技術士年収を詳しく解説

技術士の年収に興味がある方のための役立つ情報を紹介

技術士の年収

【H29年厚労省調べ】技術士平均年収は572万円

技術士の平均年収

H29年度時点で厚労省が統計をとったところ、技術士の平均年収が572万円という結果になりました。
平均月収:約39万円
平均ボーナス:約106万円
ただ、従業員が1,000人を超える大企業に属する技術士と、それ以下の中小企業に属する技術士とでは平均月収が大きく変わります。
他にも職業別年収ランキングという年収ランキングが発表されていますが技術士の順位は129種中16位という結果に。
性別ごとの年収ランキングもあります。
【男性版】職業年収ランキング:17位(129職種中)
【女性版】職業年収ランキング:26位(129職種中)

執筆・監修者 
平均年収.jp 編集チーム

外資系出身者・職業紹介本原作者、専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版社などのメンバーが参画
執筆者・監修者一覧

技術士の年収中央値を比較!【予想値】

つぎは、技術士の年収中央値を計算してみました。
平均年収jpの年収査定で取得したデータと賃金カーブなどを統計し年収中央値の平均を算出しそれを割り当ててみると、技術士の年収中央値はおよそ426万円となりました。 男性女性での中央値の予想値も算出してみたのでごらんください。

性別 年収中央値
男女計 426万円
男性 473万円
女性 378万円

技術士や同じような業種で転職を考えてる方へ

技術士や同じような企業や業種への転職を考えてるあなたのために、失敗しない転職をするための3条件を満たすサイトを厳選しました。
3条件は、

・技術士や競合企業の求人(非公開)を持っている可能性がある・高い
・面接や面談対策が充実している
・希望に沿った案件を紹介してくれる


サイトによって案件が違うので、2社は登録したほうがいいでしょう。
※横にスライドが出来ます。

サービス 人気企業の掲載 特徴 エリア 強み
doda 日清食品やブリジストン
ニチレイフーズなど
消費者向けの企業など
人気企業の求人あり
全年代
未経験
全国 ・転職者満足度No.1
・サポート/求人の質◎
リクルートエージェント 株式会社リクルートや楽天
ソフトバンクなど
一流企業の求人掲載あり
全年代
未経験
全国 ・転職成功実績No.1
・業界No.1の求人数
JACリクルートメント レゴジャパンや
P&Gなどの外資系
人気企業の
掲載あり
全年代
外資
ハイキャリア
東京 ・転職成功実績31万人↑
・営業/エンジニア転職に強い
リクルートダイレクトスカウト Benesse、Yakult
SONYなどバラエティー
豊かな一流企業が多数掲載
30~40代
年収UP
ハイキャリア
全国 ・平均年収900万
・企業/スカウトから連絡
レバテックキャリア サイバーエージェント
やアクセンチュア
などの大手IT企業が掲載
エンジニア 全国 ・利用者9割が20代
・第二新卒/既卒に特化
doda it IT企業だけでなく
関西電力や積水ハウス
などのITポジションも
掲載されており
世界が広がる
エンジニア
女性
東京 ・支援実績多数
・企業交渉も任せることができる
アクシスコンサルティング メガバンクや
大手外資系企業を紹介
してもらえる
コンサル
外資系
全国 ・コンサル・外資系向け
・コンサルファーム好きな人向け

技術士の年齢別年収で比較してみよう【予想値】

つぎは、技術士の年齢別年収をみてみましょう。
各年齢を5歳刻みで算出しました。
最大年収を迎える50代の年収が582万円でした。
また技術士で働き盛りの30代の年収はおよそ513万円になります。
それでは全体の年齢別年収を予測してみました。

年齢 年収 月額給与
20~24歳 290万円 20万円
25~29歳 382万円 27万円
30~34歳 396万円 31万円
35~39歳 409万円 32万円
40~44歳 456万円 36万円
45~49歳 524万円 40万円
50~54歳 582万円 43万円
55~59歳 576万円 43万円
60~65歳 367万円 29万円

平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で予測算出した結果になっております。

技術士の男性と女性の年齢別年収の違い【予測値】

では平均年収がわかりましたが、次に技術士の年収は性別によってどのくらい変わるのかを比較してみました。男女別の平均年収をみてみましょう。
※企業によっては男女同一賃金になっているところもあるのであくまでも賃金統計とデータからの予測値としてご覧くださいませ。

年齢 男性 女性
20~24歳 290万円 290万円
25~29歳 472万円 382万円
30~34歳 445万円 396万円
35~39歳 460万円 409万円
40~44歳 508万円 456万円
45~49歳 583万円 524万円
50~54歳 645万円 582万円
55~59歳 639万円 576万円
60~65歳 410万円 367万円
チャット右画像

ヨシコ

技術士の働き盛りの30代の男女の年収を比較してみましょう。

技術士は平均年収ランキングの順位は○○位でした

では、技術士の平均年収は572万円でしたが上場企業の年収ランキングでは何位にいるのでしょうか。 平均年収jpに掲載されている企業の中で順位をつけてみました。
是非チェックしてみましょう。

企業の平均年収ランキング

技術士の年収ピラミッドで階層を知ろう

男女年齢別の年収をみてみましたが、次は技術士の社員は年代によってどの年収層にいるのかを統計を基準に年収を割り当てて算出予測してみました。 あなたの年代と是非比較してみてください。

技術士の20代の年収層
技術士の20代の年収ピラミッド
技術士の30代の年収層
技術士の30代の年収ピラミッド
技術士の40代の年収層
技術士の40代の年収ピラミッド
技術士の50代の年収層
技術士の50代の年収ピラミッド
チャット左画像

ミナミ

技術士の年収ピラミッドと他企業の年収ピラミッドを見比べてみると年代によってどのくらい差があるのかわかりますよ。

技術士の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収

年収は地域により変動します。技術士の平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。

都道府県 平均年収
北海道 515万円
青森 486万円
岩手 532万円
宮城 572万円
秋田 469万円
山形 526万円
福島 515万円
茨城 572万円
栃木 572万円
群馬 572万円
埼玉 515万円
千葉 572万円
東京 801万円
神奈川 629万円
新潟 515万円
富山 515万円
石川 572万円
福井 572万円
山梨 515万円
長野 572万円
岐阜 515万円
静岡 572万円
愛知 629万円
三重 572万円
滋賀 572万円
京都 572万円
大阪 686万円
兵庫 572万円
奈良 572万円
和歌山 515万円
鳥取 515万円
島根 515万円
岡山 572万円
広島 572万円
山口 572万円
徳島 572万円
香川 515万円
愛媛 515万円
高知 515万円
福岡 572万円
佐賀 458万円
長崎 515万円
熊本 515万円
大分 515万円
宮崎 458万円
鹿児島 515万円
沖縄 458万円

比較してみると、一番年収が高い東京都の技術士の年収が、およそ801万円。
一番低い沖縄県の年収が458万円 となり343万円の年収差ができています。

【技術士の具体的な業務内容】

技術士の業務内容

理系国家資格の一種である技術士。
文系では最高峰に博士号がありますが、理系の科学技術者の最高峰こそが技術士なのです。
科学技術における高度な専門知識と技術を活用し、様々な研究・事業や計画において指導・分析・評価を担います。 【技術士の働き方】
・企業での研究・管理業務
・独立いてコンサルタント業むを担う※顧客への研究・開発・設計・品質管理・問題点の改善指導など
・事故の原因調査
・事業、プロジェクトの査定・管理業務

【技術士補の平均年収】
技術士の平均年収に応じた額となります。

【現役技術士の平均年齢は?】
現役技術士の平均年齢:39.7歳
技術士になるための二次試験を突破した受験者の年齢を見てみましょう。
30代:約43%
40代:約35%
技術士の取得試験受験者の大半は30代。
さらに二次試験に合格した受験者のほとんどは、大卒もしくは大学院卒という統計も出ています。
技術士そのものが高度な専門知識・ありとあらゆる知識を求められる仕事であり、優れた適応能力・応用力が求められるため、社会経験を積んだ30代が多い割合になっているのです。

【気になる年収】技術士の生涯年収はどれくらい!?

技術士として一生涯働いた場合の平均年収は、およそ1億5千万円前後だと言われています。
平均月収:35万円
平均年収(ボーナス込):511万円
30代のうちに技術士の資格を取得して一生涯働き続けた場合でも平均年収に達しないケースもあります。
技術士として大幅な年収UPが期待できるのは、大企業に務めた場合です。
平均年収でも大企業の技術士は年収が高い傾向にあり、どこの会社に勤めるか・会社の規模で年収の差額が大きくなります。
理系国家資格の中でも最高難易度で最高峰とも呼ばれる技術士ですが、警察や医師の方が年収が高いことも少なくありません。
例)年収比較の一例
医師の年収:1,144万円
警察官の年収:813万円
技術士の平均年収:511万円
129職種中、技術士の年収ランキング順位は27位とそこまで高くありません。

技術士として年収を上げる働き方は?

技術士として年収をUPさせるには、働き方に工夫が必要です。

会社の中で雇われ技術士として働いた場合は、平均年収が511万円。
独立してコンサルタント業務が軌道に乗れば、平均年収を上回る可能性が高まり、大企業のコンサルタント案件なら日給10万円以上も見込めます。
また案件次第で月収が大幅にUPし、平均年収も8桁超えも可能です。
技術士として高額報酬を狙うなら、独立・開業しコンサルタント業務がベスト。
ただ、高額報酬を得るためには当然高度な知識と経験豊富であること、これまでの成功実績が必要です。
会社の中で働く技術士も、大手企業に就職できれば平均年収を上回る可能性が出てきます。
技術士としてスキルも年収もステップアップするために、現役技術士として経験を積んだ後、コネや人脈を築いて独立に備えるのがオススメ。
会社の雇われ技術士の段階で強固な土台を築いておけば、独立後の営業・案件受注が見込めます。

技術士になるための試験と難易度

技術士になるには?

技術士を取得するための試験は一次と二次があります。
一次試験:筆記試験、特に受験資格・条件は無し
二次試験:筆記試験と口頭試験
一次試験に合格した者だけが二次試験へと進めます。
ちなみに学士・学位所有者、学力が認められた場合は一次試験免除制度が適用されます。
一次試験合格者は「技術士補」となり、技術士会より「修習技術者」と認定されます。


<試験開催日程>
第一次試験:10月下旬
第二次筆記試験:8月下旬
第二次口頭試験:12月下旬〜1月下旬の中で指定された1日間

難易度:難易度A(最高難易度はS)。医師・税理士同等の難易度とされています。
<試験内容>
一次試験:基礎科目(科学技術基礎知識)、適正科目(技術士法に遵守するかの適性検査)、専門科目(技術部門・専門知識)
二次試験:総合技術監理部門以外の技術部門と総合技術監理部門
<二次試験の出題の比較>
総合技術監理部門以外の技術部門(2科目):選択科目(専門知識および応用力)、必須科目(技術部門における論理的考察力・課題解決能力)
総合技術監理部門(2科目):選択科目(選んだ技術部門の専門知識・応用力or選んだ技術部門の論理的考察力・課題解決能力)、必須科目(総合技術監理部門の課題解決能力・応用能力or技術部門の論理的考察力と課題解決能力)

筆記試験合格後:期日までに「技術的体験論文」を提出。「口頭試験」を受ける。
「総合技術監理部門以外の技術部門」で出される内容はこちら。
・受験者の技術体験をもとにした経歴・実績と応用力
・必須科目、選択科目に必要な知識と見識があるかどうか
・技術士としての適性判断、一般知識試験

「総合技術監理部門」で出される内容はこちら。
・受験者の技術体験をもとにした経歴・実績と応用力
・必須科目、選択科目に必要な知識と見識があるかどうか
・技術士としての適性判断、一般知識試験

必須科目で出される内容はこちら。
・受験者の技術体験をもとにした経歴・実績と応用力
・必須科目における必要な知識と見識があるかどうか
・技術士としての適性判断、一般知識試験

技術士の求人情報を探す】
技術士の求人情報は、ネット求人サイトに掲載されています。
部門や職場があるエリア、勤務体系などこだわり検索も可能で、幅広い職場・条件が見つけられるはずです。
中には技術士専門の求人サイト・転職サイトもあり、技術士の仲介業者もいるので、細かくチェックしてみましょう。
技術士として経験を積んだ方向けの独立支援業者・開業サポート事務所もあります。
ある程度経験を積んで独立を検討する段階になったら、活用しましょう。

技術士を育成している学校をご紹介!

技術士になるには学習過程を用意した大学・専門学校などに進学します。
学習の中で「技術士の一次試験免除」を得られます。
修了したことを文部科学省が認定した形で、習得技術者と呼ばれる段階になるのです。
文部科学省認定の「指定修了過程」を設けている学校がこちら。
(大学)
●北海道大学
●東北大学
●筑波大学
●横浜国立大学
●金沢大学
●信州大学
●京都工業繊維大学
●神戸大学

(専門学校)
●仙台工業高等専門学校
●東京工業高等専門学校
●豊田工業高等専門学校
●奈良工業高等専門学校
●呉工業高等専門学校 等

技術士の年収の本音

現役技術士の年収に関するホンネを調査しました。

40代技術士の例

技術士Bさんの年収は750万円
道路系•企業内技術士とひろびて働き、メイン業務は建築コンサルタントです。
月収:50万円(資格手当•残業手当込み)
ボーナス:150万円
肩書きは次長。この業界ではそこそこ収入が高い役職だと思います。
技術士の資格があれば、不景気な世の中でも転職先が見つけやすく需要もあるので、技術士資格を持っているのは本当に正解でした。
手当はもう少しプラスがあっていいのでは?と思うものの、会社では優遇されているのが分かります。

30代技術士の例

技術士Aさんの年収は450万円
建築系・企業内技術士の資格を持ち、主に建築コンサルタントとして働いています。
月収:35万円
ボーナス:30万円
仕事柄休日出勤が多めで休みが少ないのが不満です。
ただその分手当や臨時収入・報奨金が多めなので稼げるというメリットは実感しています。
将来的には独立を目指しているものの、経営トップという重責がデメリットで、このまま雇われで安定したいというのも本音。
今はとにかく経験と実績を積んでスキルアップして、定年した後に独立してそこそこレベルで働くのもアリかなと考えています。
技術士の資格は持っていれば定年後も需要が見込めるのが大きいですね。

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
執筆者・監修者一覧

士業系の平均年収一覧

▲このページのトップへ戻る