ロシアの平均年収

ロシアの平均年収に興味がある方のための基礎知識

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ロシアの給与・年収まとめ

最低平均給与(月額) 26,200ルーブル
最高平均(月額) 463,000ルーブル
中央値(月額) 110,000ルーブル
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アイミ

今、世界で最も話題にあがる国の一つ、ロシアってどんな国なのでしょうか?気になります
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ミナミ

面積は断トツの世界一だけど、裕福なのか貧しいのかはメディアでもあまりとりあげられることはない謎に包まれた国ですよね
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マリン

面積は断トツの世界一だけど、裕福なのか貧しいのかはメディアでもあまりとりあげられることはない謎に包まれた国ですよね

ロシアの平均年収は?

ロシア連邦国家統計局(2019)によると、平均月収は46,285ルーブル(約40,731円)です。ボーナスは年間3ヶ月分もらえるとして、平均年収は46,285×15=694,275ルーブル(約610,962円)となります。
(1ルーブル=0,88円 2022年3月現在)

日本の平均年収が約430万円ですので、ロシアの平均年収が約61万円ほどだと日本の約7分の1ですね。ルーブルの暴落により日本円で計算するとすごい貧国になっています。
それでも多くのロシア人は「平均年収?そんなにもらっていない!誰がもらっているんだ」と声をあげるほど、貧富の差が大きい国です。
※ルーブルは1.5円あたりが戦争前の平均でした。

ちなみにロシアの物価は戦争前だと
牛乳が 70.05ルーブル
食パン 39.88ルーブル
チーズ 571.83ルーブル
りんご 90.83ルーブル
コーラ 52.73ルーブル


となっており日本より若干安いという印象です。

ロシアの男女別平均年収中央値

国際労働機関(ILO)によると、男女の賃金格差の世界平均は約20%です。
ところがロシアの男女の賃金格差は30%で、男女差は大きい方です。年々この差を縮めていこうという動きはあります。しかしそう簡単に格差を埋められるものではありません。

2015年ロシア政府付属の会議内でのオリガ・ゴロデッツ副首相発言によると、

男性の平均月収は38,600ルーブル(33,968円)
つまり平均年収は38,600×15=579,000ルーブル(509,520円)

女性の平均月収は28,000ルーブル(24,640円)
つまり平均年収は28,000×15=420,000ルーブル(369,600円)

高等教育を受けている割合は女性の方が高いにも関わらずこの賃金格差。ロシアにとっても不名誉な現実のようです。高学歴でも女性というだけで収入が減らされてしまう現実から目をそむけてはいけません。

ちなみに先進国ながら日本の男女間の賃金格差は24,5%と欧米の10%台から大きくかけ離れおり、私たち日本人にとってもこの問題は他人事ではないです。

ロシアの地域別年収

ロシアは面積が広い分、あらゆる場面で地域差が大きい国です。もはや別の国?と思うほど土地柄や気候、民族も統一されていません。私たちがロシアと聞いて想像する寒そうな地域はきっと首都モスクワのことでしょう。
地域格差はもちろん年収にも如実に表れています。2011年国際労働機関(ILO)によると

1番平均年収が高い地域…ネネツ自治管区
平均月収56,051ルーブル(49,325円)
            平均年収は56,051×15=840,765ルーブル(739,873円)

1番平均年収が低い地域…ダゲスタン共和国
            平均月収10,100ルーブル(8,888円)
            平均年収は10,100×15=151,500ルーブル(133,320円)

ちなみに首都モスクワは、平均月収39,016ルーブル(34,334円)
            平均年収は39,016×15=585,240ルーブル(515,011円)

です。首都だから年収が高いというわけではないのですね。
平均年収が高い地域と低い地域には実に5,5倍の差があります。油田がある地域が平均年収は高い傾向にあります。

日本の輸入の地域差は東京都が沖縄県の2倍ちょっとです。むしろ東京が突出して収入が高いだけです。ロシアほどの地域差はありません。

それでも「一旗あげるぞー!」と、若者は上京しますよね。ロシアほどの収入の地域格差があれば、国内の移民もとても多いようです。「より収入の高い地域へ」と移動する気持ち、わかりますよね。 都市別の平均月収も表にまとめてみました。

平均月収(ロシアルーブル)
モスクワ 124,000ルーブル(最高平均給与)
サンクトペテルブルク 122,000ルーブル
チュクチ自治区 116,400ルーブル
チェリャビンスク 114,000ルーブル
オムスク 112,000ルーブル
サマラ 107,000ルーブル
ヴォルゴグラード 93,900ルーブル
サラトフ 90,300ルーブル
トムスク 42,666ルーブル
ムルマンスク 40,000ルーブル
ダゲスタン 29,000ルーブル
プスコフ 25,925ルーブル

ロシアの平均年収の特徴

ロシアの北東側が平均年収が高く、南西側が平均年収が低い傾向にあります。
地域差も男女差も大きくかなり年収格差が大きい国だと言えるでしょう。
石油や天然ガス、石炭や鉄鉱石など天然資源が豊富な地域の一部は、カタールに匹敵、もしくはそれ以上のGDPであるようです。
またほとんどのロシア国民は、月額51,229ルーブルの平均名目賃金(住宅などの手当を除いて、従業員が受け取る金銭的報酬)を受け取ります。
スーパーに買い物に行くと、物価は日本とそう変わらないため、ロシアに住む大部分の低収入の人は我慢を強いられる生活を送っていそうです。

ウクライナの平均年収はこちらから
ウクライナの平均年収

ロシアの職種別平均年収

やはり突出した技術や知識をもった職業は年収が高いです。
この傾向は日本とそう変わりありません。
750,000ルーブル(660,000円)以上稼ぐ高収入者はわずか12%しかいません。
所得税は貧富の差はなく一定の割合です。高収入であればあるほど所得税の割合が高くなる日本とは大違いです。

職業 給与
会計士 350,000ルーブル(308,000円)
ITスペシャリスト 100,000ルーブル(88,000円)から500,000ルーブル(440,000円)
弁護士 150,000ルーブル(132,000円)
パイロット 290,000ルーブル(255,200円)から340,000ルーブル(299,200円)
開発エンジニア 179,000ルーブル(157,520円)
製造業 52,127ルーブル(45,872円)

誰もができる仕事はやはり年収は低くなります。最低賃金に満たない仕事をしている人も多く、その場合は国から補助金をもらっています。

ロシアの富裕層オリガルヒとは?

ロシアは貧富の格差が大きいですが特に富裕層といわれている人たちの中でもひときわ大きな資産を持っている人たちをオリガルヒといいます。
オリガルヒはソ連崩壊後経済を立て直すために国は国営企業を格安で売りました。それを購入した人たちが安く買って大きく儲けている。そういう構図が源流になっています。
とくに石油企業、素材企業、エネルギー企業、銀行業が上位に君臨しています。
代表的な企業はこちら

ガスプロムグループ: ヴィクトル・チェルノムイルジン、レム・ヴャヒレフ、アレクセイ・ミレル
ルクオイルグループ: ヴァギト・アレクペロフ
シブネフチグループ: ロマン・アブラモヴィッチ
レノヴァ: ヴィクトル・ヴェクセリベルク
システマ: ウラジーミル・イェフトゥシェンコフ
ロスネフチ: セルゲイ・ボグダンチコフ

プーチンの年収は?

プーチンの年収は公表はされていません。大統領の権限で非公開にしているようです。ただメディアによれば総資産は20兆円を超えているという噂もあります。
所得申告書等を見ると、プーチンの年収は1千万ルーブル(約1400万円)とされていますが誰も信じている人はいないそう。
ちなみにプーチンが所有している豪邸やカジノの時価総額は約1400億円といわれているようです。

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マリン

ロシアの年収について解説しましたが、今回、1ルーブル0,88円で計算しましたが、少し前(2022年2月)までは1ルーブル1,5円を越えていて、3年前には1ルーブル2円ほどでした。
ロシアの経済状況はジェットコースターのように上下しています。
経済不安定の影響を切に受けているのは間違いなく低賃金の人たちです。
ロシアのニュースをメディアで見る時に収入の格差を思い出してみてください。ニュースの内容も以前より深く理解できるかもしれません。

各国(国別)の平均年収一覧

世界には約300もの国があります。その中でも最近話題の各国(国別)の平均年収一覧をまとめてみました。

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