年収1000万円の仕事って過酷なのか仕事内容や勤務時間を徹底検証

年収1000万円の仕事内容や勤務時間について調べました。

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年収1000万円を稼ぐ人は何%?手取りはいくらになる?

平成26年度に国税庁が発表した「民間給与実態統計調査結果」によれば、サラリーマンの平均年収は415万円でした。上昇傾向にあるものの、サラリーマンのうち約40%は年収300万円にとどまっています。年収1000万円という数字は、一般的なサラリーマンにとっては夢や憧れでしょう。どのような仕事をしている人が年収1000万円を得ているのでしょうか?実際の手取りや年収1000万円を稼ぐ人の割合を見ていきましょう。

平成26年度の民間給与実態統計調査結果によれば、年収1000~1500万円の男性の割合は4.9%、女性は0.60%です。具体的な人数としては、男性が136.4万人、女性は12万人です。年収1000万円に到達する女性はほんの一握りですね。

年収1000万円の手取りを見ていきましょう。年収900~1800万円の場合、所得税率が33%、控除額が153万6000円です。よって、1000万×0.33-153万6000円=176.4万円が所得税になります。さらに住民税や社会保険料が天引きされ、年収1000万円の手取り額は約700万円以上となります。

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年収1000万円以上の仕事の業種は?どんな企業?

上場企業のサラリーマンの平均年収は約595万円です。一般の企業のサラリーマンの平均年収より高い水準にあります。上場する際の証券取引所の審査に合格するためには、一定の売り上げや利益が求められるのが理由の一つと考えられます。なお、社員の平均年収が1000万円を超える企業はテレビ局や商社が多いです。また、コンサルティングを行う会社のなかには社員の平均年収が2000万円を超えている企業もあります。

社員の平均年収が最も高い上場企業は「M&Aキャピタルパートナーズ」です。なんと平均年収が2253万円となっています。中堅企業や中小企業を対象とした独立系のM&Aアドバイザリーを行っており、社員が数十人しかいないにも関わらず、莫大な利益を上げています。平成27年9月期の売上高は28億4700万円、経常利益は15億2400万円です。この利益を少数精鋭の社員に還元しており、平均年収が高くなっているのだと考えられます。

上場企業の平均年収ランキング2位のGCAサヴィアンも独立系のM&Aアドバイザリーを行っている会社です。社員の平均年収は2153万円と2000万円を超えています。

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年収1000万円以上の仕事内容とは?医師は?

年収1000万円以上の仕事の例として、 ・IT系のベンチャーで成功した企業
・大手商社企業
・テレビ局
・製薬会社
・医師
・競馬の騎手、ボートレーサー
などがあげられます。他人の命や健康に携わったり、影響力を瞬時に出すような仕事を行う人が年収1000万円以上を稼いでいるようですね。具体的な数値を見ていきましょう。

他人の命に関わる職業の代表格が医師です。総務省統計局の「平成25年賃金構造基本統計調査」における勤務医の平均年収データによると、医師の平均年収は1072万円です。
・35~39歳の男性医師の平均年収は902万円、女性医師は875万円
・40~44歳の男性医師の平均年収は1218万円、女性医師は1224万円
となっており、年齢にしたがって平均年収が上昇しています。男女差も徐々になくなるようですね。なお、ただ開業医の平均年収は2000万円を超えていると言われています。医師は職歴が長くなるにつれて、平均年収が1000万円以上を超えると考えられます。

他人に影響を与える職業としてはテレビ業界もありますが、競馬・競艇も忘れてはいけません。中央競馬会の騎手の平均年収は1000万円と言われています。実力がある騎手になると、年収2000万円以上になるようです。なお、競艇選手(ボートレーサー)の男女を含めた平均年収は約1600万円と記載されています。

年収1000万円以上の仕事をしている人の勤務時間

年収1000万円以上の仕事をしている人はかなりのハードワークをしているのでしょうか。勤務時間の例を見ていきましょう。

まずは医師です。医師の勤務時間は診療科によって様々です。夜間救急診療ができる病院の小児科医や産婦人科医は、夜中でも急患が訪れることが多いため、勤務時間が長くなります。医師も看護師と同様に当直がありますし、入院患者が急変すれば、休日でも病院に戻らないといけません。手術を担当する場合は、手術時間に伴い勤務時間も長くなります。さらに当直明けでもそのまま翌日の勤務へとシフトする医師もいます。睡眠時間が確保できないこともあり、医者という仕事は激務のようです。

騎手や競艇選手(ボートレーサー)は一般のサラリーマンのように勤務時間はありません。しかし、試合がない日は厳しい練習を行うなど、楽ではない日々を送っています。

年収1000万円以上の仕事をしている人の睡眠時間

年収1000万円以上の仕事をしている人は仕事に1日の時間の大半を使っていることがうかがえましたが、睡眠時間はとれているのでしょうか。年収1000万円だと睡眠時間は4~5時間ぐらいの人が多いようです。広告業界やシンクタンク、IT系の企業だと残業が多く帰る時間も遅くなるのが一因でしょう。なお、朝型人間が多いのも特徴といわれています。

ちなみに医師の睡眠時間は、平日では5~6時間が40%、6~7時間40%、7時間以上が約10%だそうです。また、土日では医師の約40%が7時間以上の睡眠を取っているそうです。しかし、当直の日や入院患者が急変した場合など、ほとんど眠れない日もあるようです。

一方、中央競馬会の騎手や競艇選手(ボートレーサー)は、健康管理が仕事でもあるので十分な睡眠時間を確保しているようです。

年収1000万円以上の仕事を稼げる過酷な職業

年収1000万円以上を稼げる過酷な職業と言えば、人気漫画家や人気タレントがあげられます。
どちらも仕事の依頼があれば、睡眠時間を削ってでも仕事をこなすしかなく、自分の代わりに誰かにやってもらうことなどできないからです。とはいえ漫画家やタレントは自分の夢を実現している側面もあるため、本人にとっては過酷ではないのかもしれません。
なお、年収1000万円以上が期待できるカニ漁師なども過酷な職業でしょう。当たりはずれがあり、必ずしも年収1000万円以上を確保できるとは限らないからです。

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個人で年収1000万円稼ぐには?FXやYouTuber?

個人で年収1000万円稼ぐことも不可能ではありません。インターネットの普及でFX(外国為替証拠金取引)や株の取引、アフィリエイトやYouTuberなど、個人でも年収1000万円を稼ぐチャンスが出てきました。

例えばピコ太郎の「ペンパイナッポーアッポーペン」がアメリカビルボードのヒットチャートで77位になるなど話題になりましたが、人気ユーチューバーも年収1000万円を稼いでいます。しかし、本当に成功している人はごく一部です。稼いでいる人は運がいいだけではなく、人一倍努力していることも忘れないようにしましょう。

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執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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