シンガポールの平均年収
シンガポールの平均年収に興味がある方のための基礎知識
シンガポールとは?
シンガポールの正式名称はシンガポール共和国で、赤道の137km北に位置するマレー半島の南端にある人口が約560万人で、中華系が約74%を占めマレー系が約13%でインド系は約9%で公用語は英語ですが、ほとんどが英語と他の言語の2つの言語が使われています。
シンガポールの気候は1年中高温で多湿な熱帯雨林気候で、11月から3月にかけて雨が降りますが、あまり雨季と乾季の区別がはっきりしていません。
シンガポールの通貨
シンガポールの通貨はシンガポールドルで、硬貨はシンガポールセントでシンガポールドルの100分の1の単位です。
2017年1月16日の時点での為替レートは、1シンガポールドルが約79.80円です。
シンガポールはかってはイギリスの植民地の一つでしたが独立後は急速に発展し、今では世界第3位の外国為替市場や世界第4位の金融センターなど、貿易・交通・金融の中心地です。
またシンガポールは世界銀行の報告書でも9年連続で、世界で最もビジネス展開に良い国と評価され、シンガポールの国債は2016年の時点で世界の3大格付機関のすべてから、高の格付けを受けている4カ国のうちの一つです。
さらに教育・医療・経済競争力の国際ランキングでも常に上位にランクインしていて、特に2016年度の世界大学ランキングでは24位でアジア1位のシンガポール国立大学があるなど、教育や人材開発にはとても積極的なことで知られています。
シンガポールの経済ですがシンガポールは2016年にロンドンやニューヨークに次ぐ、世界3位の金融センターと評価されるなど、アジアを代表する金融センターの一つです。
さらにもともと海運産業や航空産業が盛んですが、近年はIT分野と観光分野の振興に力を入れています。
シンガポールの平均年収と物価
年収範囲:384万円~
月収:32万円
シンガポールの平均月収ですがシンガポールの省庁のひとつである労働省(Ministry Of Manpower)が2015年に実施した調査によると、フルタイムでの雇用の月収平均はシンガポール・ドルで3770ドルで日本の円に換算すると約32万円になります。
世界一物価が高い国と言われているシンガポールの平均月収は、日本の平均月収と比べるとどうでしょうか?
日本の国税庁が毎年発表している「民間給与実態統計調査」によると、日本人の2015年度の平均年収は420万円で、仮に年間4か月のボーナスとすると平均月収は26.25万円になります。
参考:日本の平均年収
ただシンガポールの場合は企業によってはボーナスがなかったり、仮に年間2か月だったるするのでほとんど日本と変わらないと言えます。
次にシンガポールの物価ですがスーパーマーケットで売られている、600ミリリットルのペットボトルの水が約40円で、コーラのペットボトル1本が107円です。
もしカフェでカフェラテを注文すると約400円で、スターバックスでドリップコーヒーのTallを注文すると約320円くらいします。
カフェのタピオカミルクティーだと約200円~約320円くらいで、マクドナルドでビックマックを注文すると約420円くらいします。
次にスーパーマーケットで売られているフルーツですがオレンジは1個で約20円くらいで、ドラゴンフルーツは1個で約76円くらいで日本人が好きなパパイヤは1個で約200円くらいします。
野菜も日本と比べても安い場合もあり、例えばブロッコリー1キロが約40円くらいです。
日本と比べて明らかの高いのがアルコールで例えばスーパーで500ミリリットルの缶コーラが約100円なのに対して、同じスーパーで売られている330ミリリットルの缶ビールは約216円くらいします。
ワインもボトルで安くて1ボトルが約2100円と少し高めです。
世界一物価が高い国と言われているシンガポールですが、物価に関してもあまり日本と比べてもほとんど変わらない印象がします。
1年でどのくらいのお金があれば裕福に暮らせるの?
シンガポールの平均月収と物価は食品や飲み物などは日本と比べほとんど変わらないのですが、シンガポールで特に高いのがコンドミニアムやマンションの家賃です。
香港と同じように狭い国土に多くの人が住んでいるので、一人暮らしでもルームシェアと呼ばれるキッチンやランドリーが共有で家賃が安くて月に約9万円はします。
それも公団住宅の場合で、シャワーとトイレ付きの部屋を借りると、軽く10万円を超えます。
もし家族でシンガポールに住むのであれば、家賃が20万円は掛かると覚悟しないと、裕福に暮らせないでしょう。
食事も自炊が中心であれば日本とほとんど変わらないのですが、レストランでの食事は日本と比べると少し高めです。
そう考えるとシンガポールで裕福に暮すには、年収1000万円はないと難しいかもしれません。
ただシンガポールはタクシー初乗りが約240円と安く、エアコンバスの初乗りも約58円で、レストランでの外食もランチセットやファーストフードでの食事はほとんど日本と変わりません。
シンガポールの職業別年収(所得)
シンガポールの職業別年収を海外サイトを参考に調べてみたところ
Account Executive(アカウントエグゼクティブ) 416万円
Administrative Assistant(事務補助) 304万円
Mechanical Engineer(機械エンジニア) 540万円
Senior Software Engineer(シニアソフトウェアエンジニア) 818万円
Accountant(会計士) 604万円
Marketing Executive(マーケティングエグゼクティブ) 438万円
Project Manager, Information Technology (プロジェクトマネージャ、情報技術)1056万円
Software Engineer (ソフトウェアエンジニア) 624万円
です。
情報技術系はどこの国でも高いということがわかります。
年収分布は?【富裕層と中間層と貧困層はどのくらいの割合なのか?】
2015年度のシンガポールのGDPは約33兆5700億円(2939億ドル)で、1人当たりのGDPは約607万9900円(5万3225ドル)で世界でも最も裕福な国です。
そんなシンガポールの富裕層の割合は約10%で、シンガポールでは2014年度の高級外車のランボルギーニの販売台数が29台で、ほとんどが富裕層の若者が購入していると言われています。
ちなみに2014年度に販売されたランボルギーニの台数は世界中で3245台で、アメリカ・中国・中東・日本の順でしたが、2015年は日本が中東と英国を上回り5位から3位に順位を上げています。
次にシンガポールの中間層は約70%と最も多く、平均年収も生活ぶりも日本とよく似ています。
シンガポールの貧困層は残りの20%を占めていて、トイレの清掃や空き缶を集めるリサイクルの仕事をしたりしていますが、家賃が高いので部屋を借りることができずビルの空き間などで暮らしているホームレスです。
シンガポールの富裕層は高級住宅街に住みランボルギーニやフェラーリを所有し、中間層は減少傾向にあり富裕層と貧困層の二極化が進んでいます。
その背景にはシンガポールのグローバル化と家賃をはじめとする物価の急騰が挙げられます。
シンガポールの年収にかかる税金は日本より安いの?
シンガポールの年収に掛かる税金は所得税のみで、日本のような県民税のような地方税はありません。
さらにキャピタルゲイン税なければ相続税もなく、年収に掛かる税金は最高で22%です。
実はシンガポールの所得税は2015年度までは
20%でしたが、2016年度から最高税率が22%に引き上げられたのです。
日本の所得税は最高で40%なので、これだけを比べてもシンガポールの方が、年収に掛かる税金は安いと言えます。
そのため富裕層が税金対策のためシンガポールに移住することも多いそう。
各国の富裕層がコミュニティをシンガポールでつくっていることもしばしばあるそうです。
とくに同じマンションに住むなど…。
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