平成29年度の介護系職業の年収ランキング

平成29年度の介護系職業の年収ランキングを徹底解説!

介護系の年収給料ランキング

介護系というと、一般的に低収入できつい仕事というイメージを持たれていますが、本当にそうなのでしょうか?
 
幅広い職種が介護系の特徴ですが、実際に働いている人の年収はどれくらいが相場なのかはあまり知られていません。
 
介護系の職種について、平均年収や仕事内容などを調べてみましたので、ご紹介しましょう。
(年収やアルバイトの時給については、厚生労働省の介護従事者処遇状況等調査や、転職市場の求人動向を元に推定値として算出しています)

1位 看護職員(看護師)

年収:525万円
仕事内容: 看護職員として、内服の管理から健康状態の把握、健康管理から往診に来る医師の補助などの簡単な医療行為を行います。
 
介護施設では、医療の専門的な教育を受けていない一般のスタッフに対して、実技を習得してもらうために指導的な役割を担うことが多くなります。
 
転職・昇格:看護師は厚生労働省が管轄する国家資格です。
介護施設では、看護師の配置が義務付けられていますので、病院勤務以外に
も、介護施設で働くことが可能です。
介護施設では、入居者の医療に対する依存度が高まっており、看護職員とし
て専門性を備えた経験者を優遇される傾向にあります。
そのため、看護師自体の希少価値もありリーダー職など責任のあるポジショ
ンへの昇進も可能です。
 
最高年収:副院長などの役職に就けば、年収1000万円以上も可能。
アルバイトの場合の時給:1500円~4000円前後。

2位 理学療法士作業療法士

年収:471万円
仕事内容:理学療法士とは、立ち上がる、歩くなどの運動療法や、電気や熱などを利用した、物理療法によって日常生活が送れるように支援する仕事です。
 
転職・昇格:介護施設や整形外科などの病院関連の施設に留まらず、プロスポーツのチームや実業団からオファーが来ることもあります。
リハビリテーションを必要とする現場は増えていますが、有資格者が少ないため、供給不足の状態です。
若い人が多いため、3~5年で昇格するなど、活躍できる場が十分にあるでしょう。
 
最高年収:デイサービスと、訪問介護を自分で運営すれば、年収1000万円以上も可能。
アルバイトの場合の時給:1200円~2000円前後。

3位 介護支援専門員(ケアマネージャー)

年収:377万円
仕事内容:市町村から依頼を受けて、自宅訪問をして要介護の認定を行います。介護保険サービスを受けられるようにケアプランを作成したり、介護事業者との橋渡しを行います。
 
転職・昇格:団塊の世代が要介護要員となっていく介護ニーズを背景に、より仕事の依頼は増えていくでしょう。
主任ケアマネージャーになれば、昇給する以上に市場価値が上がり、他の施設からも引っ張りだこになります。
介護の現場に限らず、地域包括支援センターをはじめとする、別の事業所でも勤務が可能です。
 
最高年収:室長クラスになると年収850万円も可能。
アルバイトの場合の時給:950円~2000円前後。

4位 管理栄養士・栄養士

年収:407.2万円~430万円(栄養士は360万円)
仕事内容:管理栄養士の仕事とは、介護施設において食事を提供することや、栄養の指導を通して介護や治療の支援をすることです。
介護の現場では、ケアマネージャーと連携して、食事のメニューを考案します。
専門家として高度な知識を求められます。
 
転職・昇格:介護施設や、医療施設、行政など安定した職場環境に恵まれていますので、食うには困らない職種の一つです。
子育てがひと段落してから社会復帰するにも、管理栄養士であれば仕事に就きやすく比較的ワークライフバランスをとりやすいでしょう。
 
最高年収:フリーランスになって、テレビなどに出演すれば、本を出版したり、セミナーや講演で年収が1000万円以上も可能です。
アルバイトの場合の時給:1000円~1200円前後。

5位 社会福祉士

年収:301.6万円~393.8万円
仕事内容:ソーシャルワーカーや、生活相談員とも呼ばれ、医療や介護の専門家とチームを組んで、日常生活に困っている人のサポートをする仕事です。
具体的には介護をしている家族の相談に乗ったり、介護されている人からの相談業務などです。
人と触れ合う時間の長い、やりがいのある仕事です。
 
転職・昇格:医療法人や社会福祉法人等で仕事があります。
社会福祉は、福祉系の国家資格では上位に位置する資格ですので、就職では困らないほど引き合いがあります。
安定した収入が見込まれるでしょう。
 
最高年収:650万円
アルバイトの場合の時給:1200円前後。

6位 精神保健福祉士

年収:334万円~437万円
仕事内容:心の病を負った人が増えたことによって、医療スタッフの一員として、精神保健福祉士が求められるようになりました。
発達障害や、うつ病などの精神障害に悩む人は増えています。
そうした人のサポートを行うのが精神福祉士の仕事です。
臨床心理士に近い心理系の職種でもあります。
介護の現場では、認知症を持つ高齢者に対してケアを行う仕事が中心です。
また認知症を持つ家族に対しても、関わり方についての助言を行うこともあります。
 
転職・昇格:医療施設や、介護施設、司法機関や、福祉施設など幅広い事業でニーズが高まっています。
現代のストレス社会を背景に、一般企業のメンタルヘルス対策としても、役割を担うことがあるため、活躍の場に困ることは少ないでしょう。
 
最高年収:730万円
アルバイトの場合の時給:900円~1500円前後。

7位 言語聴覚士

年収:382万円~501万円
仕事内容:理学療法士とは、立ち上がる、歩くなどの運動療法や、電気や熱などを利用した、物理療法によって日常生活が送れるように支援する仕事です。
作業療法士は、うつ病や摂食障害など、病気を持つ人や、怪我をした人などを対象に、心と体のリハビリテーションを行うのが主な仕事です。
高齢者が住み慣れた自宅や地域で過ごせるために住宅改修や、福祉用具のアドバイスなどを行うこともあります。
 
転職・昇格:介護施設や整形外科などの病院関連の施設に留まらず、プロスポーツのチームや実業団からオファーが来ることもあります。
リハビリテーションを必要とする現場は増えていますが、有資格者が少ないため、供給不足の状態です。
若い人が多いため、3~5年で昇格するなど、活躍できる場が十分にあるでしょう。
 
最高年収:デイサービスと、訪問介護を自分で運営すれば、年収1000万円以上も可能。
アルバイトの場合の時給:1200円~2000円前後。

8位 介護職員(介護福祉士

年収:330万円
仕事内容:心身の障害によって、日常生活が困難になった人に対して、食事の用意や、排泄、入浴の世話などの身の回りの介護を行う身体介助と、買い物や家事代行などの生活援助の仕事の大きく分けて2つがあります。
要介護者の家族の相談役としての役割も担うことがあります。
 
転職・昇格:慢性的に人材が不足しているため、転職は比較的容易にできます。
介護福祉士の上位資格であるケアマネージャーを取得すれば、キャリアアップにもつながり、転職や昇格でも有利に働きます。
 
最高年収:650万円
アルバイトの場合の時給:800円から1300円前後。

9位 介護調理員

年収:495.2万円
年収:361.2万円
仕事内容:介護施設で入居者に対して、提供する食事を調理する仕事です。
入居者ひとりひとりに合わせて材料を調理し、食事面でサポートをします。
高齢者が対象になるため、噛んだり飲み込んだりする力が弱まっているため、噛みやすく、飲み込みやすいように加工して調理をするのも、仕事の特徴です。
 
転職・昇格:施設等で、調理スタッフとして2年以上勤務すれば、調理師の資格を取得することも可能になります。
高齢化の進展によって、介護食の調理ニーズは高まっていくでしょう。安定した職場環境のため、長期的に働くことができる職種です。
調理スタッフのリーダー的立場に進み、後輩や新人の指導など、マネジメント領域にもキャリアを構築することができます。
 
最高年収:700万円
アルバイトの場合の時給:900円~1200円前後。

10位 介護初任者研修・実務者研修(旧ホームヘルパー1級・2級

年収:314万円
仕事内容:介護初任者研修・実務者研修とは、旧ホームヘルパーの1級と2級を指します。高齢者や身体に障害を抱える人に対して、日常生活のケアを行う仕事です。
洗濯や掃除、買い物の同行、トイレ介助や、食事の介助、着替えや入浴の介助など業務は多岐に渡ります。
 
転職・昇格:訪問介護サービスの需要は高く、外国人スタッフの採用を考えなければならないほど、人材が枯渇しています。
高齢化がさらに進展するため、仕事が減ることは考えにくいでしょう。
しかしながら、正社員での雇用は少なく、非常勤やアルバイトでの仕事が多いのが懸念点です。
そのため。介護福祉士などの上位資格の取得を目指し、正社員などのキャリアパスを描くのが一般的となっています。
 
最高年収:400万円前後。介護資格を取得して介護福祉士やケアマネになれば年収アップ
アルバイトの場合の時給:身体介護の場合は1800円~2500円前後、生活扶助の場合は、1200円~1800円前後。

介護職の年収を上げるには?

日本の少子高齢化の現状を考えると、これから介護職はニーズが高く、必然的にキャリアアップもしやすい業界となってくるはずです。
またヘルパーや介護職員としての年収をアップする方法も色々とあるようで、今後全体の介護系職業の年収を上げていかなければならないといわれています。
 
もし現状の年収が低いと感じてるようでしたら一度転職エージェントやキャリアコンサルタントに相談してみるのが一番の近道かもしれません。 実績を見て「ああこれは年収少ない」という方が多くいるのに気づいていない方が多いそうです。
今回ご紹介した内容を参考に、是非年収アップや異業種転職などチャレンジしてみてください。
 

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