10年でFIREするための年収別の投資額をまとめてみました!

FIREまとめ

10年でFIRE達成のための目標貯蓄率 61%
10年でFIRE達成のための目標利回り 10%
10年でFIRE達成のためにあった方がよい年収 500万円以上
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アイミ

ねえ、FIREって知ってる?
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ミナミ

え?火のことよね。もちろん知ってるわよ。…じゃなくて、早期リタイヤのことだったかな?
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マリン

Financial Independence, Retire Early、略してFIREよ。最近は少しずつ知られている動きで早期にリタイヤして経済的自由を得ようという考えね。

FIREとは一体何?

FIREという言葉をご存じでしょうか?
”火”という意味ではなく、Financial Independence, Retire Earlyの略で、FIREムーブメントとしてアメリカなどのミレニアル世代、80年代前半から90年代前半くらいに生まれた世代を中心に静かなムーブメントを起こしています。
つまり、お金に困らない状態で早期に退職して後は勝手気ままに生きていこうという考え方で、世知辛い社会に疲れたサラリーマンにとっては思わず耳を傾けてしまいそうな話です。
退職してしまったら収入がなくお金に困ってしまうのではないか?と思われるかもしれませんが、その心配をなくすために現役時代に死ぬ気で貯蓄します。
実際にそんな夢みたいなことが可能がどうかというと数字上は可能です。
もちろん様々な要因があり個人の生活スタイルに合わせますので全員に当てはまるというわけではありませんが、最も一般的な状況についてご説明します。

FIREを達成するためにはまずは資産を形成しなければなりません。
しかし、資産を形成しただけですと退職して収入が無ければ資産を食いつぶしてしまいますのでいずれ働かなくてはならなくなります。
そのため、投資が必要になりますが、この投資の収益で生活費を賄えばいい、というのはFIREのコンセプトです。
実際にどのくらい働いてどのくらい貯金し、何パーセントで運用すればいいのか、今回はこのFIREについて数字を挙げながら検証してみたいと思います。

資産の形成方法

FIREを達成するためにはまずは資産を形成しなければなりません。
資産の形成には必ず考慮しなければならない点が何点もありますので、その点について詳細にご説明します。

資産を形成するにはまずは出来るだけ収入の良い職を探します。
収入がよいほど資産形成が早く進みますので、FIREへの最大の近道となります。
さらに、この点が非常に大事ですが、極力支出を下げます。
つまり、お金を残そうとすると大きく2点あり、1点が収入を上げる、もう1点が支出を下げるです。
この1点目に関しては多くの人が頑張っていますが、2点目の支出を下げるに関しては財布のひもが緩みがちになっています。
例えば一人暮らしをしているとついついいいアパートに住んでしまったり、スマホのゲームに課金したり、週末にしか乗らないのに車を買って高い駐車場に止めたり、自分へのご褒美と言って無駄遣いしたりしてしまいます。
これらの無駄な支出を一切止めると手元に残るお金は驚くほど多くなりますので、まずは月の出費を洗い出してみてください。

収入の上げ方

収入を上げるためにはより良い給料を出す職場で働くことです。
自分に能力があり仕事が出来るので今の会社で働き続けると給料が上がる、そう思われるかもしれませんし実際上がるかもしれません。
しかし、年収500万円が年収1000万円に数年でなるかというとまずなりません。

世の中の仕組みとして給料の高い低いはある程度決まっています。
今回のテーマでは給料が低いという部分にはあまり興味がないと思いますので、給料が高くなる方向性についてお話しします。

まず、給料が高い第一条件は大卒であるということです。
学歴による給料差は歴然としており、学歴が上がるほど平均年収は上がります。
もちろん例外もあり、学歴が低くても年収がよい場合もありますが可能性的に低く、一般論として大卒である方がいい給料がもらえますので大卒であるに越したことはありません。
次に業界です。厚生労働省から働く業界ごとに平均年収が公表されており、年収が高い業界、低い業界は明らかになっています。
安い業界は飲食業などですが、高い業界はマスコミ、電気ガス水道などの公共インフラ、エネルギー関係の平均年収が高くなっています。
つまり、このような平均年収の高い業界で働くことで年収が上がっていきます。
現在飲食業界などの平均年収が低い業界にいてFIREを達成したければ迷わず平均年収の高い業界への転職をお勧めいたします。
さらにもう一つ給料の高くなる条件は、企業規模です。
一般に企業規模が大きくなるにつれて平均年収も上がっていきますので、出来るだけ大きな会社で働くと年収は高くなります。
このように、学歴、業界、企業規模を参考にして会社を選ぶと自然と年収は上がります。
時間と体力に余裕があれば副業をしてもよいでしょう。
しかし、本業の会社には住民税を通して副業がばれる恐れもありますので気を付けてください。

資産の形成

収入の最大化と支出の最低化が出来ると次は資産形成に挑戦します。
資産形成の基本は貯金です。働きだしたらまずはお金を使わずにひたすら貯めますが、バブル崩壊後金利が下がり、現在は金利はほぼゼロですので銀行に貯金しておいても利子はほぼゼロ円です。
ですので、貯金が100万円を超えたあたりからお金を増やすための投資を始めます。
投資は株式投資からギャンブルの要素が強いFX、積み立てNISAや国債購入、債権、先物取引、不動産などなど様々ありますが、どれも専門知識長いとカモになってしまいますので、初めはプロが代わって運用してくれる投資信託辺りから始めるのがいいでしょう。
そして、リスク回避で投資を一つに集中させずに分散投資を行います。

投資には利回りがあり、一年間でお金が増えた割合を意味します。
利回りが5%でしたら100万円が105万円になったということになります。
もちろん逆の場合もあり、-5%でお金が減るということもあります。
利回りがいい方が魅力的な投資案件になりますが、利回りが10%に近くなるとうさん臭くなりますので注意が必要です。
少し前に大問題になったかぼちゃの馬車問題ですが、この利回りが8%でしたが結局詐欺でした。
これからわかるように投資で最も気を付けることは投資詐欺にあわないということですので、結局は専門知識をつけて自分で投資するか信用のおける投資会社で投資するかです。
FIREで推奨されている利回りはインフレ率を引いた4%ですので、この利回りを目標にカチカチの運用を心がけるのがいいと思います。
諸外国と違って日本は長期のデフレなのでインフレ率はほぼ考えません。
最も安全な投資と言えば国債購入ですが、国債の利率は低く、0.1%程度です。

このように収入を貯金に回し、ある程度貯まると投資に回します。
投資で儲けたお金はそのまま投資に回すことで元金が増えていきます。
これを複利と言いますが、この複利で元金を10年で2倍にしようとすると、7.2%の利回りで可能になります。
つまり、どんどん投資し、儲けたお金をさらに投資する、これを繰り返すことで次第に資産が形成されていきます。

FIREを達成するための投資

FIREのための投資を説明する前に、FIRE達成のための計算式について説明します。
FIREの定義は人それぞれの部分がありますが、一般的に考えられているFIREのための資産は一年間に必要な生活費の25倍です。
また、資産運用においては25年分蓄えた資産を年利4%で運用するとちょうど1年分の生活費が得られることになりますし4%ですとかなり安定した運用ができますので、この生活費の25倍の資産を4%で運用することがFIREの目安となり、4%ルールと呼ばれています。

次にFIREでいう生活費とは何を指すかと言いますと、年収からから投資に回し、残った金額を指します。
例えばざっくりいうと年間の手取りが400万円で、50%を投資に回すと残った200万円で一年間生活することになりますので、この200万円が生活費となります。
この場合は200万円あれば一年間生活可能なので、FIREではこの25倍である5000万円の資産を形成し、この5000万円を4%の利回りで投資することで毎年200万円を得ます。

細かいことを言うと年金は投資となりますが、これは支給年齢に達しないともらえませんので投資には分類しませんが、FIRE達成後には国民年金を毎月支払うことになりますので、年金の支払い分は生活費に入れて置いた方が良いでしょう。
日本はFIREがブームになっている欧米とは異なり年金制度がありますので、早期にリタイヤした後には年金を貰うまで凌ぎきることが日本式のFIREと言えると思います。
また、FIREが始まると健康保険なども安くなりますので、FIRE後の生活費とは正確には社会保険料などを考慮した額になりますが、計算を単純にするために簡単な数字を使います。

FIREの計算式

FIREに必要な貯蓄率と必要な年数は以下の計算式により算出されます。FIREに必要な年数をx、貯蓄率をp、利回りをrとして頑張って積分するとxについてまとめることができます。

FIREの計算式についての画像

少々難しい式ですが、計算結果は要するに以下のグラフのようになります。
横軸が貯蓄率で縦軸が必要年数になります。
利回りごとにグラフを書いています。
貯蓄率を1%、利回りを1%にすると25年分の生活費を貯めるには300年以上と関が原の戦いから明治維新までよりも長生きしなければならないので、親子三代にわたってFIREを目指しても達成不可能になります。

資産を形成するための現実的な年数は10年以上、40年以下でしょう。10年で生活費25年分の資産は普通の仕事のやり方では不可能で、宝くじやFXなどで一山当てるなど変則的な方法しかありません。
しかし、変則的なやり方はリスクが高いので非現実的です。
このため、資産形成には最低でも10年必要であるとしました。
また、貯蓄率は最低でも20%は必要で、最高で70%としました。
因みに貯蓄率を70%とするとFIRE前のみならずFIRE後の生活費も年収の30%になりますのでかなり早く資産形成できることになります。
つまり、年収が400万円で貯蓄率が70%でしたら280万円を貯蓄に回し、120万円を生活費にします。
気を付けてほしい点は、FIRE後の生活費も120万円であるという点ですので、貯蓄率が高すぎるのもFIRE後の生活に金銭的な不安が残ります。
これらの年数と貯蓄率を考慮すると赤の点線で囲まれた範囲で検討する必要があることになります。

FIREの計算結果についての画像

赤の点線を拡大したのが下の図です。
この付近の数字が現実的ではないでしょうか?
資産形成のためには貯蓄しながら投資もしていますので、投資の利回りをそのまま投資に回しますのでより速く資産形成出来ます。
このため、利回りも非常に大切になります。

下のグラフでは利回りが20%あり、貯蓄率が50%ならばFIREに必要な25年分の資産は10年以下で形成できることになりますが、20%の利回りの大部分は詐欺だと思っておいて間違いはないと思います。
利回り10%は投資に詳しい人ならば狙える領域ですが、投資の初心者は手を出さない方が良いでしょう。
利回り10%を狙うと貯蓄率が60%で10年で資産形成が終了しますし、資産を10%で回せるだけの投資スキルがあればより早くFIREは可能でしょうし、FIRE後も資産は増え続けることになります。

FIREの4%ルールを適用するならば利回り4%で運用し続けることになります。
利回り4%の場合は貯蓄率が67%であれば10年で完了し、貯蓄率45%ならばちょうど20年で完了します。
20年ならば大卒で働いて40代前半で到達できますので、この辺りが現実的な貯蓄率と資産運用と言えると思います。

もちろん、FIRE後の生活費をより切り詰めるということも可能ですので、この場合は形成資産額を少なめに設定してもいいでしょう。

FIREの計算結果の拡大についての画像

4%の利回りの場合の各貯蓄率と年収の表

下に一例として4%の利回りの場合の計算結果について示します。
ちょっと複雑で恐縮ですが、例えば貯蓄率50%を見てみると、年収200万円の場合は50%を貯蓄に回すというわけですから目標資産額は2500万円となります。
普通に貯金しただけですと、2500万円に到達するには25年かかりますが、投資で4%の利回りを得てその分を再投資すると僅か17年で2500万円に到達するというわけです。
また、貯蓄率を増やしていくと目標資産額も下がっていき、年収200万円で貯蓄率70%ですとたった1500万円が目標金額になり9年で到達可能という計算になります。
つまり、タイトルの10年でFIREを目指すなら貯蓄率を大幅に上げるかもしくは高利回りの運用を目指すことになります。
最も現実的な数字は貯蓄率61%で利回り10%の運用が出来ると10年でFIRE達成となります。 FIREには資産形成が必須ですので、高年収の方が資産を形成しやすいです。
このため、FIREに成功しても年収200万円では年間の生活費が100万円となってしまい、生活できないことはないですが学生のような生活になります。
ですので、年収は500万円以上確保しておきたいところです。

年収と貯蓄率ごとの資産目標額
貯蓄率 4%利回りの必要年数 年収200万円 年収500万円 年収1000万円
20% 41 4000 10000 20000
21% 39 3950 9875 19750
22% 38 3900 9750 19500
23% 37 3850 9625 19250
24% 36 3800 9500 19000
25% 35 3750 9375 18750
26% 34 3700 9250 18500
27% 33 3650 9125 18250
28% 32 3600 9000 18000
29% 31 3550 8875 17750
30% 30 3500 8750 17500
31% 30 3450 8625 17250
32% 29 3400 8500 17000
33% 28 3350 8375 16750
34% 27 3300 8250 16500
35% 26 3250 8125 16250
36% 26 3200 8000 16000
37% 25 3150 7875 15750
38% 24 3100 7750 15500
39% 24 3050 7625 15250
40% 23 3000 7500 15000
41% 22 2950 7375 14750
42% 22 2900 7250 14500
43% 21 2850 7125 14250
44% 21 2800 7000 14000
45% 20 2750 6875 13750
46% 20 2700 6750 13500
47% 19 2650 6625 13250
48% 18 2600 6500 13000
49% 18 2550 6375 12750
50% 17 2500 6250 12500
51% 17 2450 6125 12250
52% 16 2400 6000 12000
53% 16 2350 5875 11750
54% 15 2300 5750 11500
55% 15 2250 5625 11250
56% 15 2200 5500 11000
57% 14 2150 5375 10750
58% 14 2100 5250 10500
59% 13 2050 5125 10250
60% 13 2000 5000 10000
61% 12 1950 4875 9750
62% 12 1900 4750 9500
63% 12 1850 4625 9250
64% 11 1800 4500 9000
65% 11 1750 4375 8750
66% 10 1700 4250 8500
67% 10 1650 4125 8250
68% 10 1600 4000 8000
69% 9 1550 3875 7750
70% 9 1500 3750 7500

FIRE達成後には何が待っている?

FIRE達成後に何が待っているかというと経済的自由とともに膨大な暇な時間です。
老後ならまだしも、まだまだ体力が有り余っているうちにリタイヤするわけですし、暇な時間にずっと遊んだり旅行に行ったりすることはお金がかかりすぎますので難しいでしょう。
そうして始めることは仕事だという人も多いでしょう。

FIREはストレスの多い社会から抜け出し経済的な自由を得る非常に魅力的なアイデアですが、FIRE後に何をするかも考えておいた方が良いでしょう。
特に趣味を持っていてそれをビジネスに結びつけると暇なときに働くだけで余分なお金が稼げ、その分贅沢できます。
お金のために働かないので仕事のクオリティーも上がることでしょう。
また、小銭を稼ぐ際には隙間ビジネスと言いますか、月に3万円程度の小銭を稼ぐような小さなビジネスですとライバルがいないので成功しやすいと言います。

また、完全なFIREを目指さずに資産形成途中で会社を辞めて足りない利回り分を副業で稼ぎながら生活をするという方法もあります。
現在はリモートでも仕事をしやすい環境ですので、副業を始めやすいです。

一例として、35歳でセミリタイヤして足りない生活費を副業で賄いながら年金受給まで生活するというやり方もあります。
FIREは飽くまで目安でありますので、ご自分の生活リズムに合わせたゴールを目指すのがいいと思います。

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マリン

FIREを成功させるためには賢い貯蓄と賢い資産運用が必須でマネーリテラシーが問われます。成功したら勝手気ままに生きることができます。
執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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