イギリスの平均年収

イギリスの平均年収に興味がある方のための基礎知識

イギリスの画像

イギリスとは?

ヨーロッパの北西に位置するイギリスは日本と同じ島国で、英語の表記は「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」で、「グレートブリテンと北アイルランドの連合王国」と訳すことができますが、英語の略称はUK「United Kingdom」です。

大西洋にあるグレートブリテン島やアイルランド島の北東部や約900の島々からなる、イングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドの4つで構成されている立憲君主国です。
イギリスの人口は2011年の統計では6318万1775人で、首都のロンドンの人口は約717万人でバーミンガム・リーズ・グラスゴー・シェフィールドの順に人口が多い都市になっています。
イギリスは1993年にEU(欧州連合)に加盟しましたが、国民投票によって2016年6月24日に正式にEUからの脱退を決定しました。

イギリスの通貨はEUに加盟していた時からユーロではなくGBP(スターリング・ポンド)が流通していて、現在のようにアメリカのUSドルが世界の決済通貨として使われる前はイギリスのポンドが国際通貨として決済に使われていました。
イングランド銀行がイギリスの中央銀行ですが、スコットランドと北アイルランドでは独自の紙幣を発行していますが、ロンドンなどでは受け取りを拒否されることもあります。

イギリスの気候や政治

霧が発生しやすいことで知られているロンドンですが、イギリスの気候は高緯度に位置しているにもかかわらず温暖で偏西風の影響を強く受けますが比較的、年間を通じての気温の差が少ないのが特徴です。
イギリスの歴史ですが18世紀の半ばから19世紀にかけて産業革命に成功し、19世紀に起きたナポレオン戦争に勝利したイギリスは世界中で多くの国を植民地化します。

第二次世界大戦後はイギリスの植民地であったアメリカの台頭の影に隠れ、1960年代からは深刻な経済不振に苦しみます。

しかし鉄の女の異名で知られるサッチャー政権が実施した国営企業の民営化や、各種規制の緩和などで経済が回復傾向になり、1997年にブレア政権が誕生すると経済政策が成功しますが、アメリカのサブプライムローン問題の影響をもろに受けて金融不安が増大し、過去60年間でく最悪の経済不振に直面していると言われています。

イギリスの平均年収と物価

平均年収:379万5343円
平均月収:約24万円


グローバルコンサルティング企業の調査結果ではイギリスの新入社員の平均年収は2万7199ポンドで、2017年1月13日の為替で換算すると379万5343円なので平均月収は約24万円になります。
日本の上場企業の新卒の大卒の月収が20万円前後なので、イギリスのほうが約4万円ほど高いことになります。

次にイギリスの物価ですが

・ミネラルウオーターが、約65ペニーで(約90円)なので日本とあまり変わりません。
・パンが安いイギリスですがサンドイッチを買うと普通2.25ポンド(約314円)しますが、1ℓの牛乳は75p程度なので104円くらいで購入できるのでかなり安いようです。

ただ牛乳に関しては価格があまりに安いので、価格の引き上げが検討されているようです。
牛乳と並んで安いのがパスタで、1キロで約98ペンスなので円に換算すると136円ほどと、日本と比べるとかなり安いようです。
スライスしてあるチェダーチーズも安く、100gで約1ポンドなので139円ほどです。

スーパーマーケットで買い物をするとこのように、かなり安いイギリスですが外食は決して安くはありません。
例えばスターバックスでカフェラテを注文すると、サンドイッチと同じ2.25ポンドなので314円します。比較的安いランチでも、5ポンド前後はするので約700円はします。
一概には言えませんが日本と比べるとイギリスの平均月収は約4万円ほど高く、物価は牛乳やチーズなどは日本と比べると安く、外食は逆に少し高いようです。

1年でどのくらいのお金があれば裕福に暮らせるの?

日本であれば独身の場合だと500万円以上であれば余裕ある生活ができますが、専業主婦と子供が少なくとも1人いれば700万円以上でないと余裕ある生活は難しいと言えます。
500万円をポンドに換算すると357ポンドですが、日本と比べるとイギリスの物価は少し高いようなので独身だと400ポンド(559万円)以上は必要で、もし家族がいれば700万円以上はいるので円に換算すると500ポンドは必要です。
ただ独身と同じようにイギリスの物価を考慮すると、円で最低でも800万円以上はないと裕福どころか余裕がない生活になりそうです。

イギリスの職業別年収(所得)

イギリスの職業別年収を海外サイトを参考に調べてみたところ

・Strategy & Consultancy(戦略&コンサルティング)812万円
・Accountancy (会計士) 728万円
・Banking(銀行業務計士) 725万円
・Recruitment Consultancy(リクルートコンサルタント)693万円
・IT & Telecoms(IT&通信) 689万円
・Financial Services金融業務(金融業務)640万円
・Construction & Property (建設&不動産)618万円
・Health & Medicine (健康&医療)568万円
・FMCG(日用消費財)562万円
・Purchasing (購買)554万円
・Energy (エネルギー)552万円
・Legal (法律)547万円
・Marketing & PR (マーケティング&PR)534万円
・General Insurance (損害保険)533万円
・Human Resources (人事)525万円
・Scientific (科学)524万円
・Estate Agency (不動産代理店)519万円
・Sales (販売)516万円
・Engineering (エンジニアリング)508万円
・Media, Digital & Creative (メディア,デジタル&クリエイティブ)498万円


となりました。
コンサル系はイギリスでも高い結果になっていました。

イギリスのセレブの累計年収ランキング 

海外ニュースのミラーによる調査からイギリスのセレブの年収ランキングは下記となりました。

1位:Michael Jackson (deceased) 150億5362万9486円
2位:One Direction 82億5926万7003円
3位:The Queen 50億2544万3095円
4位:Adele 38億3381万4483円
5位:Angela Ahrendts (Burberry boss)23億5263万1255円
6位:Wayne Rooney 21億7165万9620円
7位:Mike Rees (Standard Chartered bank boss)12億5093万1624円
8位:Tony Hall (BBC boss)6268万2048円
9位:David Cameron1984万9315円


8位のトニーホールはイギリスBBCテレビのトップでした。
それよりも稼いでいるのがワンダイレクションとマイケルやアデルなどのシンガー。
伝説のシンガーになるとかなり稼げるようです。

イギリスの税金って高いの?

日本の消費税は8%で贅沢品とか関係なく一律に課税されますが、イギリスの消費税(Value・Added・Tax)は20%ですが日本のように、全てに一律に課税される訳ではありません。

イギリスの場合は食品や水道代などの光熱費や、医薬品やおむつなど生活必需品には消費税は掛かりません。

消費税が掛からいないのも他にも新聞や雑誌や書籍ですが、食品でも贅沢品と見なされるアルコール・外食・アイスクリーム・チョコレート・ポテトチップスなどには消費税が掛かります。

さらに紅茶やケーキや普通のシンプルなビスケットは必需品と見なされ消費税が掛かりませんが、チョコレートが付いているビスケットは贅沢品と見なされます。
このようにイギリスでは食品でも贅沢品と見なされるものには全て消費税が掛かり、所得税(Income・Tax)に関しては年収によって0%・20%・40%・45%と税率が変わります。


日本の所得税は年収によって控除額が異なり年収が195万円以下でも所得税が5%掛かり、年収が330万円以下の控除額は9万7500円で所得税は10%で、年収が695万円以下の控除額は42万7500円で所得税は20%で、年収が900万円以下の控除額は63万6000円で所得税は23%で、年収が1800万円以下の控除額は153万6,000円で所得税は33%で、年収が1800万円を超す場合は控除額が279万6000円で所得税は40%です。

こうして見ると日本と比べて必ずしも、イギリスの税金が高いとは言えないようです。
参考:日本の年収100万~2000万円の税金(所得税)を詳しく解説!

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