 167.8万円
40~44歳 229.3万円
45~49歳 284.6万円
50~54歳 321.3万円
55~59歳 296.5万円
60~64歳 137.0万円
65~69歳 119.8万円

年齢がたつにつれて派遣社員の年収は増えないため正社員と収入格差がついてしまうのが現状です。
そのため年を追うごとに厳しくなっていくことがわかりました。

派遣社員から正社員になるにはどうしたらいいのでしょうか。
20代~30代前半の場合、派遣から正社員へ転職実績を持ったエージェントに相談するのが一番早い近道になります。
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30代後半以降となると中々大変になるため、限定されたスキルを身に着けて転職もしくは副業をするのが年収を上げる方法になります。
スキルは、ウエブデザイン、プログラミング、動画編集、高難度資格(弁護士・会計士)などがお金を稼ぎやすい資格と言えます。

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男女別でみた派遣社員の年収を解説

男女別の派遣社員の年収を詳しく調べてみると
男性派遣社員の平均年収:366万円。
女性派遣社員の平均年収:289万円。


20代男性で最低が、286万円。最高が60代の393万円
女性で最低が。270万円。最高年収が、35~39歳の301万円
でした。各年齢の男女年収差は80~110万円の範囲になります。正社員と比べると男性の年収も上がらないためそれほど格差は尽きませんでした。

年齢 男性派遣社員 女性派遣社員 年収差
平均 366.6万円 289.6万円 77.0万円
20~24歳 286.4万円 270.1万円 16.3万円
25~29歳 324.2万円 293.6万円 30.6万円
30~34歳 342.7万円 301.3万円 41.4万円
35~39歳 364.2万円 301.3万円 62.9万円
40~44歳 368.2万円 294.6万円 73.6万円
45~49歳 389.6万円 290.7万円 98.9万円
50~54歳 382.1万円 289.4万円 92.6万円
55~59歳 392.8万円 282.7万円 110.1万円
60~64歳 393.3万円 282.4万円 110.9万円
65~69歳 362.9万円 280.0万円 82.9万円

派遣社員の中でも年収400万円500万円になる業種は?

派遣社員の年収も業種によっては格差が開くようです。
事務系、サービス業、飲食店などの派遣社員は派遣業務の中でもお給料が低く年収も低いといわれてます。
派遣業務の中でも年収が300万円以上を超えるのが多い業種は、生産工程などの期間工、外資系の派遣社員、専門技術系の派遣社員となります。
特に外資系の派遣社員では、英語力があれば、月収で約30万円~40万円。
年収にすると400万円以上も稼げるところが多いようです。
派遣社員のお給料は時給制をとっているところが多く、地方だと800円~1200円。
都心だと1200円~1600円辺りが自給の平均相場となっています。
その他、派遣社員の中でも多い業務は、
テレフォンオペレーター、介護、介護事務となっております。

また産業別だと、建設業・情報通信業・学術・技術サービス業が派遣社員の中でも年収が高い部類に入ります。

派遣社員の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収

年収は地域により変動します。派遣社員の平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。

都道府県 平均年収
北海道 329万円
青森 293万円
岩手 329万円
宮城 366万円
秋田 293万円
山形 329万円
福島 329万円
茨城 366万円
栃木 366万円
群馬 366万円
埼玉 329万円
千葉 366万円
東京 512万円
神奈川 403万円
新潟 329万円
富山 329万円
石川 366万円
福井 366万円
山梨 329万円
長野 366万円
岐阜 329万円
静岡 366万円
愛知 403万円
三重 366万円
滋賀 366万円
京都 366万円
大阪 439万円
兵庫 366万円
奈良 366万円
和歌山 329万円
鳥取 329万円
島根 329万円
岡山 366万円
広島 366万円
山口 366万円
徳島 366万円
香川 329万円
愛媛 329万円
高知 329万円
福岡 366万円
佐賀 293万円
長崎 329万円
熊本 329万円
大分 329万円
宮崎 293万円
鹿児島 329万円
沖縄 293万円

比較してみると、一番年収が高い東京都の派遣社員の年収が、およそ512万円。
一番低い沖縄県の年収が293万円 となり0万円の年収差ができています。

派遣社員になる理由

平成19年の総合実態調査によると、派遣社員になった理由として、
「自由な時間で働きたい」
「家計の補助」
「学費補助のため」
「家庭と好きなことを両立できる」
「正社員として働ける会社がない」

などの理由があり、その中でもっとも多い回答があったので、自分の都合のいい時間に働けるというのが全体の4割を占めています。
しかし若年層では、正社員として働ける会社がなかったというのが全体の3割以上を占めていました。
専門的な知識を持っていない非正規の派遣社員の年収は、正社員と比べると40代になったときには年収の格差は350万円以上の格差がつくことになります。

派遣社員の年収の本音

派遣社員さんの年収の本音を聞いてみました。

女性 38歳 有名外資系事務

年収は約380万円
有名外資系の事務仕事をしてました。英語のスキルがあったのでそれを活かして旦那の家計を助けるためにはじめました。
外資系は待遇がよかったです。残業代、自社製品を半額で買うことが出来る。有給休暇も取得。
忙しい時期はお給料は40万円を超えていたこともありました。

男性 28歳 生産工程業務

年収は約180万円
ミュージシャンを目指しているのでその補助として行っています。
毎日とある工場にいき、流れ作業を行ってます。年収は相当低く、ペットボトルのふたにおまけをつけるなどの仕事をしていました。

女性 32歳 証券会社事務

年収は約220万円。
彼氏と同棲しながら家計や家賃を助けるために行ってます。
証券外務員の資格等を取得してこの業務につきました。

男性 32歳 自動車組み立て

年収は約360万円。
待遇はいいですが、やはり期間工なので未来への不安ばかりあります。

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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