板前の平均年収

板前の平均年収に興味がある方のための基礎知識

板前の画像

板前の年収

平均年収:340万円でした。(求人サイト調べ)
平均給料:24.2万円

板前の平均年収の範囲はおよそ320万円~360万円
最大年収:約1000万円~

板前とは日本料理店や料亭などで、日本料理や和食を作る料理人のことで、板前の年収は年齢や経験や能力によっても大きく異なります。
ただ板前の平均年収は一般的な調理師も年収とあまり変わらず厚生労働省が公表している平成28年度の賃金構造基本統計調査を見てみると、調理師の平均年収は43.1歳で336万円なので板前の平均年収も340万円前後と推測されます。
ちなみに平成28年度の賃金構造基本統計調査の調理師の平均月額給与は25万1500円で、年間に支給される平均ボーナスの金額は34万3000円でした。
また調理師見習いの平均年収は251万6400円で、板前も見習いの期間中は年収も低いのが一般的なようです。

板前の役職別年収

板前は様々な役職で活躍します。そこでいくつかの板前の年収を調査してみました。

花板:450万円~600万円
次板:350万円~440万円
三番板前:320万円~340万円
椀方:280万円~310万円


花板とは日本料理店や料亭などで板場を仕切る料理長のことで、お店によって板長とか立板とも呼ばれる板前のなかでも最上位者です。
次板とはお店によっては脇板とも呼ばれる副料理長のことで、三番板前とは花板や次板の次に板場を仕切る料理人のことです。
また椀方とは日本料理店や料亭などでお吸い物などの椀を作る料理人のことで、お店の料理の味を引き立てる汁物を作る大事な役割です。
椀方と同様に煮方と呼ばれる煮物を作る板前もいますが基本的には椀方や煮方までが板前で、焼き魚や田楽などを作る焼方や天ぷらなどを作る揚場などは裏方と呼ばれています。
裏方の年収は当然ですが板前の年収よりも低く、さらに裏方の下に追い回しや小僧と呼ばれる盛り付けなどを担当する雑用係も存在します。

執筆・監修者 
平均年収.jp 編集チーム

外資系出身者・職業紹介本原作者、専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版社などのメンバーが参画
執筆者・監修者一覧

板前の年収中央値を比較!【予想値】

つぎは、板前の年収中央値を計算してみました。
平均年収jpの年収査定で取得したデータと賃金カーブなどを統計し年収中央値の平均を算出しそれを割り当ててみると、板前の年収中央値はおよそ281万円となりました。 男性女性での中央値の予想値も算出してみたのでごらんください。

性別 年収中央値
男女計 281万円
男性 313万円
女性 250万円

板前の年齢別年収で比較してみよう【予想値】

つぎは、板前の年齢別年収をみてみましょう。
各年齢を5歳刻みで算出しました。
最大年収を迎える50代の年収が347万円でした。
また板前で働き盛りの30代の年収はおよそ339万円になります。
それでは全体の年齢別年収を予測してみました。

年齢 年収 月額給与
20~24歳 309万円 21万円
25~29歳 236万円 18万円
30~34歳 228万円 20万円
35~39歳 235万円 21万円
40~44歳 260万円 24万円
45~49歳 305万円 27万円
50~54歳 347万円 29万円
55~59歳 344万円 28万円
60~65歳 209万円 19万円

平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で予測算出した結果になっております。

板前の男性と女性の年齢別年収の違い【予測値】

では平均年収がわかりましたが、次に板前の年収は性別によってどのくらい変わるのかを比較してみました。男女別の平均年収をみてみましょう。
※企業によっては男女同一賃金になっているところもあるのであくまでも賃金統計とデータからの予測値としてご覧くださいませ。

年齢 男性 女性
20~24歳 309万円 309万円
25~29歳 305万円 236万円
30~34歳 261万円 228万円
35~39歳 269万円 235万円
40~44歳 286万円 260万円
45~49歳 334万円 305万円
50~54歳 378万円 347万円
55~59歳 374万円 344万円
60~65歳 230万円 209万円
チャット右画像

ヨシコ

板前の働き盛りの30代の男女の年収を比較してみましょう。

板前は平均年収ランキングの順位は○○位でした

では、板前の平均年収は370万円でしたが上場企業の年収ランキングでは何位にいるのでしょうか。 平均年収jpに掲載されている企業の中で順位をつけてみました。
是非チェックしてみましょう。

企業の平均年収ランキング

板前の年収ピラミッドで階層を知ろう

男女年齢別の年収をみてみましたが、次は板前の社員は年代によってどの年収層にいるのかを統計を基準に年収を割り当てて算出予測してみました。 あなたの年代と是非比較してみてください。

板前の20代の年収層
板前の20代の年収ピラミッド
板前の30代の年収層
板前の30代の年収ピラミッド
板前の40代の年収層
板前の40代の年収ピラミッド
板前の50代の年収層
板前の50代の年収ピラミッド
チャット左画像

ミナミ

板前の年収ピラミッドと他企業の年収ピラミッドを見比べてみると年代によってどのくらい差があるのかわかりますよ。

板前の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収

年収は地域により変動します。板前の平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。

都道府県 平均年収
北海道 333万円
青森 315万円
岩手 344万円
宮城 370万円
秋田 303万円
山形 340万円
福島 333万円
茨城 370万円
栃木 370万円
群馬 370万円
埼玉 333万円
千葉 370万円
東京 518万円
神奈川 407万円
新潟 333万円
富山 333万円
石川 370万円
福井 370万円
山梨 333万円
長野 370万円
岐阜 333万円
静岡 370万円
愛知 407万円
三重 370万円
滋賀 370万円
京都 370万円
大阪 444万円
兵庫 370万円
奈良 370万円
和歌山 333万円
鳥取 333万円
島根 333万円
岡山 370万円
広島 370万円
山口 370万円
徳島 370万円
香川 333万円
愛媛 333万円
高知 333万円
福岡 370万円
佐賀 296万円
長崎 333万円
熊本 333万円
大分 333万円
宮崎 296万円
鹿児島 333万円
沖縄 296万円

比較してみると、一番年収が高い東京都の板前の年収が、およそ518万円。
一番低い沖縄県の年収が296万円 となり222万円の年収差ができています。

板前の30代・40代・50代の年代別年収

板前の年代別年収は、年齢別年収推移より
30代の年収が約328万円~(推定)
40代で381万円~(推定)
50代で457万円~(推定)
30代~50代までの年収増加は約133万円以上となっています。

※国税庁・厚労省の賃金推移の比率と、業界ごとによる賃金補正値・税理士が算出した比率から算出した予想になっております。あくまでも予測のためご自身でご判断ください。

板前の推定生涯年収(生涯賃金)を詳しく解説!

上記の平均から算出してみたところ推定16,387万円となりそうです。
日本の平均生涯賃金が18,380万円なので、平均生涯賃金からの増減は-2,053万円です。
※新卒から定年まで働いたものとして予測算出しております。

板前で年収1000万円以上稼ぐには?

板前で年収1000万円以上の高年収を稼ぐには大きく2つあり、一つは大きな日本料理店や料亭や割烹などで花板と呼ばれる料理長になることです。
ただ花板になっても必ずしも年収が1000万円を超えるとは限らず、中には年収が1000万円に満たない花板もいます。
もう一つは日本料理店や料亭や割烹などで板前で修業して、自分のお店を持ってそのお店が繁盛すれば年収が1000万円を超えることも夢ではありません。
ただどんなに腕がいい板前でもお店の経営は全く別な能力が要求されるので、マネジメント能力がある人と組みか人材を採用することができれば可能性は十分にあるでしょう。
それと海外では日本料理ブームなのでドバイなどオイルマネーで潤っているような国では、腕がいい板前は驚くような高額で募集していることもあります。
もし海外で働く場合にはビジネス英語でなくても、他のスタッフと意思の疎通ができるくらいの英語力が必要です。

板前の仕事内容

花板とは日本料理店や料亭などで板場を仕切る料理長のことで、お店によって板長とか立板とも呼ばれる板前のなかでも最上位者です。
次板とはお店によっては脇板とも呼ばれる副料理長のことで、三番板前とは花板や次板の次に板場を仕切る料理人のことです。
また椀方とは日本料理店や料亭などでお吸い物などの椀を作る料理人のことで、お店の料理の味を引き立てる汁物を作る大事な役割です。
椀方と同様に煮方と呼ばれる煮物を作る板前もいますが基本的には椀方や煮方までが板前で、焼き魚や田楽などを作る焼方や天ぷらなどを作る揚場などは裏方と呼ばれています。
裏方の年収は当然ですが板前の年収よりも低く、さらに裏方の下に追い回しや小僧と呼ばれる盛り付けなどを担当する雑用係も存在します。

板前になるには?

板前になるには中学を卒業した後にもなれるので学歴も特に必要ではなく、調理師免許も実は必ずしも必須ではなく調理師免許がなくても板前になることができます。
親が経営する和食店で見習いから始め、調理師免許を取得しないまま板前をしている人もいます。
しかし実際にはどこかの日本料理店や料亭や割烹などで修業して板前を目指すのであれば、お店に入った後からでも調理師免許を取得した方がいいでしょうか。
またこれから日本料理店や料亭や割烹などに板前として働くのであれば、調理に関して最低限の知識や技術を持っている証として調理師免許を取得しく必要があります。
調理師免許を取得する方法は2つあり一つは調理師学校に入学して、1年間ほど学び卒業することができれば調理師試験を受験せずに調理師免許を取得することができます。
または日本料理店など飲食店で2年間以上働いた後に、調理師試験を受験して合格すれば調理師免許を取得することができます。
ただ板前とはまな板の前で働く料理人なので板前になるまでには、追い回しとも呼ばれる雑用係から焼方や揚場を経て初めて板前になれます。
さらに板場を仕切る花板とも呼ばれる料理長の板前になるまでには、煮方や椀方から三番板前になって副料理長の次板と簡単な道のりではありません。

板前のクチコミ年収

10代 日本料理店

年収150万円
中学を卒業した直ぐに板前の見習いとして、今のお店で働き始めました。
今はまだ盛り付けなどを担当する追い回しで、朝起きたらお店の前の掃除からお店の準備をする毎日です。
一人前の板前になったら両親をお店に招待して、自分で作った料理を食べてもらうのが夢です。

20代 割烹

年収260万円
見習いから板前になってからは雑務はする必要がなくなりました、ランチを行っているので朝からその食材の買い出しがあります。
それからランチの仕込みなどの準備があり、ランチが済んだら夜の仕込みがあるのでむしろ忙しいくらいです。

30代 和食店

年収320万円

地方の老舗のお店で次板としてお客様に、四季折々の食材で作った料理を提供しています。 また田舎なので慶事や法事の仕出しの注文も多く、朝早くから夜遅くまで仕事に追われることもあります。
将来は小さくてもいいので自分のお店を持って、創作料理などもメニューに入れてお客様に食べていただきたいと思っています。

40代 日本料理店

年収520万円
アメリカのニューヨークで日本料理店の、料理長を任されています。
日本のお客様とアメリカのお客様とでは料理の嗜好も異なりますが、鮮やかな趣向を凝らした日本料理は日本の伝統文化です。

料理系職業の年収一覧

料理系の平均年収一覧をまとめてみました。

▲このページのトップへ戻る